Premium Headphone Amplifier A20
- ハイエンドヘッドホンアンプ「A1」の開発で培ったノウハウを基に設計したヘッドホンアンプ。ディスクリート構成のフルアナログ回路を使用。
- ヘッドホン出力端子を2つ装備。2人同時に音楽を楽しめるだけでなく、異なるモデルのヘッドホンの聴き比べや、スタジオでのモニターにも使用可能。
- RCAアナログ入力と出力を1組ずつ装備。入力された信号を劣化させずに出力するループスルー回路で、既存のオーディオシステムに組み込むことが可能。
Premium Headphone Amplifier A20beyerdynamic
最安価格(税込):¥53,680
(前週比:±0 )
発売日:2014年 2月上旬

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2019年11月2日 04:55 [1272344-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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音質 | 5 |
操作性 | 4 |
機能性 | 4 |
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2本刺したところ。2本目刺すと音量が大きく下がる。 |
斜め前から。デザインはシンプルですがなかなかのものだと思います。 |
後ろから見たところ。Made in Germanyが主張。 |
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太くて硬い電源コード。取り回しは今ひとつ。 |
ヘッドフォンメーカとして有名なところが出しているヘッドフォンアンプに興味があり購入しました。すぐ後にAKG 1500も購入してみたので、比較してみた結果、随分と音の傾向が違いました。その点を中心にレビューします。ちなみにこのレビューを書いている時点では、あろうことかbeyerDynamicもAKGのヘッドフォンも使用していないです。すみません。
【デザイン】
周囲はステンレスのヘアライン加工のようで、大変重量感と質感がとても良いです。この大きさ(コンポーネントとしては小さい)であれば文句ないです。ジャックのところも6角形のナット状でしっかりした印象があります。背面も手を抜いていないので、真面目に作ってあると思います。電源コードも非常に太く(デザインの話に電源コードを取り上げるのも奇妙に思われるかもしれませんが、)力強い音が出るのだろうなという予感をさせます。こういう雰囲気というのも大事と思います。(beyerは、T1とかも重た!というくらいケーブル太いですが(苦笑))ちなみにAKG K1500の電源ケーブルは、およそオーディオ機器と思えないくらい細い(ごく普通の電力消費の多くない家電品並み)です。
【音質】
若干中高音が強めに出ますが爽やかに響き、一方で低音側もしっかり出るので、ドンシャリ気味な力強さのある高い音だなあと思います。ノイズやクオリティも一聴して気になるようなところはないので、ヘッドフォンアンプとしては良い出来だと思います。
主にDENONのAH-7200と組ませて聞いています。押し出しの比較的強いヘッドフォンなので相性も良く、迫力のある、しかし解像度も高い音を聞かせてくれます。なかなかいいなあと思っています。
一方、AKG K1500購入後は、(本当はどっちかにしたかったのですが)使い分けることになりました。というのも平面振動板のAcoustic Research AR-1の組み合わせでは、正直いうとA20では少々雑味を感じます。ノイズか歪みか音域のバランスか実はよくわかりませんが(全部の複合的要因かもしれません)、音がごちゃっとするのです。AR-1は、K1500との組み合わせでは美しく広がった音場を清々しく聴かせてくれるので、この組み合わせの方が相性は良いように思います。
【操作性】
・本体の大きさに比してボリュームの大きさ、回転トルクは適度です。
・ヘッドフォン端子2本は便利ですが、前のレビューの方も書かれていたように、イヤホンだろうがヘッドフォンだろうが、2本刺すと音量が3から4割減という感じです。これでは二股ケーブルと同じです。今までヘッドフォンアンプで2本挿しで音量が変わるものは少なかったので、少々残念な感じです。(もちろんK1500では2本挿しても音量に変化はないです。)もちろん前述のAH-7200とAR-1では感度の差が大きいため、ボリューム位置が相当違いますので、そのまま聴き比べることはもちろん無理です。ヘッドフォンやイヤホンの聴き比べには向きません。
・電源ボタンは(押すのが)軽いですが、ランプが光るのでオンオフ(緑と赤)がわかりやすいです。(K1500が、背面にメイン電源スイッチがある上、ボリュームを回さないと電源ONにならないのと操作は、対照的です。)また、ボリューム位置が固定できるので便利です。
【機能性】
スルーアウト端子が付いているだけでGoodです。(ちなみにK1500は、バランス入力はあるがスルーアウトは無い。)コンポーネントとして使用するには、これが無いと不便ですから。
ちなみに(ディスクリートアンプではありますが、A級アンプとは書いてないです。)発熱はほとんどしません。そういった意味で、K1500が(A級のディスクリートアンプ)結構暖かくなるのと対照的です。
【総評】
このクラスのヘッドフォンアンプとしてクオリティは十分だと思います。軽くドンシャリのメリハリが聞いたパンチのある音で、元気が良いです。中高音域が若干落ち着いた真面目な音のbeyerDynamicのヘッドフォンにはこれくらいが丁度いいのでしょう。
