HL-Compact7ES-3 [ペア]
購入の際は販売本数をご確認ください

2021年3月17日 11:48 [1433825-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 4 |
低音の音質 | 3 |
サイズ | 4 |
【デザイン】
クラシック調ですが、和室にも洋室にも馴染むデザインだと思います。
【高音の音質】
ハードドームの良さでキレが良く、高音は現代的なソースもこなせます。しかも刺激音はありません。
【中音の音質】
ナチュラルですが、箱の響きが付くのか、ウッディな音色です。
【低音の音質】
ソフトな質感ですが、厚みも伸びもサイズなりに十分感じられます。響きが多めです。
【サイズ】
これ以上大きいモノを生活空間に置くと違和感が生じる、ギリギリのサイズです。
専用スタンドのデザインも良いです。
【総評】
クラシックなどアコースティックなソフトをやさしく聴くのには最高だと思いますが、ドラムやベースがタイトな音で収録されているソフトでは箱の響きが気になりました。
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2020年7月28日 19:41 [813822-2]
満足度 | 4 |
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デザイン | 3 |
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高音の音質 | 4 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 3 |
サイズ | 3 |
入手して四年ほどです。
ちょっと厳しい採点になってるかもしれませんが、冷静な目、ってか耳で採点するとこの程度です。
デザイン:ただの木箱です。デザインってどこがデザインなんでしょう?醜くはないですが素晴らしいとも思えない。
音質は、ハーウッド時代のハーベスに比べると現代的になってるのでしょうが、昔聞いたあの音ではないです。
サイズがサイズなだけに低音は出ません。風圧感というか本当の低音は無理です。
とは言っても、とにかくずっと聞いていられるスピーカーです。聞き疲れしません。
なんかスピーカーなんてこれで十分って気にさせてくれるスピーカーです。
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約10年使用してます。音は、まあ問題ないんですが、純正スピーカースタンドに付属している、
ビュチューメン製のスピーカベース(スペーサー?)が、気が付くとドロドロに溶けてきてしまいました。
手で触るとベトベトです。しょうがないので苦労しスクレーパーで取り除き、市販のブチルゴムの
スペーサーと取り換えました。音は、まあ変わらすですが…
ビチューメンはどうにかして欲しいものです。
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2019年7月13日 10:55 [1242123-2]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 4 |
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予算がないので中古購入。非整備品を買ったのは30年ほど前に出て間がなかったボレロピアノ仕上げ以来です。この10年ほどは主に国産のバブルあたりの整備済みのものを買ってました。
で、今日届いたので試聴にとSONY MAP-S1につなげたら世界が変わりました。明日ベルデンのスピーカケーブルに替えて作ってもらった比較的コンパクトな真空管アンプと同プリとかをつける予定でしたが、今の音にあきるまでは、S1(2万円台でも買えます)とアマゾンのスピーカーケーブルでも音の次元が違うので、また新鮮な気分をたのしみにしたいと思います。この組み合わせじゃオーディオファンから怒られるかな?
今のところどのジャンル音域にも使えそうな気分です。私の資金力から2Fで使ってる清涼感と艶は古いスピーカーだと難しいです。センモニとの違いとか聞き比べたいけど重すぎて下ろせませんw
サランネットは差し込み式です。今まで使ってたスピーカーはクリアさなどが損なわれているように感じはずしてましたが、このスピーカーでは損なわれている印象がありません。これが箱鳴りの効果もあるのでしょうか?
