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2009年2月24日 22:49 [194999-1]
満足度 | 5 |
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操作性 | 4 |
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表現力 | 5 |
携帯性 | 4 |
機能性 | 3 |
旧14-54mmF2.8-3.5のリニュアール版です。
コントラストAF対応と円形絞り採用が相違点とのことですが、旧版を未経験のため
細かな変化は知りようがありません。
『E-3』をきっかけにフォーサーズ松・竹レンズにハマッた者として
12-60mmF2.8-4.0SWD(以下12-60mm)との比較で使用感を述べてみます。
■描写について
旧版をして「軟調」「やわらか」と良く聞いていましたが「シャープ」と言われる
12-60mmと比較しても差は大きくありません。
そんじょそこらの中級レンズと比較したら十分シャープな描写に感じます。
撮り比べたところ、14-54mmF2.8-3.5Ver2(以下14-54mmVer2)の方が僅かに
ぼわっとした描写です。シャープネスは劣りますが、解像力という意味では
ほぼ同等であり現像・加工時のシャープネス調整で調整可能な範囲と感じます。
色収差の少なさでは12-60mmが少し勝っている様ですが、隅々まで明度・色むら・
像のずれなく描写できているのは14-54mmVer2でした。ただしこの辺はレンズの
個体差もありますので、あくまでもそういう傾向があるだろう……と言う程度で受け
止めてください。
(12-60mmは以前レンズを傷つけて一度分解清掃再点検していただいてますが、
ちょっと画質の均一性が失われてしまったような気がしてます)
12-60mmは歪曲が大きいと言われますがあくまでも12mmの広角端であり、14mm
では12-60mmも14-54mmVer2も大差ありません。厳密に直線を求めるなら
12-60mmの方が陣笠状のため修正しにくいと思いますが。15mm程度以降であれば
両者全く問題ありません。
逆光に強いと言われている旧14-54mmですがVer2でも強いようでゴーストが出に
くく強い光源を前にしてもコントラストの低下は少な目です。ただし12-60mmでも
結構優秀で大差はありません。なお、SHGの14-35mmF2.0などは晴天でのギラギラ
した陽光にも負けずコントラスト低下が少なく質感の描写に優れていますが、ゴースト
には弱めで、他のSHGの7-14mmと35-100mmもゴーストには弱いです。
■AFの早さ
世界最速を謳うSWDの12-60mmに比べれば分が悪いです。しかし非SWD
レンズの中では十分早く「動きモノを少しでも早くとらえたい」とかじゃなけ
ればなんら不都合ありません。動きモノならボディのAF機能向上を望みます。
■携帯性
『E-3』に1Kg2Kgのレンズ手持ちは当たり前、な自分にとってはかなり軽いです。
12-60mmと比較して一回り小型軽量ですが、大同小異というのが実感。
小型ボディに軽量レンズ主体であれば、この一回りの差が大きく感じられそう。
フードは12-60mmと同じ形式のモノになっています。
あ、そうそう、12-60mmはズーム時に「びょ〜ん」と大きく伸びるのがカッコ悪
かったけれど、ズーム倍率の差か、ちょっとマシになってます。
■レンズの明るさについて
12-60mmに対する明確な優位点がこれです。
14-54mm:14〜18mm/F2.8 、20-28mm/F2.9 、35mm/F3.1
45mm/F3.2 、49mm/F3.4 、54mm/F3.5
12-60mm:12mm/F2.8 、14mm/F2.9 、15mmF3.0 、18mm/F3.2
25mm/F3.4 、35mm/F3.7 、49-60mmF4.0
どのレンジでも大体1.3〜1.4倍の明るさを確保できる計算になり、実際試写しても
その通りの露出が得られます。
余談ながら、実効の明るさに関して所有する12-60mmと14-54mmVer2で観る限り
他の所有するズイコーレンズ群より優れているようで、14-35mmF2.0などと比較
した場合F値からの計算上より少し明るい露出が得られます。
ボケは12-60mm同様円形ボケがグルグルボケになってしまうことがありますが、
円形絞り採用によってかカクカクは目立ちません。ただボケにこだわるなら
F値の差は両者五十歩百歩で、標準ズームでこだわるならF値を被写界深度調整に
