Hi-X65
- ミキシングおよびマスタリング用にデザインされた開放型有線オーバーイヤー・モニター・ヘッドホン。オープンなサウンドと上質なフィット感をもたらす。
- 独自開発の「ハイエクスカーション・アコーステイック・テクノロジー」による「44mm Hi-Xドライバー」を搭載。
- スタジオユースに耐え得る堅ろうさとメンテナンス性、すぐれたフィット感をもたらす低反発パッドを備えている。
- 3 0%
- 1 0%
| 評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
|---|---|---|---|
| デザイン |
4.31 | 4.19 | 155位 |
| 高音の音質 |
4.84 | 4.15 | 29位 |
| 低音の音質 |
5.00 | 4.12 | 1位 |
| フィット感 |
4.81 | 4.08 | 9位 |
| 外音遮断性 |
1.94 | 3.79 | 276位 |
| 音漏れ防止 |
1.63 | 3.79 | 304位 |
| 携帯性 |
2.81 | 3.86 | 283位 |
- ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています
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2025年11月13日 00:05 [1995118-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 高音の音質 | 5 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 4 |
| 外音遮断性 | 1 |
| 音漏れ防止 | 1 |
| 携帯性 | 1 |
Hi-X65は、元AKGの技術者たちが立ち上げたメーカーの開放型モニターホンです。
最大の特徴はそのモニター道具としての性能。音が捉えやすい非常に近い位置に配置され、粛々と端正に鳴らします。
■音質■
道具としての性能が高いです。音は近く捉えやすい配置、像は明瞭、抜けはあまり良くなく狭い印象。質感は無機質な感じのある音。これが「モニターとして求められるもの」としては意外と良いようで、音楽鑑賞等で使用している私個人はこの特徴があまり好きではないんですが、道具として使っている方からの意見として「この捉えやすい配置や近さが良い」という話しを聞かせてもらって妙に納得がいきました。
【高音の音質】
痛い音を出さず、粛々と鳴らす高音です。
【中音の音質】
主にボーカルについて、やや頭内定位、特有の透明感を持って非常に明瞭に美しく歌い上げます。
【低音の音質】
フラットからやや少ないくらい、締まりや切れは丁度良い感じの低音が響きます。
【音質総評】
正直な話、音が窮屈な感じがしてあまり好きではありません。折角開放型なのに良さが出ていないじゃないかと。しかし、それが道具として求められる部分にフィットしているということは性能として納得感があります。
■装着感■
装着感はまあ良いです。
【フィット感】
耳周りのフィット感は良いです。耳を完璧に覆ってくれるパッドの広さ深さ。パッドはまあまあの柔らかさ。蒸れ感は多少あり。
【側圧】
やや強めです。パッドの中途半端な柔らかさと相まってやや締め付け感を感じます。
【頭頂部】
ヘッドバンドは薄めですが側圧で支えているような状態になっており大きな問題はありません。ややバンドは短めで、大きな頭の場合は少し頭頂部を痛いと感じるかもしれません。やや前方にバンドをずらすと痛みがなくなると思います。
【重量】
実測317gで重いです。公称値よりも結構重量ありますね。
【装着感総評】
重量、やや強めの側圧とそれに伴う締め付け感を考慮しつつ、完璧に耳を覆うパッドの良さを加味して75点、星4つとします。
良いほうだとは思いますが、下位機種のHi-X15快適すぎるせいで見劣りしてしまいます。
■■総評■■
好みではないものの価値のある性能を見せる音質と、不満はあるがまあ良い装着感。星3.5つ、表記上は星4つとします。
音を聴けば聴くほど感心させられる事もあるんですが、いかんせん同価格帯には他に魅力的なモニター機が多すぎます。
道具としての性能の高さは間違いないので、そういった用途やあるいはこの音に惚れた方は是非。
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2025年4月21日 16:57 [1954654-1]
| 満足度 | 2 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 高音の音質 | 4 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 5 |
