PM-12 OSE
- ディスクリートDACや「電流帰還型プリアンプ+スイッチング・パワーアンプ構成」を採用したプリメインアンプ。日本市場向け専用モデル。
- 独自の高速アンプモジュール「HDAM-SA3」を用いた電流帰還型アンプにJFET入力とDCサーボ回路を組み合わせた1段構成のプリアンプ回路を搭載。
- 完全独立のプリアンプ専用電源回路により、パワーアンプに影響されない安定動作を実現している。

- 4 0%
- 3 0%
- 1 0%
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
デザイン![]() ![]() |
4.42 | 4.35 | -位 |
操作性![]() ![]() |
4.27 | 4.13 | -位 |
音質![]() ![]() |
4.39 | 4.52 | -位 |
パワー![]() ![]() |
4.69 | 4.46 | -位 |
機能性![]() ![]() |
4.41 | 4.22 | -位 |
入出力端子![]() ![]() |
4.41 | 4.22 | -位 |
サイズ![]() ![]() |
4.27 | 4.29 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
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2022年12月29日 14:50 [1658257-2]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 3 |
---|---|
操作性 | 2 |
音質 | 4 |
パワー | 5 |
機能性 | 4 |
入出力端子 | 4 |
サイズ | 3 |
少し修正しました。
【デザイン】
デザイン自体は良いです。ただ、フロントパネルのブルーライトが全てをブチ壊している。ライトはオフで使用中。
【操作性】
各種機能がリモコンでしか操作できないのが気に入らない。物理スイッチやコントロールノブはある程度あった方が使い易い。
【音質】
Nmode X-PM7 MKIIとは、しばらくの間同時に保有し、好きな方を残して気に入らない方を処分する前提でした。結果、PM-12 OSEの圧勝でした。私感ではランクが一段違う気がする。
比べるとNmode X-PM7 MKIIは解像度・分解能に劣り、声の僅かなザラつきが気になってしまった。音離れ・スピードはX-PM7 MKIIが圧倒的に勝るが、そんなハイスピードなソースは私自身が聴きません。
また、X-PM7 MKIIは低音の量感が足りない。立ち上がりも収束も速い低音ではあるのですが、量感が致命的に足りなくイクリプスのサブウーハーが欠かせないソースが多々ありました。その点、PM-12 OSEはサブウーハー不要です。必要な低音は出てくれますし、足りなければトーンコントロール調整で十分です。
中高音は清涼感のある適度な美音です。色付けの無いアンプはスピーカーの特徴を引き立てますが、ある程度の味付けがあった方が良いです。音楽が楽しく聴こえます。
【パワー】
必要十分です。
【機能性】
機能は十分ですが操作性がイマイチなので、その分マイナス。
【入出力端子】
バランス入力が無いのが残念ですが、このアンプの構成を考えたら無くていいのかな?
【サイズ】
デカい。特に奥行きは昔使っていたラックスと同じくらいデカい。
【総評】
使用スピーカー、ウィンアコハイドンのハイスピードを活かすなら、色付けの無いアンプX-PM7 MKIIが合いました。ただ、私がよく聴く女性ジャズボーカル、アコースティック系J-POP、クラシックの室内楽なんかはPM-12 OSEの方が断然好み。
購入時、比較視聴したのは次のアンプです。ただ、お店にハイドンがなかったので結局博打購入になってしまいましたが…。
・YAMAHA A-S2200
特に印象に残らずパッとしなかった。ハイドンとは相性が良いらしいので一応聴いてみたが、私はそもそもヤマハのアンプが好きではない。
・DENON PMA-A110
B&WやDALIのスピーカーは上手く鳴らしていたけれど、ハイドンと合わせると間違いなく低音過多になると予想。
・MARANTZ PM-12 OSE
これまで試聴機会は何回かあったが、食わず嫌いで聴かなかったデジタルのマランツ。凄く良い!音楽を楽しくする演出が適度にあって、高解像だけれどリラックス出来る雰囲気が気に入りました。
・MARANTZ model 30
PM-12 OSEとはかなり違って聴こえた。中低域が豊かでクッキリ明るく聴きやすいのだけど、高音の空気感がゴッソリなくなった印象。デザインはこっちが好き。
・LUXMAN L-550AX2
程よい解像度、良好な帯域バランス、スムーズな再生音。音色は一番好みでした。ただ、暖色のハイドンとこれまた暖色のL-550AX2を合わせると、弦楽器特化システムになってしまいそう。
・LUXMAN L-507Z
クラスの違うお値段2倍は流石です。ただ、こちらも音色が似たL-550AX2と同様、ハイドンとの相性は悪いと予想が付きます。このアンプを選ぶと、絶対にスピーカーの方を買い替えたくなるだろう。アンプだけなら何とかなりそうだけど、スピーカーの買い替え予算は、どーすんだ!!