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2019年5月25日 00:33 [1229385-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
視聴環境 : 和室 7.5畳
プリメインアンプ : アキュフェーズ E-370
ユニバーサルプレーヤー : パイオニア BDP-LX88
PCオーディオ : Mac mini(iTunesで再生)(USB) → FX-AUDIO FX-D03J(オプティカル) → E-370(DAC-50へ入力)
【デザイン】
見た目は BBCモニター系統の、飾り気のないデザイン。突板のチェリーの木目が美しい。
サランネットの上隅に付いている「Harbeth 」のエンブレムは安っぽいので、もうちょっと高級な質感が欲しかった。
【高音の音質】
耳に刺さるような硬質な音は出さない。優しく、上品で、うっとりする音色。
では、シンバルやピアノの高域は物足りないのか? と言えば、決してそうではない。必要なところまではきちんと出し、これ以上はうるさい、と思う一歩手前で抑えている。見事である。
【中音の音質】
たっぷりと濃密に味わえる中域。このスピーカーの最も得意とする部分であろう。
とにかく女性ボーカルが素晴らしい。Norah Jones、Carpenters、Avril Lavigne、Blondie、、、JUJU や、あいみょんも、聴いていてとても楽しい。
素晴らしいのはボーカルだけでは無い。ピアノのタッチの強弱は繊細であり、サックスの演奏はライブで聴いているかのように迫力がある。楽器同士がぶつかり合ってうるさい、ということも無い。
ドラムのスネアとタムの音が、とにかくリアルである。元気に弾けて、活発で勢いのある打撃音が気持ち良い。
【低音の音質】
低域のダンプが効いている。膨張感も無い。
密閉式のスピーカーかと思わせるほどに、ベースとバスドラムの歯切れと締まりが良いので、Dire Straits も Daft Punk も Earth, Wind & Fire も Kraftwerk さえも許容してしまう懐の深さがある。The Eagles の「Take It Easy」は、爽快に聴かせてくれた。
量感は抑えめだが、これぐらいがちょうど良い。これ以上の低音が出てしまっては、始末の悪いスピーカーに成り下がる。少なければ、音楽の厚みが削がれる。思うに、この絶妙な低音の鳴り方があるからこそ、中音域の美しさが引き出されるのだろう。
【サイズ】
奥行きは意外と短い。
【その他】
アンプとの接続はシングルのみで、バイワイヤリングには非対応。バナナプラグの使用が可能。
サランネットを外せないのが、唯一の欠点。ハーベスのユーザーガイドには、「リスニング中はサランネットを装着する」と記載があるので、外す必要はないのだが、とは言え、たまにはフロントマスクを眺めたいと思うので、外しやすくしてもらいたかった。
本体背面に、金色の銘板が貼ってある。そこにはイギリス国旗が描かれ、「Hand made in England」と書かれてある。今時はアジア諸国で生産されるスピーカーが多いが、イギリス国内生産を貫いているところに、ハーベスの矜持を感じる。
【総評】
素晴らしいスピーカー。試聴3秒で、購入を即決した。
モニター的な神経質な鳴り方はしないが、細かい描写には長けている。古めかしい音ではない。定位が明瞭で、広大かつ立体的な音領域が現れる。太鼓にしろ弦にしろ、その楽器が持つ「響き」の表現力が巧みである。
小音量の再生でも特に悪いとは感じない。1メートル程度のニアリスニングでも、まったく不自然に聴こえないのには驚いた。
本当に心地の良い音楽を聴かせてくれる。べた褒めするしか無い。実に優れたスピーカーだ。
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2014年12月13日 23:49 [778069-2]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
【自宅編】
昔(24年前)、オーディオ初心者時代に、某市のステレオ屋の店主に勧められたアンプが、中古のウエスギ(管球式セパレートアンプ)でした。中古といってもプリとパワーで50万円もする高価なもので、勧められるままにローンで買いましたが、24年目の今年、このアンプの本当の凄さがやっとわわかった次第です。
