『ヘッドホンのレファレンス 』 ゼンハイザー HD800 貧しいゴリラさんのレビュー・評価

2009年 5月12日 登録

HD800

56mmのリング状トランスデューサーを搭載したハイエンドヘッドホン

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タイプ:オーバーヘッド 装着方式:両耳 構造:開放型(オープンエアー) 駆動方式:ダイナミック型 再生周波数帯域:6Hz〜51kHz HD800のスペック・仕様

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HD800ゼンハイザー

最安価格(税込):ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください 登録日:2009年 5月12日

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満足度5
デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感5
外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価
ヘッドホンのレファレンス 

発売からおよそ十年、今や10万円台のヘッドホンは高価格帯の終端ではなくなってしまいました。
わたくしの認知する限りでは、このHD800、ベイヤーダイナミック社のT1などは、前世代のハイエンド、つまりHD650やDTシリーズ、AKGのK701などを圧倒的に凌駕する音質と価格で一躍ヘッドホン界の頂点に君臨しました。
しかし現在、ハイエンド界では、Audeze、Hifiman、MrSpeakers社などの平面駆動型の台頭、Focal社やFinal社のハイエンドモデルの投入もあって、HD800などというのは過去の製品、もはやヘッドホンの歴史の一部になったという感覚さえします。
UtopiaやD8000、LCD4が、これまでで完成されたものと思われたヘッドホンの音質を超越する異次元の音楽体験をもたらしてくれたのは、事実です。
これら次世代機の登場に対して、ゼンハイザー社には、彼らに追従するようなハイエンドモデルはありませんので、ハイエンドの登場が待たれます。(HE-1は別です。)
すでに開発は始まっているでしょうが。

ハイエンドと呼ばれる価格帯、音質の製品はさらに上方へと遷移しましたが、HD800はヘッドホンの価値判断の基準として、オーディオファイルの心に永遠に残る名機です。

[良い点]
-広い音場と高い解像度

-フラットな音質

-良好な装着感

[悪い点]
-ジャンルを選びがち

-イヤーパッドの装着が難しい


【デザイン】
ドライバーが耳に対して平行ではなく、やや前方に斜めに取り付けられています。音を前方に定位させる効果を狙ったものでしょうか。
一つ言えるのは、このデザインは完璧ではないということです。
証拠に、「HD800 Mod」と検索すれば無数の改造例があります。有名なのはドライバー周辺のプラスチックや金属の部品が音質に悪影響を与えているという説に基づいて、それらの部品を覆い隠すことで音質向上を図ったModです。日本でも実践されている方は大勢いらっしゃると思います。
HD800Sとの違いは、ハウジング外側の黒いグリルにライトを当て、イヤーカップ側からドライバーを覗けばわかります。

HD800のデザインで、不満に思うのはイヤーパッドのことです。
このイヤーパッドは数年で劣化し、ポロポロと黒い粉が落ちてきます。この粉がシルバーのメッシュに付着したりなんかすると、精神衛生的に非常によろしくありません。(ありえないこととは分かっていても、音響特性の劣化を心配せずにはいられません)
そして、交換が非常に難しいのです。
プラスチックフレームと一体になったイヤーパッドを位置を合わせてはめ込むといえばそれだけなのですが、これが非常に困難です。
片手にヘッドホン本体を持ち、もう片手で三箇所を強く押さえてはめこまなくてはなりません。また、非常に高価なヘッドホンに強い力をかけるのは本当に怖いです。


【音質】
普段の再生環境はこのようなものです。
MacBookPro→Chord Mojo→HD800
PCの再生ソフトはHQPlayerです。HD800にMojoは貧弱との意見もありそうですが、わたくしはそうは思いません。
HD800を十分にドライブできていると感じます。

