『マイクロフォーサーズとして完成度の高い一台』 オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット マニアっくまさんのレビュー・評価

[マニアっくま]

2014年6月20日 11:40 [723528-2]

満足度	5

デザイン	5
画質	5
操作性	4
バッテリー	3
携帯性	3
機能性	4
液晶	5
ホールド感	5

マイクロフォーサーズとして完成度の高い一台

E-M1とE-M1	E-M1, Lumix 35-100mm

シャッターブレ対策（低振動モード0秒）の導入により、再購入しました。
マイクロフォーサーズは、GH1, E-P1, E-P2, E-M5も使用していました。

【画質】
ソニー製センサーの機種（E-M5/P5/M10等）と較べて、僅かに白飛びが早いようですが、実使用上ほぼ差は感じられません。長時間露光時のノイズは多いようですが、未確認です。

【操作性】
ボタンとダイヤルが非常に多く、カスタマイズ可能なので好みの操作性に出来ます。各ボタンやダイヤルのクリック感・トルク感も適切で、素早く操作することが可能です。
FUJI Xシリーズのように絶対値操作（絞り、露出補正、ISO等：電源OFFでも値が変わる）だと、誤作動防止を考えすぎて操作性を犠牲にしますが、相対値操作ならば操作性優先に出来、また、ファインダーを覗きながらの操作もし易いです。なお、モードダイヤルにはロックがありますが、ラッチボタンなのでロック解除状態にできます。

★気になる点：LVブーストOFF（露出補正含めて表示に反映）のモードでも、プレビュー（被写界深度確認）時のみ露出補正が解除されます。適正露出から外れるため、画面が明るすぎ・暗すぎの状態となり被写界深度の確認がし辛いです。改善希望。

【EVF】
キャッツアイコントロールが良く効いていて、屋外でも屋内でもほぼ肉眼で見たのと同じような明るさで見えます。
今まで使ってきたEVFの中では屋外での見やすさは最高です。（店頭ではふつう確認出来ない重要点）
★但し、暗い屋内では見た通りに暗くなるので、もう少し明るめに制御した方が被写体が見やすい気がします。

【手ブレ補正】
シャッターブレ（微ブレ）対策がなされたので、かなり安心して使えます。但し、まだ完全ではありません。
・低振動モード0秒では、連写ができない。
・換算300mm前後で1/320〜1/400sec辺りのみ、まだ微ブレが起こることがある。
★今回の低振動モード0秒は、完全な電子先幕でもなく、1/320以下（未満？）でしか効果が無いので、後継機では完全な電子先幕で連写可能を実現して欲しいです。

【AF】
通常被写体では問題ありません。フォーカスが背景に抜ける頻度もNEX等と較べて少ないです。
被写体が小さい場合は、拡大AFが威力を発揮します。
★一方、夜景など暗い被写体で、点光源がフォーカスフレーム内に入るとほとんど合焦しません。MFか、拡大AFで点光源の無い場所を選ばないと合焦しません。改善希望。
（例えば、屋内で電気製品のLEDインジケーターとかがAFフレーム内に入っても合焦しません。）


【まとめ】
オリンパスのマイクロフォーサーズでは唯一大きなグリップ付きで、やはりホールディングが非常にし易いです。
EVFも綺麗で操作性もこなれており、リズム良く撮影出来ます。
後継機では上記★が改善されれば嬉しいです。


【おまけ Tips】
RAWで撮影される方へ。
RAW onlyの場合、カメラ内での再生拡大画像が汚いです。RAW+JPEG(Large Normal)で撮影すれば、拡大画像が綺麗になります。
また、4:3以外でRAW撮影される場合も、設定したアスペクトで表示されます。（RAW現像ソフトでは非対応かと思いますが）

レベル

ハイアマチュア

主な被写体

風景

夜景

室内

その他