2014年8月にHarbeth HL Compact7ES3を購入してすぐに、会社の同僚からラックスマンのプリメインアンプ(L-550A)を譲ってもらったことがきっかけです。ラックスマンのほうが、ウエスギよりも格段に音がよくなるとばかり思ってましたが、結果はまったく逆でした。ラックスマンが悪いということではなく、ウエスギが凄すぎるという結果でした。
Harbeth HL Compact7ES3をウエスギが本当によくドライブしているということが、ラックスマンを聴いてわかりました。音が全然違うのです。ハーベスが生き生きと、瑞々しく、目の前で弦楽器が胴鳴りするように鳴るのです。ラックスマンにはそこまでの技量がなかったです。
Harbeth HL Compact7ES3は、最初、音量が大きく、締まりの悪い低音を克服するのが問題でしたが、やっと初期のエージングが終わり、雑誌でのハーベスの高評価がわかるようになってきました。
6畳間の寝室に置いてますが、場所をとらず、軽いのでセッティングがしやすいです。デザインも含めて、これ以上のものは必要のない上がりのスピーカーになりました。ハーベスで聴くズスケカルテットのBeethoven弦楽四重奏曲は最高です。
使用機材:CDP アキュフェーズDP410 フィリップスLHH500
アンプ ウエスギU-BROS8(プリ)U-BROS10(メイン)ラックスマンL-550A(プリメイン)
【オーディオ店での試聴感想】
機材:アンプ アキュフェーズプリメインE460、E-470
CDP アキュフェーズDP410
とにかく広いスペース(20畳ぐらい)での試聴なので、自宅とは全く環境が違うため、参考にならないかもしれません。また、量販店の劣悪な試聴環境よりはかなりいい環境で聴いてます。
この時の印象ですが、凄くいい音でHarbeth HL Compact7ES3は鳴ってました。自宅のウエスギで聴く音とはまた別次元の音です。アンプがいいのでしょうか?おそらく、空間が広いことと、スピーカーがよくエージングされていることが大きいように思います。これが同じスピーカーか?と思うほどです。
この時、別の場所に設置してあったソナスファベールのVenere3.0、ウィーンアコースティックのBeethoven Grand Symphony、フランコ・セルブリンのAccordoも試聴させてもらいましたが、このどれよりも惚れ惚れする音でHarbeth HL Compact7ES3がなっていたのを覚えています。その後、同じ店を訪れてハーベスを聴きましたが、印象がまったく変わらなかったので、購入しました。
純正のスタンド込みで、30万前半というとてもリーズナブルな価格も魅力です。
デザインですが、ショップでの印象は、ネットを外した方がとてもカッコよく見えてよかったのですが、自宅で見ると圧迫感があったので、今ではネット付きで鑑賞してます。
参考になった11人(再レビュー後:11人)
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2014年4月15日 18:34 [527254-2]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
初代HL Compactを生産終了寸前に購入。
以後、2009年頃まで愛用していました。2009年末にオーディオを休止。
2012年3月にDALI ZENSOR 5をAV用に購入し、当初の目的と違って音楽を聴く
喜びをZENSOR 5で再確認しオーディオを再開する事となりました。
休眠状態のメイン機器を処分して同年の5月にSACDプレーヤー、6月にアンプ、
7月に7ES-3と購入。
以後紆余曲折して現在のシステムは以下。
システム(2014年4月15日現在)
プリアンプ:ラックスマン CL-38u(RCAケーブル バンデンハル VH INTEGRA-10W)
パワーアンプ:ラックスマン MQ-88u(電源ケーブルJPA-15000)
ADプレーヤー:LINN LP12(トーンアームEKOS SE、底板トランポリン2、外部電源ラディカルAK)
(MCカートリッジ オーディオテクニカAT33EV)
CDプレーヤー:ラックスマン D-06(電源ケーブルJPA-15000)(RCAケーブル バンデンハル VH INTEGRA-10W)
SP;Harbeth HL Compact 7ES-3(純正スタンド)
SPケーブル:ナノテック・システムズ SP#79 Special(片側2m)
初代HL Compactは魅力あるスピーカーでしたが、表現力や色々なジャンル
に対応する部分では弱いところもありました。