| 外音遮断性 | 無評価 |
| 音漏れ防止 | 無評価 |
| 携帯性 | 1 |
仕事で使用するため、長時間装着していても疲れないヘッドホンとして購入しました。
イヤーカップが耳全体を覆うタイプのため、耳が痛くならずとても快適です。
また「ミキシングおよびマスタリング用にデザインされた」と銘打っているだけあり、高音はもちろん、オープンエアーのためか低音の分離がとてもクリアに聴こえて音質は全く問題ありませんでした。
この価格帯でこの音質なら非常に満足です。
しかしながら、それを全て打ち消してしまうほど脆い作りなので、個人的にはもうAustrian Audio製品は買わないかなと思いました。
まず、使用して半年ででスライダー部分のプラスチックが割れたので修理に出したのですが、
その後3か月で同じ部分がまた割れました。
その後はパーツが丈夫になったのか同パーツの破損は無かったのですが、
最初の使用から丸2年経過後、今度は内部のジャックアセンブリケーブルが断線。
修理に3万円以上かかりました。
こちらのヘッドホンは非常に大事に使用しており、落としたりしたことや外に持ち出したことなども一切ない状態でです。
毎日仕事で使用しているので使用頻度は高いですが、それだけで2年間しか持たないとは思いませんでした。
こちらのヘッドホンを使用する以前は、当時は同じ価格帯だったSonyのMDR-Z1000を使用していました。
しかしながら、こちらは8年ほど使用しても一切故障がなかったので、Austrian Audioの酷さが余計に目立ってしまいました。
また別なヘッドホンを探す旅に出かけます。
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2023年10月31日 22:46 [1515269-3]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 高音の音質 | 5 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 5 |
| 外音遮断性 | 無評価 |
| 音漏れ防止 | 無評価 |
| 携帯性 | 4 |
(2023/10/31:購入後2年を経過したので、現状に即した内容で再レビューしています。大まかな内容に変化はありません。)
元AKGの技術者たちによって設立されたAustrian Audioの、初となる開放型ヘッドホン。設計から製造まですべてオーストリア、ウィーンで行われています。当方はAKG K712 PROのユーザーですが、どうにもこの製品が気になり衝動買いしてしまいました。
評価に際して、アンプにティアック UD-505-Xを使用。音源はCDおよびハイレゾで、クラシック(オーケストラも器楽・室内楽も)、ジャズ、ロック、ポップス等を一通り聴いています。購入直後のエージングは100時間程度で落ち着きました。
【デザイン】
実務的でシンプル。高級感はないですが、過度に安っぽいところもなく、無難な仕上がりです。外観は密閉型のHi-X55やHi-X60にそっくりで、開放型の証であるハウジング外側の穴、イヤーパッド内側に開けられた穴くらいしか違いが見当たりません。
開放型としては開口部の面積は少なめで、ハウジング全体が網やカゴのような形をした製品と比べると、やや密閉型に寄った作りといえます。
【ケーブルについて】
ケーブルは左ハウジングの2.5mm3極端子への片出し・着脱式で、3mと1.2mが付属。硬さも皮膜の材質もK712 PROの付属ケーブルに酷似(色は違いますが)しています。
ハウジング側の端子はやや奥まったところにあり、汎用の端子で接続できるかは微妙なところです。ネット上でもほとんど情報がなく、リケーブルは諦めた方が良さそうです。端子が3極なのでバランス化も無理でしょう。ケーブル周りの融通の利かなさは、AKG時代の頑なさを引き継いでしまっていますね。
【高音の音質】
全体の音はまさにモニターヘッドホンそのもの。ひたすら正直にそのままの音を出すだけ。AKGのヘッドホンの音には、独特のカラッとしたドライな感触がありましたが、それも引き継がれておらず、よりニュートラルな音が志向されています。
密閉型に近い作りゆえか、音も密閉型に近く、音場の広がりはほどほど。その分密度感に優れています。解像度は十分あるので、寸詰まり感はありません。音源がヒステリックなものでない限りは、「刺さり」もほとんど感じられません。
当方はオーケストラのヴァイオリン合奏の抜けの良さと、団子にならない「ほぐれ感」をいつも評価ポイントにしていますが、この点も非常に優秀。一方で電子楽器のスピード感も良く、ボーカルや弦楽器、管楽器のソロなども自然です。
