『iPhoneとの有線接続はできません。』 iFi audio GO blu 音楽珈琲畑さんのレビュー・評価

[音楽珈琲畑]

2025年11月8日 01:45 [1994316-1]

満足度	4

デザイン	4
音質	4
操作性	4
機能性	4

iPhoneとの有線接続はできません。

この機器は、私にとって、初のポータブルDACアンプです。購入した動機は、「iPhone13と有線接続し、ハイレゾ音源を聴くこと」でした。

商品が届き、いざ接続すると、iPhone13が認識しません。なんで？わからん。となって、メーカーに問い合わせしたところ、iPhoneでは、有線接続ができません。との回答でした。

なので、Macと有線接続をし、ハイレゾ音源を聴くことに。

オーディオソフトは、オーディルバーナ。
ケーブルはアップル純正のタイプC。
それに、本機。
イヤホンは、ゼンハイザーのIE200。

こんな感じの組み合わせで、ハイレゾ音源を聴きました。96kHz 24bitです。

15年ほど前、テクニクスでよくレコードを聴いていたのですが、その時の気持ち良さを思い出しました。

レコードには、可聴域を超える高周波が入っており、その周波数は、耳に入るのではなく、体で聴く周波数なのですが、どうやら、ハイレゾにも、それに近い周波数が入ってるようだと、私の体は反応しました。

レコードの心地良さに近いものがありました。

音質的は、アナログライクな音質ですね。
シーラスロジックのDACが載ってるので。
アナログよりの温かい音を描くメーカーだと認識しています。

スペックは、ダイナミックレンジ120dbで、Bluetoothステージ。DACステージ。アンプステージ。とそれぞれ独立回路。

つまり、これは、ノイズを抑えるためですが、実際に聴いた感想は、非常に細かい音まで描かれていて、今までノイズに埋もれて曖昧だった音がくっきり表現されていました。

iFiオーディオは、イギリスのハイエンドAMRのポータブルオーディオ部門と認識していますが、さすがですね。回路にこだわるあたりの設計思想なんかは、もうハイエンドポータブルオーディオの領域です。

とまあ、iPhoneでは、有線接続が出来ず、仕方なくBluetoothで聴いておるのですが、ご存知の通り、iPhoneでは、現状AACしか飛ばせない仕様となっています。

当初、AACを軽視していたのですが、256bpsでしたら、可聴域に対して合理的な圧縮なので、質の良いDACで復元展開、再構築すれば、かなり良い音がなることがわかりました。

アップルのライトニングの純正DACを有線で繋ぐよりかは、断然良い音がBluetoothで鳴ります。

これは、その音源をハイレゾもしくはロスレス音源にしていて、元がポテンシャルの高いを音源をAACでBluetooth転送するのが基本です。

ですので、ハイレゾのポテンシャルをAACで飛ばして、シーラスロジックのDACで描くので、音はかなり綺麗です。

ただ、定位感や立体感となると、使ってるスピーカーが団子のような音を出すスピーカーで聴いておりますため、私のレビューは参考にならないでしょう。

ただ、スピーカーは団子でも、音の解像度や描き方を聴けば、本機には良いDACが入っていると感じます。（DACは心臓部で、音を描く大事な部分です）

聴感的には、上に述べたように、優しくて、やや柔らかい音ですね。

これをニュートラルとしていいのか、わかりませんが、私にとっては、優しい音でした。

音がこもってる感じはなく、優しく明るい（クリアな）音です。

今まで聴こえてこなかった、隠れた音がよりはっきりと再生された感じはあります。

買ってよかったです。