ポルシェ パナメーラ 2009年モデルレビュー・評価

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パナメーラ 2009年モデル のユーザーレビュー・評価

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選択中のモデル:パナメーラ 2009年モデル 絞り込みを解除する

グレード発売日発売区分レビュー件数
ベースグレード 2013年4月15日 マイナーチェンジ 1人
パナメーラ エディション 2015年4月15日 特別仕様車 2人
S (左ハンドル) 2013年4月15日 マイナーチェンジ 1人
S E-Hybrid 2014年8月25日 マイナーチェンジ 1人
S E-Hybrid 2012年6月15日 マイナーチェンジ 1人
S E-Hybrid 2011年6月1日 ニューモデル 1人
満足度:4.69
(カテゴリ平均:4.26
集計対象6件 / 総投稿数9
  1. 3 0%
  2. 2 0%
  3. 1 0%
評価項目 投票平均 カテゴリ平均 項目別ランキング
エクステリア 外観などのデザイン及び機能性 4.46 4.32 -位
インテリア 内装のデザイン及び機能性 4.18 3.92 -位
エンジン性能 トルクやパワー、滑らかさ、技術など 4.87 4.11 -位
走行性能 走りのフィーリング及び操作性 4.87 4.19 -位
乗り心地 乗り心地のフィーリング 4.37 4.02 -位
燃費 燃費の満足度 3.87 3.87 -位
価格 総合的な価格の妥当性 3.83 3.85 -位
  • ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
  • ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

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カリスマドクターさん

  • レビュー投稿数:7件
  • 累計支持数:74人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

自動車(本体)
2件
0件
タイヤ
2件
0件
スピーカー
1件
0件
もっと見る
満足度5
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費5
価格5

2015年のPHEVのSEハイブリッドを2年落ち中古(3万キロ)で正規店購入し、その後3年間使用した感想です:

良い点
理想的な四人乗りのスポーツサルーンであり、PHEVのため経済的で静かで加速もすごいです。
普段は電気自動車で、とても静か快適で近所迷惑にもならず。
一回の充電で二十キロメートル走行可能。
超高速の安定性は秀絶で全く疲れない。またリアウイングがせり出すのでより安定。
燃費は月に1500Km走って、月に電気代五千円+ハイオク六千円で、予想以上に経済的です。
もちろんポルシェゆえに、メルセデスや他のドイツ車とは一線を画すハンドリングと安定性が体験でき、毎日感激します!
オプションの20インチタイヤですが、エアサスのため乗り心地も最高です!
意外に後席も広く通常のセダンより快適。内装やシートも上質であり、家族にも好評です。
維持費もポルシェディラーのメインテナンス保障(月1万程度)に入っているので、大きな故障も心配なし。この保険は15年同額で継続可能のため、とても安心でお勧めです。(←ディーラー車以外でもエクストラ払うと入れるようです)
故障したことは三年間ありません。
意外に任意保険(自損事故含めた)が安く二十等級でフルカバーで年間六万円以下です。

悪い点
1)PHEV故に、毎日五時間充電が必要であり、200V充電が自宅にないと所有できない。
2)リチウムバッテリーが約二百キロ後方に乗っており、やや重い感じがあります(通常は気になりません、むしろ後輪にトラクションがかかってよい感じです)
3)オーディオの音がややチープ
4)左ハンドルなので自分は狭い道でも乗りやすいが、最近の正規車は左ハンドルの輸入が少ない
5)冬季のバッテリー機能低下(二割程度低下)
6)充電をもたすためのコツがある(電気もたすための運転には慣れが必要)
7)五人乗れない

総合評価
家族も快適な、経済的かつ理想のスポーツカー(サルーン)です!
他のドイツ車とは大きく違います。
故障せず、所有して非常に満足度の高い車で、特にPHEVは乗れば乗るほどすばらしい。
十五年(二十万キロまで)まで正規店保障もあるので、ずっと乗り続ける予定です。

使用目的
通勤・送迎
レジャー
頻度
毎日
重視項目
高級感
スポーティ
ファミリー
レビュー対象車
中古車

参考になった15

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猫いらずさん

  • レビュー投稿数:24件
  • 累計支持数:156人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

液晶テレビ・有機ELテレビ
1件
5件
デジタル一眼カメラ
3件
2件
デジタルカメラ
4件
0件
もっと見る
満足度5
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費4
価格5

