HD800 レビュー・評価

2009年 5月12日 登録

HD800

56mmのリング状トランスデューサーを搭載したハイエンドヘッドホン

価格情報の登録がありません 価格推移グラフ

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価格帯:¥―〜¥― (―店舗) メーカー希望小売価格:¥―

タイプ:ヘッドホン 装着方式:オーバーヘッド 構造:開放型(オープンエアー) 駆動方式:ダイナミック型 HD800のスペック・仕様

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HD800ゼンハイザー

最安価格(税込):価格情報の登録がありません 登録日:2009年 5月12日

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満足度:4.67
(カテゴリ平均:4.24
集計対象96件 / 総投稿数96
評価項目 投票平均 カテゴリ平均 項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感 4.23 4.19 -位
高音の音質 高音部の音質の良さ 4.80 4.15 -位
低音の音質 低音部の音質の良さ 4.57 4.12 -位
フィット感 装着したときのフィット感など 4.69 4.08 -位
外音遮断性 外の音を遮断するか 1.67 3.79 -位
音漏れ防止 音漏れを防止するか 1.45 3.79 -位
携帯性 コンパクトさ 1.51 3.86 -位
  • ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
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ミスミスブラックさん

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液晶テレビ・有機ELテレビ
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ブルーレイ・DVDレコーダー
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デジタルカメラ
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満足度3
デザイン3
高音の音質5
低音の音質2
フィット感5
外音遮断性5
音漏れ防止2
携帯性4

ゼンハイザーヘッドホン
バランス接続での評価。


【デザイン】
室内ならありだけど、
室外では無理かな。
カッコよくはない。


【高音の音質】
このヘッドホンの性能は、
全てここにあり。
でも自分にはこれをいかす音楽を聴かないしあまり持っていない。


【低音の音質】
ほとんど出ません。
正直ショボい。
自分には全く不向き。

ヨーロッパ人の好みなのだろうか?
ドイツでもクラシックで有名な作曲家は沢山いるが、ドイツは結構低音は重視されている
気もするが…



【フィット感】
重さもあり男の自分には丁度よい。
重いほうが好き。

【外音遮断性】
聞こえません。


【音漏れ防止】
だだ漏れです。


【携帯性】
持ち運びする目的で買ってないので、
全く問題ないです。


【総評】
バランス接続でどれだけ変わるのか期待してましたが、変化はパイオニアのSE-MASTER1程はありませんでした。SE-MASTER1が劇変しただけに期待しすぎたのかも。

数個あるヘッドホンの中から、
このヘッドホンを選ぶ音楽は、
自分の中ではほとんどありません。

主な用途
音楽
接続対象
ポータブルプレーヤー

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nodaheadさん

  • レビュー投稿数:36件
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イヤホン・ヘッドホン
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ヘッドホンアンプ・DAC
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デジタル一眼カメラ
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満足度4
デザイン3
高音の音質5
低音の音質4
フィット感5
外音遮断性1
音漏れ防止1
携帯性1

【デザイン】
当時は少し驚きましたが、今となっては見慣れました。イヤーパッドが加水分解してシェルの塗装を侵食してしまうのが欠点です。

【高音の音質】
繊細に解像していながらもきちんと線の太さがあり、とても良いです。

【低音の音質】
かなり沈み込む所まで出ていますが、音場の広さ故に量感が足りないと感じるかもしれません。聴き慣れれば充分だと思えます。

【フィット感】
とても良いです。

【外音遮断性】
ありません。

【音漏れ防止】
ありません。

【携帯性】
ないっ。

【総評】
この機種は未だにレファレンスとして捉えられる名機です。音作りの流行りはうつろいますが、音場の広さや定位、解像感など衰えない魅力があります。ただ、なんというか良さのベクトルが独特過ぎて、でもレファレンス的で…と、発売からずっと使っている自分ですらこの機種の良さというか本質がとらえきれていません。今なら中古も安いですし、興味ある方は一度聴いて「孤高のゼンハイザー」を味わっていただきたいです。

主な用途
音楽
接続対象
オーディオ

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最近になって皮膚炎が出来た者さん

  • レビュー投稿数:13件
  • 累計支持数:156人
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イヤホン・ヘッドホン
6件
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バイク(本体)
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ヘッドホンアンプ・DAC
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満足度5
デザイン無評価
高音の音質5
低音の音質5
フィット感5
外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価
   

   

一言で形容するとすればそんな感じ
ハイエンドヘッドホン黎明期における頂点
基本性能の高さと汎用性の高さ、応用力と秘めた無限のポテンシャルで他を圧倒する姿はヘッドホンマニアなら誰もが一度は手に入れたいと思ったことだろう

