PENTAX K-3 Mark III ボディ
- APS-Cサイズデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル。視野率約100%、ファインダー倍率約1.05倍の光学ファインダーを搭載。
- APS-Cサイズ相当で有効約2573万画素の高精細な画像が得られる、ローパスフィルターレス仕様の裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用。
- 5軸・5.5段の高性能手ブレ補正機構「SR II」を搭載。直感的なタッチ操作が可能な3.2型高精細液晶モニターを採用している。
PENTAX K-3 Mark III ボディペンタックス
最安価格(税込):ショップが販売価格を掲載するまでお待ちください [ブラック] 発売日:2021年 4月23日

- 3 0%
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
デザイン![]() ![]() |
4.91 | 4.52 | -位 |
画質![]() ![]() |
4.86 | 4.53 | -位 |
操作性![]() ![]() |
4.53 | 4.27 | -位 |
バッテリー![]() ![]() |
4.45 | 4.12 | -位 |
携帯性![]() ![]() |
4.06 | 4.25 | -位 |
機能性![]() ![]() |
4.65 | 4.39 | -位 |
液晶![]() ![]() |
4.31 | 4.30 | -位 |
ホールド感![]() ![]() |
4.95 | 4.41 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
よく投稿するカテゴリ
2022年5月28日 01:51 [1585799-1]
満足度 | 5 |
---|
デザイン | 5 |
---|---|
画質 | 5 |
操作性 | 4 |
バッテリー | 5 |
携帯性 | 4 |
機能性 | 4 |
液晶 | 3 |
ホールド感 | 5 |
ISO80000。8000ではありません。f2開放で動く汽車を完全に止めています。 |
発表から長い長い期間を経て、それまで構築したFマウントシステムを全て捨て去り、新品で購入してから11か月。この間色々ありましたが、なんとなくこのカメラについて見えてきたので、現在サブ機として併用中の初代K-3や以前使用していたD500と比べながら評価してみようと思います。
【デザイン】
最近のPENTAXらしい、尖ったペンタ部分と上面に各種ダイヤルを備えたデザイン。
K-1系列やKPは少々煩雑に見えましたが、此方はそれよりも洗練された印象。過不足ない感じを受けます。
シルバーとブラックの2色がありますが、汚れが目立たない後者を選びました。
【画質】
描写は合格点。遠景でも問題なく使えます。これ以上を求めるのならK-1でしょう。
画素数は初代から漸増した2600万弱。×1.3クロップした際は凡そ1500万画素になります。D500は同じ×1.3クロップながら1200万画素と不安の残る数値でしたが、此方は最初に使っていたK-50よりも若干少ない程度と考えると、躊躇いなくクロップを利用できるようになりました。尤もこの辺は人により感覚が異なると思いますが。
色合いは実物に忠実な物となりました。優等生ですが、PENTAXらしさは少々薄れたように思います。カラフルさが抑えられた分、渋い色合いに強くなったように思います。ファームアップで追加された「里び」等を見るに、メーカー側も其方を推すつもりなのでしょう。
高感度耐性は最大の美点と言えるでしょう。ISO4桁台は全く問題無し。5桁の大台に乗っても光源がある程度あれば実用に足ります。初代K-3はおろか、高感度に強いと言われていたD500を軽く超す性能です。カラーノイズの発生が極限まで押さえられており、輝度ノイズもきめ細かい為に細部描写を殺さず残してくれます。作例はISO80000での撮影。現像で多少補正をかけていますが、この感度でこの描写とは撮影時驚愕しました。
画質に関して言えば、このカメラを使っていて不満に思った事は今までに一度もありません。
【操作性】
ファインダーは噂通り明るく見やすくなっています。AFエリアも飛躍的に拡大した訳ですが、サインが細かいので暗所では少々見づらく感じます。