といった理由からPM-12 OSEを選びました。LUXMAN L-507Zへの未練タラタラですが、ハイドンと合わせるならPM-12 OSEで正解だった!と信じたい。
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2022年7月24日 14:27 [1602736-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
操作性 | 5 |
音質 | 5 |
パワー | 5 |
機能性 | 5 |
入出力端子 | 5 |
サイズ | 5 |
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---|---|---|
今年の1月にSA-12OSEとセットで購入。半年経過したので評価入れます。
【デザイン】PM8003からの買い替え。あこがれだった丸窓。主張も少なく良いです。SA-12OSEとデザイン共通でラック内でも落ち着いて見えます。
【操作性】リモコンでSA-12も操作でき便利。
【音質】高音の解像度がかなり上がり音につやが出た感じです。低音は必要十分。私にはちょうど良いです。
【パワー】私の部屋ではボリューム45〜40くらいが心地よい。夜に音量を下げても細かい音まできちんと聴こえます。
【機能性】PC→SA-12OSE→PM-12OSEでのSpotify再生はCDより若干音がやせますが良い音で聴かせてくれます。選曲はスマホ(Android)で操作できるためほかの機器の追加なしで完結。快適です。
【入出力端子】我が家ではSA-12OSEのみの接続、もちろん不足なしです。
【サイズ】高さがないため威圧感なしです。
【総評】使用していたPM-8003の右チャンネルの調子が悪くいつかは買い替えたいなと視聴に行ったヨドバシカメラ。SA-12OSEとセットでの衝撃値引き提示にその場で購入。衝動買いが過ぎたかとPM-8003と入替するまではもやもやしていましたが実際に鳴らして満足。購入から半年、毎日聴いていても全く聴き疲れしません。ちなみに接続しているスピーカーはB&WのCM9S2。この組み合わせ、私のオーディオライフのゴールかも。
- レベル
- 中級者
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2022年5月27日 16:46 [1585683-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
操作性 | 5 |
音質 | 5 |
パワー | 5 |
機能性 | 4 |
入出力端子 | 5 |
サイズ | 4 |
【デザイン】マランツの高級アンプには一般的な丸窓のあるものですが、安いものと違ってすべてアルミニュウムなので、質感が高いです。
【操作性】SA12OSEとリモコンケーブルで繋いで、1つのリモコンだけで2つとも具合良く操作出来ていて、煩わしさがありません。
【音質】高い解像度とスピーカーに対しての強いドライブ能力を感じます。 加えて、前作のPM12より音がずっと滑らかになっていて、聴き疲れすることなく長い時間音楽を楽しめます。
【パワー】僕はインピーダンスが4ΩのスピーカーJBLのHDI-3800を使用しているので、200ワットの出力が得られ、またこのアンプは高いドライブ能力もあるので、パワーは十二分です。
【機能性】DACが入っていて単独でも使用できれば、もっと良かったです。 ただ、SA12OSEとの組み合わせでは、機能的に十分です。
【入出力端子】アナログだけで見れば、十分です。
【サイズ】フルサイズなので少し大きいですが、外見の質感の高さと相まって、それが高級感につながっています。
【総評】僕の場合、PM12からの買い替えです。 上述のように、高い解像度を誇るのに音がPM12よりずっと滑らかになっているので、長い時間気持ち良く音楽を楽しめます。 良いスピーカーをお持ちの皆様には、すごくお薦めのアンプです。
- レベル
- 中級者
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- プリメインアンプ
- 1件
- 0件
2022年2月26日 18:26 [1555326-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
操作性 | 5 |
音質 | 5 |
パワー | 5 |
機能性 | 5 |
入出力端子 | 4 |
サイズ | 5 |
PM8006からのアンプ更新で「桁違いの音質向上を実感できる製品」はありますか、とマランツの中の人に尋ねました。
「MODEL30ではそこまでいかない。PM-12OSEならご期待に沿えると思います」と「個人的な意見」を教えてくれました。