後継機であるHD800sをeイヤホン秋葉原店でHD800と聴き比べた印象だと、
正直、帯域バランスがフラットとは言えず高域の刺さりを恐れるあまり頭打ち感があった印象
よりリスニング向きにしたのであろうが、開発に7年もかけた努力の結晶であり究極のモニターフラットとも言える唯一無二の個性を無くしてしまったのは完全に悪手だ

マスドロップでHD8XXなるものが売られているがアレは「HD800s改」でありHD6XXのような廉価版ではないとのこと
ゼンハイザーにはもうHD800を作る技術が無いのだろうか?
残念極まる

SR-009と比較してHD800が手元に残った1番大きな理由は「聞いていて疲れない」こと
装着感の良さも相まってとにかくコレに尽きる
巷でボーカルが遠いやら低音が出ないとか言われているのはその人達の再生環境の貧弱さが原因であって、その辺ちゃんとしてあげれば
極めてオールラウンダーかつ素直な音になる
最低限、バランス接続だけはしてあげよう
ボーカルの適度な遠さはむしろ聴きやすさという唯一無二の武器になる

でも環境が整ったとしてもリスニングヘッドホンとして完璧ではなく、
刺さる音源刺さる音は正直にそのまま出力する。
(DEEN 「ひとりじゃない」等)
だがそれが自分にとって何より飽きず心地良いのだ

リスニングヘッドホンが欲しいなら、割とどんな環境でも一本で何でもこなせるTH900mk2を買おう!
TH900mk2を例えるならクレイジーダイヤモンドかな?
HD800のように生産が終わる前に急いで買うのだ!!

主な用途
音楽
接続対象
オーディオ

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16台目さん

  • レビュー投稿数:332件
  • 累計支持数:1838人
  • ファン数:19人

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イヤホン・ヘッドホン
175件
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ヘッドホンアンプ・DAC
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2件
スピーカー
17件
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満足度5
デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感4
外音遮断性2
音漏れ防止1
携帯性1

箱は大きい。右は別売りバランスケーブルの箱

実に個性的なハウジング

上から見たところ。豪華な箱の中

ちょっとゴツいケーブル(箱の中)

左がHD800で、右がHD700

別売りのバランスケーブル

音質は総合的にこれまで聴いたヘッドフォンの中で最高クラスです。しかも音像が特異なので、これはHD800とHD800Sしか無いと言っても過言では無いと思います。一方で、どうしても大きいとか、刺激的な音がしないとか、使用の用途によっては不満もあろうかと思いますが、圧倒的な存在感で評価5点です。

【デザイン】
好き嫌いあるかもしれませんが、奇抜と機能美と高級感の絶妙なバランスでアリと思いますので、好きです。HD800Sは黒っぽくなって機能美がありますが、置いて眺めるにはこちらの方が間違いなく美しいです。ここも所有欲をそそる部分です。

【高音の音質】
極めて丁寧です。逆にいうと音源以上の刺激的な音は出ません。歪ませません。あくまで正確で落ち着いた音です。実際は伸びているのにそれを感じさせない自然さがあり、解像度も文句なく高いです。主張しないところは、最高級品という感じの「品(ひん)」があります。このレベルのヘッドフォンでは、流石に変なピークやディップは感じられません。
 それよりも、特徴的なところは音像です。ヘッドフォンの大きさに比例して大きいです。音場が広いと表現する方もいますが、自分の印象では、全てを包み込むほど音像が大きいです。こんなヘッドフォンは他にありません。違和感がある訳ではありませんが、点音源的なものに慣れた方は、びっくりすると思います。それが実に心地良いので、これを聞くと他のヘッドフォンやイヤホンが聴けません。ある意味、実に残念なことです。あまりに違い過ぎて比較対象にならないのです。
もう一つ特徴的なところがあるとすると、音の消えかたです。これも、どんなヘッドフォンにも真似できないと思います。とにかく響くこともなく、さりとてストンと消えることなく、普段の私たちの生活の中で音が自然に回りに消えていくように消えるのです。これは一番評価するところです。残念ながら、実はこの部分では、HD800Sの方がさらに良いと思いました。

【低音の音質】
こちらも、実に自然で丁寧です。間違いなくおとなしく感じます。しっかり重低音まで出ているのに主張しないところは高音域と同じです。細かい音を聞くにも何の障害もないです。ただ、ノリノリで楽しいかと言われると、否(いな)です。クラシック向きと言われますが、そんなことは無いと思います。

【フィット感】
良いです。ただし、元々の重量があるので、うまくフィットしない方には長時間は辛いこともあろうかと思います。
尚、評価対象にしていませんが、800シリーズや700の純正のイヤパッドやヘッドパッドは加水分解し易く、耐久性に相当な難がありますので、余程気をつけないと、1年〜2年で必ず交換するくらいの根性が必要です。

