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掃除機 > Shark > EVOPOWER SYSTEM BOOST LC600J > EVOPOWER SYSTEM BOOST LC600JGN [アッシュグリーン]

神野恵美さん

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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。

書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、…続きを読む

満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー4
静音性4
サイズ5
手入れのしやすさ4
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

「EVOPOWER SYSTEM」の新製品。右2つが自動ゴミ収集ドックを搭載しない2モデル

充電スタンド(正面)

充電スタンド(裏側)

手元のリリースボタンでパイプ下が外れてワンタッチでハンディ掃除機に

新開発の「360インテリジェントノズル」

「青色LEDヘッドライト」を搭載

Sharkのスティッククリーナー。2025年8月中旬に行われたメーカー主催の新製品発表会でチェックした。

9月に発売された「EVOPOWER SYSTEM BOOST」「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」シリーズ。本体の基本性能は同じだが、「EVOPOWER SYSTEM BOOST」は自動ゴミ収集ドック機能を搭載しないモデル。

なお、自動ゴミ収集ドック機能付きは「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」で、パイプが曲がる"FLEX機能"の有無とカラーの異なる2モデルの展開だ。

本体サイズは、自動ゴミ収集ドック機能付きのモデルと同じ。スティック時が高さ103.8 x 幅22.8 x 奥行160センチ、ハンディ時が高さ51.4 x 幅7.2 x 奥行9.8センチ。重量は、ハンディ時は他のモデルと同じ800グラムだが、スティック時が約1.5キロと、「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」に比べて100〜200グラムほど軽くなる。おそらく、自動ゴミ収集ドックとのジョイント部分の構造が微妙に異なるための違いだろう。

2020年から展開している「EVOPOWER SYSTEM」は、リリースボタンを押しながら本体を引き抜くことでパイプ下が外れて、スティッククリーナーからハンディクリーナーにスムーズに変わる。手軽さと使い勝手のよさで人気のシリーズで、初代モデルが発売されて以降もコンスタントに新モデルが登場し、そのたびにバージョンアップが図られている。

新モデルでの大きな改良点はヘッド部分にある。6月に発売された、吸引力強化シリーズ「PowerClean 360」に採用された、独自の「360インテリジェントノズル」を搭載。ただし、もちろん「EVOPOWER SYSTEM」用に最適化されており、シリーズの特長である"軽快さ"を損なわないよう軽量さと両立する「360インテリジェントノズル」が新たに開発された。

従来のモデルや一般的な掃除機のほとんどは、後ろに引いた際にはゴミを取り除くことができない。本製品に新たに採用されたヘッドブラシは、掃除機を前方に押す時にはフラップが後方に倒れ、後ろに引く時にはノズル前方に倒れることで空気の通り道をつくり、後ろへ引いた動きでもゴミをしっかり取り除くことができる「アクティブフラップ」と呼ぶ独自の設計が採用されている。従来からの左右両サイドからもゴミを取り除く機構に加えて、360°全方位からゴミを吸引できることで、より効率的な掃除ができるようになった。

ヘッドには従来同様3つのセンサーを搭載。ゴミの量に合わせて吸引力を自動調整する「iQセンサー」、フローリングやカーペットなど床材に合わせてブラシの回転速度を自動調整する「フロアセンサー」、壁際を検知して吸引力を最大2.5倍アップさせる「エッジセンサー」により、効果的にゴミを除去できる。

ヘッド前方には「青色LEDヘッドライト」も搭載。床を明るく照らして、目に見えにくいゴミやほこりを浮かび上がらせる昨今のハイクラスの掃除機ではスタンダードになりつつ機能だ。

毛が絡みにくく、除去しやすいブラシロールを採用。ラバー製フラップを採用していた従来モデルでは、高速回転しながら床に当たる音が大きく感じられるという声もあったが、ケブラー繊維を採用することで、静音性を従来の2倍に高めた。

前述のとおり、「自動ゴミ収集ドック」機能は搭載せず、充電のみを行うスタンドが付属する。「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」シリーズではリチウムイオンバッテリーを2個同梱するが、本モデルには予備のバッテリーは同梱されておらず、別売となるが、そのぶんリーズナブルな価格設定だ。

約3.5時間でフル充電。運転時間(バッテリー1個)は、スティック時がエコモードで約30分、ブーストモードで約7分30秒、iQモードで約7分30秒〜30分、ハンディ時がエコモードで約35分、iQモードで約7分30秒〜30分、ブーストモードで約7分30秒。

「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」の2モデル同様、ハンディ時の付け替えアクセサリーとして、ブラシ付き隙間用ノズル、ミニモーターヘッド、マルチノズルが付属している。

自動ゴミ収集ドック機能のある「EVOPOWER SYSTEM BOOST+」は、”FLEX機能”の有無でカラバリでは選べないが、本モデルは色違いのモデル(フロストグレイ)がナインナップし、2色カラーから選べるのもポイントだ。

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掃除機 > Shark > EVOPOWER SYSTEM BOOST+ LC751JLV [ライトラベンダー]

神野恵美さん

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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。

書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、…続きを読む

満足度4
デザイン4
使いやすさ5
吸引力・パワー4
静音性4
サイズ4
手入れのしやすさ4
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

従来モデル(右)とのヘッドブラシ(裏面)の比較

「PowerClean 360」のヘッドブラシ(右)との比較。EVOPOWER用に最適化されている

パイプが曲がる"FLEX機能"を搭載したモデル

「自動ゴミ収集ドック」は「PowerClean 360」でも採用されているひし形の形状に

側面の窓から中のゴミの量が確認できる

自動ゴミ収集停止ボタンはドックの天面に。充電しながら予備バッテリーをセット可能

Sharkのスティッククリーナー。2025年8月中旬に行われたメーカー主催の新製品発表会でチェックした。

自動ゴミ収集ドック搭載、本体はパイプが曲がる"FLEX機能"を搭載したモデル。

スティック時の本体サイズは、高さ103.8 x 幅22.8 x 奥行160センチ、重量約1.7キロ。ハンディ時の本体サイズは、高さ51.4 x 幅7.2 x 奥行9.8センチ、重量約800グラム。

2020年から展開している「EVOPOWER SYSTEM」は、リリースボタンを押しながら本体を引き抜くだけでパイプ下が離れ、スティッククリーナーからハンディクリーナーに変わる手軽さと使い勝手のよさで人気のシリーズ。初代モデルの発売以来、コンスタントに新モデルが登場し、そのたびに改善が図られ、進化を続けている。

新モデルでの最も大きな改良点はヘッド。本製品に先駆け、6月に発売された「PowerClean 360」に搭載された、独自の「360インテリジェントノズル」が本製品にも採用されている。

とはいえ、もちろんそのまま採用されているのではなく、「EVOPOWER SYSTEM」用に最適化。シリーズの特長である"軽快さ"を損なわないよう軽量さと両立する「360インテリジェントノズル」を新たに開発。

EVOPOWER SYSTEMの従来機を含む一般的な掃除機は、後ろに引いた際はゴミを取り除くことができないものがほとんどだが、「アクティブフラップ」と呼ぶ独自の設計により、掃除機を前方に押す時にはフラップが後方に倒れ、後ろに引く時にはノズル前方に倒れることで空気の通り道をつくり、後ろへ引いた動きでもゴミをしっかりと取り除くことができるようになった。加えて、従来からの左右両サイドからもゴミを取り除く機構により、360°全方位からゴミを吸引することができ、効率的な掃除ができる。