【低音の音質】
十分な量感はあるものの、低音の重厚さをアピールするタイプのヘッドホンではないです。高い解像度を持った、きっちりと整理された低域で、ブーミーになるようなことは一切ありません。中低域から低域までスムーズに繋がった、リアルな存在感があります。
モニターヘッドホンとしては当然のことですが、バスドラムの「ドスッ」と来るアタック感などはほどほどで、迫力よりも、全体の音を分析的に聴くのに向いた音です。
【音質まとめ】
フラットないしわずかにハイ上がり傾向の音で、高音・低音ともに、とにかく演出感のなさが際立ちます。それでいて、平板さをまったく感じさせず、気持ちの良い音が出ているのが最大の特徴、長所といえると思います。
このニュートラルさが、スタジオワークで重要なのは言うまでもなく、リスニングにおいても、苦手なジャンルが一切ないという形でメリットとなります。ちょっと無愛想だけど絶対に隙を見せない、長く頼れる相棒になってくれそうです。
25Ω/110dBと、鳴らしやすいのもこの製品の長所で、スマホはさすがに厳しいものの、中級クラスのDAP、ポータブルアンプであればまずまずいい音で鳴ってくれます。
【フィット感】
側圧、頭頂圧とも問題を感じません。AKGのK7xxシリーズと違い、サポートバンドを使用しないタイプで、特に変わったことはせず無難にまとめられている印象。アジャスターの段階はかなり細かく設定可能で、カチッと止まる感触も確実で使いやすいです。
イヤーパッドは大きめで深め。もちろんオーバー(アラウンド)イヤー型で、やや大きめの耳を持つ自分でも違和感ありません。ヘッドバンド部は、SHUREのSRH1840などを思わせる2本レール型で、2本に別れたクッションが付きます。SHUREと比べて厚みがあり、さらに頭頂部よりもその両横を厚めにしてあるため、頭頂部に刺激が集中する感じはありません。
パッド類の材質は、柔らかいスポンジを内包していて快適ではあるものの、表面は合皮製で、加水分解などで傷みやすいです。パッドやメッシュなど、消耗品全部入りの交換キット(品番:Hi-X65CUK)が別売りされていますので、長く使いたい人は、在庫があるうちに購入をお勧めします。
【外音遮断性】
【音漏れ防止】
開放型ですので評価対象外としますが、上述した通り開口部が少なめなので、他の開放型よりは少しマシです。
【携帯性】
平面状態にも中折れ状態にも折りたたみが可能で、このクラスの開放型モニターとしては良好な携帯性があります。屋外で使う人はいないでしょうが、旅行に行くときはホテル内で使うために、ポタアンと一緒に持ち出してもいいかも、と思わせます。
【総評】
とにかく味付けのない、これぞモニターヘッドホンという製品なので、セールストーク的に特徴、長所を挙げづらいのですが、ニュートラルさを突き詰めつつ、快適さや心地良さもしっかり兼ね備えた製品としての有り難みが大きいです。
良いモニターヘッドホンに特有の、第一印象は地味だけれど、ジワジワと良さが分かってきて手放せなくなってくるタイプです。当方は、2年にわたり頻繁に使用して、少々傷んでいた上に、不注意で破損してしまった部分もあったので、最近2台目を購入しています。
参考になった29人(再レビュー後:10人)
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2023年1月27日 23:59 [1674186-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 高音の音質 | 5 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 5 |
| 外音遮断性 | 4 |
| 音漏れ防止 | 3 |
| 携帯性 | 4 |
|
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|---|---|---|
Austrian Audio Hi-X65 |
Austrian Audio Hi-X65 |
Austrian Audio Hi-X65 |
【デザイン】
カッコいいです。
メタル系の外観で高級感があります。
国内メーカーのプラにして軽量化と逆行していると思います。
逆に若干重さが気になるかも。
【高音の音質】
やや高音強く感じます。
HD650と比べるとかなりシャープな音だと思います。
刺さるという事はないですが、聞き疲れしやすいかも。
【低音の音質】
音量的に低音が多いという事はないですが、HD650と比べると
低音にパワーがあると思います。
【フィット感】
フィット感は良いと思います。