漸く採用されたジョイスティックで、他社と変わらぬ操作性を手に入れました。101点のフォーカスエリアも思いのままです。
肩口の第三のダイヤル。これは現在ISO設定用に用いています。これによりファインダーを覗きながら片手で感度まで含めた露出操作が可能となりました。これもまた大きな美点です。他社が追随しないのが不思議なくらい。
アイセンサーも装備していますが、これには散々悩まされたので現在は切って使用しています。
【バッテリー】
バッテリーグリップを導入して常時2個装填しているうえ、撮影スタイル的に使い切る事は無いので満足です。歴代K-3やK-1系列と同型で流用可能なのも美点です。
【携帯性】
初代と比べると多少大きくなりましたが、D500よりは一回り小さい。上級一眼レフとしては標準的でしょう。
【機能性】
賛否の別れるAFと連写性能。これは初代と比べると格段に進歩しているが、D500のような頼もしさは無いという結論です。
良い意味でPENTAXらしからぬオートフォーカス。これは事実です。確かに初代と比べると格段に速くなり、正確になりました。特にDA★60-250/4やDA★300/4等が採用しているSDMが覚醒し、本来の性能を初めて発揮した感じがあります。しかし急にお利口になったが故に考えすぎてしまうのでしょう、時折迷って外す事があります。一度喰らいついたら確実に合焦させるD500程の安心感はありません。
連写についても同様。12fpsというのはあくまで最大瞬間風速でありMFが前提。バッファもすぐに詰まります。10fpsを維持したままRAWでずっと連写できるD500には敵いません。
尤も、上記の評価はD500と比べた場合。通常の使用では十分以上、十二分の性能を確保していると言えます。動きの激しいスポーツ撮影で一千枚以上切り、後に見返した際に殆どの絵でピントを得られていたのを見た時は大げさながら万感の思いでした。
【液晶】
液晶自体よりも、完全固定というのが問題。ハイアングル、もしくはローアングルでの撮影姿勢は厳しくなります。ライブビューでの手持ち撮影には向きません。
【ホールド感】
初代譲りのホールドの良さ。私の小さい手にも馴染みます。特に不満はありません。
【総評】
APS-C上位機種という位置づけやスペック、更に価格帯が似ているD500と比較される事の多い当機種ですが、D5の機構を用いている向こうと比べるのは酷な面もあります。自動車競技でいえば、元から競技用に開発されたポルシェターボに対して草レース向けに仕立て直したロータスで挑むような物。どんな状況でも絶対に速く走れるポルシェを選ぶか、多少の性能面のハンデや不具合も『愛嬌』としてキャブや足を直しながらロータスに乗るか、という話です。
正直に申し上げると私も時折D500が恋しくなる時があります。昨年末に故障が相次いだ際は心が折れかけました。それでも使うたびに判明する高性能さや初代からの進化を見ていると、まだ付き合ってもいいかな、と思えてしまうのですから不思議です。
K-3、K-3IIを使ってきた人なら間違いなく強力無比と感じられるでしょう。今までの課題の殆どをキッチリとクリアしていますから。正常進化という言葉は確かに当てはまります。
量販店からの撤退をはじめ事業の縮小が目立つ最近のPENTAX。ユーザーもガラパゴス化、今風に言えば「閉じコン」化が進んでいます。見切りをつけて他社製品に乗り換える人も増えてきました。
今からPENTAXのカメラ、殊更当機種を購入する人には、メーカーと運命を共にするくらいの覚悟が要求されると言っても過言ではありません。少しでも不満を感じたのならミラーレスに行ってください。
なんでも撮れるミラーレスが席巻する中で、『愛嬌』ある一眼レフにの為に二十数万円を叩きつける気概のある人。そんな人にとっては、この機種は大変に心地良い相棒となるでしょう。
参考になった120人
このレビューは参考になりましたか?
デジタル一眼カメラ
(最近3年以内の発売・登録)






新着ピックアップリスト
(デジタル一眼カメラ)
- コミュニティ規定の内容をご確認の上、ご利用ください
- 評価は投票された方の主観による目安であり、絶対的な評価を保証するものではありません
- 点数はリアルタイム更新です
- ユーザーレビューの使い方、よくある質問 FAQもご参照ください
価格.comマガジン
注目トピックス