従来同様、ヘッドには3つのセンサーが搭載されている。ゴミの量に合わせて吸引力を自動調整する「iQセンサー」、フローリングやカーペットなど床材に合わせてブラシの回転速度を自動調整する「フロアセンサー」、壁際を検知して吸引力を最大2.5倍アップさせる「エッジセンサー」により、効果的な掃除が行える。

ヘッド前方には新たに「青色LEDヘッドライト」も搭載。床を明るく照らして、目に見えにくいゴミやほこりを浮かび上がらせて、ゴミの取りこぼしを防ぐ。ヘッド部のLEDライトは最近のハイスペックな掃除機では当たり前の機能となったが、この機能があることで目視ではキレイになったと思っていても、意外に取り残しがあることに気づいて掃除がしやすい。ゴミがない箇所を無駄に掃除しなくて済むので効率的だ。

従来同様、毛が絡みにくく、除去しやすいブラシロールを採用している。高速回転しながら床に当たる音が大きく感じられることがあった、従来のラバー製フラップから新たにケブラー繊維を採用し、従来比で2倍の静音性となったこともポイントだ。

本体をドックに戻すだけで充電しながら本体からゴミを自動で収集する「自動ゴミ収集ドック」も改良されている。従来の四角形からひし形のデザインに変更され、どの角度からもコンパクトに見える形状になった。ダストカップ横に大きめの窓が配備されたことで、ドック内に溜まったゴミの量を把握しやすくなったのも便利だ。なお、ドックは約30日分のゴミを溜められる容量。

自動収集機能を掃除終了後の毎回ではなくストップさせる「自動ゴミ収集停止ボタン」の位置も変更されている。ドックポストの天面に配置し、かがまずに設定できるようになった。ちょっとしたことだが心身に負担をかけずに気が利いている。「自動ゴミ収集停止ボタン」の後部には、予備のバッテリーがセットでき、充電しながらスタンバイしておけるのも使い勝手がいい。

約3.5時間でフル充電。スティック時の運転時間(バッテリー2個使用時)は、エコモードで約60分、ブーストモードで約15分。ハンディ時はエコモードで約70分、iQモードで約15〜70分、ブーストモードで約15分。

ハンディ時の付け替えアクセサリーとして、ブラシ付き隙間用ノズル、ミニモーターヘッド、マルチノズルが付属している。

ほぼ1年に1回のタイミングで、毎回毎回バージョンアップを重ねるメーカーの姿勢には相変わらず頭が下がる。今回はヘッドの改良により、清掃効率が格段にアップした。吸引力強化モデル「PowerClean 360」に比べると、パワーは劣るが、そのぶん軽量、コンパクトで使い勝手がよく、カーペットを敷いていない家庭や、ロボット掃除機との併用している家庭では十分だ。

スペック上、重量は従来モデルと同じだが、ヘッドの変更により、床との密着力などのバランスが変わったせいか、以前のモデルに比べるとスムーズさは若干損なわれたようにも感じたが、慣れの問題で許容範囲。そのぶんゴミの除去能力は高まっており、依然として総合的に満足度が高い製品だ。

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掃除機 > Roborock > Saros 10R S10R52-04 [ブラック]

コヤマタカヒロさん

  • レビュー投稿数:321件
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プロフィールフリーランスライターのコヤマタカヒロです。現在、PC、AV機器、白物家電をフィールドに雑誌やWeb媒体で記事を書いています。現在、モノ・マガジンに置いて「コヤマタカヒロのマニア道」「気になるシロモノ家電使ってみました」を交互連載中。このほ…続きを読む

満足度5
デザイン5
使いやすさ5
吸引力・パワー5
静音性5
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

8Way全自動ドックを採用。モップの掃除などほとんどのことをおまかせできる。

ドック上部に大型のタンクを配置。

ロボット掃除機本体。非常にツルッとしたデザインだ。

 

本体裏面。メインブラシの真ん中が割れているため髪の毛などが絡みにくい。

ライブカメラ機能が利用できる。

 

シリーズ最薄となる高さ7.98mmのスリムなボディを採用したフラグシップモデルの1台。ソファーやベッドなどはもちろんのこと、テレビ台の下などにも入り込んで掃除ができる。

メーカーから製品をお借りして試した。

ロボロック社は、直近でロボット掃除機事業において世界一の座をアイロボット社から奪い、トップに躍り出たメーカー。「Saros 10R S10R」はそんなロボロックのロボット掃除機の中で最上位モデルの1台だ。

20000Paの吸引力と強力な水拭き掃除機能を搭載。3D ToFナビゲーションセンサーを用いた「StarSight 自律システム2.0」により、障害物を避けつつしっかりギリギリまで丁寧に掃除ができる。

その回避性能と掃除性能のバランスの良さがロボロックの魅力。障害物は本体正面だけでなく側面でも見ているため、正面で避けたケーブルなどを側面で引っ掛ける、といった失敗がない。障害物の回避性能は間違いなくトップクラスだ。

さらに吸引力は非常に高く、重さのあるごみまでしっかりと吸引できる。さらにサイドブラシが部屋の四隅を検知し、アームを伸ばして掃除できる仕組み。さらに水拭き用の回転モップもアームを伸ばして壁際ギリギリまで掃除できる。 それでいて掃除の音がうるさくないのが嬉しい。

また、走行性能が非常に優れているのもポイント。最大4cmの段差を乗り越えることができるので、複数の部屋の掃除がしやすい。また、コの字型の椅子の足なども乗り越えられる。

水拭き掃除は回転モップを採用。しっかりと床を磨けるのでザラザラ感や皮脂汚れが取り除ける。

また、ドックにてモップの温水洗浄や吸水、温風乾燥ができるのでメンテの手間もほとんどない。カーペットエリアは最大1cmリフトして、濡らさないように掃除ができ、さらに毛足が長いカーペットなどを掃除するときは自動で回転モップを取り外す設定が可能だ。

面白いのがカメラを使った通信機能を搭載すること。外出先からペットの様子を見たり、ビデオ通話機能で声をかけたりできる。掃除中にペットを見かけるとメインブラシを停止して、驚かせないようにしたり、写真を撮影する機能も搭載している。

「Saros 10R S10R」は多くの最新ロボット掃除機の中でもトップクラスの性能を誇る一台といえる。非常に高価ではあるが、掃除性能に妥協したくないユーザーや、特にペットがいる家庭に是非おすすめしたい。

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掃除機 > ANKER > Eufy Robot Vacuum Omni C20 T2280511 [ブラック]

コヤマタカヒロさん

  • レビュー投稿数:321件
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プロフィールフリーランスライターのコヤマタカヒロです。現在、PC、AV機器、白物家電をフィールドに雑誌やWeb媒体で記事を書いています。現在、モノ・マガジンに置いて「コヤマタカヒロのマニア道」「気になるシロモノ家電使ってみました」を交互連載中。このほ…続きを読む

満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー4
静音性3
サイズ4
手入れのしやすさ5
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

スリムで奥行きがあまりないステーション。

本体前面にレーダーセンサーを搭載する。

本体裏面。メインブラシはシンプルな起毛タイプなので毛がらみは強かった。

 

走行中のワンシーン。回転モップにより床がきれいに磨かれている。

アプリにより掃除後の状態が分かった

 