【外音遮断性】【音漏れ防止】
オープンですし、しっかりしたユニットを使っているので、小さなスピーカーのように鳴ります。

【携帯性】
もちろん考慮されておりません。ハウジング外側のネット部分は凹ましたら取り返しがつかないので、取り扱いに気を使います。

【総評】
高級品ですので、当然に最高級に高音質ですが、それに加えて唯一無二、いや唯我独尊とでも表現すべき音場と音像で並ぶものは後継機のHD800Sしかないです。もちろん、横に並べて同じ音源を聴くと、やはり800Sの方が後継機種だけあって、低音が少し強めでメリハリがあって、現代的な躍動感があります。ただ、HD800とHD800Sは、自分の耳の能力では、別々に別の場所で聞くと多分区別がつかないです。音場が同じ感じで特徴的なところの方が印象として耳に残るからだと思われます。
 余計なことですが、HD700は800シリーズとは音色も音場も違っていて、似てるのはデザインだけという感じです。700は、これは明らかに現代的で音が聴きやすいし、典型的な自然なオープンエア的です。
 これまた余計なことですが、ヘッドフォンアンプを同社のHDVA600を手に入れて組み合わせてみたのですが、、、、USB-DACとして使っているOPPO HA-1の方が中音域がしっかりしていて良いです。実に残念です。もちろん悪い訳ではなく、ドンシャリ的でしかもクールな音色が好きな方は、ゼンハイザーのヘッドフォンアンプと是非組み合わせてください。
 尚、
誰もがそうされる訳ではないと思いますが、自分の環境では、バランス出力で鳴らした方が、2段回くらい上をいく印象ですので、常にバランスケーブルで再生しています。

主な用途
音楽
接続対象
オーディオ

参考になった7

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ミミモマミさん

  • レビュー投稿数:6件
  • 累計支持数:50人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

イヤホン・ヘッドホン
6件
5件
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満足度4
デザイン3
高音の音質3
低音の音質3
フィット感4
外音遮断性1
音漏れ防止1
携帯性無評価

【音質】
音域バランスはフラットか明るめ。
高域にピークがあり、中低域が少し盛られ、低域はあまりのびない。

解像度は、昨今のハイエンドクラスに比べるとそこまでではない。

音場は広いが独特なので要試聴。

ドライバーから耳まで距離があり、かつハウジングの構造を利用した音響設計なので、耳に直接音が届くノリのいい音ではない。

これがフラットなバランスと相まって、音に重みがない、軽い印象を与えるのだと思う。

【フィット感】
頬にそってフィットし、軽いので装着感はいい。
ただし俯くと多少ずれるのと、イヤーパッドは長時間つけるとかゆくなる(人による)。

【アンプ】
HD650のように、パワフルなアンプでないといまいちになるようなことはないが、
真空管のウォームなアンプと合わせるとバランスがとれて良いかもしれない。

【デザイン】
画像よりはプラスチックな感じ。塗装が剥げやすい点は残念。

【総評】
ノリが求められるロックやポップスには厳しい。
広大な音場やシルキーな音の質感、打楽器が得意な点が活かされるクラシックやジャズは中々に良い。

参考になった3人(再レビュー後:2人)

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Yone41385さん

  • レビュー投稿数:16件
  • 累計支持数:99人
  • ファン数:0人
満足度1
デザイン1
高音の音質5
低音の音質3
フィット感4
外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価

800sを先に視聴していたため、期待はしていませんでした。音場は800sより広い気がしますが、全体的な音のよさは800sの方が良いです。
しかし、音楽を楽しく聴かせてくれないのは800sと共通してます。
ほんと見た目がオタク専用なのに音は真面目。
アニソンやロック、ポップスが楽しく聴けないのでアニソンオタクにはオススメ出来ません。

参考になった6

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イ・ジュンさん

  • レビュー投稿数:127件
  • 累計支持数:550人
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グラフィックボード・ビデオカード
4件
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CPU
5件
1917件
イヤホン・ヘッドホン
87件
350件
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満足度4
デザイン5
高音の音質4
低音の音質4
フィット感4
外音遮断性1
音漏れ防止1
携帯性無評価

HD800 -1-

HD800 -2-

HD800 -3-

純正 標準ケーブルとPioneer U-05で評価。

しかしオプションの純正XLRケーブルで本来の評価になるのかなと。
よってこちらの評価も評価外ではあるものの補足として追記。

【デザイン】評価 4〜5
デザインの方向性はD7100同様好みは分かれると思うが、シルバーとブラックの質感は落ち着きもあり、ゼンハイザーの中では非常に良いと感じた。
装着感もHD650と比べればかなり良い。故に評価 5をあげたくなる。
ただ10万超級の質感や品質感があるかとなると、悪くはないが後発のライバルたちの品質感に舌を巻くのも事実で、標準ケーブルと合わせて少し勿体ない感覚もある。
しかしやはり一目でHD800と分かるデザインと色は魅力で甘めに評価。

