RF45mm F1.2 STM
- 開放F値1.2による大きなボケ味を生かした表現を気軽に楽しめる大口径標準単焦点レンズ。「EOS Rシステム」の交換レンズ「RFレンズ」シリーズ。
- 「プラスチックモールド非球面レンズ」を効果的に配置することで、レンズ構成枚数を少なく抑え、小型・軽量設計と高い描写性能を両立している。
- ギアタイプのSTM(ステッピングモーター)の搭載や樹脂製のカム筒の採用により、質量約346gを実現し、すぐれた携帯性を発揮。
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2026年2月16日 20:27 [2009433-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| 操作性 | 5 |
|---|---|
| 表現力 | 4 |
| 携帯性 | 5 |
| 機能性 | 3 |
【操作性】
STM(ステッピングモーター)を採用しており、最新のミラーレス機で使用する分には合焦速度に大きな不満はありません。爆速とは言えませんが、ポートレート撮影でもテンポを崩さずに合焦してくれます。ただし、Lレンズのような瞬時な反応を期待すると、わずかに一拍置くような感覚があるかもしれません。
【表現力】
6万円前後という価格ながら、開放F1.2の明るさがもたらすボケ味は圧巻です。
EF50mm F1.2Lの設計思想を継承しているためか、現代のレンズとしては珍しく「癖」が強く残っています。逆光時の盛大なフレア・ゴーストや、周辺のレモン型・渦巻きボケ、そしてパープルフリンジ。これらを「欠点」ではなく、レンズの「味」として作品に活かせる方には、撮っていてこれほど楽しいレンズはありません。
【携帯性】
このレンズ最大の武器です。これまでLレンズやSigmaのArt、TamronのSP 35mm F/1.4といった重量級レンズを愛用してきましたが、それらと比較すると驚愕の軽さです。「F1.2を常用できる」という機動力は、撮影現場での疲労軽減だけでなく、シャッターチャンスを増やす大きな要因になります。
【機能性】
非常に安価なレンズ構成でF1.2を実現しているため、「デジタル補正を前提とした設計」となっています。Lightroomなどの現像ソフトには当初から補正データが用意されており、周辺光量落ちや歪みは一見するときれいに解消されます。しかし、光学設計そのもので歪みを抑え込んでいたSP 35mm F/1.4などのレンズとは、設計の思想が根本的に異なる点は理解しておく必要があります。
【ポートレート撮影での注意点】
実戦で数回使用して気づいたのは、現像時の「人物の造形への違和感」です。
本レンズは補正なしの状態ではかなり強烈な歪曲収差が発生します。これをデジタルで無理やり真っ直ぐに補正するため、以下のような現象が起こり得ます。
背景の破綻: 柱や壁など「直線」がある場所でモデルに手を添えてもらったりすると、補正の影響で直線が不自然に歪み、まるで力で柱などを歪めているような描写になることがあります。
プロポーションの変化: 周辺部に配置した顔立ちや体のラインが、補正の引き伸ばしによって微妙に不自然に感じられる場合があります。
【デザイン】
シンプルかつ軽量コンパクト。高級感こそLレンズに譲りますが、実力派の道具としての潔さを感じます。
【総評】
間違いなくコストパフォーマンスに優れ、使う場面によっては軽さが最大の武器になる楽しいレンズです。単なる「撒き餌」で片付けるにはもったいない実力があります。
ただし、デジタル補正による副作用も大きいため、特に直線を含む構図でのポートレートでは注意が必要です。純正ならではの色乗りや軽快さを取るか、光学的な完璧さを求めてLレンズへ行くか。非常に悩ましくも、使いこなしがいのある一本だと言えます。
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2026年2月4日 07:04 [2007505-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| 操作性 | 5 |
|---|---|
| 表現力 | 5 |
| 携帯性 | 5 |
| 機能性 | 5 |
デザイン
外観は、良くも悪くも最近の「RF単焦点STMシリーズ」の文法に則った、非常にクリーンで実利主義的な佇まいだ。プラスチック鏡筒ではあるが、安っぽさは微塵もなく、むしろその「中身が詰まっている感」のある密度が心地よい。
特筆すべきは、そのサイズ感に対して不釣り合いなほど巨大な前玉だ。フィルター径67mmから覗く「F1.2の瞳」は、見ているだけで光を吸い込んでくれそうな魔力がある。ただし、キヤノン恒例の「非Lレンズにはフードが付属しない」という伝統芸(?)は健在。このレンズの性格上、逆光でのフレアも味になるが、やはり保護の意味でもフードは別売りで買わせるのではなく、標準装備にしてほしかったというのが正直なところだ。
【解像力・描写性能】
ここがこのレンズの「沼」への入り口だ。開放F1.2での描写は、最新のLレンズのような「カミソリのような鋭さ」ではない。中央部は十分に芯があるが、周辺に向かって緩やかに解像が落ちていく。しかし、これがいわゆる「オールドレンズ的」な情緒を醸し出す。
ボケ味は極めて柔らかく、被写体が背景からスッと浮き上がる立体感は、まさにF1.2の特権。夜のイルミネーションを撮れば、周辺部にいくほど「レモン型」になる口径食が出るが、それもまた中央の被写体を強調する良いアクセントになる。
ただし、改善してほしいというか、覚悟しておくべき点も明確だ。軸上色収差(フリンジ)はかなり派手に出る。高コントラストなエッジ部分にマゼンタやグリーンの色が乗るが、これはデジタル補正でも消しきれない場合がある。また、四隅の解像度はF2.8あたりまで絞らないとシャキッとしない。これを「味」と取れるか、「性能不足」と取るかで、このレンズの評価は真っ二つに分かれるだろう。
操作性】