コンパクトな全自動クリーニングステーションが付属しながらも5万円を切る低価格を実現したロボット掃除機。

メーカーから製品をお借りして試した。

現在のロボット掃除機にはゴミをかき集めて吸引する機能とモップなどで水拭きする機能がある。しかし、モデルは基本的に吸引掃除のみ対応だったり、ステーションはなく、手動でのゴミ捨てや水タンクへの充填とモップの洗浄が必要だったりする。「Eufy Robot Vacuum Omni C20」は低価格ながらそれらの機能を実現している。

もちろんその代わり、それぞれの機能はそれなりだ。吸引力は7000Paで、フラグシップクラスのロボット掃除機で比べると1/3強といったところ。独自の「iPath™ レーザー・ナビゲーション」機能により部屋をマッピングして掃除できるが、カメラは搭載していないため、障害物の回避に関しては限界がある。

実際に掃除をしてみた。気になったのは、サイドブラシのパタパタ音が非常に強いこと。吸引音やモーター音よりもそちらが気になった。また、家具やケーブル類などにぶつかるシーンもあった。このあたりは、低価格モデルだけに、事前に障害物になりそうな物を避けておくといった配慮が必要だ。

しかし、掃除の結果は消して悪くはない。パタパタと音を立てていたが、その代わりそれなりに掃除はできていた。特に回転ブラシがしっかりと床拭きできていたのが好印象だった。

本体サイズは幅約32.8×奥行き33.4×高さ8.5cmとやや小型なので、狭い場所の掃除もしやすい。さらにステーション自体も幅約33.0×奥行き28.9×高さ46.0cmとコンパクトなので設置しやすい。

初めてロボット掃除機を導入するときの選択肢になり得る一台だ。

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掃除機 > 日立 > パワかるスティック PV-BL50M(C) [ベージュ]

多賀一晃さん

  • レビュー投稿数:662件
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プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。

主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む

満足度3
デザイン5
使いやすさ5
吸引力・パワー5
静音性3
サイズ4
手入れのしやすさ3
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

正面ビュー。ARおそうじで使うスマホホルダーが、デザインバランスを崩している。

側面ビュー。本当にスマホホルダーはダサい。

ゴミ捨てはワンタッチ。しかし、二次汚染などは考慮されていない。

 

小さなホコリがみえる緑色のLEDが13灯、ヘッド上に付いている。

ARおそうじ のアプリ画面。掃除機をかけたところは、色が変わる。

 

日立のサイクロン式スティック型掃除機は、4つあるが、PV-BL50Mは、もっともバランスが取れた日立が標準と考えているだろうモデルといえるだろう。今年、2025年5月にDysonは、サイクロン式でないモデルを出しており、サイクロン式も、そろそろかも知れない。

スティック型掃除機の1つのポイントは重さ。PV-BL50Mの重さは1.4kg。今までいろいろなモデルを試して、スティック型掃除機を、軽い、普通、重いに分けるとしたら、軽い:1.3kg以下、重い:1.7kg以上。普通はその間。1.4kgという重さは、軽くはないが、かなり扱いやすいモデルだ。
この重さは、扱いやすさと共に使用可能時間を決める。というのは、スティック型掃除機のパーツで一番重いパーツはバッテリー。軽くする場合は、まずバッテリーのセル数を減らすなど、使用可能時間に影響を及ぼすからだ。

PV-BL50Mの場合は、強:8分。標準(パワーヘッドあり):40分。自動で8-40分となる。パワーヘッドなしだと、標準:60分となるが、自動に組み込まれていないところを見ると、日立はパワーヘッドありがあるべき姿と考えていることがわかる。

スティック型掃除機が売れ始めたのは、強:8分、標準:20分を達成してから。アンケートをとると、標準:60分という意見が大多数を占める。日立が、自分たちが標準と考えていないだろう、パワーヘッドなし:60分のデーターを出す理由は、カタログスペックで、ユーザーを満足させたいからだろう。カタログ上は、強:8分、自動:8-40分、標準:60分という書き方をされることが多い。
いずれにせよ、狭い日本の住宅。40分使えたら十分と言える。

逆に、PV-BL50Mはモーターパワーが強い上、パワーヘッドでもあり、ゴミを掻き出し吸引することにはなんら問題はない。

ただし、逆にゴミ廃棄時、アレルギー体質の人にとっては問題となる可能性がある。サイクロンシステムは遠心分離を応用したシステムであり、上になるほど、軽いゴミ、目に見えないほど小さなホコリが集まる。花粉、ハウスダストのようなアレルゲンは、目に見えないほど小さい。

アレルギー体質でない人には無害だが、私のようなアレルギー体質の人間には、素晴らしく怖い。一旦吸い込んでしまうと、首を閉められる様な喘息の発作が起きるからだ。

要するに、本体のダストボックスから、ゴミ箱にゴミを移す時、サイクロンシステムは、ゴミが剥き出しになるため、再度飛び散るなど、二次汚染の可能性がある。

このため、私はアレルギー体質の人にサイクロン式を勧める様なことはしない。また、どうしても使う場合は、ダストボックスをゴミ袋の中に入れ、ゴミを移す形で使う。

ヨーロッパでは、IFAなどの家電ショーで、何社ものメーカーが自社のアイディアを公開していたことがあった。が、コストが合わないため、下火になった。それより紙パックを強化した方が、安価で、健康に貢献できる掃除機を作ることができるからだ。

日立は、このようなサイクロン特有の問題はそのままに、使い勝手のみ追求した。このため、非アレルギー体質の人には、いい掃除機、アレルギー体質の人には、嬉しくない掃除機になっている。

また、今の技術でできる様になったことに、吸い込んだ空気を分析、どの位ハウスダストなどを吸い込んだのかを知ることができる。吸い込んだ空気の中にハウスダストなどの小さなゴミがなければ、そのエリアにハウスダストはなくなったと判断することができる。パナソニックが作り上げたシステムだが、便利で、いろいろなメーカーが使っている。

日立はこれに対し、ARおそうじというスマホアプリを導入した。これに一番似ているのは、ロボット掃除機の制御アプリだ。ロボット掃除機は、一度通ったところをマップにし、部屋のマップを作り上げる。それで、同じところは2度掃除をしないため、短時間で掃除を終えられるというものだ。

ARおそうじは、お掃除したところに色を付け、未掃除エリアと掃除済みエリアを分ける。便利と言えば便利だが、個人的には、吸引した空気中のホコリを分析する方が有用だと思う。

再プラなどを社会的な課題もクリアしているモデルであるが、健康な人しか、安心して使えないモデルが標準と言うのは少々面白くない。

参考になった1

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掃除機 > ANKER > Eufy Robot Vacuum Omni E25 T2353511 [ブラック]

コヤマタカヒロさん

  • レビュー投稿数:321件
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プロフィールフリーランスライターのコヤマタカヒロです。現在、PC、AV機器、白物家電をフィールドに雑誌やWeb媒体で記事を書いています。現在、モノ・マガジンに置いて「コヤマタカヒロのマニア道」「気になるシロモノ家電使ってみました」を交互連載中。このほ…続きを読む

満足度5
デザイン5
使いやすさ5
吸引力・パワー5
静音性5
サイズ4
手入れのしやすさ5
取り回し5

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全自動 クリーニングステーションと本体。

本体上部に レーザーセンサーを、 前面にカメラを搭載する。

本体 裏返したところ約29cmの ローラー モップが特徴。

サイドアームが飛び出し、部屋の隅のゴミも取り込んでくれる。

掃除中の音も非常に静かだった。

アプリ画面もわかりやすい。

Ankerの全自動ロボット掃除機「Eufy Robot Vacuum Omni E25」の上位モデル。これまでフラグシップモデルのみに採用されていた約29cmの幅広ローラーモップと、Anker史上最強となる20,000Paの吸引力を組み合わせることで、従来機種を大きく上回る清掃性能を実現している。