だから長く使っていても、他に目移りする事も正直ありました(浮気する事は結局
なかった)。
7ES-3は表現力は組み合わせ次第。
ジャンルにも制限はないです。
そろそろ2年になろうとしていますが、他に目移りする事はないです。
ハーベスって甲斐性のない旦那でも立ててくれる奥さんを思わせるスピーカーです
が、7ES-3は甲斐性のある旦那と連れ添わせて更なる魅力を引き出したくなります。
参考になった18人(再レビュー後:14人)
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2014年3月15日 21:35 [687107-2]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
このレビュー等を参考にして購入を決意しました。まだ2週間ですが、コスパ的に非常に満足しています。
・古いDS−77Z(DIATONE)のサブとして使用。
・アンプは普及機ながら堅実な造りのPM6005(マランツ)。
・CDプレーヤーはメインがXL−Z900(ビクター)。サブがPD−70(パイオニア)。
【高音域】
軽快かつ伸びやかに響きます。白鳥さんの「アメイジング・グレイス」のサビは、突き抜けるようにスッキリした音色です。高音独特のキンキン感や耳に障るようなウルサさ全く感じさせず、極めて自然な響きで余韻に浸れます。
【中音域】
ボーカルが自然に定位します。演奏とのバランスも良好です。ボーカルは素直な音(良い意味でモニター的な音)です。使用して間もないので、少々音が硬い印象です。セリーヌ・ディオンは、声の広がりとスケール感が素晴らしいです。エネルギーの落ち込みが無く、2ウェイの利点がハッキリ出ています。松任谷由実の歌声も自然そのものです(J−POPは総じて録音が良くないので評価し難いです)。機会があれば女性ボーカルの試聴をしてみて下さい。明らかに後発機との音の方向性の差(後発機はやや寒色系)が分かると思います。
【低音域】
ハーベス独特の「箱鳴り」の低音域は賛否両論でしょうが、私としては好みです。弦楽器の力感も適度で過不足なく鳴ってくれます。アコースティック系の音は特に素晴らしい表現力を発揮します。ジャズにおいてはドライブ感・臨場感とも申し分ありません。迫力のある音というより「響き」を重視する音と言った感じです。とにかく、長時間聞いても快い音です。
【総括】
●癖や飾りが無い分、ソフトの良し悪しがハッキリ出ます。
●改めて20年前のDS−77Zの素性の良さが解りましたが、音のナチュラルさは圧倒的に7ES−3の方が勝っています。ただし、付属のスタンドは必ず購入することが条件になります。理由は解りませんが価格以上に音に差が出ます。専用スタンドが有ると無いのとでは雲泥の差です。
●この価格帯(ペア30万前後)では最高の部類に入ると思います。暖かい包み込むような音質、目の前で歌っているようなボーカルの臨場感、オーケストラの各パートの表現力(さすがにスケール感はサイズ的にやや落ちます)、どれをとっても実売価格の製品とは思えないクオリティの高さです。
●深夜など小音量時でも、定位や解像度は決して落ちない点も高評価(集合住宅なので)。
●気になる点と言えば、ケーブルとの接点(シングル・バナナ対応)が少々緩めですので、バナナではなくダイレクトでの接続がより良いかと。
●スピーカーケーブルはハーベス社が指定するQED社の79ストランドが良いです。m600円弱(個人輸入ならm300円程度)で本当に音が良くなります(開発時に使用したケーブルなのか?)。
●アンプやCDプレーヤーは普及機で構いません。音質は価格差ほど極端には差が出ません。あくまで私が試聴した結果ですが・・・。
●セッティングにより音場感が飛躍的に良くなります。
●最小限の投資で最大の効果を得たければ、このSPを導入することが一番の近道でしょう。良質な音に出会えます。
●まだ鳴らして間もないので音が若干硬めです。ショップの方の話では、3〜4週間程度フツ―に鳴らせばエージング完了とのこと。(若干硬い音のまま?少々不安です)エージング終了時点での音質(音の硬さ)が気がかりですが、多分、現時点(購入から2週間)での音の「こなれ」具合から察するに大丈夫だと思います。
【エージング終了時の感想】
●思っていたとおりの理想的な音を奏でてくれています。大満足です。私の駄文よりも、プロの評論家の感想を引用(抜粋)させて頂く事とします。
「本機はベスト・ヴォーカル・スピーカーの一つだと思う。ただし、アンプ側で音作りをするのは非常に難しいタイプなので、注意していただきたい。」