パッドのぬめっとした感触は好き嫌い分かれるかも。
個人的にはベロアの方がよかったな、と思ったり。
【外音遮断性】
普通です。
【音漏れ防止】
開放なので結構もれてます。
【携帯性】
一応折り畳みできます。
巾着がついてますが、どうなんでしょう…。
外で使おうという感じではないかな。
【総評】
全体的にはややドンシャリ気味だと思います。
シャープで抜けは良い方ではありますが、開放らしいさがあるか
というと、そこまで抜けは良くないかな、と思います。
抜けの良い密閉もありますので、そこまで開放ぽさは
ないかも。
HD650などと比べるとシャープすぎる感があります。
音のエッジが立ってる感じでしょうか。
長時間の動画視聴だとちょっと疲れる感じです。
ハウジングはばらしにくそうでバランス改造は難易度高いかも。
2.5mm3極ですが、穴が深く径が小さい上にロック機構があるので、
リケーブルもジャックをかなり選ぶかと思います。
そういう意味ではいじる余地は少ないかも。
発売:2021年
感度:110dB SPL/V
周波数:5Hz〜28kHz
インピーダンス:25Ω
発売時価格:49,500円
イヤーパッドサイズ:110mm x 80mm
イヤーパッド固定方法:嵌めこみ式
リケーブル:2.5mm3極 バヨネット機構あり
バランス化:ジャック改造必要
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2022年12月8日 22:06 [1656359-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 高音の音質 | 5 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 5 |
| 外音遮断性 | 1 |
| 音漏れ防止 | 1 |
| 携帯性 | 4 |
少々乱暴ですが、本機の音を敢えて一言で表現するなら、「濾し取られた音」という感じでしょうか。
高音に注目して聴いて頂けると分かりやすいのですが、余計な(過剰な)色艶を意識的に排除して、クリーンでナチュラルな音を指向しているという感じです。「不純物がない音」と言い換えてもよいかもしれません。音の「スッキリ感」は相応に感じられます。
また音の粒子感も秀逸で、トライアングルやシンバルといった金属音などは特に「音の成分のきめ細やかさ」が際立ちます。この高音は決して「刺さる」感じや派手さはなく、極めて滑らかに聴くことが出来ます。この辺りは絶妙なチューニングと言えるでしょう。「高音」と言ってもいろいろなタイプがありますが、上記の通り「金属的な高音成分」と「それ以外の高音」とでキッチリと表現の仕方を変えているという印象です。
金属的な高音成分については、適度に「ハイライト」を利かせ、周囲の他の音よりほんの僅か浮き上がって聴こえるようなチューニングがされているように思います。個人的には、こうした聴かせ方には好感が持てます。
全体のバランスを乱すことなく、必要とされる用途・目的によって「いかようにも聴くことが出来る」という懐の深さを感じさせてくれるのです。
一方、低音に関しては、本機は開放型ではあるものの、かなり低いところまで聴くことが出来、超低音の音程まで明瞭に聴き取ることが可能です。この点などは、本機が「低音の再現性」にも優れていることの証左です。単なる低音ではなく、「超低音」の音程が正確に聴き取れるというのは、存外難しいことだと思いますが、本機はこの難関をクリアしています。
全体として言うなら、本機は「輪郭がクッキリした音」といったところでしょうか。換言するなら「シャープでスピード感のある音」、「瞬発力に秀でた音」とも言えますね。ただし「シャープでスピード感がある」とは言うものの、上に書いたように、無闇にエッジを利かせたような過剰な鋭さはなく、不必要に耳に刺さる刺激的な音は出しません。
この「シャープでスピード感ある音」、「瞬発力に秀でた音」という側面のみで言うなら(音の個性は大きく異なるものの)、ベイヤーダイナミックのDT1990PROあたりと似ているとも言えそうです。
DT1990PROは、高域と低域の鳴らし方に独特な個性が乗っており、モニターヘッドフォンではあるものの、若干音に色気を感じさせますが、本機の音は、そのDT1990PROから余計な色気を削ぎ落とし、よりニュートラルな音に仕立て直したような感じです。
ということで、上記のような要素は、まさしく「モニターヘッドフォン」として、トータルで見ても非常に優れた性能を持ったものと言えるでしょう。
なお、本機は開放型ではあるものの、鳴り方においては若干「密閉型」を思わせる聴感があります。