メーカーからお借りして試した。

本体は角に強いスクエア形状(34.6×32.7×11.1cm)を採用し、iPath™レーザー・ナビゲーションによるリアルタイムマッピング機能を搭載している。特に注目すべきは前面カメラとAI.See™システムの組み合わせで、200種類以上の障害物を認識して回避できる高度な自律走行を可能にしている。また、伸縮するCornerRover™アームにより、通常のロボット掃除機では届きにくい部屋の角もしっかりと清掃できる。

最大の特徴は革新的なHydroJet™システムだ。本体内に浄水タンク、汚水タンク、スクレーパーを内蔵し、水拭きしながら同時にモップを洗浄するため、汚れたモップで家中を拭く心配がない。業界最高レベルの約1.5kgの圧力で床に押し付ける水拭き性能は、従来の軽い拭き掃除とは一線を画する。全自動クリーニングステーションでは専用洗剤の自動投入も可能で、より効果的な清掃を実現している。

実際のテストでは、騒音レベルが約60dB(日常会話レベル)と非常に静かで、ケーブルに絡まったり家具にぶつかったりすることなく精密な障害物回避を披露した。

小さなゴミやホコリの吸引はもちろん、水拭きによりザラザラ感も解消。わざとこぼしたコーヒーもきれいに拭き取るなど、清掃能力は十分だと感じられた。カーペットを認識すると自動的にローラーを10.5mm浮上させる機能も搭載している。

メンテナンス面では、DuoSpiral™ブラシを2分割構造とすることで、従来機種で最も面倒だった髪の毛の絡みつき問題を解決している。専用アプリでは部屋のマップ作成、清掃エリア設定、吸引力調整などが簡単にでき、AIオートメーション機能で部屋タイプに応じた最適設定も可能である。

直販価格14万9800円で、最上位「S1 Pro」に次ぐ2番手モデルという位置づけながら、搭載機能や使い勝手は最上位モデルと遜色なく、コストパフォーマンスは非常に優秀だ。デジタル製品に敏感なユーザーや品質の高い家電を求める中上級者のニーズに十分応える、完成度の高いロボット掃除機といえるだろう。

参考になった3

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掃除機 > 日立 > かるパックスティック PKV-BK50P(C) [ベージュ]

多賀一晃さん

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過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
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満足度4
デザイン4
使いやすさ4
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静音性4
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し5

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本体。ハンディ掃除機。アタッチメントはつけっぱなしで楽。

スティッククリーナー状態。

スティッククリーナー、サイドビュー。スマホホルダーが異様に出っ張る。

紙パックホルダーに収納時。黄矢印の様にセットすると外す時自動で吸入口にシール貼り

ヘッドのLED。13個もある。

ARおそうじ画面。普通の視界とかわらない。

日立の「かるパックスティック」PKV-BK50Pは現代仕様の紙パック式スティック型掃除機。

今年、2025年は、のちに掃除機史上重要な年と言われるだろう。一番大きなのは、ダイソンがサイクロン式以外の掃除機を出したことだ。Dyson Pencilvac Fluffycones がそれなのだが、現在のところ、ダイソンは、吸引方式に名前を付けていない。
それは推測だが、方式に名前を付けると、サイクロンは終わったとされ、ダイソンがメインで販売しているサイクロン式掃除機に大きなダメージを及ぼす可能性があるからだと思われる。

いずれにせよ、20年以上メインを張ってきたシステムであり、そろそろ後続にその座を譲り渡しても決して可笑しくはない。
そして、その後に続くだろうと考えられているのは、新型の紙パック掃除機。サイクロン式は、旧型の紙パックにとって代わり、主役をはったわけだが、改良された新型の紙パックにとって代わられると見る人が多い。

旧型の紙パックというのは、廃棄することを主眼にした仕様になっており、紙パックは単層のペラペラ。目詰まり、吸引力が落ちやすい仕様だった。それでも紙パック1枚当たり、それなりの単価で購入しなければならない。要するに使えないものに金を払っているようなところがあり、サイクロン式にとって代わられた。

しかし、導入されて10年しないうちに、サイクロン式もかなり変わらないといけないことになる。それは、空中浮遊物、PM2.5が人体に悪影響を及ぼすとされ、米国で取り締まり対象になったからだ。
サイクロンは、遠心分離で吸い込んだゴミを大きいものから分離していき、目に見えない空中浮遊物はそのまま排気する設計になっている。PM2.5は排気対象だったが、それができなくなる。このフィルター不要としてきたサイクロンに、排気フィルターを導入する。

そして、2000年前半から、コードレス、つまりバッテリー駆動の掃除機が作られる様になったが、この時の問題はゴミ箱の位置、サイズである。サイクロン式は、それの設計に対する自由度がある。それに加え、数量が少なくても問題がない。紙パックの様にある程度、数量がまとまらないとダメということもない。こうして長期に渡り、サイクロンシステムは使われてきたが、その間、紙パックも進化していた。

まず一層だった袋を三層にした。これにより目詰まるまでの時間を伸ばした。加え、コロナ禍で、マスクすらウイルスを遮ることが求められるようになった。ウイルスは、それまで小さいとされてきたPM2.5の1/10以下のサイズ。つまり、そのサイズのフィルタリングが当たり前になったわけだ。マスクを生産しているアイリスオーヤマは、原反の共通化を行い、高性能紙パックを安価に供給することに成功している。

この様に令和になってから新型紙パックを採用した掃除機が増えている。日立のPKV-BK50Pもそんな掃除機の1つ。メーカーより貸し出してもらいテストした。

一言でいうと、「かるパックスティック」は、蛇足のあるよくできた紙パック掃除機だ。

まず「かる」(軽い)とあるが、重量は1.4kg。男性には問題ないが、女性でも自在に動かせる様にするためには、今までデーター蓄積では、あと100g軽い方がよい。

紙パックはアレルギーを持っている人でも、そのアレルギー物質に触れることなく除去できるので、とても健康的。喘息などのアレルギー性の発作が起こる人でもなんなく使える。

このモデルは、それをとことんまで詰めた感じがある。ゴミが入った紙パックは本体から外すと共に、シールが出入り口を塞ぎ、飛び散ることがないようにしてある。実に細やかな対応だ。

また緑色のLEDは小さなホコリでも見えやすいが、ヘッドには緑のLEDが13個も付いている。日立は、こんな場合は、ほどほどではなく、とことんする伝統がある。

という様に、すぐれた紙パック掃除機だ。

さて、問題は「ARおそうじ」だ。まず準備と効果が釣り合わない。なくても成り立つのに、無理やり対応している感が強いのだ。1回かければキレイになるのならまだしも、掃除機でゴミを取り除くためには何回かかけなければならない。

個人的には、これより、目に見えないホコリを取り切ったことを示すセンサー機能の方が余程ありがたい。
確かに、IoT化は世の流れだが、人にロボット掃除機の様に室内マップを持たせ、掃除させるのは、違う様な気がしてならない。また、この機能、後付けなので、このシステムで、元々の掃除機のよいバランスを壊している感じが否めない。