すごくいいです。
どこ行っても見られるし特別扱いしてもらえる。
ダメなのはステアリングについてるシルバーのパドルとシフトレバーのシルバーのヘッドが樹脂製で安っぽいところ。
4人乗りにしては足回りが硬いこと。

ほかは満足ですが、もともとクルマ好きではないので飽きてきた。
もっと取り回しのいいクルマのほうがいいなーと思いはじめました。

乗車人数
4人
使用目的
その他
重視項目
高級感
その他
レビュー対象車
中古車

参考になった2

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hkounoさん

  • レビュー投稿数:2件
  • 累計支持数:33人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

自動車(本体)
1件
2件
イヤホン・ヘッドホン
0件
2件
腕時計
1件
0件
もっと見る
満足度5
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費3
価格5

【エクステリア】
これは好みが分かれるところ。
購入前は好きでは無かったが、写真等で見るよりも実物は非常に高級感とスポーティーさを感じる。
ワゴンほど商用車的な雰囲気は無く、かといって普通のセダンほどオヤジ臭さも無い。
911に近いリア周りはパッと見てポルシェと分からせる秀逸なデザインだと感じる。

【インテリア】
こちらもポルシェそのもの。
硬めのスポーツシートに直立気味なステアリング。
適切なドライビングポジションを苦労なく得ることができ、ダンナ仕様の他社セダンとはコンセプトが違う。
内装の質感も全く不満は無い。フルレザー仕様にはしなかったので、当初はダッシュボードの樹脂の質感など懸念していたが、実車を見ると全く不足なし。十分な高級感がある。

【エンジン性能】
200km/hまでの加速なら全く不満は無い。
ましてや日本の高速道路の追越車線をリードするくらいなら余裕があり過ぎる。
もちろん、Sやターボの圧倒的な加速感は無いが、少なくとも遅い、と感じるものでは無い。
また、街中の低速からのトルクの厚み、吹け上がり、レッドまでキッチリ回るところなど、ポルシェの名に恥じないエンジン。
S以上の圧倒的なパワーも良いが、このV6は国内のワインディングでも回して楽しむことができ、その意味でも価値があると思う。

【走行性能】
まず何と言っても圧倒的な高速安定性。
気を抜いてと走るとトンデモない速度になってしまうので注意が必要。
様々な高級輸入車に乗ったことがあるが、このパナメーラの高速安定性は特筆すべきもの。単に安定しているだけでなく、四輪の状態が手に取るよう分かり、クルマが制御下にあることが分かるため、さらに安定感を感じる。
当方、ボクスターも所有しているが、ワインディングでも全く引けを取らないと断言する。
例えば、芦有ドライブウェイや六甲山などのワインディングを楽しめるフルサイズセダンはなかなか無いだろう。
1G前後のコーナリングをしても、オンザレールで曲がり、思いのままに操ることができ、何の不安も抱かせない。こればかりは文章では表現できないので、ぜひお試し頂きたい。

【乗り心地】
オプションの20インチターボホイールを履いているため、路面が荒れた所てまは多少のコツコツは拾うことはある。
しかし、決して不快なものではなく、言われないと20インチの極太タイヤであることを気づく人はほとんどいないのではないかと思う。
普通の道では、極上の乗り心地と言って良いだろう。しかしSクラスのような雲の上を走るような感覚ではなく、四輪がシッカリと地面を捉え、路面をなぞるようなフラットな乗り心地なので、そういうのが好みの人には最適。
ちなみに、個人的にはPASMの制御は秀逸。スポーツプラスにしても不快とは思わないレベルは保ってくれるし、ノーマルでもスポーティーな運転をすると、リアルタイムに減衰力を調整してくれるので、非常に走りやすい。

【燃費】
長距離を高速主体でいけば、10-11km/l程度。
一方、渋滞ばかりの街中だと5-6km/lまで落ちることがあるので注意が必要。

【価格】
乗り出しで約1200万円ほどであった。

【総評】
911もボクスターも乗ったことがあった上での感想として、もしポルシェの中で一台だけを選ぶとしたら、私はパナメーラを選ぶ。
そのくらい、ラグジュアリー性とスポーティーさを両立している。
平日はビジネスエクスプレスとして客人を後席に乗せてもてなし、休日は一人でワインディングを攻める、大袈裟ではなくそんな楽しみ方が出来るクルマだと思います。