「クラシックのオーケストラものは現代のリアリズムとはパラダイムを異にしている印象だ。広大な音場が広がるわけではなく、細密画のような音像を描くわけでもないのだが、音楽的な分解能はなまじの高級機よりもよほど高い。これがハーベスマジックである。」(石原俊氏)
●まさに、この評論が全てを語っています。傑出した現代最高のSPの一つと言えます。実直に気軽に音楽を堪能しております。でも、純A級の高級アンプ(アキュのE−600など)で鳴らしてみたい衝動に駆られてしまいます・・・。
参考になった11人(再レビュー後:9人)
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2013年8月6日 15:03 [617200-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
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このスピーカーが価格.comに出ていたとは知りませんでした。
購入したのは随分前ですが、いまだに色あせない魅力を放っています。
このSPの最大の美点は、とにかくアコースティック音源に対して秀逸な音色マッチングを発揮する点に尽きます。
これは、どれだけ大きく褒め上げても過剰になることがないくらいの驚異的な長所です。
このSPの魅力は、言葉で表現することは至難ですので、私が本SPで個人的に実感してきた数多ある実例の中から一点だけ紹介することで、具体的な魅力をお伝えしたいと思います。
上掲添付画像の、ペーターゼンSQによる演奏で、「グリーグ:弦楽四重奏曲 ト短調」のCDです。
このCDを他のSPで聴くと、正直なところ弦の音色が細く、貧弱に響きます。
この演奏の解釈自体は好もしく感じていたのですが、音色が好きになれなかった。
ところが、このCDを真空管アンプ+本SP(Harbeth:Compact7 ES-3)で聴いたところ、弦の音色に暖かみと響きの厚みが出てきて、それまで他のSPで聴いてきたのとは全く違う聴感触が得られ、演奏が俄然輝き出してくるのです。
このCDに関する限り、TANNOY:TurnberrySEやVienna acoustics:Concert Grand Beethovenなどと比較しても、本SPで聴く方が断然好印象なのです。
アコースティック系の演奏で、録音音質に今ひとつ馴染めない時、本SPで聴くと、こういう新鮮な感覚を味わうことが殊のほか多い。
こういう点こそ、このSPのポテンシャルの高さを示すものです。
人の声や弦の音色などは、特に突出して素晴らしい。
これほどまでに心の通った・温もりを感じる音で音楽を聴けるSPは、そうそうありません。
オーディオをやる醍醐味がストレートで味わえる、全く稀有の逸品です。
分析的な音や、超高音・超低音といったスペック重視のデジタル音質を追求するのではなく、アナログライクな、所謂「血肉の通った、人間的で表情豊かな音」で素直に心地よく音楽を楽しみたい向きには、これ以上のSPはありません。
なお、本SPは、専用スタンドが必須です。
デザイン的にもマッチしますし、音響的にも最高のパフォーマンスが得られます。
比較的安価に済ませたいなら、このスピーカー1セットで、オーディオは究極のゴールに到達できると言ってもいいと思います。
安易な妥協をせず、本物の快感と感動を安価で得たいのであれば、本SPを強く・強くお勧めします。
上記のようなポイント(「血肉の通った、人間的で表情豊かな音」で素直に心地よく音楽を楽しみたい)を重視する人であれば、買って後悔することはまずないと思います。
この価格で本SP以上の満足が得られる製品は、まずないと言ってもいいでしょう。
繰り返し、強くお勧めします。
- 使用目的
- クラシック・オペラ
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- スピーカー
- 1件
- 0件
2013年2月28日 00:13 [576358-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 4 |
サイズ | 5 |
これまでB&W802、ウィーンアコースティックT−3と銘器を使い続けてきました。当然視聴して買ったのですから、音質は良く90%は満足はしていました。ただ物足りなさが残りの10%で、「特性では表現できない心に響く」部分がないことに不満を持っていました。探しにさがして、とうとうこの機種を5年前に導入して以来、この「心に響く」部分をやっと手に入れることができました。これは、もう論理的には説明しようもありませんし、音響物理的特性値では表現できない部分です。
