N3Pro
- 3.2型IPSタッチスクリーンを採用したフルバランスポータブルオーディオプレーヤー。ソリッドステートと真空管の2つの音色を持つ。
- 2つのDACチップセットがネイティブで最大DSD256・32bit/384kHzに対応。よりよいダイナミックレンジと解像度を実現する。
- Bluetooth5.0対応で、ヘッドホンやスピーカーと接続して高音質を楽しめる。また、「HiByLink」でスマホとの接続も可能。
- 3 0%
- 2 0%
- 1 0%
| 評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
|---|---|---|---|
| デザイン |
4.30 | 4.38 | -位 |
| 携帯性 |
4.39 | 4.34 | -位 |
| バッテリ |
3.61 | 3.89 | -位 |
| 音質 |
4.62 | 4.25 | -位 |
| 操作性 |
2.84 | 3.77 | -位 |
| 付属ソフト |
1.00 | 3.37 | -位 |
| 拡張性 |
3.71 | 3.57 | -位 |
- ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています
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2022年10月22日 20:00 [1635577-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 携帯性 | 5 |
| バッテリ | 3 |
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 1 |
| 付属ソフト | 1 |
| 拡張性 | 2 |
まず最初に、このDAPはかなり特殊で万能ではないということをお伝えしておく。
高級機でありがたがられている高解像度、そんなものはこのDAPには無く、甘く優しいウォームに振り切っている。
このDAPに辿り着いた人は十中八九トライオードモードの音色に惚れ込んだ人だろう。それくらいキャラクターが立った求心的な音を鳴らす。
私はポータブルではこのDAP以外にxDSD GryphonとDX300を所持しているが、これらの半分以下の価格のN3Proを今もなお愛用し続けている。
トライオードモードの音色に惚れ込んだからだ。
女性ボーカルが美しい。これに尽きる。
高音域の伸びが抑えられシャープさが薄まる。
中音域が艷やかになり女性ボーカルがぐっと前に出てくる。
低音域は輪郭が丸くなる。
このようにトライオードモードはかなり"濃い"味付けだ。
一般受けするドンシャリとは真逆の音作りで、バスドラのアタック感スピード感、ハイハットの賑やかしさが求められるロック等には全く合わない。
分離感も悪く音が多いものにも合わない。
ポツンと真ん中に女性ボーカルがいて、周りに邪魔しない程度に音が少々、そんな曲に合う。
例えば
水瀬いのり「Wishing」、安野希世乃「ETERNAL♭」、悠木碧「また あした」
こういった曲のボーカルを近くで官能的に楽しみたい、そんな時このDAPのトライオードモードの出番だ。
ウルトラリニアにすると今度は楽器も前に出てきて高音域が騒がしくなる。
ポップスに合うかもしれないがいかんせん低音のアタック感が物足りない。
個人的にはソリッドステート同様出番のないモードだ。
ソリッドステートモードはソリッドと名前が付いているが、マイルドな音作りで低音はアタック感が無く高音も特にソリッドという感じはしない。
トライオードモードに比べれば解像度を感じソリッドかもしれないが、このDAPの売りはそこにないのだからおまけ程度に捉えれば良い。
この価格で4.4mmが付いているのは魅力的。他にハイエンドを所有しているならソリッドステートモードは出番がない程度で、スマホ直やドングルからのステップアップなら十分に思える。
もちろんこの価格なので良いところばかりではない。コストカットが随所に見られる。
SoCの性能不足で画面は基本カクつき画面が小さく選曲がし辛い。
昨今のヌルサクスマホに慣れていると、アルバムアートの読み込みが遅く数千のアルバム一覧から曲を探そうものならイライラしてぶん投げそうになる。10年前の端末を触っている気分だ。
ノイズ対策も杜撰で再生中にスマホ等を近付けると大きめのノイズが入る。
HiByLinkでBluetooth接続しスマホから選曲や音量調整が出来るが、無線をオンにするとノイズが酷く使い物にならない。