音楽再生中にハウジングの外から聴けば盛大に音漏れしていますし、間違いなく「開放型」なんですが、どういう訳か「開放感」は控えめです。これだけ音漏れしているなら、もう少し開放感があってもおかしくはないと思うのですが、この点に関しては不思議なところです。
従って、「開放型」で期待するような「音の広がり」は幾分控えめですので、「開放感」、「空間感」、「音のヌケ」を重視する人だと、若干残念感があるかも知れません。
次に装着感について、本機は非常に優秀で、これだけ付け心地の良いヘッドフォンは、モニターヘッドフォン以外の「リスニング用」のヘッドフォンまで含めてもなかなかありません。装着感の良さは、間違いなく全ヘッドフォン中でも上位10%内に入ると言って良いかと思います。長時間のモニタリングでも不快感は出にくいでしょう。
強いて言うなら、個人的にはイヤパッドはベロアの方が良かったのですが、こればかりは仕方ないでしょうね。
最後に、一点だけ難点を言うなら、本機はスペック上ではインピーダンス25Ω、能率が110dBということで、決して「鳴りにくい」はずはないのですが、実際に聴いてみると、これで存外気難しい印象があります。少なくともスペックから読み取れるほどには鳴ってくれません。
スペック上ではモバイル環境でも問題なく使えるはずなんですが、実際には簡易環境では音量が取りにくかったり等、少々厳しい感じがあります(モバイル環境で使えない、という意味ではありません)。
AKGの技術者が立ち上げたブランドということで、だからという訳でもないでしょうが、AKGにも通じる「鳴らしにくさ」があると思います。
スペック以上にしっかりとしたパワーのある再生環境を用意してやらないと、本機は本領発揮してくれないでしょう。
業務用モニターである以上、そもそも「鳴らしやすさ」を優先するものではないでしょうが、現代の一般的な音楽制作環境を考慮に入れるなら、もう少しだけ「簡易環境でも充分に鳴ってくれる」という面を重視しても良かったのではないかと思います。
以上、若干の「鳴らしにくさ」という点はあるものの、総じてモニター用として「痒いところに手が届く」かのような作り込みがなされた、非常に高いポテンシャルを秘めた「新時代モニター」の優秀機、という感じです。
音楽制作をされる方で、手頃な価格で使い勝手の良い「優れたモニターヘッドフォン」をお探しの方であれば、一度は試聴してみる価値のある逸品と言えるでしょう。現代における最新のモニターヘッドフォンとして、充分に高評価出来る内容を持っています。
個人的には、5万前後で購入でき、且つ音楽制作時に使える「開放型」のモニターヘッドフォンとしては、SHUREのSRH1840、オーディオテクニカのATH-R70x辺りと並ぶ、気合の入った本格的なモデルのひとつだと思います。
- 主な用途
- 音楽
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2021年11月14日 23:51 [1517601-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 高音の音質 | 5 |
| 低音の音質 | 5 |
| フィット感 | 5 |
| 外音遮断性 | 無評価 |
| 音漏れ防止 | 無評価 |
| 携帯性 | 3 |
リスニング用途での購入です。
ファースト評者の方に全面同意です。
特に強く同意するのは、AKGの華やかだけど実在感の薄い高音(「ドライ」と評されていました)を全く引きずっていない点です。
僕は高弦が特に気になるタチで、キリっとしているけど冷たくもないし刺さりもしない高弦でないとダメなんです。
更にちゃんと弦楽器の音になっていること、オーケストラならオーケストラらしいバランスになっていること。
この製品の音は月並みな言い方ですが、さすがウィーンに根差して「オーストリアのオーディオ」と称するメーカーだなと思いました。(50と55は今一つでしたが)
ただのニュートラルではなく、緻密で力感にあふれた格調の高い安定感のある音。
美音化するのではなく、正確な再現力で音源の美しさを引き出す感じですが、モニターヘッドホンでありながらも音源のアラを際立たせる非情さは感じられません。
装着感も素晴らしく、何時間でも掛けていられます。
デザインも実直な音作りに合っており、何だか戦車みたいな頼もしさです (笑)
唯一心残りなのは、再生周波数が28kHzまでしか伸びていないこと。
せめてハイレゾ対応(40kHz以上)まで頑張っていてくれたらと思います。
ハイレゾの音の良さはどこまでが再生周波数によるものなのか議論が分かれるところではありますが、可聴域がおろそかにならない範囲で頑張っていただきたいところです。
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