『トータル的に１段階進化した機能を身に着けた』 CANON EOS-1D X Mark II ボディ ゼ クさんのレビュー・評価

[ゼ ク]

2016年9月1日 13:56 [956974-3]

満足度	4

デザイン	5
画質	5
操作性	5
バッテリー	4
携帯性	1
機能性	3
液晶	5
ホールド感	5

トータル的に１段階進化した機能を身に着けた

	ＩＳＯ25600

【デザイン】
１Ｄ系のグリップ付きのボディーは手になじんで本当に使いやすい。
旧１Ｄ系の形状を維持しており特段大きな変更を必要としないと考える

【画質】
かなり向上している。特に１Ｄ４からすればＩＳＯ800がＩＳＯ3000くらいな感じで実質ＩＳＯ25600でも使える範囲である。
掲示板では仕上がりがややオーバー気味とあるが私の持っている１Ｄ４や５Ｄ２と比べてそれほど大きく違わない。
色温度的にはやや低めに表示されているように感じる。この辺りは各オーナーの微調整範囲である。


【操作性】
１Ｄ４からは色々と変わっている、写真のチェック方式がボタンではなくダイヤルに変わったことに慣れないといけない。
しかしフロントに新しくついた２つのボタンにそれを割り当てて使うと便利だとわかり、２つあるボタンの上が再生、
下が倍率アップに割り当てて非常に使いやすくなった。撮影後すぐに手の位置を変えないでの画像確認が可能である。
新しくついた動画のボタンの位置が悪くて、いつも押してしまう。今はパーマセルで誤作動しないように隠してある。

【バッテリー】
1000枚撮って残りが50％なのでまずまずのもち具合だと思う。
旧バッテリーでは連写枚数が減るとのことで、この辺りは新しいバッテリーを買わすトラップなのか
出来ればアップデートで改善していただきたい。


【携帯性】
この機種に携帯性は望めない。


【機能性】
何よりＡＦ機能が向上して特にF8で６１点のＡＦ可能であることを追加してくれたことに感謝する。
これで、ヨンニッパやサンニッパのようなF2.8レンズと同じように２倍テレコン装着でゴーヨンが使えて
一気に撮影の幅が増えたと思う。ＡＦの精度も申し分なしでこの辺りのメーカーの努力と誠意を感じる。
ただ、年々利口になるＡＦシステムはややデリケートなところもありイレジュラーな使い方では反応しないときもある。
それと特記すべきは今まで苦手だった遠ざかる速度の速いものへのピント追従性能が格段にアップした。
１Ｄ４と比べればここは３段階の進化といえる。近づいてくるものや横に移動するものには撮影者の
テクニックさえ追いついていればどこまでも追う感じである。


【液晶】
液晶は非常に見やすくなっており問題なし。

【ホールド感】
ホールド感はいつもながらに良好です。

【総評】
全体的に高感度のノイズの減少、ＡＦシステムの変更（Ｆ８で６１点全点ＡＦ可能）、動画４Ｋ撮影等の
機能を向上させ正常進化しているが、金額も同様にかなりの向上傾向にある。
いったんこのあたりで動画の進化を考えないと、ほとんど使わない人が多いであろう動画の機能に
コストのかなりの部分が乗ってしまい静止画だけ楽しみたいユーザーにとってはついてゆけないと思う。

それと今後普及するか疑問があるCfastへの対応である。
今のところCFのクラス７を以てすればほぼ対応できている。
もちろんRAWで数千枚を毎回撮影しそれも連写を利用するごくわずかなプレスカメラマン以外は
ほぼ必要ないのかと思う。出来れば、スロットの問題もあるだろうが、CF+CFかCF+SDHCにして欲しかった。
今後Cfastカードが大きく普及しＳＦのように価格が下がることを祈るしかない。


【追記】
このカメラで撮影した写真を何点かアップします。
主にEF500mmF4LISUSM　と　 EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMで撮影しています。

レベル

アマチュア

主な被写体

スポーツ

その他