ARおそうじ、継続搭載、アピールするなら、より洗練させる必要がある。今のままだと、ユーザーにあまりお勧めできない

参考になった6

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掃除機 > アイリスオーヤマ > MagiCaleena SBD-T3P-NH [ノルディックグレー]

多賀一晃さん

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過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
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デザイン5
使いやすさ5
吸引力・パワー5
静音性3
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

本体。ハンディ掃除機。使う時は同梱のアタッチメントが必要。

紙パック。袋形状だが、完全ぺったんこになるので、収納しやすい。

使用時は樹脂製の口金をはめて使う。

延長管とヘッドを装着し、スティック型掃除機に。

コンソール。「自動」は使いやすい様に独立したボタンに。色でほこりの状態を示す

アイリスオーヤマと言えば静電モップ。今もあります。

アイリスオーヤマが自社の掃除機の持っている良いところを全部集めて作り上げた2025年モデル。
推せる特徴は、1)軽いこと。本体(ハンディ掃除機):約0.7kg、延長管、ヘッドを付けても1.1kg。2)紙パック式であること。3)ほこり感知センサーが付いていることの3つだ。
まず、掃除機は軽いと思った通りに振り回すことができる=掃除がしやすい。その時、最も犠牲になるのは掃除時間。というのは軽くするためには、パッテリーパックのセル数を減らすのがセオリーだからだ。このSBD-T3Pの場合、ターボ:約8分、標準:32分、自動:約16-60分になっている。普通の自動モードだと、ターボと標準の合う方を自動選択するため、ずっと標準モードで使うのが最長なのだが、SBD-T3Pの自動は、標準より弱いモードを持つ。が、掃除機の場合、弱いのをセレクトモードに入れておくと、吸わないじゃないかと文句を言われる場合がある。ある意味難癖である。このため、自動のみで使える様にしたわけだ。個人的には、標準より、自動を多用することをお勧めしたい。
紙パックは、ウイルス用のマスクを作っているアイリスオーヤマにとっては得手な分野。マスクと同じ原反で用が足りるからだ。アイリスのマスクは、ウイルス対応ができていることが第三者機関のテストで証明されている。ウイルスのサイズは0.1μm以下。掃除機の排気で問題になるPM1、PM2.5などもトラップできる。
また、原反が同じということは、紙パック様に新たな原反を作る必要がなく、数量的にまとまることを意味する。つまり安いのだ。このためか、同梱数も桁違い。普通2-3枚だが、50枚。また紙パックは使用時に口金を付けて使う。それまでは平面、ペッタンコ。収納もし易い。
あとほこり感知センサーが付いているのが、とても便利。アレルギー疾患の原因としては、原因に「食物」「花粉」「ハウスダスト」などがあげられる。全部合わせると国民の1/3を越す割合になるそうだ。空気中を飛んでいるものは空気清浄機で対応するが、ある程度重さがあるものは、床に落ちる。真ん中より、床隅にまとまる傾向にある。が、目で見えない。レーザー照射などの手もあるが、一番確実のは、吸い込んだ空気中のゴミの数を数えること。赤外線センサーで、ゴミを感知、ゴミが多いか、否かをチェックするのだ。これはアイリスが始めたことではなく、初導入はパナソニック。
この様に、優れた紙パック掃除機は、健康を維持するのにとてもいい。しかもアイリスは使いやすい。

このモデルで、ちょっとなあと思ったのは、動作音。本体のモーターとヘッドのパワーモーターが違う音なので、正直結構五月蝿い。掃除機を使用している時、五月蝿いのは当たり前だが、ステレオの騒音は頂けない。ここは何とかしてほしい。

が、全体にバランスよくできている。
掃除機のあるべき姿の1つだ。

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掃除機 > iRobot > ルンバ Max 705 Combo +AutoWash 充電ステーション X185060 [ブラック]

神野恵美さん

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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。

書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、…続きを読む

満足度4
デザイン5
使いやすさ5
吸引力・パワー5
静音性3
サイズ3
手入れのしやすさ3
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

本体用のダストボックスは、本体上面のカバー下に装備

本体裏面。ブラシ類やローラーモップも分解して定期的なお手入れは必要

本体内の廃水用タンク。忘れがちだが定期的にメンテしたい

前方にカメラを搭載。レーダーが内蔵されているため、デザイン上もスッキリしている

給水タンクには専用洗剤の自動投入機能も搭載された

3Dマップ。稼働するごとに更新されるが、結構正確でルンバが”見えている”ことを実感

アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」シリーズの最新モデル。7月開催のメーカー主催の報道関係者向けの事前説明会でチェックした後、メーカーに実機をお借りして自宅で使用している。

”All New Roomba”と銘打ち、4月にラインナップの刷新を行ったアイロボット社だが、最後の1機種として満を持して最高峰のフラッグシップを発売したかたちだ。

今年4月に先駆けて発売された「ルンバ Max 705 Vac +AutoEmpty 充電ステーション」の吸引性能に、床拭き機能、セルフクリーニング機能を搭載した、吸引だけでなく水拭きにも最上位の機能を搭載した”全部入り”の最高峰モデルだ。

他の床拭き機能付きモデルとは異なり、「PowerSpinローラーモップ with PerfectEdge」をルンバで初めて搭載。毎分200回転で安定した圧力を加えるローラー式のモップで、自動で伸縮して壁際や家具周りまでアプローチして徹底的に床掃除を行う。カーペットを検知すると、ローラーモップを持ち上げ、カバーで保護してカーペットを濡らさない業界初の機能を搭載しているのも特筆すべきポイントだ。

ルンバ初となる温水を使用した水拭き掃除機能を搭載したのも特徴だ。水平に回転するタイプのモップとは異なり、垂直方向にローラー回転して、運転中も温水でモップについた汚れを落としながら常に清潔な状態を保ちながら掃除する。スマートスクラブ機能によりさらに強力に汚れを落とすことが可能だ。

吸い込み掃除は、「ルンバ Max 705 Vac +AutoEmpty 充電ステーション」と同等で、吸引力は「ルンバ 600シリーズ」に比べて175倍。髪の毛などが絡まりにくいゴム製のデュアルアクションブラシとデュアルエッジクリーニングブラシによる4段階クリーニングシステムで、ゴミを徹底的に取り除く。なお、2本のエッジクリーニングブラシの採用はルンバでは初めて。その他、カーペットを検知すると吸引力を高める「カーペットブースト」機能も搭載するなど、ルンバ史上最高峰の清掃能力を誇る。

ロボット掃除機の性能の根幹でもある、ナビゲーションシステムはルンバのフラッグシップだけに、もちろん最高峰レベルの技術。「ClearView Pro LiDAR」は「Roomba Plus 505」以上のモデルに搭載されているライダーで部屋中をくまなく走行して3Dマップを素早く作成。さまざまなサイズの対象物を瞬時に認識して回避する「PrecisionVision AI テクノロジー」も搭載し、カメラとライダーによる効率的な清掃を行う。

Wi-Fi経由でスマホアプリと連動し、清掃モードもとても細かく設定できる。スマート清掃、ライトクリーン、通常清掃、ディープクリーンの4つの清掃モードに加えて、モップ自動洗浄の水温や洗浄頻度などさまざまな項目でエリアや部屋ごとに清掃設定をカスタマイズできる。

「AutoWash 充電ステーション」は、充電、床拭き用の給水、汚水の回収、ゴミの自動収集、ローラーモップの自動温水洗浄・温風乾燥機能を備える。最大75日分のゴミを紙パックに溜めておくことができる。新たに用意された専用の床用濃縮洗剤「StayClean 濃縮床用洗剤」の自動投入機能も備えている。