PM-12OSEを導入した結果は、まさに私が期待する「桁違いの音質向上」の実現でした。
相対比較ですが、非常に嬉しく、心から満足しています。
PM-12OSEの購入に至った経緯を記します。
CDが2千枚を超え、聴きたいアルバムがすぐに探し出せなくなり、持っているはずのタイトルを再度AmazonやHMV、Tower Recordsなどでポチる状態にいたって、ストリーミングに切り替える決心をしました。とはいえ、SACDとは言わないまでも、CDレベルの音質は確保したい。
試行錯誤の結果、最初に組んだシステムは次のものでした。
1.iPad Pro/Apple Music―AirPlay―NA6006→PM8006→DALI MENUET
上記は、AirPlayが不安定で音が途切れる、操作時にノイズが入るという問題が解消できず、NG。
次に組んだのが、
2.iPad Pro/Apple Music―USB-C Digital AV Multiportアダプタ― NEO iDSD付属USB3.0 ケーブル→iFi audio iFi NEO iDSD→RCAケーブル→PM8006→DALI MENUET
ここでUSBをAcoustic Revive R-AU1-SP/1.0にリケーブルした結果は散々でした。
音質劣化もはなはだしい。システムに合わなかったのでしょう。
また、NEO iDSDは対応フォーマットが多いのが魅力でしたが、CDレベルの音質確保には至らず、再度システムを組み直しました。
3.iPad Pro/Apple Music―USB-C Digital AV Multiportアダプタ―エイム電子UA3-R010
→RME ADI-2DAC FS→RCAケーブル→PM8006→DALI MENUET
特筆したいのが、エイム電子のUSBケーブルUA3-R010の素晴らしい効果です。
RME付属USBケーブルから格段に音質が上がりました。損失が少ないのでしょう。
システム全体でまずまず満足できる出音になり、ここでやめてもよかったのですが、SACDはもちろんCDと比較してしまうと物足りない音質です。
ストリーミングの場合、スペック上はCDやSACDと同等であっても経路が違うので、同レベルの音質確保は難しいと思い知りました。
そのため機器のグレードアップで対処するほかなくなり、DALI MENUETをB&W 707S2に置き換えました。出音は好みのものに変わりましたが、やはり物足りない。
そこでアンプをPM8006からPM-12OSEに更新したところ「桁違いの音質向上」が叶い、目標をはるかに超えた出音になり、レビューを書く気になった次第です。
現在のシステムは、
4.iPad Pro/Apple Music―USB-C Digital AV Multiportアダプタ―エイム電子UA3-R010
→RME ADI-2DAC FS→RCAケーブル→PM-12OSE→B&W 707S2
です。
CDメインからストリーミングメインに切り替えるのに、試行錯誤の結果、ずいぶん無駄なお金を使ったような気がしますが、勉強代と割り切るしかないですね。同様の試みを始める方の参考になれば嬉しく思います。
■PM-12OSEの音質:PM8006との相対比較です。よく聴く音楽ジャンルはPOPS・ROCK、ブラジル・LATIN、エレクトロニカ、現代ジャズ、クラシックです。音の分離と細部の描写、立体感と音場、低音域から中高音域までの音像のバランス、音の立ち上がりの速さなど、全てにおいて圧倒的なパフォーマンスをみせてくれます。価格に見合った確かなグレードアップを体感できる名機だと思います。
- レベル
- 中級者
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2021年11月19日 05:37 [1499312-5]
満足度 | 2 |
---|
デザイン | 4 |
---|---|
操作性 | 3 |
音質 | 2 |
パワー | 3 |
機能性 | 3 |
入出力端子 | 3 |
サイズ | 3 |
最高域。最低域がカットされたように聞こえます。その限られた、帯域の中で、全ての音を出そうとしているので、私には、違和感を感じます。
音場は、広々としています。
最低域以上の低音は、非常に豊かで力があります。
最高域が伸びきらない。間接音の情報量が少ない音。
何故か楽器は、良く。全て情報が聴こえる様です。
処が、私が今一番重視する。人の声。
ボ−カルが1枚フィルタ−を通した様に少しこもって聴こえます。
これがマランツト−ンなのか?
oseは、偶々28万で新品があった為。衝動買いしてしまいました。
試聴無しです。
エ−ジング不足だと思い。2週間の間。24時間電源を入れ、毎日4時間聴きましたが、基本的な改善は、得られませんでした。
デジタルアンプだから?
フェライトコアを3個も使用してノイズ対策しているから帯域が狭く聞こえる?