感度の高いイヤホンだと真空管モードで電波干渉とはまた違うノイズが再生中のみ聴こえる。初期不良かと思い試聴機を聴いてみたがやはり曲の静寂部でノイズを感じた。かなり微細なノイズだがアカペラ等では気になるかもしれない。
以上の通りトライオードモードの音色以外にこのDAPを買う理由が見つからないくらいに使い勝手はよろしくはない。
私がこのDAPで聴きたい曲は限られているため、1万曲ほど所有している中で200曲程度しか入れていない。この使い方なら選曲も少ないので操作性はあまり気にならない。
ポータブルアンプがDAPブームに押され下火になり、コンパクトな1台でオールジャンル済ませられる無難な音、人気のドンシャリ系な物が溢れる中、ウォーム系に振り切ったこのDAPの音は大変貴重。
今や40万50万円するDAPが登場している中、このDAPでしか味わえないユニークな音色がある。
ロックやテクノは別で聴く環境を持っていてキャラクターが違う2台目が欲しい。
とにかく女性ボーカルだけを近く艷やかに聴きたい。
という方には自信を持っておすすめできるDAPだ。
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2021年2月1日 13:53 [1413857-5]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 携帯性 | 無評価 |
| バッテリ | 無評価 |
| 音質 | 4 |
| 操作性 | 3 |
| 付属ソフト | 無評価 |
| 拡張性 | 無評価 |
【デザイン】
BLACKを基調としたデザインで、割と良いと思います。
緑の専用ケースは、ちょっと安っぽく感じます。
【音質】
真空管モードも2種類有り、JAZZ向きなモードとPOPS等の現代音楽に有ったモードが選べるので、その点は良く造っていると思います。
各真空管モードは、アンバランス駆動のみです。
バランス駆動では真空管モードは使えません。
真空管モード以外のトランジスタでは、AK4493EQデュアルDAC/バランス駆動で、この価格帯のDAPでは音質は良いと思います。
当然ですが、10万円を超える高級DAPの音質には到底及びません。
(解像度の高めの音質で、全然悪くは有りません。音場はそんなに広くは有りませんね。)
【操作性】
中華DAPなので、慣れは必要かと思います。
【総評】
中華DAPなので、UIとか操作性とか、音質面以外の面では不満を感じる事も多いかと思います。(星マイナス一つ)
音質は、この価格帯のDAPでは真空管モードも2種類有り良いと思います。
トランジスタモードのバランス駆動も悪くは有りませんが、音質面では10万円を超える高級DAPと比較すると地味に感じるので、真空管モードが2種類使えるのが、このDAPの強みかと思います。
真空管搭載ヘッドホンアンプ初心者の方にも、真空管搭載ヘッドホンアンプを複数所有していて、ちょっと屋外でも気楽に真空管モードで音楽を楽しみたい方にも割とリーズナブルな価格で宜しいかと思います。
因みに真空管搭載ヘッドホンアンプは、高級機を含む据え置きタイプの物で3機、高級機を含むポタアンタイプの物で2機所有しているので、そう言ったユーザーのレビューだと思って読んで頂ければ幸いです。
搭載されているサブミニチュア真空管も選別品との事で安心して楽しめる真空管が搭載されている感じですね。
(真空管は通常品質にバラツキが有り、真空管の選別品は、品質にバラツキの無い選別品を搭載していると言う意味合いです。)
このDAPの場合真空管モードはアンバランスしか使えないので、真空管モードでバランス駆動をさせたい方は、OriolusとかALO Audioの真空管搭載のバランス駆動式のポタアンを購入した方が宜しいかと思います。
バランス駆動で音の変化し安いイアホンとかヘッドホンの場合は、その方が満足度が高いと思います。
試聴環境…
Oriolus Oriolus 2nd直挿し
参考になった3人(再レビュー後:2人)
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2021年1月24日 13:28 [1413002-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 携帯性 | 5 |
| バッテリ | 3 |
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 3 |
| 付属ソフト | 無評価 |
| 拡張性 | 4 |
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![]() |