【高音の音質】評価 3〜4
このクラスとしては現状解像度感が大きく欠け、抜けが悪い印象はある。
しかしそこそこ広めな音場と聴きやすさで悪くはなく、スッキリした曲では素質の良さを感じる。
抜けの良いT1初代の後に聴くと、かなりガッカリで評価 2まで一時的に落ちたがこれくらいが妥当。

【中音の音質】評価 4〜5
低音の包まれ感の多さの割に、そこそこクリアではある。
ボーカルの距離や定位感は割と適正に感じ、クラシック専用という印象はない。
D5000よりは安定して近くかなり聴き取り易いボーカルですね。

【低音の音質】評価 4〜4.5
密閉型のような充満された感じがありオブラート感がある。思ったよりHD650ばりに低音に包まれる印象で量は結構あり。
外音がモロに聴こえる解放感の割に密閉型のような充満感ある低音で響きがけっこう多いのは、シルキーな銀色素材のドーム状パーツによるものなのか?
タイト感もあるがそれ以上に響きが思ったより多い質感で、重低音は得意とするモデルと比べるとかなり劣るがそこそこ。D7200の低音よりは重めだが軽い感じも同居。
開放型としては頑張っている感じで、割と低音を重視した構造に感じもした。


第一印象、聴く前に想像していたのは、もっと高音が抜けるタイプだと思っていたので、その真逆で抜けの悪さが気になったヘッドホン。
エージングでもどうにもならないと感じたほどで、最初は本当にガッカリが大きかったですね。
ただリング型の振動板は平面駆動ライクな低歪みを体感できるものがあり魅力はあるなと。
しかしこの出来でこの方向性ならば圧倒的にお安い格下のD2000の影がちらつき、とても後発ハイエンドのPM-1ら平面駆動タイプに対抗できるものではなかったですね。

しかし純正XLRケーブルで化けました。
解像度感や歪みの少なさはPM-1等にまだ届いていないものの、なかなかの高解像度感とスッキリした音場になりで高音の抜けが良くなりました。
低音に邪魔される感覚やオブラート感が皆無になり、低音の質感も重低音に軽さの感覚がないほどまで締まりが生まれました。
こちらでの評価ならば、高音は評価 5〜、中音 評価 5〜、低音 評価 5ですね。バランス良く音質の重さ感も良くなりました。
ボーカルのフォーカス・定位感と存在感、キレの良さもアップで死角ない印象。
ということで標準ケーブルの出番が今後もうないほど劇的に変化したので補足評価します。
2009年にデビューしてまだまだハイエンドとして突出した要素がありますね。
楽器の音色の忠実性も高いのでクラシックもいいですが、音場の透明感と高解像度感ある広大さを味わえるボーカル曲として
Aimer 「春はゆく」をお勧めします。広く抜けの良い音場感は王(KING)ですね。


【フィット感】評価 4〜4.5
重いが側圧は適正やや緩めで装着感はHD650よりかなり良くなっている。
評価 5にしようかと思ったが、その後ETHERやE12とか重さを感じない(E12はそもそも軽いが)より良好なのもあるし、それは結構重要なので評価4に留めた。
側圧緩めだからパッドが薄めなのかもしれないがフィット感も少し劣る印象ありで。


【外音遮断性】評価 1
ELEARよりはマシだがセミの鳴き声も半分以上聴けるほど悪い。
エアコンはそのままという感じ。
ただ低音の量で没入感をフォロー。

【音漏れ防止】評価 1
ELEARやE12と同程度に盛大に漏れる印象で悪い。


【総評】評価 4
やはり後発のライバルらが本当にお強いので、標準ケーブルの強化が望まれたヘッドホンだったかなと。
しかしオプションとはいえ純正XLRケーブルなら対等あるいは対等以上に戦え、人によってはまだまだ最強の一つ使えるヘッドホンですね。
あとE12同様、こちらも真価を発揮するのはなるべく高レートなDSDアップサンプリングデータでしょう。(E12は必須レベル)
現在は標準ケーブルではありませんが評価 5〜です。念のため。

主な用途
音楽
映画
ゲーム
接続対象
PC

参考になった2

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ぷにぷなさん

  • レビュー投稿数:7件
  • 累計支持数:130人
  • ファン数:1人

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イヤホン・ヘッドホン
3件
1件
ヘッドホンアンプ・DAC
2件
1件
スマートフォン
1件
2件
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満足度5
デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感5
外音遮断性無評価
音漏れ防止1
携帯性無評価