雑誌でNSアモルメットコアが大絶賛ですが、私自身2つ購入して電源。ライン。ア−ス。全て試しました。
確かにノイズ的なものが減少した様に思えますが。帯域を狭くして、大事な音まで減少させ、透明度解像度を落とし。音場も狭く聴こえてしまいます。
雑誌で何度も大絶賛だからそんなはずはない。
私の体調が悪いだけだと。何度も試しましたが、
使用しない方が音が良かったです。
以前にも雑誌でノイズ源となる冷蔵庫にフェライトコアを通すと音質アップすると記事を読み、試しましたが逆に音質ダウン音がこもりました。
マランツは、電源部に、見た目NSより立派な多分特注の大型フェライトコアを2つ使用し、プリ部に、小さなコアを使用しています。
3つの大型チョ−クコイルも使用して、他のメ−カ−と比べ、徹底的に電源ラインの、ノイズ対策をしています。
個人的に、フェライトは、要らないと思います。確かに音は、静かです。でも大事な音まで消えている様に聴こえます。
同じ静かでもE-380アナログ式の良質なパ−ツを多数使用した音量調節は、解像度も透明度も情報も落としません。
後、購入した人しか分かりませんが、立派なアルミの足と底板の間に、ウレタンが挟んであります。音に優しさ滑らかさをださせる為でしょうか。これも音をこもらす原因の一つだと思います。
私には、この音は、合いませんでした。
結局売却して、10万円の勉強料を支払いました。
12oseは、実際中身を見ると。本当に良質のパ−ツを贅沢に使用していると思います。内部は、本当に美しい。本当にいい音の為に、コストをかけているんだと思います。
でも安いA-0。A-1。A-S801。PMA-2500NEの方が私には、良い音に聴こえる。
実際購入して家で音を出さないとわからないです。
以前PM-11S3他、マランツのアンプを試聴してきましたが。何かが違う作り過ぎた音と感じてきました。
ですが以前ノ-マルSA-12を試聴したときは、私には、音が優し過ぎるが。以前のマランツ独特の高域の人工的な強調感が消え。中々の透明度解像度。
音場の広がりが出てきたなと感じていました。
実際自宅に招き入れこの様な結果は、かなり以外でした。
結局。私には、マランツの音の作り方が合わない事が分かりました。
もしかしたら。私の家は、比較的閑静な住宅街の一家屋なので比較的電気事情が良く。フェライトコアを使用すると音質的なマイナス点がでてしまうのかもしれません。
何かフェライト批判になりましたが。
ラックスマンの新製品L-507Zは、以前のシリーズで使用していた。
フェライトコアの使用をやめた様です。どうしてでしょうか?
今度試聴してみたいです。
実は、以前PMA-1600NEを購入しました。
店頭では、非常に良い印象でしたが。自宅では、音のこもりを感じました。このアンプフェライトコアが多数使用されていました。
PMA−2500NE購入した時は、そのこもり感は、感じられなったので内部を確認していませんが、恐らくフェライトコアは、使用されてないのかもしれません。
アキュフェーズ。ソウルノート。ヤマハは、フェライトコアは、使用してない様ですね。
- レベル
- 中級者
参考になった18人(再レビュー後:14人)
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- プリメインアンプ
- 1件
- 0件
2020年10月24日 00:57 [1380401-2]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
操作性 | 5 |
音質 | 5 |
パワー | 5 |
機能性 | 5 |
入出力端子 | 5 |
サイズ | 5 |
本当に本当に素晴らしいアンプに出会えました。
マランツさんの技術と情熱とこだわりを全て注ぎこんだ入魂の一台と言いましょうか。
高音はどこまでもクリアで繊細、中低音はパワフルでスピード感があり、全体のバランス、調和とも素晴らしい。
そして高い解像度と厚みのある音質に圧倒されます。奥行き感も自然。決して人工的で不自然な奥行き感ではなく、付帯音による疑似的な奥行き感でもありません。これぞ本物の奥行き感と言いたくなります。
私はPM12OSEを同じくマランツのネットワークCDレシーバーND8006と接続し、NASに保存したWAVファイルをB&W705S2のスピーカーで聞いていますが、聞いていてとにかく楽しいという一言に尽きます。退屈とか平凡という言葉がおよそ当てはまらない、艶があり密度の濃い素晴らしい音を奏でてくれます。
実は最近思い切ってある日本の高級メーカーのアンプを購入したのですが、あまりにも退屈で抑揚のない平板な音にがっかりさせられました。エージングで変わるとかのレベルではありません。オーディオ雑誌でも高評価で人気のあるアンプだっただけに、期待と現実の落差に愕然としました。せっかく買ったのだから我慢しようとも思いましたが、このままでは音質を無理に調整しようとしてケーブル沼にはまっていきそうで怖くなり、すぐに手放して、マランツPM12OSEの購入に至りました。
PM12OSEの35万円という価格は決して安くありませんが、それだけの金額を出しても余りある価値と魅力を持った製品です。このクラスのアンプをお探しであれば、自信を持ってオススメします。
- レベル