|
|---|---|---|
真空管をLEDで照らす演出も良い感じ |
シングルエンドは3.5mm4極プラグも使用可 |
【購入経緯など】
ポータブルオーディオ機器は、旧製品が安くなったタイミングで購入することが多いのですが、本製品は比較的安価なクラスなのに真空管モードを搭載しているという点に物欲が沸き、事前予約し発売日に入手しました。eイヤホンの買取利用での割引キャンペーンを利用したので、ポイント還元も含めれば5万円弱で購入できました。
【デザイン・携帯性】
厚みがほどほどにあり、手に馴染むサイズ感。つや消し黒の金属ボディで所有欲を満たしてくれるデザインだと思います。LEDを使って真空管モード時に「それっぽく」真空管を照らす演出も悪くないです。
その演出のためにスクリーンを小さくしたのでしょうが、やたらベゼルレスの大画面になりつつある最近のDAP製品の中で、逆に個性があって良い感じです。スマホじゃないんだから前面が全面スクリーンである必要はまったく無いわけで。
【バッテリ】
イマイチです。バランスモードや真空管モードだと、7時間ぐらいしかもたない感じかなぁ。せっかく非Androidなので、もうちょいバッテリーもちが良いと嬉しいのですが。ただ、音質と電池持ちはトレードオフなので、まぁ、仕方ないかなぁ。
【音質】
すばらしいです!真空管モードが注目されがちですが、4.4mmバランスの音がすばらしい!明瞭で解像感が高く、低域の豊かさ、音の厚みも申し分ないです。真空管モードも、ボーカルが近づいて浮き立ってくるトライオード、音場が拡がり全域で明瞭感が増すウルトラリニア、という感じでいろんな「良い音」を楽しめます。
【操作性・拡張性】
中華DAPはいろいろ使ってきているので慣れてはいますが、最近FiiOのUIがものすごく良くなってきているので、それと比べると使いにくさはあります。スクリーンタッチの誤操作もやや発生。曲名やアーティストのソートは、相変わらずのピンイン順。
改善してほしいのは、電源OFF時に充電すると、次に電源ONしたときに再生リストがリセットされてしまうこと。充電しなければ電源切っても大丈夫なんですが。あるいは、電源入れたまま充電すれば。
あと、Cayinは以前からそうなんですが、コアキシャル出力させるのにUSBポートから変換というところも、若干使いにくい部分。それから、ボリュームノブが(質感も操作感も)安っぽい!この部分の故障報告が最近ちらほら聞かれたりもします。
【総評】
中華DAPらしい使いにくさはあるものの、最重要である音質、そしてガジェットとして所有する嬉しさ感はすばらしいです。満足度高いです。購入して良かったと思います。
参考になった9人
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2020年9月25日 16:36 [1367533-4]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 携帯性 | 4 |
| バッテリ | 4 |
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 2 |
| 付属ソフト | 無評価 |
| 拡張性 | 無評価 |
|
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||
|---|---|---|
熱き大人のギターサウンドが蘇る!![斬鬼] |
■音質について(良い点)
本機はヘッドホンアンプ部にソリッドステート(半導体)回路と真空管回路の2系統を搭載して、それをユーザーが好みで切り換えて音を楽しめるのが特徴。真空管回路には、「トライオードモード」「ウルトラリニアモード」の2つが用意され、計3つの音色が楽しめるようになっている。
私的にはこれに興味を持ち期待して購入したところ、それを裏切らないものだった実感している。
昨今のDAPが搭載DACの性能や高解像を追求し、ややデジタル臭さが目立ち無機質でクールな音調でリスナー側も神経質になりがちな傾向であるのに対して、本機の音質は対照的にマイルド且つウォーム傾向で私のような古きオーディオファンにとっては音楽を優雅に楽しませてくれるアナログオーディオ時代の音作りを思い出させてくれた。
●トライオードモードの音質(私的に一番好み)
真空管らしく全体的に滑らかで汚れ(歪み)感の一切無い非常に上品で繊細な美音。