本体サイズは、幅36.6×奥行37.2×高さ10.5センチ。一見大きく見えたが、「Roomba Plus 505 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」が、同35.1×35.7×10.6センチなので、直径が1〜2センチ大きくなった程度。

充電ステーションのサイズは、幅43×奥行45.6×高さ43.2センチ。同様に、「Roomba Plus 505 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」が同31.5×45×47センチなので、幅は大きくなったものの、高さは抑えめで奥行はあまり変わらない。

サンプル機を試用して3週間程度になるが、1日1回稼働して、本当に床がキレイになって裸足でも気持ちいい。自宅にある他のロボット掃除機や床拭きクリーナーで定期的に掃除をしているものの、スッキリ感は段違い。床でストレッチなどを思わずしたくなる気持ちよさで、床に寝そべったり座ったりする機会が増えた。

アプリでマップや清掃履歴を確認するたびに、精度の高さも実感。昔のルンバに比べると本当に賢くなったと感心するが、家具や壁などへのリーチは慎重なので、時々もどかしさはある。そのため、どちらかと言うと広くて物があまり置いていない空間に向いている。とはいえ、ルンバが入り込みにくい狭い場所は定期的に手作業でササっと掃除をすればよいので、掃除の手間を大幅に減らせる。

ゴミ捨てやモップの洗浄、乾燥も自動のため、とても楽。ただ、掃除をしてくれるルンバや充電ステーションに付いた汚れのメンテナンスはもちろんオーナーのお仕事。機能満載なぶん、一部構造が複雑であったり、重量が重かったりするので、個人的にその点はマイナスポイント。いろいろ全自動だとつい忘れがちだが、清潔さを保つため、特に汚水タンクは高温多湿な季節はやっぱり毎日お手入れしたい。

いずれにしてもさすがはロボット掃除機の元祖・ルンバの矜持を示した渾身のフラッグシップ。どこを取ってもこれまでにないロボット掃除機によるお掃除体験。とはいえ、間取りやライフスタイル等、家庭によって相性はあると思う。気になる人がまずは気軽に試せるように、サブスクサービスも用意されているのもメーカーの自信と良心を感じる。

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掃除機 > パナソニック > パワーコードレス MC-SB35K > パワーコードレス MC-SB35K-A [ブルー]

神野恵美さん

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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。

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満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー3
静音性3
サイズ5
手入れのしやすさ4
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

足元にすき間ブラシをセットしておける、付属のスタンド

充電時は置くだけのタイプではないため、使用前後で本体にプラグの抜き差しが必要

新設計のノズル。LEDライトも搭載している

お手入れがしやすい、からまないブラシPlusを採用したヘッドブラシ。分解も容易

ハンディ時も軽くて負担が少なく操作も軽快!

分解して水洗い可能なダストカップ

パナソニックのサイクロン式コードレススティック掃除機。メーカーより実機をお借りして自宅で試用した。

本体サイズは、スティック時が幅22×高さ108×奥行16.4センチ、ハンディ時が幅7.9×高さ38×奥行15.3センチ。重量は、スティック時が1.1キロ、ハンディ時が800グラム。

パナソニックのコードレススティッククリーナー「パワーコードレス」のラインナップにおいて最軽量となる1.1キロを実現したのが特徴。運転時間や吸引力に関与するバッテリーは従来モデルと同じだが、掃除機本体やノズル形状、材料を細かく見直すことで、従来モデル「MC-SB34J」よりも200グラムの軽量化が図られている。

スペックどおりの軽さで、初めて手に取った際に、思わず「軽っ!」と声が漏れてしまったほど。本体が軽いため、取り回しがよく、段差などの掃除もしやすい。手になじむ、持ちやすい設計のを採用したハンドルも重心バランスがよく、操作性も快適だ。

ヘッドブラシは、新設計のノズルが採用されている。従来よりも吸込み幅が広がり、奥行きがスリムになったことで、狭いすき間に入りやすくなっている。本体だけでなく、ヘッドブラシも軽量コンパクトなので操作が本当に軽快だ。

新たに搭載されたLEDは、いまやスタンダードな機能ではあるが、床面の前方を照らしながら掃除ができ、ゴミの取り残しを減らせる。パナソニック独自の「からまないブラシPlus」も採用されており、お手入れもラクにできる。

パナソニックのコードレススティッククリーナーの現時点でのラインナップは、充電ドックにゴミ収集機能(クリーンドック)を備えた「セパレート型 コードレススティック掃除機」と呼ばれるラインと、通常の「コードレススティック掃除機」の2つに大きく分かれる。「パワーコードレス」シリーズは後者にあたる。

同じシリーズの「MC-SB55K」とは本体サイズは同じだが、スティック時の重量がさらに100グラム軽くなっている。ゴミの量や大きさに合わせて自動で吸引力を制御する「スゴ取れセンサーの搭載」を搭載していない点が異なることなどによるものだろう。

集じん容積は0.13L。本体がコンパクトなぶん小さいが、こまめにゴミを捨てれば問題ない。

運転音は約67〜63dB。バッテリー駆動時間は、強モードで約8分、標準モードで約25分/約30分(付属ノズル使用時)。いずれも昨今のコードレススティッククリーナーとしては標準的なスペックだ。

付属のスタンドは本体を縦置きするためのもので、後方にアタッチメントのすき間ノズルをセットしておける。充電は本体にジャックを直接挿して行う仕様で、置くだけで充電できるスタンドを採用している「MC-SB55K」のほうがより便利だ。

あまりに軽いので、初回使用時は「ゴミが取れているのだろうか?」と心配になるほどだったが、ダストカップにはちゃんとゴミが溜まっている。ペットを飼っているなどゴミの量が多かったり、吸引力が必要だったりする場合には向かないが、ふだんロボット掃除機がメインで、ロボット掃除機が入り込めない場所を重点的にスポット掃除したり、小掃除する習慣のある我が家のような環境には十分で、軽くて機動力がよい点が何よりも魅力の製品だ。

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掃除機 > シャープ > RACTIVE Air STATION EC-WR2-W [ホワイト系]

神野恵美さん

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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。

書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、…続きを読む

満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー4
静音性4
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

上位モデル(右)との比較。仕様や機能は若干異なるが外観上は色以外ほぼ同じ

上位モデル(左)のヘッドに搭載されているLEDは非搭載

ヘッドブラシ裏面。上位モデル同様、毛が絡みにくく、右端の際までリーチする構造

ステーションへの収納時はヘッドをそのまままっすぐ突っ込むだけでスムーズ

紙パックは本体に直接でなく、本体内に収められたダストカップ内にセットする仕組み

床の溝のゴミもしっかり取り除ける吸引力

シャープのコードレススティック掃除機の新製品。8月下旬にメーカーのオフィスで行われたタッチ&トライ会でチェックした。

シャープのコードレススティッククリーナー「RACTIVE Air」シリーズの中で、2024年に初登場した自動ゴミ収集機能付きのモデルが「RACTIVE Air STATION」。2025年新モデルのうちの新たに登場したスタンダードモデルだ。

2モデルともに外観上はカラー以外はほとんど同じ。スタンダードモデルとして追加になった本製品には、従来モデルになかったホワイト系が採用されている。したがって、2025年モデルでは、上位モデル=グレー系、スタンダードモデル=ホワイト系という選択肢になる。

