『マニュアル操作が楽しめる高級機』 パナソニック LUMIX DMC-LX100-S [シルバー] 山チャリ写真家さんのレビュー・評価

[山チャリ写真家]

2014年12月24日 16:07 [781280-1]

満足度	5

デザイン	5
画質	4
操作性	5
バッテリー	4
携帯性	3
機能性	5
液晶	5
ホールド感	5

マニュアル操作が楽しめる高級機

		純正革ケースとの相性も良好です

発売前に予約し発売当日に購入。
以前からLX2→LX5とパナソニックLXシリーズを使い続けてきたので、大幅に機能と画質が向上したLX100には大いに期待していました。

【デザイン】
フィルム時代のレンジファインダー機のようなクラシック系デザイン。仕上がりも綺麗で良いと思います。

【画質】
良好です。発色が良く立体感のある画作りは非常に好み。周辺描写に少々の流れが見られたりリングボケが出るなどレンズや絞りのマッチングに「？」と思うところもありますが、画素数が少ない大きめのセンサーで画素ピッチを稼いでいる恩恵もあって廉価コンデジ的な描写は見られません。

【操作性】
絞り、シャッター、露出補正それぞれがリング・ダイヤルで独立している上にレンズのコントロールリングと背面ダイヤル、ファンクションボタンに好みの機能が割り当てられるので、操作性は数あるコンパクト機の中でもトップクラスの扱いやすさだと思います。
シャッターダイヤルに「T」があるのは驚きました。他の機種にも採用例はあるものの、まさかタイムなんて大昔に衰退した機能がデジタル時代に復活しようとは。
LXシリーズのアイデンティティ、フォーカス切り替えとアスペクト切り替えのスイッチがそれぞれ独立しているのも良いですね。どちらもよく使うのでこれらの維持は有難いです。
不満点はレンズのコントロールリングと露出補正ダイヤルがやや軽い。好みの問題ですけど、個人的にはもう少し重くても良かったと思います。iAボタンは無くても良かったかな。

【バッテリー】
過不足無く持つ感じ。スチール撮影だけなら予備なしでも十分でしょう。

【携帯性】
従来機より大型化したため少し悪くなりました。レンズキャップ式でもあり、革ケースに入れるとそれなりの大きさにはなります。重量も使用状態で400グラム近くあるため、軽量コンパクトなものを希望する方には不向きな機種でしょう。
逆に適度な重さと金属的質感は所有感とホールド感の良さにつながっています。
ファインダーを使用してしっかり構えれば安定した撮影が可能。

【機能性】
換算24mmスタートの標準系ズーム、マルチアスペクト、自動切り替え機構付きのファインダー/背面モニター、4K動画機能など従来からの機能に最新技術を追加した高級機らしい仕様です。
フラッシュが外付けになりましたが、内蔵フラッシュはほとんど使用する事がないので好都合。

【液晶】
高精細で見やすいです。

【総評】
古いフィルム機の操作系に最新のデジカメ技術と機能を融合し、さらにLXシリーズのお家芸を組み合わせているので非常に癖が強いというか、個性的なカメラになっています。
人によって好みは分かれるところでしょう。JPG撮って出しのフルオートで撮ってばかりの人には少々不向きかな。撮影時に「これをこう撮りたい！」という希望があったりRAWで撮ってじっくり追い込みたいという人向けのカメラだと思います。一眼レフやブリッジカメラのサブ機、あるいは代替用途には最適ですね。

レベル

アマチュア

主な被写体

風景

子供・動物

夜景