やや太めで厚みのある中音を主体に、適度なしなやかなさと弾力感をもった低音、そこに高音の伸びやかさが加わって優雅さを醸しだし、私が好むジャズ/フュージョン/クラシックといったジャンルでは、ゆったり/うっとり気分で和やかにいつまでも音楽を聴いていたいと感じさせてくれる。
●ウルトラリニアモードの音質
こちらもトライオードモードと同傾向な音色だが、サウンドステージ(音場)が横方向に広がる感覚がある。
逆に、音域レンジが狭く凝縮されたようで伸びやかさをやや失ったような印象。
ボーカルや個々の楽器の音に着目しながらじっくり味わうよりも音楽全体の雰囲気やライブ感を楽しむという使い方に合う気がする。
音にスピード感が出てくるのでロックやポップスなどの派手目な曲でのノリが良くなりそう。
●ソリッドステートの音質
上記真空管モードの音質に比べ、ソリッド感(音の締まり具合/堅さ)が若干強くなり、デジタルらしい明瞭さ/精悍さ/力強さみたいなものが現れるのだが、本機の基調となるマイルド且つウォーム傾向は保持しているので、高解像を追求し過ぎで聴き疲れしそうになる昨今の他DAPモデルとはひと味違う印象。
★注意点★
・イヤホン/ヘッドホンを4.4mmバランス出力に接続時には「真空管モード」を選択できない。
・真空管モードは、楽曲再生開始時に「真空管ウォームアップ」のウェイト(5秒程度の待ち時間)動作(ソフトウェアによる制御)が入って操作に対する音出しが遅れる。
また、再生中に本機に衝撃を与えると真空管内部のフィラメントに振動が生じて「マイクロフォニックノイズ」という独特の「キーン」というノイズが発生する。
■悪い点
1)一応日本語対応しているが、メニュー画面の表記におけるローカライズ(日本語翻訳)におかしな点(意味/解釈不明)がある。
2)選曲メニューにおけるアーティスト名/アルバム名/タイトル名のリスト画面で、英語名のものはきちんとアルファベット順に並ぶが、日本語名のものは不規則に並ぶので選曲が煩わしい。
3)選曲操作の途中でフリーズ(操作不能状態)や一時的なフリーズ(プチフリーズ)が時々発生する。
完全フリーズ時は、システム再起動して自動復帰するが、無視できないほどの頻度で発生するので少々嫌気がさす。
SDカードに約3000曲を入れていて、再生中にMP3の楽曲ファイルのリスト表示させ選曲するときにフリーズが発生しやすい。
4)サンプリングレート88.2kHz以上のハイレゾ音源及びMP3などの圧縮音源の再生途中で時々異音(瞬間的ノイズ)が発生する。
ギャップレス(曲間無し)再生有効状態で現在曲から次曲へ再生がまたがるときにも異音が発生しやすい。
※補足コメント
●上記1と2について
海外メーカー製にありがちなところだが、ソフトウェアの作り方しだいでなんとかなるもので、明らかにソフトウェアの出来の悪さによるものと言っても過言ではない。
同社のN6ii、他社「FiiO」「Astell&Kern」製品では上手くやっており、その比較差は大きく目立つ。
ユーザー側の改善要求が多ければメーカーもなんとか対処してくれるだろう。
●上記3について
ソフトウェア処理上のメモリーリークによる例外(エラー)が発生しシステムが異常終了している模様。
メーカーがこれに気づいたとしても対処には時間がかかりそう。
●上記4について
・ソリッドステートでは異音発生なし。
・真空管アンプは、無線機器の発する電波を真空管が受信検波して増幅することで断続的ノイズとして信号系に混入する事例あり。
・本機にスマホを近づけることで同様な現象が発生することも確認できた。ただしスマホを離しても異音発生頻度は減るだけで皆無とはならないので、本機のWiFi/Bluetoothも影響を及ぼしていると思われる。
故に、スマホ等とは距離をとりWiFi/BluetoothをOFFにしておけば異音発生は回避できそう。
■まとめ
本機の特徴である3つの音色モードは、デジタル時代にありながらアナログオーディオ時代の音作りを追求しているようなところで、他社とは一線を画す存在を目指しているようでもあり、古きオーディオファンである私には好ましく思えた。
価格面でも納得できそうな設定で私的に賞賛すべきレベルにあるかと思う反面、「悪い点」に記したような出来映えの悪さが他社製品よりも劣るところとして目立ってしまっているのが非常に残念に思う。
私は他に別のDAPも所有していることもあり、本機の差別化的な音質面での評価を重視して悪い点は割り切ってもいいかと思っている。
機器のハードウェアは、人間の性質/性格に相当
機器のソフトウェアは、人間の行為/行動に相当
人間ならば、多少性格が悪くても行いがまともなら許せるが、性格良くても素行が悪いのは手に負えなくなる。
でも「出来の悪い子ほど可愛い」と思う親心のごとく愛着が出てくる!