憧れのHD800、中古で安くなっていたので購入しました。
力を発揮するには出力の大きい据置ヘッドホンアンプが必要です。
(11万ほどのウォークマンNW-WM1Aでも、音量が出るだけでダメでした)

環境さえ整えれば、後は音楽の海へと誘われます。
広い空間だけど、音はしっかり聴こえる。
スピーカーで聴いているような快適な聴き心地です。
ずーっと聴いてしまいます。

音の密度で勝負するのではなく、音楽と快適に関わることができるようになるヘッドホンです。
非常に高価なものなので期待も大きかったですが、想像とは違う方向にとても素晴らしいものを感じたヘッドホンでした。
電子ドラッグがあるならこんな感覚なのかも知れないと思いました。

後継のHD800Sは音場が狭まってしまったとの噂で残念です。
こちらをずっと大切に使っていこうと思います。

主な用途
音楽

参考になった9

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貧しいゴリラさん

  • レビュー投稿数:6件
  • 累計支持数:92人
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ヘッドホンアンプ・DAC
4件
0件
イヤホン・ヘッドホン
2件
0件
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満足度5
デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感5
外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価

発売からおよそ十年、今や10万円台のヘッドホンは高価格帯の終端ではなくなってしまいました。
わたくしの認知する限りでは、このHD800、ベイヤーダイナミック社のT1などは、前世代のハイエンド、つまりHD650やDTシリーズ、AKGのK701などを圧倒的に凌駕する音質と価格で一躍ヘッドホン界の頂点に君臨しました。
しかし現在、ハイエンド界では、Audeze、Hifiman、MrSpeakers社などの平面駆動型の台頭、Focal社やFinal社のハイエンドモデルの投入もあって、HD800などというのは過去の製品、もはやヘッドホンの歴史の一部になったという感覚さえします。
UtopiaやD8000、LCD4が、これまでで完成されたものと思われたヘッドホンの音質を超越する異次元の音楽体験をもたらしてくれたのは、事実です。
これら次世代機の登場に対して、ゼンハイザー社には、彼らに追従するようなハイエンドモデルはありませんので、ハイエンドの登場が待たれます。(HE-1は別です。)
すでに開発は始まっているでしょうが。

ハイエンドと呼ばれる価格帯、音質の製品はさらに上方へと遷移しましたが、HD800はヘッドホンの価値判断の基準として、オーディオファイルの心に永遠に残る名機です。

[良い点]
-広い音場と高い解像度

-フラットな音質

-良好な装着感

[悪い点]
-ジャンルを選びがち

-イヤーパッドの装着が難しい


【デザイン】
ドライバーが耳に対して平行ではなく、やや前方に斜めに取り付けられています。音を前方に定位させる効果を狙ったものでしょうか。
一つ言えるのは、このデザインは完璧ではないということです。
証拠に、「HD800 Mod」と検索すれば無数の改造例があります。有名なのはドライバー周辺のプラスチックや金属の部品が音質に悪影響を与えているという説に基づいて、それらの部品を覆い隠すことで音質向上を図ったModです。日本でも実践されている方は大勢いらっしゃると思います。
HD800Sとの違いは、ハウジング外側の黒いグリルにライトを当て、イヤーカップ側からドライバーを覗けばわかります。

HD800のデザインで、不満に思うのはイヤーパッドのことです。
このイヤーパッドは数年で劣化し、ポロポロと黒い粉が落ちてきます。この粉がシルバーのメッシュに付着したりなんかすると、精神衛生的に非常によろしくありません。(ありえないこととは分かっていても、音響特性の劣化を心配せずにはいられません)
そして、交換が非常に難しいのです。
プラスチックフレームと一体になったイヤーパッドを位置を合わせてはめ込むといえばそれだけなのですが、これが非常に困難です。
片手にヘッドホン本体を持ち、もう片手で三箇所を強く押さえてはめこまなくてはなりません。また、非常に高価なヘッドホンに強い力をかけるのは本当に怖いです。


【音質】
普段の再生環境はこのようなものです。
MacBookPro→Chord Mojo→HD800
PCの再生ソフトはHQPlayerです。HD800にMojoは貧弱との意見もありそうですが、わたくしはそうは思いません。
HD800を十分にドライブできていると感じます。

まず感じるのは、圧倒的な音場の広さ、定位の良さ。そして何より素晴らしい解像度、分解能です。
音が広い空間に立体的に投影されるため、奥ゆきや楽器の位置関係がわかりやすいです。
また、解像度が高いため楽器や人の声の細かなニュアンスまで克明に描き出します。
しかし、それらは時として、マイナスの意味で分析的な印象を与えます。俯瞰的でどこか冷めた音質は、空間描写を必要としない音楽にとってはマイナスに働くことがあります。
以上のことを踏まえて思うに、合う音楽のジャンルは、空間の表現を重視しがちなクラシックやジャズです。