まず感じるのは、圧倒的な音場の広さ、定位の良さ。そして何より素晴らしい解像度、分解能です。
音が広い空間に立体的に投影されるため、奥ゆきや楽器の位置関係がわかりやすいです。
また、解像度が高いため楽器や人の声の細かなニュアンスまで克明に描き出します。
しかし、それらは時として、マイナスの意味で分析的な印象を与えます。俯瞰的でどこか冷めた音質は、空間描写を必要としない音楽にとってはマイナスに働くことがあります。
以上のことを踏まえて思うに、合う音楽のジャンルは、空間の表現を重視しがちなクラシックやジャズです。

オーケストラの演奏を聴くと、広い空間に各楽器が定位し、目の前に正確無比なコンサートホールの景色を描写します。
オペラを聴いても良いです。これもコンサートホールを思わせる音場感で、オーケストラピットから聴こえる音楽と、歌手の声を描き分けていると思います。歌手の口元の筋肉の動きと、周りに揺れる空気の波さえ感ぜられる様です。(口元云々は大げさかもしれませんが)

ジャズ、わたくしはWaltz for Debbyが好きですが、これに関してもやはり空間表現が素晴らしく、小編成ということもあって、まるで目の前にトリオがいるような感覚を覚えました。ステレオのスピーカーで聴くのに似ています。
ウッドベースの低音は、HD650、HD800Sと比べると幾分重厚さに欠きますが、締まりのある音で小気味よく響きます。
わたくしにとってはこの程度で十分です。

空間表現でHD650と違うのは、HD650はふわふわと、音を空間いっぱいに、やや甘めの描写で提示しますが、HD800については、空間にきっちりと解像された音を正確に定位させるという点です。HD650は空間に音を”満たす”のに対してHD800は空間に音を”置く”という感覚です。
イヤーカップの空間が広いためか、ステレオにも関わらずサラウンドのようです。

JPOPやロックやアニソンでは、分析的な印象が強く現れます。
これらジャンルでは、音のエネルギーのようなものが薄まってしまう場合がありました。
ボーカルは遠ざかり激しさやノリのよさなどが低減され、上品にまとまってはいるのですが、どこかつまらない音楽に聴こえてしまうということが多かったです。
こういったジャンルではT1の方がよく合います。

【フィット感】
耳をすっぽりと覆う空間の広いイヤーカップのおかげで耳がヘッドホンに干渉しないので、長時間つけていても耳が痛くなりません。

【音漏れ防止】
自宅に遊びにきた友人から「家の外まで漏れているぞ」と指摘されたことさえあります。
スピーカーとしても使えるんじゃないかと思うくらい音漏れしますね。


わたくしはこの、ヘッドホン界の発展の立役者を讃えたいと思います。

主な用途
音楽

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デザイン5
高音の音質5
低音の音質5
フィット感5
外音遮断性無評価
音漏れ防止無評価
携帯性無評価
ヘッドホンのレファレンス 

発売からおよそ十年、今や10万円台のヘッドホンは高価格帯の終端ではなくなってしまいました。
わたくしの認知する限りでは、このHD800、ベイヤーダイナミック社のT1などは、前世代のハイエンド、つまりHD650やDTシリーズ、AKGのK701などを圧倒的に凌駕する音質と価格で一躍ヘッドホン界の頂点に君臨しました。
しかし現在、ハイエンド界では、Audeze、Hifiman、MrSpeakers社などの平面駆動型の台頭、Focal社やFinal社のハイエンドモデルの投入もあって、HD800などというのは過去の製品、もはやヘッドホンの歴史の一部になったという感覚さえします。
UtopiaやD8000、LCD4が、これまでで完成されたものと思われたヘッドホンの音質を超越する異次元の音楽体験をもたらしてくれたのは、事実です。
これら次世代機の登場に対して、ゼンハイザー社には、彼らに追従するようなハイエンドモデルはありませんので、ハイエンドの登場が待たれます。(HE-1は別です。)
すでに開発は始まっているでしょうが。