専念できよりボケの美しい14-35mmF2.0を使います。
接近撮影は12-60mmの方がカタログ上やや勝るようですが、これまた大差なく、
どっちもセミマクロ的に寄れて、万能標準ズームとして甲乙付けがたい。
防塵防滴で使い倒せる頼もしいヤツ。
■個人的総評
他のズイコーレンズとは趣の異なるレンズと聞き12-60mmと性質の異なるレンズを
試してみたく購入しましたが、思ったほど違いは大きくありませんでした。
パナソニックのズミルクス25mmは特に開放からの描写が軟調気味でしっとりした
印象を持ち(なおかつ単焦点らしく描写力高い)、画質傾向が好みだったのですが
14-54mmver2は思ったよりクセが無くフツーに良いレンズ、といった具合です。
(オリンパスHPの旧14-54mmサンプル写真で随分差があるように見えるのは
ボディ世代の差が大きいのではないでしょうか)
12-60mmや14-54mmVer2の前後にくる焦点距離からして、合わせて携行するなら
7-14mmや50-200mmでしょうか? そうなると12-60mmでも14-54mmでも
焦点距離的には問題ありません。どちらかを選ぶとなると、ズーム倍率が低い分
14-54mmVer2に描写面で有利な気はしますが、大差はありませんし、画の傾向も
言われるほどの差はありません。
レンズを3点セットで持って行くとしたら、F値の明るさ・逆光性能で14-54mm
を選ぶかなぁ、
逆に一本だけ持ってくなら広角で12mmまで行ける12-60mmを迷わず選びます、
歪曲が気にならない対象であれば12mm端もそんな気になりませんし、万能レンズ
を期待するなら広角の2mm差は大きいです。
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よく投稿するカテゴリ
2009年1月9日 18:47 [182356-1]
満足度 | 5 |
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操作性 | 5 |
---|---|
表現力 | 5 |
携帯性 | 5 |
機能性 | 5 |
操作性:
全長がそれほど長くないので重心がカメラに近く、実際に構えると数値ほどの重さを感じさせません。E-420でもギリギリ片手で振り回せる重さだと思います。また、ほどよいサイズ・重量でE-3にも、E-420にも比較的バランスよく組み合わせられます。
ズームリング、フォーカスリングは重すぎず軽すぎずしっとりとした感触で、14-42mmとは雲泥の差です。レンズフードも一回り大きくなり、フィルター操作がしやすくなりました。
表現力:
ソフトと言うより、上質で穏やかな画質が特徴です。
18mmF2.8、25mmF2.9(パンケーキとほぼ同じ)、35mmF3.1と、比較的早くF4まで上がる12-60mmと比べ全域で明るく、ぼけのコントロール幅も広いです。また、円形絞りの採用で絞っても丸ぼけの角が出にくくなりました。
一言で言えば、被写界深度(ぼけ)の14-54mm II、画角の12-60mmといったところでしょうか。
携帯性:
この画角・明るさ・防塵防滴を他社レンズ比で考えると十分に小型軽量ですが、I型に比べレンズフードが一回り大きくなったので、I型比ではごくわずかに劣ります。
機能性:
AF速度は申し分ありません。ハイスピードイメージャAFも他の対応レンズと同等の速度で的確に決まります。モーター駆動音は小さいものの、やや耳につく高めの音質です。
レンズフードに接触するほど被写体に寄れるので、マクロレンズとしても十分使えますが、最大撮影倍率の高いED50mm Macroのほうが被写体をより大きく撮影できます。また、非常に逆光に強く、フレーミングの自由度が大変高いです。
防塵防滴は結露にも強く、前後レンズを少し温めるだけで曇りが取れてすぐに撮影できました。対してスタンダードクラスのレンズは内部のレンズ群も曇ったようで、撮影まで時間がかかりました。
まとめ:
円形絞りとイメージャAFの採用で、もはや隙なしといった感じです。目玉機能こそありませんが、全てにおいて高次元でバランスが取れており、本当に不満らしい不満はありません。
画角の幅広さは12-60mmに譲りますが、シーンを選ばず万能に使えるレンズです。カメラを買い替えたとしても末永く活躍できると思います。
また、アルミのブルーとシルバーのラインが加わったこともあり、個人的には全てのフォーサーズレンズの中で最も美しく、バランスの取れたデザインだと思います。
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