多くの方が記載されているとおり、ボーカルや弦楽器、ピアノの演奏などで時たまゾクっとする至福の一瞬があり、一挙に免疫力が上がり長生きしそうです(笑い)
これでHarbethというメーカーを見直し、HL5の中古までを購入してしまいました。 Compact 7ES-3と比較するとどちらが上かは分かりませんが、これまた、クラッシックの演奏では時たまゾクっとくることがあり、Harbethの真摯なものづくり哲学を感じました。哲学を捨て、売れ筋大量生産に突っ走り、あげくに中国に生産をとられ空洞化であえぐ日本の企業経営者に言いたいものです、この音を聞けと。
以下使用環境です。
CD:エソテリックDV50
プリ:真空管キットSV3
メイン:CLASSE CAP150(メインダイレクト使用)
DAC:SOFTON MODEL6(真空管)
PC:Vaioノート XP
スピーカー:Compact 7ES-3
スピーカー台:純正品
RCA、スピーカーケーブル類:主にBELDENの標準品
電源ケーブル:CARDAS、PADなど
USBケーブル:AUDIOQUEST
Compact 7ES-3は5年目に入りますが、ますます練れた音をかなでており、この先の熟成が楽しみです。
蛇足になりますが、PCオーディオを楽しまれている方は、USBケーブルに最低でもAUDIOQUESTの安いものを使ってください。Compact 7ES-3から流れてくる音楽が更に心地よくなります。
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2012年8月5日 16:53 [524477-1]
満足度 | 4 |
---|
デザイン | 4 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 4 |
低音の音質 | 3 |
サイズ | 4 |
【デザイン】
ヴィンテージ機のような偉そうなところ?もなく、かといって安っぽくもない良いデザインだと思います。初代よりも大きく見えますが、実寸は同じなのですね。初代と同様、どんな部屋でも違和感なくマッチすると思います。
【高音の音質】
よくあるシャリシャリキラキラした高音とは対極の、とてもしっかりした高音が聴けます。電子音ではないシンバルや鐘を鳴らして比較してみると、数ある国産機がいかに「素人騙しのウソ音」を出しているかがすぐにわかります。
初代と比べると、高音に関しては総じて更に上質な良い音に聞こえます。きっとツイーターやネットワーク技術の進歩のおかげかと思われます。
【中音の音質】
高音と同様に、他社製品ではなかなか得られないような自然でしっかりしたボーカルが、まるで当然であるかのようにすんなりと出てきます。初代と比べると更に自然な声質で余裕を持って歌っているように聞こえます。
ただし、初代の特徴であった、あの一度聴いたら忘れられない「生々しくて艶っぽいリアルな音」を期待すると、肩すかしを食わされるかもしれません。
弦楽四重奏を鳴らして比べてみると、どちらかといえば、本機の方は楽器の生々しさというよりは、コンサートホールの雰囲気をよく感じさせてくれる傾向です。決して音質が後退しているとは思えないですが、いかにも耳の肥えたクラシック愛好家が好みそうなジジムサイ音?に方向転換されているように感じられます。
【低音の音質】
箱鳴りを売りにしているだけあって、期待を裏切らない豊かな低音が出てきます。音楽を聴かないサウンドマニアの方に言わせれば「締まりのないブーミーな低音」という事になると思いますが、そうした批判を覚悟の上であえて本機のような製品を商品化するメーカーの姿勢に拍手を送りたいと思います。
ただし、初代HL-Compactの音が好きで5年間使っていた私からすると、やはり低域に関しては初代の方が良いと感じられます。同じ箱鳴りといっても、初代は聴いていて特にそうとは意識させられませんが、本機の低音は少しですが「いかにも箱が鳴っていますよ」といった、わざとらしさが感じられてしまいます。
技術的に言えば、おそらく、初代の方が低音がきちんと下の方まで出ているということではないかと思います。本機はその点、少しですが、どこか妥協しているのではないかと感じられます。
【サイズ】
