『5速MTで乗れるアバルト500には一定の存在感』 フィアット アバルト 500 2009年モデル 松下宏さんのレビュー・評価

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松下宏さん

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プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度3
エクステリア3
インテリア3
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地3
燃費3
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

5速MTで乗れるアバルト500には一定の存在感

フィアット車をベースにスポーティな走りの仕様を与えられたモデルがアバルト。アバルトはその昔、サソリのエンブレムがモータースポーツシーンで大活躍した歴史を持つ。1970年代にフィアットの傘下に入ったが、2007年にフィアット傘下の独立したブランドとして復活を遂げた。

アバルト500は日本ではフィアット500から1年ほど遅れた2009年4月に発売され、2013年1月にはバリエーションの変更に合わせてシートを本革シートからファブリックに、またエアコンをオートからマニュアルに変更するなどの改良を実施し、これによって価格を299万円から269万円に引き下げた。5速MT車だけの設定だが、だからこそ一定の存在意義がある。

この改良後のモデルが、日本自動車輸入組合が大磯プリンスホテルをベースに開催した試乗会に出展されていたので、フィアットクライスラージャパンがメディア関係者用に用意している広報車両(試乗車)に試乗した。

シート表皮がファブリックになるなど、仕様ダウンした感じのモデルながら、アバルト500系で唯一5速MTが乗れるアバルト500には、スパルタンな走りを求めるユーザーが多いから、シンプルな仕様のほうが好まれる面があると思う。

搭載される直列4気筒1.4Lのインタークーラー付きターボは、99kW/180N・mのパワー&トルクを発生する。スポーツモードを選択すれば最大トルクは206N・mに達するから、わずか110kgの車両重量に対して十分な余裕がある。

ターボの味付けにはやや古典的な部分があって、アクセルの踏み込みに対して一瞬のラグの後からターボの加速が付いてくる感じになるが、それでも十分に早いという印象だ。

195/45R16というやや大きめのタイヤを履いた足回りはけっこう硬めながら、乗り心地も決して悪いものではなく、操縦安定性と快適性とがうまくバランスされている感じだった。

当然ながら快適性よりも操縦安定性の高さのほうが印象的で、見た目から想像できないくらいにサスペンションがしっかりストロークしている感覚があった。路面の変化をきちんと受け止めてフラット感のある乗り心地を実現しているのだ。

本体価格が266万円に引き下げられたことで、輸入車のコンパクトスポーツとしてユーザー層を広げるモデルになるのは間違いない。

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アバルト 500 2009年モデル
フィアット

アバルト 500 2009年モデル

新車価格:269〜302万円

中古車価格:58〜350万円

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