オーケストラの演奏を聴くと、広い空間に各楽器が定位し、目の前に正確無比なコンサートホールの景色を描写します。
オペラを聴いても良いです。これもコンサートホールを思わせる音場感で、オーケストラピットから聴こえる音楽と、歌手の声を描き分けていると思います。歌手の口元の筋肉の動きと、周りに揺れる空気の波さえ感ぜられる様です。(口元云々は大げさかもしれませんが)

ジャズ、わたくしはWaltz for Debbyが好きですが、これに関してもやはり空間表現が素晴らしく、小編成ということもあって、まるで目の前にトリオがいるような感覚を覚えました。ステレオのスピーカーで聴くのに似ています。
ウッドベースの低音は、HD650、HD800Sと比べると幾分重厚さに欠きますが、締まりのある音で小気味よく響きます。
わたくしにとってはこの程度で十分です。

空間表現でHD650と違うのは、HD650はふわふわと、音を空間いっぱいに、やや甘めの描写で提示しますが、HD800については、空間にきっちりと解像された音を正確に定位させるという点です。HD650は空間に音を”満たす”のに対してHD800は空間に音を”置く”という感覚です。
イヤーカップの空間が広いためか、ステレオにも関わらずサラウンドのようです。

JPOPやロックやアニソンでは、分析的な印象が強く現れます。
これらジャンルでは、音のエネルギーのようなものが薄まってしまう場合がありました。
ボーカルは遠ざかり激しさやノリのよさなどが低減され、上品にまとまってはいるのですが、どこかつまらない音楽に聴こえてしまうということが多かったです。
こういったジャンルではT1の方がよく合います。

【フィット感】
耳をすっぽりと覆う空間の広いイヤーカップのおかげで耳がヘッドホンに干渉しないので、長時間つけていても耳が痛くなりません。

【音漏れ防止】
自宅に遊びにきた友人から「家の外まで漏れているぞ」と指摘されたことさえあります。
スピーカーとしても使えるんじゃないかと思うくらい音漏れしますね。


わたくしはこの、ヘッドホン界の発展の立役者を讃えたいと思います。

主な用途
音楽

参考になった6人(再レビュー後:5人)

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tam-tam17701827さん

  • レビュー投稿数:173件
  • 累計支持数:1841人
  • ファン数:32人
満足度5
デザイン3
高音の音質5
低音の音質5
フィット感4
外音遮断性2
音漏れ防止2
携帯性2

開放型ヘッドホンの王として長らくその地位に君臨していた名機中の名機!
ヘッドホンファンでHD800を知らない人は居ないでしょう。(知らなかった方、大丈夫です。色々なヘッドホンがありますからね、ナイスフォロー)
HD800Sが発売になった直後、少し金銭的な余裕が出来たのでいざ出陣!
リニューアルされたHD800Sの不評もありどんなものかと時間を作って視聴する事に。
迷惑にならないよう、開店時間に、比較的お客様の少ないであろう曜日を狙って行きました。(個人的な株を上げる行動を記載、器の小ささがわかりますね、笑)
まあ、比較するのにかなり時間がかかると思いましたので、
まずHD800から聴いてみる。広大な果てしない音場!まさに圧巻!なるほど、これは素晴らしい!
続いて不評の意見もあるHD800S。ん、良い音!ファーストインプレッションはHD800Sに軍配が上がります。
それもそのはずで、聴いている音源は洋楽POP。ヴォーカル帯域を主にブレッシュアップしたHD800Sのが良く聴こえて当たり前。
気合いを入れて視聴しに行ったのにも関わらず、比較対象とする音源を忘れるというボケナスです。
元々クラシック音楽オンリーではないので例え用意したところで迷うのは変わらないと思いますが。
HD800、HD800Sと交互に視聴する事約2時間。(ハイエンドヘッドホンを購入する固い決意があったので迷いに迷いました!)
遂に決断の時が!レジにてFOSTEX、TH900をご購入、笑
いやー、これは想定外の出来事でした。(音もそうですが、赤い彗星、あのハウジングにやられました、笑)

まあ結論としてヴォーカルが遠いというのはHD800の欠点にはなりません。広大な音場、今持ってこの音場の広がりは天下一品ですので。
クラシック音楽を主体に鑑賞される方には旧モデルのこちらをお勧めします。
音響製品は新しいものが良いとはなりませんので、そういった先入観は捨てて下さい。
自分の耳で実際に聴いてみて良いと思った物を購入するのが一番ですよ。
AV評論家の意見を参考にするのも良いですが、結局は個人の好みが最優先されます。
自分はこっちが良いと思うけど評論家の点数が高いこちらの製品を買おう、というのが一番良くないです。
自分の好みを最優先させましょう。初心者の方、尚更の事、そうです。評論家、上級者の意見に惑わされないでくださいね。