ハイエンドと呼ばれる価格帯、音質の製品はさらに上方へと遷移しましたが、HD800はヘッドホンの価値判断の基準として、オーディオファイルの心に永遠に残る名機です。

【デザイン】
ドライバーが耳に対して平行ではなく、やや前方に斜めに取り付けられています。音を前方に定位させる効果を狙ったものでしょうか。
一つ言えるのは、このデザインは完璧ではないということです。
証拠に、「HD800 Mod」と検索すれば無数の改造例があります。有名なのはドライバー周辺のプラスチックや金属の部品が音質に悪影響を与えているという説に基づいて、それらの部品を覆い隠すことで音質向上を図ったModです。日本でも実践されている方は大勢いらっしゃると思います。
HD800Sとの違いは、ハウジング外側の黒いグリルにライトを当て、イヤーカップ側からドライバーを覗けばわかります。

HD800のデザインで、不満に思うのはイヤーパッドのことです。
このイヤーパッドは数年で劣化し、ポロポロと黒い粉が落ちてきます。この粉がシルバーのメッシュに付着したりなんかすると、精神衛生的に非常によろしくありません。(ありえないこととは分かっていても、音響特性の劣化を心配せずにはいられません)
そして、交換が非常に難しいのです。
プラスチックフレームと一体になったイヤーパッドを位置を合わせてはめ込むといえばそれだけなのですが、これが非常に困難です。
片手にヘッドホン本体を持ち、もう片手で三箇所を強く押さえてはめこまなくてはなりません。また、非常に高価なヘッドホンに強い力をかけるのは本当に怖いです。


【音質】
普段の再生環境はこのようなものです。
MacBookPro→Chord Mojo→HD800
PCの再生ソフトはHQPlayerです。HD800にMojoは貧弱との意見もありそうですが、わたくしはそうは思いません。
HD800を十分にドライブできていると感じます。

まず感じるのは、圧倒的な音場の広さ、定位の良さです。
そして何より素晴らしい解像度、分解能です。楽器や人の声の細かなニュアンスまで描き出せるのは高解像度の功績に他なりません。
音場と定位のことを踏まえて思うに、合う音楽のジャンルはクラシックやジャズです。

オーケストラの演奏を聴くと、広い空間に各楽器が定位し、目の前に正確無比なコンサートホールの景色を描写します。
オペラを聴いても良いです。これもコンサートホールを思わせる音場感で、オーケストラピットから聴こえる音楽と、歌手の声を描き分けていると思います。歌手の口元の筋肉の動きと、周りに揺れる空気の波さえ感ぜられる様です。(口元云々は大げさかもしれませんが)

ジャズ、わたくしはWaltz for Debbyが好きですが、これに関してもやはり空間表現が素晴らしく、小編成ということもあって、まるで目の前にトリオがいるような感覚を覚えました。ステレオのスピーカーで聴くのに似ています。
ウッドベースの低音は、HD650、HD800Sと比べると幾分重厚さに欠きますが、締まりのある音で小気味よく響きます。
わたくしにとってはこの程度で十分です。

空間表現でHD650と違うのは、HD650はふわふわと、音を空間いっぱいに、やや甘めの描写で提示しますが、HD800については、空間にきっちりと解像された音を正確に定位させるという点です。HD650は空間に音を”満たす”のに対してHD800は空間に音を”置く”という感覚です。
イヤーカップの空間が広いためか、ステレオにも関わらずサラウンドのようです。

JPOPやロックやアニソンでは、音場の広さがアダとなって、音のエネルギーのようなものが希釈された薬品のように薄まって聴こえる場合があります。
つまり、各音はきっちりと解像して聴こえるのですが、ボーカルは遠ざかり激しさやノリのよさなどが低減され、良くも悪くもお上品に聴こえます。
こういったジャンルではT1の方がよく合います。

【フィット感】
耳をすっぽりと覆う空間の広いイヤーカップのおかげで耳がヘッドホンに干渉しないので、長時間つけていても耳が痛くなりません。

【音漏れ防止】
自宅に遊びにきた友人から「家の外まで漏れているぞ」と指摘されたことさえあります。
スピーカーとしても使えるんじゃないかと思うくらい音漏れしますね。


わたくしはこの、ヘッドホン界の発展の立役者を讃えたいと思います。

主な用途
音楽

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