初代を5年間6畳のワンルームで使用しましたが、このくらいまでなら生活空間を圧迫しない大きさだと思います。本機はサイズは同じでも少し大きく見えますから、置いてみると少し違和感があるかもしれません。
【総評】
最近の海外製小型機も含めて、数あるスピーカーの中にあって良い意味で個性のある良い製品だと思います。決してユルユルの甘いだけの音ではなく、50年代のハードパップなどもビシバシと真に迫る音で聴けます
ただし、初代HL-Compactの音が好きでかつて5年間使った私からすると、どうしても本機は初代にあった「何か」が足りないようにも思います。
初代は「箱鳴りだろうが何鳴りだろうが、理屈がどうであろうが、結果として音楽が気持ちよく楽しく聴けるなら、それが一番いいスピーカーなんだ」といった、一本筋の通った潔さがひしひしと感じられる製品だったと思います。
それに比べると、本機の場合は、少し穿った言い方をすれば「売らんがために、わざと“箱鳴り”を強調して演出している」ようなところが、少しですが感じられました。ただ、そうはいっても、もちろん本機の方が年代が新しい分、初代にはない美点もあるとは思います。
今ならまだ、まだまだ程度のよい初代を中古で手に入れることも可能です(買う側に聴いて判断できる耳があるなら)。購入するとして、本機と初代とでどちらを選ぶかは、ちょっと難しいところですね。ただ、もし本機の音が気に入った方には、ぜひ、なんとかして初代の音も聴いてみてほしいなあと思うことしきりです。
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2012年7月7日 22:04 [517919-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
Audioとして過度に華色された部分がなく、すべての帯域でナチュラルで、人の耳により長い7時間をかけてチューニングされた製品に感じます。
他のメーカも複数所有・経験・保持していますが、ナチュラルな感覚は随一です。
聴き疲れせず、飽きる事がないです、またモニター的に音を追いかけアラ探しに陥ることなく、離れがたい音調と深さがあります。
あまりに自然な雰囲気なため、店頭等で一聴した限りでは、おおらかなな雰囲気に感じますが、実はアンプの素性を素直にさらけ出す、懐の深さも持ち合わせており、球、トランジスタ、デジタルそれぞれのアンプの特長を上手く引き出してくれます。と同時に、ある程度のアンプの質を要求するところもあり、NGなアンプはそのままNGとなり、これがスピーカ側の問題にされてしまう事もあると思います。
近年、国内市場は部屋のスペース等の関係でブックやトールタイプが主流ですが、この箱の大きさ(黄金率)に、一日の長を感じるところです。
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2011年5月28日 21:01 [412970-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 5 |
大した知識もなくレビューするには余り参考にならないと思いますが、このスピーカーの良さを他の方にも知って頂きたいと思い書き込みさせて頂きます。
このスピーカーに組み合わせている機材は次の通りです
アンプ:Accuphase E-350
CDトランスポート:CEC TL51X
DAC:自作系
部屋を半リスニングルーム調に改築した部屋で使っています。
この組み合わせに行き着く前に少し機材を取り替えたりしましたが、今ではこの組み合わせで独特の雰囲気を出して楽しんでいます。
先ずこのSPに対するイメージですが先にコメント下さっている方が殆ど仰っている通り、緩い感じとはチョット違う、組み合わせる機材に対し実に率直なSPだと思います。
率直な分だけ置き位置やケーブル等で音が変わりますし、セッティングが難しいSPだと思いました。
音の傾向ですが切れる感じではなくあくまでも自然な感じに鳴り響く音場が持ち味で、特にソロでの演奏やボーカルは得意な分野! 抜けのよい奥行き感と何処までも滑らかに響く楽器、声勢もそのまま伝わってくるような感覚は、わざわざこのSPを選んで聞くだけの価値は十分にあると思います。
苦手な部分を敢えて言えば、クラッシックの大編成やハードロックなど、大音量で複雑に入り交じる音は箱鳴り系SPの宿命なのか、セッティングが悪いのか音が混んでしまって余り得意ではないように感じます。
このSPとは直接関係ないのですが、サブのシステムでRogers LS 系の物を使っています。
