NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レビュー・評価

2018年12月 7日 発売

NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

  • 大口径の「Zマウント」を用いたフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ対応の標準単焦点レンズ。約0.4mまで被写体に近づいて撮影できる。
  • 撮影距離を問わず、高画素デジタルカメラに対応する高い解像度を実現。また、大口径レンズならではの自然で柔らかな美しい"ボケ味"が得られる。
  • 駆動力の高い新たなSTM(ステッピングモーター)を採用し、静止画・動画を問わず、一段と精度・静粛性を高めたAF駆動が可能。
最安価格(税込):

¥68,892

(前週比:-1,645円↓) 価格推移グラフ

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価格帯:¥68,892¥91,300 (49店舗) メーカー希望小売価格:オープン

レンズタイプ:単焦点 焦点距離:50mm 最大径x長さ:76x86.5mm 重量:415g 対応マウント:ニコンZマウント系 フルサイズ対応:○ NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sのスペック・仕様

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sニコン

最安価格(税込):¥68,892 (前週比:-1,645円↓) 発売日:2018年12月 7日

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S のユーザーレビュー・評価

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満足度:4.78
(カテゴリ平均:4.57
集計対象71件 / 総投稿数72
  1. 2 0%
評価項目 投票平均 カテゴリ平均 項目別ランキング
操作性 取り扱いは簡単か 4.72 4.51 108位
表現力 思い通りのイメージの写真が撮れるか 4.79 4.50 108位
携帯性 軽さ、コンパクトさ 4.20 4.26 229位
機能性 AF精度やMF対応などの機能性 4.71 4.34 86位
  • ※集計対象は通常レビューとキャンペーンレビューです。プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
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満足度5
操作性5
表現力5
携帯性4
機能性5
当機種花と後ボケ
機種不明銀河の中心辺り
機種不明拡大:アンタレス付近

花と後ボケ

銀河の中心辺り

拡大:アンタレス付近

機種不明拡大:バンビの横顔付近
機種不明白鳥座
機種不明拡大:星雲付近

拡大:バンビの横顔付近

白鳥座

拡大:星雲付近

S-Line単焦点の標準レンズ「Z50mmf1.8S」は、f値は1.8と平凡なものの、絞り開放付近で周辺まで綺麗な画質が得られるのであれば、スペックや価格以上の価値があると云えます。メーカーのMTF曲線を見ると、絞り開放で空間波長数30本/oが画面の約80%で0.7以上に及んでおり、解像度の良さがわかります。
至近での滑らかなボケを生かした花の撮影や、画面全体に均質な画質に拘る星のような撮影では、できるだけ明るいf値のまま使いたいので、絞り開放付近でどの程度に撮れるか試してみました。

まず、絞り開放で花の近接撮影をしてみました。花は中心からずらして周辺に持ってきてAFでピントを合わせ、花の解像度と、そこからの特に後ボケの様子を見ました。
ピントは正確で、静かに、素早く合いました。このピントリングは金属でできているため、傷を付けて塗装を剥がしてしまう人がいるそうで、気を付けたいものです。
花の雌しべや雄しべは良く解像しており、絞り開放でも周辺部まで解像度が高いことがわかります。後ボケは、滑らかで癖がなく、色付きもほとんど見られずナチュラルです。これなら、絞り開放のまま、高い解像度と滑らかなボケを生かした近接撮影が可能だと思いました。ただし、最短撮影距離はセンサー面から40pとなっています。

次に、残存収差に厳しい星の撮影を、絞りを変えながら試写してみました。
すると、最周辺部まで使えそうに思ったのは、f2.8まで絞ったときでした。最周辺部に2等星以上の明るい星がない場合はf2.5でも許容できる気がしましたが、今回は2等星が最周辺部に来たので、絞りを2.8まで絞って撮影しました。
このことは、「Z20of1.8S」がほぼ絞り開放で星の撮影に使えるのに対して、少し気になるところです。しかし、Z20oの最周辺部の星像には、同心円方向のサジタルコマフレアはほとんど見られないものの、放射方向にやや伸びた星像と、星像自体の肥大が見られるので、総合的な残存収差としてはどちらも同程度と云えるのかもしれません。ただし、収差抑制のための、光学的な設計の方向性は2つのレンズでは異なっていると感じました。Z20oは絞り開放でも同心円方向のサジタルコマフレアがほとんど見られないのに対し、Z50oではそれが見られるからですが、いずれにしても、どちらも高次元の収差抑制が成されていると思います。

Z50oとZ20oはどちらも、総合的に諸収差が良く抑えられているのですが、焦点距離の違いで星像の大きさにはかなりの違いが出てくるので、そのことがZ20oでは開放でも使える理由になっているようにも思います。
また、Z20oは色収差の非常に少ないレンズでしたが、このZ50oも同様に色収差の非常に少ないレンズです。そのため、作例では軸上、倍率の色収差補正をしていません。
なお、Z20oでのレビューのテスト作例は固定撮影でしたが、今回は焦点距離が長くなったので簡易赤道儀を使っています。また、画像を見ると、様々な色の星や星雲・星団は宝石を散りばめたように表現できていますが、やや黄色味を帯びた星が多くなっているのは、とりあえずJPG取って出しからコンポジットしたためです。

周辺光量の低下は、今回はf2.8まで絞ったこともあり、ビネット補正オンでまったく気になりませんでした。さらに繊細な補正が必要なら、RAWからCaputure NX-Dを使って微妙な調整が可能ですが、今回は不要でした。これはZ20oでも確認できたことですが、昨今は補正ができるようになったので、周辺光量の低下はそれほど問題にならなくなってきていると思います。
その他の収差では、標準レンズだけあって像面湾曲収差は少ないです。歪曲収差は少し樽型ですが、補正オンで解消します。
また、全てのレンズの開放付近で見られる星割れ現象は、このレンズも例外ではありませんが、その程度は少ない方です。
絞りをf13まで絞って街灯を撮ってみると、先細りの綺麗な18本の光条が認められました。また、ゴーストやフレアは、ニコンらしく非常に少ない印象です。

今回、星の撮影ではf2.8まで絞りましたが、このレンズはZマウントの優位性を生かして、メーカーが力を入れて造ったレンズという感がしました。星のような厳しい撮影条件下では、まだ光学上に改善の余地があることがわかりますが、軽量に使える上質な標準レンズとして、様々なシーンで試してみたいものです。

「Z50mmf1.8S」は、「Z20of1.8S」と同様に諸収差をバランス好く丁寧に抑制できており、至近から無限遠まで、絞り開放でも周辺部まで解像度は高く、抜けも良く、1段余り絞れば画質は最周辺部までほぼ均質に向上します。
鏡筒は、しっかりした防塵・防滴の総金属製で415gと軽く、また細くて扱い易いものです。ズームのように1本で広い焦点距離をカバーすることはもちろんできませんが、S-Line単焦点の画質の良さを生かして、本格的且つ多用途に使える光学性能があり、一般のユーザーにも手の届く価格帯であることから、スペックや価格以上の価値あるレンズと云えそうです。
今、使っているズームレンズの解像度に甘さを感じている人や、F値の暗さに限界を感じているが高額なレンズは買えないというような人にとって、認識を新たにされる、目から鱗のレンズになるのではないでしょうか。
撮影者が撮影対象にナチュラルな気持ちで向き合える、スペックは平凡でも特別なレンズに仕上がっていると思います。

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