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とっちゃんぼうや16さん

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本当に好みの問題ですが無印は私にとっては最高傑作ですね、Sもいいですが私はこれが良いので、大分使用していますので新しいのをもう一つ買っておきました。大切に使おうと思います。無印については本当にもう語りつくされてますが、オ−ルマィティにとにかく自然な音で聞き疲れせずいつまでも聞いていられますが、Sも所有してますが二時間以上は長時間は疲れますね。無印に慣れてしまいどうしても戻ってきます。生産終了とはとても残念ですね。
しかしながらこのヘッドホンはほんまに魅力的な音を出しますね。  これにしか出せない音色ですわ

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new3さん

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5年前に初代を購入、後継の800sに買い替え後、密閉型の820を購入。この度、800sを売却して初代800の『最終・新品』を買い直した。
820の評判は良くないが、初代〜開放型そのままの音場を密閉型の820に求め過ぎているからであろう。820は間違いなく密閉型の最高峰であり、別物のテイストと捉えるべきである。初代を知らずにオールラウンド性の高い800sを入手された方は過去を振り返る必要は無いと思われる。私は敢えて初代と820(700、600も)を残したが、広大な音場感と中高音のヌケ感、繊細さは初代の「唯一無二 = 特徴」だと確信している。
初代800は聴く人によっては『ストライクゾーン』が極めて狭い(音源、ジャンルを選ぶ)機種だ。正直オールラウンド性では700、800s、T1 2ndの方が間違い無く上と思われる。従って「初代800の1本」で全ての音楽ジャンルをカバーすることは無理がある。贅沢な使い分け(T1 2nd、HD820、HD650、HD600等)が許されるのなら、ゼンハイザーの歴史的フラグシップ&名機である初代をこれからも手元に置く意義は大いにあると思われる。

主な用途
音楽
接続対象
オーディオ

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pccsoftwareさん

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アンプやDACの性能をはっきりと描いてくれます。
正直アンプとDACの一体型の製品ではこのヘッドホンを鳴らしきることはできないでしょう。
私はSONICA DACとp700Uで鳴らしていますが、音の艶感や静寂感等は他のセットではまねができないレベルにまで昇華しています。
詳しくは以下の記事にレビューしています。
http://publicrelations.tokyo/blog/2017/05/20/oppo%e3%80%80sonica%e3%80%80dac%e3%80%80%E3%81%8C%E5%B1%8A%E3%81%84%E3%81%9F%EF%BC%81/
純製品にHDVD800というセットもありますが、これを上回るなり方をしていると思います。
特に艶感が圧倒的に異なります。

電源ケーブルをヴァルハラタイプの高価なケーブルと同等のもので自作したり、ifi社のアクセサリーを導入したり、電源周りのノイズ低減を行っているのもありますが、ここまですると、静寂感が圧倒的なものになります。
http://publicrelations.tokyo/blog/2017/03/25/%EF%BD%96%EF%BD%81%EF%BD%8C%EF%BD%88%EF%BD%81%EF%BD%8C%EF%BD%8C%EF%BD%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB/

こういったように、ヘッドホン単品では性能を発揮することはなく、その他にもたくさんの予算が必要になるでしょう。
ですが、それで組んだコンポーネントは、ヘッドホン界では最高の鳴りをすると思います。

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とんかつサンドさん

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今回の試聴環境は、自作PCにSound Blaster X-Fi Titanium HDというサウンドカードのヘッドホンアンプ出力端子にHD800を接続させています。
ちなみにHD800はこのレビュー時点において、既に80h以上のエージングを済ませてあり、同時にオーディオテクニカのATH-W1000XやATH-W5000と頻繁に取り替えながらの比較をした上でのレビューとなります。


さて、実際に様々なジャンルの音楽を徹底的に聴いてみました。
このレビューを書いている時点でおよそ30時間ほど聴き込んだでしょうか?
今のところはまだファーストインプレッションの域を脱していないと思いますが、その感想としては、、、。

うぅ〜〜〜〜ん、、、、、、やられました、、、。
ヘッドホンでここまでの音の表現ができるとは正直驚き以外の何ものでもありません。
実を言うと、全くエージングを施していない開梱一発目の試聴から思いっきりぶっ飛びました。

多くのレビュアーさん達が言う「比類なき広い音場」についてですが、「なるほど、こういう事だったのか、、。」という、目から鱗が落ちる思いでした。
実は僕自身、この「広い音場」という表現に対し、ある懸念を抱いていました。
それは、広い音場であるが故に音の芯が遠くなってしまい、一音、一音の線が細い出音になってしまうのではないか?というものでした。
しかし、このHD800の広い音場とはそういうことではなく、楽器の一つ一つが発する音の面積が広いということでした。
つまり、音そのものの厚みや解像感、重量感は高いレベルを維持したまま、尚且つ広い音場をも実現させていました。