;操作系はシンプルだ。フォーカスリングとコントロールリングが独立して配置されており、MF時の操作感も悪くない。スイッチ一つでAFとMFを切り替えられるのは当然として、STMながらマニュアルでのピント合わせも適度なトルク感があり、カミソリのような被写界深度を追い込む楽しさがある。
ただ、レンズ構成が複雑なせいか、最短撮影距離から無限遠までフォーカスを動かす際に、鏡筒内部でそれなりの移動量を感じる。リングを回した時のレスポンスは良好だが、物理的な「動かしている感」が指に伝わってくるタイプだ。
【機能性(AF/手ブレ補正)】
AFはSTM(ステッピングモーター)を採用している。正直、ナノUSMのような「爆速・無音」を期待すると肩透かしを食らうだろう。スナップやポートレートなら十分な速度だが、激しく動く子供やペットを追うには少し心許ない。合焦時には微かに「ジジッ」という駆動音が聞こえることもある。
また、レンズ内手ブレ補正(IS)は非搭載だ。F1.2という明るさがあるためシャッタースピードを稼げるが、ボディ内手ブレ補正がない機種で使う場合は、低照度下での微細なブレに神経を使うことになる。最新のR5やR6シリーズと組み合わせれば、ボディ側の強力な補正が効くため、この欠点はほぼ相殺される。
【持ち運びやすさ】
これこそが本機の最大の勝利宣言だ。F1.2という大口径でありながら、重量はわずか346g程度。これは「RF50mm F1.2L」の半分以下、いや3分の1に近い軽さだ。
「今日は気合を入れて撮るぞ!」という日だけでなく、「とりあえずカバンに入れておこう」と思えるサイズ感でF1.2を持ち歩ける。この機動性こそが、このレンズの存在意義と言ってもいい。EOS R8のような軽量ボディと組み合わせれば、最強の「お散歩ポートレートマシン」が完成する。
【コストパフォーマンス】
;驚異的の一言。6万円台(実勢価格)で純正のF1.2が手に入るというのは、数年前のカメラ界隈からすれば「バグ」に近い。もちろん、Lレンズのような防塵防滴や超高性能なコーティング、極限の光学性能は削ぎ落とされている。しかし、「F1.2でしか撮れない世界」への入場料としては、これ以上ないほど格安だ。
【総評】
RF45mm F1.2 STMは、数値上のスペックやチャートの解像度で語るレンズではない。むしろ、あえて残された「収差」や「周辺の甘さ」を愛でる、非常に趣味性の高い一本だ。
優等生すぎる最近のレンズに飽き足らない人や、オールドレンズのような緩さをオートフォーカスで楽しみたい人にとって、これほど「刺さる」選択肢は他にないだろう。一方で、仕事で完璧な周辺解像を求めるプロや、色収差に敏感な層にはおすすめしない。
「不完全だからこそ、愛おしい」。そんな言葉がぴったりな、キヤノンの「遊び心」が詰まった傑作だ。
いやー、しかし45mmという画角が絶妙ですな。50mmだとちょっと狭い、35mmだとちょっと遠い。そんな痒いところに手が届く「5ミリの余裕」が、撮影者の心にも余裕を持たせてくれる。このレンズを付けて夜の街に繰り出せば、自分まで映画の主人公になったような錯覚に陥るから不思議なものだ。気づいたらメモリーカードがいっぱい、なんてことになりかねない。キヤノンさん、今度は45mm F1.2のパンケーキレンズなんて、無茶なものも期待してますよ。なんてね。
参考になった9人
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2025年12月23日 03:25 [2001025-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| 操作性 | 5 |
|---|---|
| 表現力 | 4 |
| 携帯性 | 5 |
| 機能性 | 2 |
参考になった6人
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2025年12月15日 08:10 [1999884-4]
| 満足度 | 5 |
|---|
| 操作性 | 4 |
|---|---|
| 表現力 | 5 |
| 携帯性 | 5 |
| 機能性 | 4 |
【購入理由】
普段からフィルムカメラやオールドレンズ、EF系ナナニッパなどの機材を用いて撮影をしてます。
仕事帰りにカメラを気軽に持ち出せるような軽快なAF付きレンズを探してました。
・比較レンズ:EF50mmF1.2LなどのAF付500g級EFレンズ
・選んだ決め手:
@RF同士ならボディと合わせておよそ1kgの軽さ
AEFレンズやオールドレンズ好みの描写・色合い・コントラスト
【使用環境・使用期間】
・使用ボディ:EOS R6
・主な用途:ポートレート/風景/スナップ/ライブ撮影 など
【画質・描写】
大体他のレビューやYoutubeの解説通りです。
・開放の描写:中心はシャープ、周辺は求めてない
・絞り込んだとき:F4からF8くらいでシャープ
・逆光耐性・フレア:良いと思う
・色乗り・コントラスト:私は好みです
・AF速度:動体撮影でなければ気にならないです
・MFリングの感触:F1.2のシビアな調整時だけは多少気にはなる
・手ブレ補正:非搭載です
【おすすめできる人】
・レンズの性能意識より、楽しさを求めてる人
・オールドレンズやフィルムカメラも味として楽しめる人
【おすすめできない人】
・普段からRF50mmF1.2Lなどの重量あるレンズで、圧倒的な解像感を求める人
・オールドレンズを楽しめない人
【総合評価】
・同価格帯で再び選ぶか:はい
【作例について】
一部ソフトフィルターを用いてるため点光源は丸ボケ感覚などを参考にしてください。
編集はLrCでトーンカーブを多少触りとレンズプロファイル「EF50mmF1.2L」を当てた程度の作例です。
多少の崩れはありますが、それでも中央の解像感はRFらしくとても素晴らしいです。
軽量なスナップシューターとして大切にしていこうと思います。
参考になった23人(再レビュー後:23人)
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