HEGEL HD11
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2014年11月2日 00:39 [730452-4]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 3 |
| 機能性 | 3 |
日本の実家では別体DAC含んだ大型マルチアンプシステムを使用中ですが、現在は海外単身赴任中でPC→ヘッドホンがメインです。今までUSB-DAC内蔵のヘッドホンアンプ(Musical Fidelity V90HPA)を使用していましたが、単体DACと単体ヘッドホンアンプにグレードアップする事としました。選定にあたっては日本に帰ってからトランス無しで使えるという事で電圧対応という条件も含みました。スイッチング電源式の物でも良かったのですが、結果的にシリーズ式のトロイダルトランスのタップ切り替え式の物になったのは成り行きです(底面に電圧切り替えスイッチがありますが、さすがにDACにこの電源はヤリ過ぎのように思います)。日本の旭化成製DACチップになったのも同じく成り行きで拘った訳ではありません(DACチップだけで音が決まる訳ではありませんし)。
使用機器
自作デスクトップPC(Haswell Core i5 4670K)→HEGEL HD11→Beyerdynamic A20→Sennheiser HD700 + DENON AH-7100EM。PC→DAC間の接続は現状USBを使用。CDを非圧縮で取り込んだ音源とハイレゾを主に聞いていますがYoutube含めてPCからの音声出力は全てHD11経由で出力しています。同様にスピーカーもPC用のYAMAHA NX50を使用していますが、さすがにこれは参考にはなりませんね。
【デザイン】
シンプルで無骨と言えない事もありませんが、ネジも表面に出ておらず最近の機材らしく重量的にも高級感はあります。色はシルバー系が欲しかったのですが艶消しブラックもまずまず良い感じです。
【音質】
ヘッドホン試聴という事で音場は偽物ですし、強力なホーンツィーターの様な浸透力のある高音、2インチスロートドライバーの様な厚みのある中音、15インチウーハーの様な本当の重低音が出る訳ではありませんが、それでもV90HPA比では大幅にグレードアップした音質であると判別出来ました。一番の違いは中域で、ツヤのある張り出しの良い密度感にも優れた解像度のある音を聴かせてくれます。俗に言う「ラックストーン」に近いですが、低域はもっと瞬発力と締まりがあり叩き物系も行けそうです。高域はヘッドホンでは良くわかりませんが、サ行がキツクなる様な事も一切なく、スムースで俗にいうデジタル臭さは感じません。総じてハイクオリティーである事には間違いなく価格相応の価値はあると思われます。
【操作性】
以前の同メーカーの機種では電源を切ると入力がCoax1に戻ってしまったようですが、この機種はちゃんと電源断直前の状態をメモリーしています。電源スイッチが背面で使い難そうですが、電気の馬鹿安い原発大国に住んでいますので電源入れっぱなしなので不自由は感じません(元々電気食う代物でもありませんし)。
【機能性】
機能と言っても入力切り替えしかありませんが、付属のリモコンでfoobar2000の選曲(1曲飛ばし戻し)が出来るのが大変便利です(設定も不要)。リモコンが壊れると入力切り替えも出来なくなってしまうので、その部分での信頼性はちょっと不安です。バランス入出力はBeyerdynamic A20にはないのでアンバランス接続ですが、この機種の出力はアンバラ→バランスではなく、ちゃんとしたバランス出力の様です。私にとって現状DSDもMUSTではありません。
【総評】
海外含めてのレビューは逸品館のみが大きく異なりますが、他のレビューの方が的を得ていると思います(逸品館ではリモコンが付属しないと書いてありますが付属します)。
実家で使っているTEAC VRDS25XSのDAC部とソフトンModel2と全く違うDACチップと言う事含めて直接比較してみたいところですが、これらにはUSB入力が無いのでPCからのコアキシャルや光出力で後々(帰国後という事でいつになる事やら?)比較してみたいと思います。また、バランス入出力も実家のシステムにはありますが、過去アンバランス比で音が良かった事なし。
オーディオが趣味であるという事も含めてCP云々は度外視しても、個人的には国産品よりも「持つ喜び」を感じる商品だと思います。上記した過剰な電源もユーザー心をくすぐるには効果的かも?
追伸
光接続にしたら大幅に音質アップしました。試しにPC側でサンプリング周波数をUSBと同じ96kHzに下げても周波数レンジ、ダイナミックレンジ、音場共に広く聴こえます。何故だ???
本来、このDACはコアキシャル1のみスペシャルなので使いたいところですが現状PC側に同軸出力が無いので試せず(帰国後のお楽しみが増えました)。
再追伸
USBケーブルをWireWorld Silver Starlightに換えました。プラシーボでなく大幅に音質向上したのには正直驚きました。光ケーブルやコアキシャルの場合には安物でも高いのでも違いを感じた事はありませんが、USBはこれ程違う(違ってしまう)とは・・・それでも光の方が良いですがかなり近づきました。
要はオーディオ用に開発された規格では無いので不完全であると言う要因もありそうです。また、DACには一生懸命な半導体メーカーもUSB変換チップは力を入れていないと言う事情もあるのかも?
参考になった6人(再レビュー後:4人)
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2014年7月29日 15:30 [741139-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 4 |
| 機能性 | 3 |
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|---|---|---|
素肌感のある音。
そして無垢な音。
マットブラックで無骨な外見は、ともすれば癖のありそうな音が出て来そうな雰囲気すら醸し出していますが、その期待をいい意味で裏切られた。
隠そうとしたりも、強調したりもしない。
真面目に作ったらこうなりました的な感じで、どこにも嘘くささは無い。
誤摩化してない音だな〜というのが第一印象。
じゃあ無機質なのかと言うと、そんな事は全然無い。
アコースティックな音源ではむしろ有機的に感じられた。それでいて無色である。
音像は小さく纏まりプライマーCD22で聴くよりヴォーカルや楽器の存在がはっきりと見えて来る。
繊細かと聞かれれば、繊細という印象は無い。
透明感や清々しさがあるともまた違う。
けれども、中域の押し出し感や明瞭さ、低域のキレのあるインパクトも、そのバランスの良さで何かの要素が目立つような感じはしない。
(一般にはHD11は重心が低めと言われているけど、個人的にはトルクフルながらも、カミソリレスポンスであって重さを感じる事はなかった。)
比較すれば、色付けとしては薄い部類のプライマーのCDプレーヤーが、かなり独特にすら感じたし、パイオニアのネットワークプレーヤー音にも若干のキツさを感じた。
それくらい、いい意味での味付けがなされていない絶妙な味付け。
この秀逸な無個性さこそ最大の個性(ウリ)であって、僕はこのHD11の存在って結構貴重じゃないかと思っている。
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