一つの音質そのものに関しても、しっかりと実の詰まった剛性感あるものになっています。
低域から高域までの全域にわたり、丁寧に磨きこまれた宝石のように輪郭のはっきりとした解像感の高い出音です。

低音の量も十分で、とても上質なものです。
決して飽和したりボワつくことはなく、硬く弾むようなレスポンスの良い出方をしています。

中域の厚みも申し分ありません。
広い音場と厚みのある中域というものはなかなか両立が難しいものですが、このHD800はそれを高いレベルで見事に実現させています。

高域に関してはエージング未実施時には若干耳に刺さるようにも感じられましたが、その点に関してはエージングを勧めていくことで解消されました。
決して篭ることはなく、実に明瞭で伸びやかな高域となっています。

解像感に関しては、かつて経験したことが無いほど見事なまでの解像感になっており、その凄さはオーディオテクニカのATH-W5000を大きく上回っています。
しかも、一音一音があり得ないほど丁寧な出音になっており、かなりごちゃごちゃした楽曲でも、一つ一つの音をつぶすことなく綺麗に出力しています。
もはや、ある特定の楽器の「○○な音が・・」というレベルではなく、全ての音が実にリアルに生々しく再現されている印象ですね。

Sound Blaster X-Fi Titanium HDというサウンドカードと、HD800との組み合わせに関しても見事なまでに良くマッチしています。
その表現能力は万能で、どんな音楽ジャンルも見事なまでの表現力を見せ付けてくれます。

但し、iPodなどのポータブルプレーヤーに直挿しした場合、このヘッドホンが300Ωというハイインピーダンスな設計になっていることから正常な音質では出力されません。
一応、何とか音量こそ必要十分な量は確保出来てはいるものの、やはり電圧不足によるものと思われる音の痩せと若干の歪みが感じられます。
ですから、このHD800を使用する場合は最低限でもヘッドホンアンプを用意する必要があります。

装着感は実に軽やかで、大きく口を開けたイヤパッドと大きなハウジングにより、耳回り全体がすっぽりと覆われます。
耳そのものがイヤパッド内のどこにも干渉しないので、長時間の装着でも耳が痛くなるようなことはありません。
ただ、側圧はやや低めなので、真上や真下に顔を向けるとヘッドホンがズリ落ちそうになります。

また、このHD800は開放型という製品の性質上、どうしても外部に音漏れが生じてしまうのですが、その漏れ方が半端ではないです(苦笑)
ハウジング外側の元も目に見える位置にドライバーユニットが位置しているため、かなり盛大に音が漏れます。
そのため、同室に自分以外の誰かがいる場合は気をつける必要があると思います。

【最後に】
無駄な小細工や誤魔化しを好まないドイツの職人が本気で完成させたこのゼンハイザーHD800。
その実力は凄まじいほどの完成度です。

以前、僕はW1000Xのレビューの中でW1000Xに対し「完璧」という評価を下したのですが、W1000Xが「完璧」であるならば、このHD800は正に「奇跡」の領域です。

日本のメーカーや海外メーカーを問わず、音質とは無関係な部分に高額な素材や装飾を施すことでグレードや価格を上げていくといった製品が存在する一方、HD800は完全にこれらとは対極に位置する製品であり、目には見えない本質的な部分に惜しむことなくコストが掛けられているということが、実際にHD800を使ってみることで誰もが身をもって実感し、強く理解することができると思います。

尚、更に詳しいレビューを下記にまとめました。
http://tonkatsu.boo.jp/hd800/hd800.html

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maitakuさん

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デザイン4
高音の音質5
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外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価

基本的にスピーカーで音楽を聴いており、特にオーディオシステムを全体的にグレードアップした後は、消音量でも解像度が高く、楽器が分離されて細かいところまで良く聴こえるため、深夜でもスピーカーで聴くようになりましたが、オーディオシステムと同様にハイエンドのヘッドフォンの音を体験したくなり、中古品を購入してみました。
これまではAKG K701を使用していましたが、やはり、その音質にはかなりの差がありました。K701も聴きやすく、解像度もかなり高いと思いますが、聴き比べるとレベルの違いを感じます。音楽のジャンルも選ばす、長時間聴いても聴き疲れせず、心地良いです。低域はK701と比べてかなり低い周波数まで伸びていることは、サンプルの音を聴くと良く分かります。
今後は、バランス接続が可能なヘッドフォンアンプを持っているため、バランスケーブルにリケーブルしてみようと思います。

主な用途
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ゼンハイザー

HD800

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