- 中級者
参考になった35人(再レビュー後:35人)
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2020年10月19日 20:17 [1379104-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
操作性 | 5 |
音質 | 5 |
パワー | 5 |
機能性 | 5 |
入出力端子 | 5 |
サイズ | 5 |
2年前の夏、PM-14S1からPM-12にスイッチし愛用してきましたが、ブランニューのMODEL30のリリースを知り、コロナ禍以降久しぶりに訪れたオーディオショップでMODEL30、PM-12とOSEの比較試聴が出来たことで、驚くほど進化していたことを知りOSEにスイッチしました。
PM-12のデビューに際し新たなマランツサウンドを感じたのですが、聞き込むうちに「あと少しの滑らかさと空間に広がりがあったら…」と感じる時もあり、OSEはまさしく私の琴線に触れる製品でした。基本的には、PM-12の長所である高域から低域までバランスの良い力強いサウンドをベースとしながら、以下の進化を感じます。
【音場が広がった】
音場が広くなり包まれ感が増すとともにスケール感が大きくなりました。スケール感については下記の「滑らかさが増したこと」と「重心が下がったこと」との相乗効果です。FourplayのLet's Touch the Skyでは低域の響きとともに突き抜ける爽快感という全体のレンジが広がりましたし、イタリアの歌姫Laura PausiniのBastavaでの声の伸びが素晴らしい。バイロイト音楽祭でのフルトヴェングラー指揮によるベートーベン:第9(ハイレゾ版)や辻井伸行氏の優しい音色のピアノによる包まれ感が増すなど、音場が広がったメリットは絶大です。
【音の粒が細かくなり滑らかさが増した】
若干のヘジテーションというか少しのザラツキと、そのことに起因する音の固さを感じることもありましたが、一音一音が細かくなり滑らかになったことで表現が格段に向上しました。映像でいえばフレームレートが上がったかのように音がスムースで滑らかになっています。シンバルの減衰はより自然になり、余韻が美しく長くなったことでLed ZeppelinのGood Times Bad Timesでのドラムス全体がきれいに響きます。まるで深海の中で聞いているかのような不思議な空間に包まれる三村奈々恵さんのヒムでは幻想的な風景が広がりますし、アンネ=ゾフィー・ムターによるチャイコフスキー:バイオリン協奏曲ではバイオリンの響きに深みと艶が増しました。
【音の重心が下がって厚みを増した】
PM-12でも切れの良い低域が力強く鳴っていましたが、中低域の空間が下側に広がり音に厚みが増しました。バスドラム等は音が太くなりシンプルなドラムスから始まるJohn MayerのWaiting on the World to Changeなど安定感が増しました。Christoph Spendelがカバーした Sunnyなども重心が下がってしっとり感が増したことで十二分に楽しめますし、若きEric ClaptonがThe Bluesbreakers在籍時にキレッキレのギターでオーバードライブさせたマーシャル1962は、アメリカ仕様の117V版を昇圧せずに100Vのまま日本で鳴らしている状態から英国本国使用の240V版になったかのようです。もちろん録音は240Vですけど…。中低域が厚く太くなったことで、粘っこいロックやブルーズなどの楽曲もゾーンに入ったと感じます。
私の印象では素晴らしいグレードアップでありB&W702S2との相性も良好ですし、ネガな部分は全く感じません。PM-12からこれほどのサウンドが引き出せるのだったら、開発等に携わった方々がOSEを早く世に出したいと思う気持ちは良く理解できます。PM-12のモデルチェンジが早かったことに様々意見もあるようですが、どの組織にも必ず多くの制約条件があり、それらを乗り越えてポテンシャルを引き出したサウンドマネージャーの感性と、製品として世に送り出した関係者の決断を讃えたいと思います。
なお、PM-12 OSEとMODEL30は別物と感じました。PM-12がベースになっているとのことで試聴してみても兄弟関係であることは明らかですが、MODEL30は高域の煌びやかさが特徴というより、中低域がたっぷりとしたおおらかな鳴りっぷりを感じたことで、これはこれで新たなマランツの世界と感じました。相棒になるSACD30nの多機能ぶりを見ると、昨今の音楽環境に合わせて多様なソースの楽曲を取り込む機能にフォーカスし、あらゆる音楽を高音質だけどカジュアルに楽しむスタイルにもフィットするモデルという印象を持ちましたし、鳴りっぷりも含めて広く受け入れられるモデルであるとともにオーディオルームというよりリビングルームが似合うと感じました。ただし、MODEL30も素性の良い製品であり聞き込むほどに発見が有りそうな気がしますが、音への拘りという点では OSEの方が数段上と思いました。今後MODELシリーズとしてどのように展開していくかにも興味が湧きます。
参考になった40人
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