PMA-SX1
- Advanced UHC MOSシングルプッシュプル回路とバランスアンプ回路を搭載した、プリメインアンプ。生き生きとした躍動感あふれる音楽表現を実現する。
- さまざまな入力機器に対応するため、極性切替スイッチが付属するバランス入力端子を備える。これらは、リアパネルのスイッチを切り替えるだけで対応できる。
- 電源トランスは砂型アルミ鋳物のケースに特殊樹脂を充填して発生する振動を排除。また、筐体内のノイズを抑制しクリーンな電源供給を行う。
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2016年1月24日 10:26 [898021-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 操作性 | 4 |
| 音質 | 5 |
| パワー | 5 |
| 機能性 | 3 |
| 入出力端子 | 3 |
| サイズ | 3 |
PMA-SX1を何度か比較試聴しましたので、その印象をレポートします。比較対象は主にLuxman L-507uX、他色々。SPは主にB&W CM6S2、CDPは主にアキュフェーズDP-550。ケーブル類は不明。
【デザイン】オレンジのイルミネーションがカッコイイです。リモコンの裏面がプラスティッキーで萎えますが、リモコンのデザインはLuxmanより好印象。
【操作性】リモコンの反応は良好。入力切替のリレー音が大きく、切り替えはもたつきぎみ。
【音質】
@音が立体的に聴こえ、躍動感や実在感がある:SX1は目を閉じて聴くと音の陰影が深いと感じます。音に躍動感があり、オケの各パートは今にも動き出しそうです。ヴォーカルやソリストはその音像がくっきりしていて、実在感があります。一方Luxmanは音の彫りがややなだらかでSX1と比べて若干穏やかな感じがします。SX1が演奏者一人ひとりにfocusして聴かせるのに対してLuxmanはホール全体を俯瞰して聴かせる感じ。
A音像が前に出る:LuxmanではSPの後ろに奥行きと広がりを持って音場が作られSymphonyやパイプオルガンなどはそれなりに聴かせてきますが、コンチェルトや小編成ソースなどではヴォーカルやソリストが遠くに聴こえて物足りない感じがします。SX1ではヴォーカルやソリストが1歩前に出てきます。オケも前に出てきて迫力があります。コンサート前列で聴いている感じ。近くで演奏しているように聴こえるためか、音のディテールがわかりやすくリアルです。中域〜低域の解像感はLuxmanより高く感じます。
B透明感があり、見通しがよい:背景で余分な音がせず静かな所から音が出てくる感じで、全体的にすっきりとして見通しがよい印象を受けます。騒がしい感じがあまりしません。音像の実在感が引き立つ感じです。Luxmanも透明感ありますが、音が奥に引っ込むためなのか薄いベールが音の前にかぶさったように聴こえもどかしい気がします。透明感・見通しではSX1が一歩リードする感じ。
C押し出しが強く、迫力がある:押し出しが強いため、オケのffのTuttiでは顔に音が刺さる感じがします。低域の押し出しが一番強いのですが、よく言われるような低域が膨らむ感じは皆無に思えます。迫力を感じるのは、音の彫りが深いためかもしれません。音量を絞っても音がショボくなりにくい印象。
D音の立ち上がりが速い:507uX、オクターブ、Nmodeも速いのですが、SX1の方が音に粘りや迫力があるせいか、より鮮烈に感じます。
E音が太い:しばらくSX1を聴いてLuxmanやmarantzに切り替えると華奢に感じます。一方高音は太いながらも繊細な表現もできるようです。
F低重心で落ち着いた音調:低域の音が濃く感じます。”大地に根付いた音”という形容は的確な表現だと思います。ただ、ソースによっては上方向の伸びが悪く聴こえることがあります。そのためか時に音場が上から押しつぶされたように平べったく感じることもあり、人によっては中低域が団子状に感じる場合があるかもしれません(ほとんどのソースでは問題を感じないと思いますが)。507uXやmarantzはSX1に比べて中高域に重心があるように聴こえ腰高感はあるのですが、音場が上下方向に広がり、女性ヴォーカルの中でも高い音域やviolinのE線high positionなどがパッと聴きではよりきれいに伸びて解像感もあるように聴こえます。
G残響時間がやや短め:ホール感やライブ会場の雰囲気の表現は不得手な傾向です。ややスタジオ録音っぽいスッキリ目の方向になると思います。残響時間が短めなため音の輪郭が浮かびやすいのですが、高域は伸びやかさに欠け硬くこわばった印象があります。507uXやアキュフェーズなどは残響時間長めで、高域はこれらの方が艶っぽくきれいに聴こえるかもしれません。
H音像がコンパクト:逆に507uXやアキュフェーズは音像が大きめ
I左右の音場は狭い:音場も音像も中央やや下にギュッと集まる印象です
【入出力端子】せっかくのフルバランスアンプなので、バランス入力が2系統あればなお良かった。
【総評】私は数年来DENONの音に下品な印象を持っていたため、DENON製品を倦厭してほとんど聴いてこなかったのですが、SX1すごいですね。DENON見直しました。熱い演奏を求める方やB&Wなどで音像のリアリティーを追求している方には有力な候補になると思います。価格帯が異なるので今回の試聴は507uXにとって酷な比較だったかもしれませんが、上記感想はセパレート含めたLuxman AMP全般(A級除く)にある程度当てはまると思います。ある意味メーカーのcolorかもしれません。
SX1の気になる点は重心が低いことから来る低域の威圧感と時に感じる上方向の伸びの悪さ・低域の団子感、また残響が短いことから来る高域の硬い感じだと思います。ただ、それを補って余りある美点がこのSX1にはあるように思えます(特に【音質】@〜Bはすばらしい)。その堂々たる鳴りっぷりには品格さえ感じられ、他のAMPではなかなか得がたい音だと思います。なにより、音に躍動感、実在感があって聴いていて楽しいですね。ただし、高域にこだわりある方は他の選択肢をお勧めします。
上記レポートは私個人の主観に基づくもので私の駄耳故に見当違いも多分にあるとは思いますが、他の方の見解を否定する意図は全くございません。何かの参考にして頂ければ幸いです。
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参考になった38人
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