『ジキルとハイドっぽい』 ボルボ XC40 2018年モデル かもい危ないさんのレビュー・評価

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かもい危ないさん

  • レビュー投稿数:24件
  • 累計支持数:335人
  • ファン数:0人
満足度4
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能4
乗り心地3
燃費3
価格4
ジキルとハイドっぽい

気になってたボルボのBEV(電気自動車)をカーシェアでお借りしました。

【対象車両】
グレード:Recharge Twin Motor
ボディカラー:黒
累積走行距離:13000km強

【試乗条件】
時間帯:日中(晴れ)
気温:13から18degC
距離:150km弱
ルート:首都高湾岸や環状1号など。16号バイパスで高速かつ荒れた路面でも確認。市街地は3割程度。
乗車人数:1から2名
試乗者:日産キックスe-POWERオーナーで、電動駆動+ワンペダル大好き。

【外観】
・フロント、リアランプ周りなど、ボルボ以外の何物でもない。好きです。
・車体下部の樹脂部品の質感は国産コンパクトSUVと大差ない印象で、価格を考えるとちょっと残念。機能面で考えると、傷がつきやすい部分でもあるので合理的ともとれます。

【内装】
・着座位置がちょっと高め。SUVですから・・・身長160cm台の同乗者には乗り込みにくいと やや不評。
なお、ドアが車体下部までカバーする形状で、乗降の際に車体についた汚れで裾を汚す心配がないのは良い。
・シートは電動で、運転席には2名分のメモリー機能もあって良いです。その反面、ステアリングのチルト&テレスコが手動なのは残念に感じました。
・シート座面の素材はスウェード調で高品質に感じ、肌触りも良い。クッションは欧州車としては柔らかめに感じ、腰痛に対してはちょっと不利かも。
・ダッシュボードの等高線みたいなデザインの樹脂部分は面白いし独自性も感じる。
・前後4席にシートヒーターがあり、3段階で調整可能で、良いです。
・ドアの内側にはフェルト素材が広く貼られています。リサイクル素材のようであり、耐久性も高そうでした(爪でちょっと引っ掻いたくらいでは劣化なし)。ただし、SUVゆえに水分や雪などで濡れたあとの乾き方がどうなのか、気になりました。

【乗り心地】
・しっかりしたボディとよく動いているサス、前後輪駆動による姿勢制御もあってか、乗り心地は良いです。特に、腰高でトルクフルなSUVながらピッチングがあまり気にならなかったのは素晴らしい。一方、路面の凹凸によるローリング(横揺れ)の収まりが弱くて(減衰が低い感じ)、車高の高いSUVなりのものと感じ、残念。

【静粛性】
・BEVらしく静か。タイヤからのノイズが相対的に目立つ感じでした。100km/h程度まで試した限りでは、速度とともに騒音が目立つこともありませんでした。
路面の荒れた16号バイパスでも、騒音は少な目。

【駆動特性】
・ワンペダルドライブは秀逸。アクセルの踏み込みや緩め加減に対する加減速の仕方は自然で使い易く、減速Gもかなり出て、その出方も自然。アクセルオフだけで完全停止でき(停止後にオートブレーキホールドが作動していた模様)、再発進のときにブレーキ解除ショックもかなり小さくて、快適にワンペダル操作できました。
ワンペダルドライブはタッチパネルの設定画面のちょっと深い階層で行います。運転中に頻繁にONOFFするのは困難だが、私はこれでいいと思う。ワンペダルしたい人はずっと使うでしょうし、不慣れ、又は試したい人は特定の状況でのみONにすれば良いと思います。
・運転を初めてすぐに、アクセルペダルが重くて違和感を覚えました。しかし強く加速したとき、その意図を察した気分です。このTwin Motorのフル加速は凄くて、アクセルを多く開けるととんでもない駆動トルクが発揮されます。久しぶりに後頭部をヘッドレストに当てました。但し、アクセル開度が小さいときはジェントルに加減速します。猛烈なトルクを不用意に出さないためのアクセルの重さかと。

【電費、航続距離】
・試乗での電費は平均時速44km/hにて5.7km/kWh。好条件の気温だったので、良くないと思います。
猛烈な加速を楽しめる代償でしょうか。
・航続可能距離は約400kmでした。0degC前後のような気温状況まで考えるならば、遠出に使うと充電頻度がちょっと煩わしくなりそう。
なお、30分充電でSOC29%から74%まで回復しました。バッテリー78kWh x (74-29%) x 5.7km/kWh で約200km分。
首都高を1時間程度走行後、気温18degC程度という好条件にて。充電機は90kW(最大)仕様で、充電開始直後は85kW、終了時で55kW入ってました。

【ハンドリング】
・重めのステアリングフィールで、直進性はかなり高くて良いです。前述の強加速時もぶれることなく突き進む印象です。
・ワインディングは試せていませんが、首都高速などでのきつめのコーナーでの印象は、安定してはいるが、他のBEV(日産ARIYA、Hyundai IONIQ5など)に比べると低重心感は少ないと感じました。コーナリングを楽しむというよりジェントルに駆け抜けていく印象です。

【市街地での取り回し性】
・1800mm後半の車幅だがサイドミラーの幅が狭くて、狭い道でも取り回し易くて良いです。
ボクシーな車体と高いボンネットで車両感覚は掴み易くて良好。全体的に視界も良好。
・前タイヤの左右ともにサイドウォールに傷がありました。タイヤ位置がフェンダーに対してツライチに近い設定のため擦り易いのかも。

【運転支援】
・ワンクリックで速度維持+前車追従+レーンキープ の支援が始まるのはとても便利で良いです。速度設定は5km/h刻みで標準的。前車との間隔設定が5段階と細かいのが良いと思います。

【オーディオ】(音響関係はド素人の意見)
・ハーマンカードンのオーディオシステムのようでしたが、静かゆえに良い音を楽しめるクルマだと感じました。

【総評】
・普段はジェントルに駆け抜け、ときどき凄い加速を楽しむ。ジキルとハイド という言葉を思い出しました。
・このクルマが最良の選択、という方は多くないかも。性能だけでいうなら、猛烈な加速を楽しむならテスラ モデルYがあり。電動制御に優れたAWDならARIYAもある。(こちらはプロパイ2(ハンズオフ)も選択可)、実質航続可能距離も特筆するレベルでなさそう。
ボルボ好きで、寒冷地での長距離使用は稀で、BEVの乗り味を楽しみたい方に良さそうです。

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ボルボ

XC40 2018年モデル

新車価格:509〜639万円

中古車価格:179〜620万円

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