AKG K1500はそれに比べると音の線が細い(電源ケーブルも細いですが)一方で音場が広く、比べるとA20は音場が狭く感じますが、あくまで比較しての話で、その分、A20は音が塊で耳に押してくる印象です。K1500にはそのような力強さはありませんので、本当は価格帯も大して変わらない両機種を比較してどっちにしようかという感じだったのですが、結果的に使い分けないといけない感じです。
ただ、汎用性は音の性格からして、A20の方が音楽のジャンルを選ばず、色々なヘッドフォンとの相性も良いと思います。機能性はスルーアウト端子があるだけで、圧倒的にA20の方が使いやすいです。デザインも含め総合的に満足のいく出来です。
参考になった4人
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2014年6月3日 02:02 [722801-5]
満足度 | 4 |
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デザイン | 5 |
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音質 | 4 |
操作性 | 3 |
機能性 | 3 |
使用ヘッドホンはSENNHEISER HD700とDENON AH-D7100EMの2台。周辺環境は自作デスクトップPC→MUSICAL FIDELITY V90HPA→BEYERDYNAMIC A20ですが、USB-DACのV90HPA内蔵のヘッドホンアンプ及びPC用パワードスピーカーYAMAHA NX-50内蔵アンプとの比較で書きます。
また、製品の謳い文句でもある(ハイ)パワーという言葉は不適切ですので使わない事にします。
【デザイン】
好みも問題を超越して悪いと言う人は居ないのではないでしょうか?大きさ・重量もそこそこあり(ケースの重量が主のようですが)高級感も十分あります。たかがヘッドホンアンプに過剰な物量投入を行ってもコストは高くなりますが効果薄と考えます。
【音質】
3者比較ではNX-50が質的(クリアーざ・音場・ダイナミックレンジ共)に劣るのは仕方ない話として、V90HPA比較でも双方のヘッドホンで確かな差があります。差はHD700の方が大きく感じ、A20の方が密度感が高く低域の押し出しも強く中域もクリアーな感じで正当にグレードアップしたと言えます。V90HPAも一聴した感じワイドレンジで元気も良くて方向性としては似ているように思いますがHD700の苦手な部分が多少なりとも改善されたようですがAH-D7100EMでは逆の傾向を感じます。全体的な音色としては特に特徴無くフラット系だと思いますが、ヘッドホンによっては大きな音質向上に結び付く可能性はあると思われます。
2台同時接続に関してですがV90HPAも可能なのですが、その場合にはHD700の音量がグッ〜と下がってしまい躍動感も失われてしまい音量も取れなくなります。A20はT1を2台接続可能との謳い文句でしたので期待しましたが全く同様の結果でした。HD700とAH-D7100EMを接続してHD700の音量を合わせようとするとAH-D7100EMの方がぶっ壊れそうで実用になりません。まあアンプが2台入っている訳ではないので仕方ないのかも知れません。不思議な事は同じヴォリューム位置ではV90HPAではHD700はAH-D7100EMよりも音が小さかったのですがA20ではHD700の方が大きな音が出ます。これが高インピーダンスに対して強いと言うことなのか否かは定かではありませんが、上記した2つのヘッドホン比較でも言えますがT1に代表される高インピーダンスのヘッドホンを前提にしているのかも知れません。
【操作性】
操作と言っても電源スイッチとヴォリュームだけですが、ヴォリュームを回した時の質感は重いだけで質感は決して良くありません。個体バラツキか使っているうちに馴染んで改善されれば良いのですが現状では完全に「失格」です。
【機能性】
DAC無しの純粋なヘッドホンアンプです。DACにラインアウトが一つしか無い場合に他の機器への接続用にラインアウト出力は必須ですが装備されています。
【総評】
DAC内蔵ヘッドホンアンプを使用していましたが、アンプ部分のみでどれだけ変わるものなのか?上記した通りV90HPAが2台接続で能力不足となる事が明らかとなり、1台のみ接続でも余力が違うのではないか?と思った事、実家のスピーカーシステム用にもUSB-DACを導入する事になった都合もあり試しに購入してみました。
結果からすれば勿論スピーカー用パワーアンプのように差が大きい訳ではありませんが、ヘッドホンによっては差が出る事が確認出来ました。音圧感度(能率)よりもインピーダンスに対する余裕(負荷的には低インピーダンスの方がキツイ訳ですが出力では高インピーダンスが厳しい)という事だと思われます。AH-D7100EM含めて低インピーダンスのヘッドホンにどこまでの物が必要かはわかりませんが、デジタル部分との分離を含めて高インピーダンスのヘッドホンを使用しておられる方々にとって単体ヘッドホンアンプとしてお勧め出来ると思います。これ以上の弩級(高額)ヘッドホンアンプはスピーカー用パワーアンプとは違って物量投入が音質向上に直結するとは物理的にも考えられず、回路や部品含めた音色の違いはあれど大枚はたく価値があるのかどうかは疑問なところです。まあオーディオは趣味ですからお金を使う事も楽しみの一つとして否定しませんけど・・・
余談ですが私は以前100万円もするCDトランスポート(DAC非内蔵)を使っていましたが今はパソコンに非圧縮で全部取り込んでハイレゾ含めてUSB-DAC経由で聞いています。「アレは一体何だったんだ?」とも思いますが、そこが趣味の趣味たる所以という事で後悔はしていません(無駄金を使った事は確かですが・・・)。
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ヘッドホンアンプ・DAC
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