私はこのRogersの音が大好きでこの音色に近い物を基準に探した挙げ句、出会ったのがCompact 7ES-3なのですが、2つ並べて音を出すと全くちがう物ですよね(笑)
Rogersは張りのある音ですが音量を上げると破綻しやすく、このSPが歌いたい音量までで抑えておくことが必要ですし、Compact 7ES-3は案外懐が深いというか、鳴り出しは自然な感じで演出し、音量を上げると押しの強さまでも出てくる表現豊かなSPなので、これが人気のある所以なのかなと思いました。
最後に私の稚拙なレビューで余り参考になる部分がありませんが、このSPを聴く機会がありましたら是非天上の美声という物を味わって欲しいと思います。
- 使用目的
- クラシック・オペラ
- ロック
- 設置場所
- ホームシアタールーム
- 広さ
- 16〜19畳
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2011年2月2日 03:53 [382789-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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高音の音質 | 5 |
中音の音質 | 5 |
低音の音質 | 5 |
サイズ | 4 |
このスピーカーに一聴惚れ。7ヶ月に渡り、色んなスピーカーを試聴した末に、購入しました。アンプは、NmodeX-PM2レイスです。
このスピーカーの世間でのイメージはこんな感じです。
まったり、ゆったり系スピーカー。
イギリスのちょっと古いノスタルジックなスピーカー。
箱鳴りがあって癖のあるスピーカー。
真空管が似合うスピーカー。
ボーカルや弦楽4重奏なんかは良いか、ジャズやポップスには合わない。
音像型ではなく、音場型のスピーカー。
実際に使ってみると、かなり違います。高解像度で、低音のスピードもあり、音像もばっちり決まります。私の場合はハイスピードなデジタルアンプと組み合わせているのでなおさらですが、このスピーカーは、アンプの性能を忠実に反映する力があります。
確かに、低域のボリュームがあり、箱鳴りによる響きがあるので、低音に締まりのない、あるいは制動力のない非力なアンプを組み合わせると、まったり、ゆったりの出音になってしまいます。
したがって、豊かな低音をコントロールできる力のあるアンプを要求します。
ですが、マッチするアンプを組み合わせたときの、このスピーカーの音色は期待通りの素晴らしさです。特にボーカルは素晴らしいです。クラッシック、ミュージカル、タンゴ、ジャズ、北欧ジャズ、UKポップス、USAポップス、Jポップス、アイドルまで何でも万能にこなします。
また、スピーカー間に音場が広がり、その間にボーカルや楽器がきちんと定位して心地よく音楽を聴かせてくれます。
セッティングにも敏感です。スタンド、インシュレーター、設置間隔、振り角度全てに反応して音の出方が変わります。
そして、アンプの選択や、セッティングが自分好みに決まった時、このスピーカーは、決して他に代え難い素晴らしい音楽を奏でてくれます。
2011年1月発売のステレオサウンドに於いて、ベストバリューコンンポーネント スピーカー20〜40万円の部で2位になりました。(1位は同じくHARBETHのHL-P3ESR)
そのコメントが、このスピーカーの魅力を良く表現していると思いますので引用させていただきます。
●ハーベスは、主催者がアラン・ショウとなってからすでに長い年月が経っているが、まさにイギリスの良心とも言うべき真面目な姿勢を貫き続け、ユニットやエンクロージュアの細部を小改良しながら、現代的なプログラムソースへの対応を着実に進めている。現代の高解像度アンプで駆動する本機の音は、驚くほど精密さと新鮮さを持っている。
(細谷信二氏)
●今年はこの価格帯に同社のコンパクトな新製品P3ESRもあるので、そちらが注目されそう。確かにあれは凄い。でも、あれほど小さい必要がないとすれば、やはり本機のほうが響きが豊かでリアリティも一歩まさる。それなのに値段は9万円の差だから悩ましいところ。本機が聴かせるクラッシックの弦楽アンサンブルや声楽の魅力は、一度聴けば永遠に心に残るものだ。(柳沢功力氏)
ハーベスユーザーの皆さん、是非レビューをお願いします!!
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(スピーカー)
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