スティック時の本体サイズは、幅22.1×高さ99.7×奥行13.4センチ、重量1.5キロ。充電ステーションが幅20×高さ43.5×奥行28.9センチ。なお、一部設計上の違いなどにより本体重量は上位モデルに比べて100グラム軽量だ。

2モデルともに、運転時も自動ごみ収集時も控えめな運転音を実現しているのが特徴。ただし、音を抑える内部機構設計の違いにより、本体62dB、ステーション約62dBと、上位モデルよりも若干スペックを落としている。とはいえ、同様の機能を持つ他の製品に比べると静かなほうなので、店頭などで試せる機会があれば比較して違いを確かめてみてほしい。

その他機能もほぼ上位モデルと同じ。自動ゴミ収集機能自体は一般的な紙パック収集型の他社製品とほぼ同じ仕組みだが、「パックinカップ」と呼ぶ独自の構造を採用し、紙パックに触らずにボタンひとつでに簡単に捨てられるユニークな機能を採用している。

ヘッドブラシは、上位モデルと同様に「からみにく〜いブラシ」や「端までブラシ」を採用。ただし、掃除の際に前方を照らすLEDライトは搭載されていない。

上位モデルに付属しているすき間ブラシも同梱されない。とはいえ、ハンディ用途にはそのそもあまり適さない製品のため、正直あってもあまり使わないパーツかもしれない。必要であれば、ハンディ掃除機は別途使いやすいものを用意したい。

バッテリー駆動時間と充電時間も上位モデルと若干異なり、ごくわずかだがスペックが劣る。約80分のフル充電で、自動モードが約7〜20分、標準モードが約30分、強モードが約7分の連続運転が可能。内蔵型のバッテリーだが、ユーザーによる交換は可能な仕様となっている。

上位モデルとの現時点での価格差は−1万円程度。一番の魅力である静かさを求めるならば断然上位モデルを選びたいところだが、カラーはホワイト系を選べなくなる。

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掃除機 > シャープ > RACTIVE Air STATION EC-XR2-H [グレー系]

神野恵美さん

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満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー4
静音性5
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

スタンダードモデル(左)との比較。仕様や機能は若干異なるが外観上は色以外ほぼ同じ

ヘッドブラシのLEDはスタンダードモデル(右)には非搭載

ヘッドブラシ裏面。従来同様、毛が絡みにくく、右端は際までリーチする構造を採用

ステーションへの収納時はヘッドをそのまままっすぐ突っ込むだけなのも便利だ

紙パックは本体に直接でなく、本体内に収められたダストカップ内にセットする仕組み

ダストカップ内の紙パックはボタンを押すだけでダイレクトにゴミ箱に捨てられる

シャープのコードレススティック掃除機の新製品。8月下旬にメーカーのオフィスで行われたタッチ&トライ会でチェックした。

シャープのコードレススティッククリーナー「RACTIVE Air」シリーズの中で、2024年に初登場した自動ゴミ収集機能付きのモデルが「RACTIVE Air STATION」。2025年モデルの後継機2製品のうちの上位モデル。2025年モデルは新たにスタンダードモデルとして「EC-WR2」の2製品展開となった。

2モデルともに外観上はカラー以外はほぼ同じ。従来モデルになかったホワイト系がスタンダードモデルに追加された。上位モデル=グレー系、スタンダードモデル=ホワイト系という選択肢になる。

スティック時の本体サイズは、幅22.1×高さ99.7×奥行13.4センチ、重量1.6キロ。充電ステーションが幅20×高さ43.5×奥行28.9センチ。

2モデルともに、運転時も自動ごみ収集時も控えめな運転音を実現しているのが特徴。本製品は、モーター音や排気音、駆動音を抑える「ノイズリダクション設計」や、吸込口の駆動音を抑える「ダンピングコントロール」などを内部構造に採用することにより、従来モデル同様に「RACTIVE Air」史上最小運転音の55dBを実現し、耳障りな高周波の運転音が抑えられていることから、室内でペットを飼っている家庭などを中心に好評を博している。

本体からステーション側へのゴミ吸引時の運転音は約60dB。同様の機能を持つ他の製品に比べると静かな部類である。

ちなみに、新設のスタンダードモデル「EC-WR2」の運転音は本体62dB、ステーション約62dB。本製品より下回るものの、「遮音構造」や「ダンピングコントロール」の搭載により、運転音を抑えている。

バッテリー駆動時間は、約100分のフル充電で、自動モードが約9〜22分、標準モードが約35分、強モードが約9分。内蔵型のバッテリーだが、ユーザーによる交換は可能な仕様となっている。

自動ゴミ収集機能自体は一般的な紙パック収集型の他社製品とほぼ同じ仕組み。従来機同様、「パックinカップ」と呼ぶ独自の構造を採用し、ボタンひとつで紙パックに触らずに簡単に捨てることができる。使用状況にもよるが、メーカーによる紙パックの交換目安は約1.5ヶ月に1回とのこと。

その他、前年モデル同様に、壁際のごみも取り逃さない「端までブラシ」や、髪の毛やペットの毛がからみにくい「からみにく〜いブラシ」、「LEDライト」などを採用したヘッドブラシを採用している。付属品として、従来モデル同様にすき間ブラシを用意しているが、使い勝手を考えると現実的にはスティック専用機と考えたほうがよい。

スタンダードモデルとの現時点での価格差は+1万円程度。カラーと予算に余裕があるのであれば、より静かな本製品を選んだほうが「RACTIVE Air STATION」の他社製品と異なる魅力をより感じることができるだろう。

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掃除機 > Mindoo Technology > AquaX Plus MIA-N002 > AquaX Plus MIA-N002 BLK [Black]

神野恵美さん

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満足度4
デザイン4
使いやすさ4
吸引力・パワー4
静音性4
サイズ4
手入れのしやすさ4
取り回し4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ヘッド(裏面)

前面+左右方向も掃除可能な「3面ローラー」を採用

壁際の掃除もしやすい

本体は180°まで水平に倒せる構造

ヘッドの上面に取り付ける給水タンク

汚水は背面のタンクに回収される

Mindooの水拭き機能搭載掃除機。メーカーより実機をお借りして試用した。

2023年発売の「MINDOO AquaX」の後継モデル。1台で、吸引・水拭き・セルフクリーニングの機能が搭載された3in1の掃除機。

ヘッド内部の16ヶ所の穴から浄水をロールブラシに均一に浸透させて、1分間に460回転するロールブラシが生み出す遠心力と摩擦で床にこびりついた汚れをしっかり落とす。付着した汚れをロールブラシが回転するたびにクリーニングコームが除去する。

新モデルでは新たに「自動乾燥」機能が搭載されている。セルフクリーニング機能に加え、ロールブラシを約75℃の温風で自動で乾燥させる機能を搭載し、使用後はワンタッチでセルフクリーニン グから自動乾燥まで完了。ロールブラシのクリーニングから乾燥まで行うことで、雑菌やカビの繁殖を防ぎ、常に清潔な状態をキープできるのが魅力だ。

本体が180°まで水平に倒せる「180°フラット構造」も新たに採用されている。ヘッドの最薄部の厚さは約12.5センチの薄型設計で、ベッド下やソファ下など家具下の清掃性が向上している。

ロールブラシには、「3面ローラー」も新たに採用。前面だけでなく左右方向にも清掃可能な仕様で、壁際や家具の隙間まで効率的に汚れを取り除けるようになった。

本体サイズは幅23.2×奥行24.9mm×高さ110センチ、重量3.6キロ。3時間の充電で、水拭きモードは25分、水拭き(強)モード、吸引モードは17分の動作が可能だ。

