『DP-X1はAK380を超えられるか？』 ONKYO DP-X1 [32GB] koontzさんのレビュー・評価

[koontz]

2015年12月9日 02:06 [882724-1]

満足度	4

デザイン	4
携帯性	4
バッテリ	3
音質	5
操作性	4
付属ソフト	無評価
拡張性	5

DP-X1はAK380を超えられるか？

相性の良い組合せ：AK380+Oriolus、DP-X1+Harmony	愛用中：AK380+Oriolus	新鋭：DP-X1+Aurisonics Harmony

AK380の課題はサポート。しかも昔のSONYタイマーより壊れやすいです。
AKの第二世代は特に壊れやすく、AK240は修理3回、AK380も既に1回修理出してます。
幸いなことに、今のところ無償保証期間での出来事で、かつ無償修理となっていますが、音に惚れて長い間使い続けたいという気持ちを踏みにじるような修理費の高さと故障率の高さがリスクと感じるようになり、「AK380を捨てられるか？」が最近のテーマとなっています。

今のところのこだわる条件：
・DAP単体でバランス接続可能（バランスの形状は改造前提なので何でも良いです）
・MicroSD×2枚挿し(AK380を超える容量)
・例え自己責任で全損しても年間の投資範囲で買い直せる価格
・24/192PCM以上(DSDや32bitのネイティブにはこだわらない)
・操作性(特にランダム再生からのプレイリストの作りやすさなど)


今回は、そういう視点でレビューします。

■出口環境：
・Oriolus＋Vermilion改造（2.5mmバランス、オヤイデ2ピンコネクタ）
　　　・・・フラットバランス、美音
・Aurisonics Harmony＋OsloII（2.5mmバランス）
　　　・・・低域寄りフラット、ノリ良し


■■DP-X1

■AK380と比べた音質
◆Oriolus
・アップサンプリングは瞬間エッジが立って音が良くなった感覚あるが、オフにした方が録音本来の滑らかさが伝わってきて良い（オンにすると音がシャープになりすぎる）
・その他は基本的にAK380と聴き比べてしまうと音質差はまだまだある感じ（AK380の方参照）
◆Harmony
・アップサンプリングオンの方が好印象
・Oriolusの時と比べて、音場がグッと広がるのを感じる
・Harmonyの弱点を補うような組み合わせで非常に好印象

■AK380より良い点
・特に2.5mmジャックの強度はAKと比べて頑丈に見える
・発展性を感じる

■AK380と同等な点
・電池持ちはAK380同等：ハイレゾ20%程度の混在楽曲で画面オフ連続再生で10%/1hr(アップサンプリングON)

■AK380よりザンネンな点
・プレイリストの使い方が感性に合わない(再生リストを作成してプレイリスト化)、既存プレイリストに一曲ずつ追加が出来ない
・フォルダ検索出来ない（これ結構痛い、新しく追加した曲がすぐ見つからない）
・Bluetoothリモコン(Satechi)の接続安定性が若干悪い
・1日2〜3回落ちる：原因は突然のSDカード認識エラー、すぐに回復。SDカード(200GB×2で運用)の問題か


■■AK380

■DP-X1と比べた音質
◆Oriolus
・音が滑らか
・静寂感を感じる
・響きが豊か
・重低音がより重い
・奥行きあり
・楽器数の多い楽曲ではより一つ一つが聴き分けやすい
◆Harmony
・音場が狭くなった印象に変化
・エッジの丸い大人し目の音で少し物足りない感あり
・余韻の静寂感がたまらない

■DP-X1より良い点
・操作性がこなれていてわかりやすい
・フォーンジャック抜くと再生を一時停止（細かい気遣い）
・プレイリストは一曲ずつ追加可能(ランダムに聴いていて後でまた聴きたい曲を一曲ずつプレイリストへ登録)

■DP-X1よりザンネンな点
・故障した時の修理費の事を思うと安心して使っていられない
・全曲ランダム再生の際に再生される曲が偏る（AK240から同傾向）
・これ以上でも以下でもない（拡張性）


■■総評：
・Oriolusでは断然AK380の質の高さがわかります。ただし、周りが静かな時に限ります。
・OriolusとDP-X1の組合せは聴き比べると微妙に互いの良さを引き出せてないようです。
・Aurisonics HarmonyとDP-X1のアップサンプリングは絶妙の組み合わせで、DP-X1の良さをより引き出してくれます。
・最近はカスタム並の装着感の良さと遮音性からHarmonyの出番が多く、通勤時の騒音下ではDP-X1とHarmonyの組み合わせの方が好印象な事が多いです。


■■結論
一番引っかかってるのは、DP-X1の操作性ですね。
音質については、比較するとAK380の良さを再認識してしまいますが、どちらも満足行くものですので、AK380が無くても困らないと思います。
AK380を捨てるかどうかはDP-X1のアップデートでの操作性改善を待ってからにしようと思います。(猶予期間：AK380の無償保証期限約半年)

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