ただし、この割り切りは一般的ではなく、後で後悔する無駄な消費にもなり得る。
売れ筋だとかの良い評判だけにつられて安易に購入しないよう注意。
参考になった47人(再レビュー後:30人)
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2020年9月24日 15:09 [1370858-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 携帯性 | 4 |
| バッテリ | 4 |
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 4 |
| 付属ソフト | 無評価 |
| 拡張性 | 5 |
【まえがき】音楽性の点で非常に満足できる製品です。ビンテージのミリタリーグレード・サブミニチュア真空管を搭載していて、真空管マニアには垂涎もののDAPと言えるでしょう。このような小さな機器で本物の「真空管の音」が聴けます。真空管オーディオをメインに手掛けてきたCayin社だからこそ出来た名機だと思います。
当方、スピーカー・オーディオで真空管式パワーアンプMarantz Model 9を愛用するオーディオファイルです。真空管搭載のDAP購入を模索していたところ、この機種が発売されたので試聴もせずに購入しました。
イヤフォンにAndromeda SE GoldとApple EarPods、ヘッドフォンにBeats Proとbeyerdynamic DT 770 Pro 250 Ohmを使いました。現在所有のDAPは、FiiO X7 MkII (AM3D搭載), X5 3rd gen, M5です。
【デザイン】ブラックとゴールドで構成されていて高級感があります。別売りの純正レザーケースは、グリーンとゴールドを基調とした色で、ユニーク性を持っています。
【携帯性】サブミニチュア真空管を搭載しているとは思えないほどコンパクトで、ワイシャツのポケットにも無理なく入ります。
【バッテリ】毎日充電するなら十分な再生時間です。充電はFiiO X7 MkIIに比較して遅く感じました。
【音質】3.5mmアンバランスと4.4mmバランスのフォーン・ジャックを搭載していますが、当方4.4mmバランスのイヤフォン・ヘッドフォンを持っていないので、前者だけについて述べます。
3.5mmアンバランスでは、[1]半導体(ソリッド・ステート)、[2]トライオード真空管、[3]ウルトラリニア真空管の3つのモードを切り替えることができます。
トライオードとは、「3極」という意味で、搭載している直熱5極管のRAYTHEON JAN 6418を3極管と等価な回路に接続した状態で使う方法です。
ウルトラリニアとは、5極管を3極管接続と5極管接続の中間的な回路に接続した状態で使う方法です。
当方の愛用しているパワーアンプMarantz Model 9でも、トライオードとウルトラリニアのモードを切り替えて使用できる様になっていて、真空管アンプでは、よくある仕様です。
どういう音質かは、すでにレビューがありますので、書きませんが、昔からのオーディオファイルが経験してきた音の違いを楽しめます。
【操作性】Androidではない独自OS搭載なので、非常にシンプルです。国際仕様の初期バージョンのファームウエアとしては普通のレベルの出来ではないでしょうか。動作がおかしいこともバグもありますが、致命的なエラーにはまだ出会っていません。今後追加して欲しいと思う機能は、MQA対応とAirPlay受信機能です。今後のバージョンアップに期待したいところです。
【拡張性】最近のDAP標準装備であるWiFi, Bluetooth送受信, Line-Out, USB-DACモード、SPDIF同軸出力(要変換ケーブル)などが備わっているので、かなりの拡張性があります。当方で今まで試したのはBluetooth送受信とUSB-DACモードです。USB-DACモードでは、Android端末とPCに対応しています。当方のところでは、動作保証されていないiPhone 7とiPhone SEとも電源供給機能付きLightning-USBカメラアダプターでモバイル・バッテリーと共に接続して、ハイレゾ再生が出来ています。
【総評】真空管搭載DAPとしてはエポックメインキングな機種となることは確実だと思います。イヤフォン・オーディオでも真空管の存在を一般に知らしめる役割を果して居ると言え、嬉しく思います。ぜひ入手して聴いてみてください。
参考になった3人
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2020年9月12日 17:05 [1367240-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 携帯性 | 4 |
| バッテリ | 4 |
| 音質 | 4 |
| 操作性 | 4 |
| 付属ソフト | 無評価 |
| 拡張性 | 無評価 |
この値段でこの音質。お見事。スペックよく、自社製品のcayin n6 iiよりお得ですねw
あと、オペアンプ、真空管×2タイプがどれもよく遊べるのも◎。ただし、バランス接続端子つけといて、3.5mmしか真空管を選べないのは頂けない。
- ジャンル

- R&B
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