Mindooの水拭き掃除機を試すのは本製品が初めてだったが、初回の使用後に回収された汚水が真っ黒で驚いた。床拭きロボット掃除機などで定期的に床掃除を行っているものの、ロールブラシ+汚れたブラシをクリーニングしながら水を補填する本格仕様との違いを実感。

初めて使用した際は、3.6キロという重さが少々苦痛だったが、アシストモーターの力が強力で清掃時にはそれほど力が要らないことに気づいてコツを掴んでからは重さはさほど気にならなくなった。むしろアシストモーターの力が強すぎて意に反して進まないように手前に引っ張る力が必要。前に引っ張る力が強いため、油断するとヘッドがどんどん前に進んで家具などにガツンと衝突してしまう。

水拭き、水拭き(強)、吸引の3つのモードを搭載するが、吸引用の掃除機として使用するにはヘッドが大きく小回りが利かないため、水拭きとの併用が現実的。我が家ではロボット掃除機で自動で掃除をした後に本製品で拭き掃除を行うという使い方で、ロボット掃除機が取り残したゴミを除去しながら使用するのがベストと感じた。

というのも、吸い取られたゴミは汚水タンクに一緒に集められる。汚水にたくさんのゴミが混ざっていると捨てる際にやはり少々面倒になる。

とはいえ、床拭きの能力はとても高いし、「180°フラット構造」により家具下など手作業では床拭きがしづらいところも難なく掃除ができる。小回りが利きにくいので家具などが多く、狭いすき間が多い空間には向かないが、24〜25センチ程度のヘッドが自由に動かせる環境下であればとても有用。子供が小さいなど、床をキレイに保っておきたいが、掃除がしにくいというような家庭などにはかなり刺さるアイテムだろう。ロールブラシを自動クリーニングの後、乾燥まで行ってくれるのが何よりもうれしい。

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掃除機 > アイリスオーヤマ > HBD-31-WH [クラウドグレー]

コヤマタカヒロさん

  • レビュー投稿数:321件
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プロフィールフリーランスライターのコヤマタカヒロです。現在、PC、AV機器、白物家電をフィールドに雑誌やWeb媒体で記事を書いています。現在、モノ・マガジンに置いて「コヤマタカヒロのマニア道」「気になるシロモノ家電使ってみました」を交互連載中。このほ…続きを読む

満足度4
デザイン4
使いやすさ5
吸引力・パワー4
静音性3
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

充電スタンドに立てかけた掃除機本体

紙パック式を採用。使い捨てダストパックは24枚付属する

ハンドル部と電源ボタン。バッテリーは取り外せなかった

 

掃除機の先には回転型のブラシを配置する

付属の伸縮すき間ノズル

 

紙パック式を採用したハンディクリーナー。本体に回転型のブラシがついており、手軽にピンポイント掃除ができる。

メーカーから製品をお借りして試した。

1万円台で購入できる手軽モデル。サイクロン方式ではなく、紙パック式を採用したことで、ゴミ捨てが簡単にできるのが魅力。メーカーサイドは、車の中にある砂利や玄関の砂などの吸引に向くとしている。

本体サイズは、幅約7.5×奥行約9.5×高さ約39cm、重さは0.55kgだ。太さは500mlのペットボトルぐらいだ。モーター、ラストボックス部の上にやや角度を付けた形でハンドル部を配置している。

電源ボタンはハンドル部の付け根あたりに配置。動作モードは標準とターボの2種類で、電源ボタンを一回押すと標準、2回押すとターボに切り替わる。なお ターボモードにするとモーター音がかなり強くなる印象。

バッテリー駆動時間は標準で約20分、ターボで約14分、実際に使ってみると、標準ではややではパワー不足を感じることもあったのでターボで使うのがよさそうだ。駆動時間は長くはないが、ピンポイント掃除なら十分だ。

アタッチメントとして伸縮すき間ノズルも付属しており、サッシのすき間や棚周りなども掃除できる。ゴミ捨てには紙パックに触ることなく片手で捨てられる仕組みなのが嬉しい。

専用スタンドにおくだけで充電できるため、使いたいときにサッと使える。ロボット掃除機などと組み合わせてピンポイントで使うのがおすすめだ。

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掃除機 > パナソニック > パワーコードレス MC-PB61J-A [ストーンブルー]

多賀一晃さん

  • レビュー投稿数:662件
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プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。

主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む

満足度4
デザイン5
使いやすさ4
吸引力・パワー5
静音性4
サイズ5
手入れのしやすさ5
取り回し5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

外観。スタンド有り。フロントビュー。電源ケーブルは1.5mと短すぎ。

サイドビュー。いい感じのデザイン。

ハンディ掃除機。紙パックは直列レイアウトが普通だが・・・。

紙パックは、ワンタッチで捨てられる様、フタ側に固定。

直列配置ではないことが分かる。

紙パック。大きく、分厚く、ちょっと高そうでもある。

策士、策に溺れると言う言葉がある。商品開発でこの言葉を思い出すのは、商品がコンセプトに達していない時。頭で考えただけで結論を出すのは人間みなします。が、それをOKするには、実際に3Dプリンターなどでモノを作って検証したあと。

それをサボったり、丁寧にテストしないと、どことなくバランスの悪い製品になることが多い。

さて、紙パックは1980年代後半以降、サイクロンにとって変わられた。一番大きな理由は、吸引力が落ちたからだ。
そして今。再び紙パックが脚光を浴び始めた。同じ轍を踏むことはできない。このため、最近のトレンドは、紙パックがゴミでパンパンになるまで、一層構造だった紙パックを三層構造に変え、面積を増やすことにより紙パックの寿命を3倍にした。
が、実際に製品に組み込む時は、この新型紙パックに加え、紙パックにゴミが溜まっても吸い込み気流が落ちない様に工夫した。ゴミが下側から溜まっていくので、紙パックの端にバッテリーの上にモーターがくる様にレイアウトした。

まことに正しいのだが、こうしたため、本体のバランスが悪くなった。端的に言うと、持ちにくくなったのだ。重さ的には、他社も同じ重さのものが多数存在する。が、このモデルの様に持った時にバランスの悪さは感じない。持てる、持てないの二元論でいうと持てる。が、本当に、これが回答だと言われると、ちょっと首をかしげざるを得ない。
かつて炊飯器で性能がよいのだが重い内釜を採用したメーカーがあった。そのメーカーは、水を入れたりする時、ちょっと我慢すると美味しいご飯が食べられますと言ったが、支持は得られなくなった。日常のちょっとした不便さは、後々大きな支障となる。

また、紙パック掃除機は、ハウスダスト、花粉などのアレルギー性物質をニ次汚染から守れる掃除機としても重宝されている。パナソニックが有している、細かいホコリの吸い込み数をセンシングし、知らせるクリーンセンサーは、紙パックと相性が良く、アレルギーを持っている人が安心できる掃除機としてもってこいなのだが、付いていない。

どうも、紙パックを変えないことに主眼を置きすぎて、なぜ自分たちは紙パック掃除機をラインナップするのかと言う根本的な課題の答えを置き忘れた感じがする。

パナソニックの技術を持ってしたら、もっとよくできたはずで、その意味で残念と思う。それなりの出来なのに、小言を並べた様なレビューになってしまった。

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