乗車人数
1人
使用目的
通勤・送迎
レジャー
仕事用
頻度
週3〜4回
重視項目
高級感
スポーティ
快適性
レビュー対象車
新車
購入時期
2016年2月
購入地域
兵庫県

新車価格
1037万円
本体値引き額
0円
オプション値引き額
30万円

パナメーラの値引き情報

※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。

参考になった28

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mutigさん

  • レビュー投稿数:1件
  • 累計支持数:1人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

自動車(本体)
1件
15件
もっと見る
満足度4
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地3
燃費3
価格3

家族が増え、スポーツカーにこだわるか、それともミニバンにするか、どうするか悩んだ結果パナメーラにしました。カイエンも検討しましたがせっかくのポルシェをSUVで買う事に抵抗器があり、あのズングリとしたシックな印象を拭いきれずパナメーラにしました。もともと燃費は気にしていないのと乗り心地も硬くていいので満足してます。

同じpc、同じ営業さんなのに値引相変わらず渋く、前回は端数切り捨てでしたが笑

乗車人数
2人
使用目的
買い物
レジャー
頻度
週1〜2回
重視項目
スポーティ
レビュー対象車
新車
購入時期
2015年7月
購入地域
埼玉県

新車価格
1037万円
本体値引き額
0円
オプション値引き額
10万円

パナメーラの値引き情報

※値引き額は参考値ですので、詳細は各ディーラーにお問合せください。

参考になった1

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urapediaさん

  • レビュー投稿数:85件
  • 累計支持数:791人
  • ファン数:4人
満足度4
エクステリア4
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費5
価格3

【エクステリア】
正面、後ろ姿ともに尋常じゃない気配。
赤いとルームミラーではフェラーリっぽい。
横から見ると、なんとなく間延びしている。
それだけが残念。

【インテリア】
上質で上品。
ただ、オプション次第だろうけど、
アウディのRS6アバントに負けている感じ。

【エンジン性能】
ノーマルモードでE-Chargeしてると
ゆったり上品に走りたくなるが、
踏めばたちどころに化物になる。
中身はしっかりポルシェです。

【走行性能】
若干重く感じたが、カイエンターボ乗ったあと
だったからだろうか?
基本的には全く問題無いです。

【乗り心地】
相変わらず足回り最高。
Sports plusにすれば完全にスポーツカーだし
懐の広いクルマ。

【燃費】
走らせ方次第ですよ。
いくらハイブリッドでも、
踏めばガソリン燃えますから。

【価格】
悪い事は言いません。
RS6 Avantを試してからにしましょう。

【総評】
買える経済力、置ける広さの駐車場があれば、
買って満足は間違いないです。
しかしこれは後部座席に乗る車だと思います。

レビュー対象車
試乗

参考になった3

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外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:238件
プロフェッショナルレビュートップへ

プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能5
乗り心地5
燃費4
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

シャープなヘッドライトと全幅1930mmの圧倒的な存在感。

全長は4970mmとポルシェの4ドア4シーターモデルらしい居住性を誇る。

4シーターだが、この曲線美はポルシェ以外何者でもない。

(前)255/45ZR19(後)285/40ZR19を装備する。

インテリアはポルシェのリムジンに相応しいものである。

3リッターV6DOHC24バルブ スーパーチャージャー+モーター。

パナメーラS eハイブリッドを乗る前に、他界した父が所有していた同社「356スピードスター」をみて、ポルシェにもハイブリッドの時代が到来したか…と複雑な気持ちになりました。

しかし、メーカーの広報車を借り受け、たった50m走行すると、“これは紛れもなくポルシェ”と44年前のポルシェと比べそう感じるのは、これまた不思議な気持ちになりました。これは“血統”という奴なんでしょうね。

欧州では、新車の平均燃費を2015年には、18.1km/リッターに相当するものにすると決められており、さらにその基準は厳しくなるといわれています。そうなると、内燃機関だけでは達成が厳しく、ポルシェのようなスポーツカーメーカーでも、それに見合ったクルマ造りをしていかないといけません。ちなみにこの「パナメーラS eハイブリッド」のカタログ値は14.7km/リッターと、車重が約2トンもあるクルマとは思えない数値であります。

●エクステリア

全長×全幅×全高=4970×1930×1420mm/ホイールベース=2920mm/車重=1980kgという堂々たるボディは、さすがポルシェの4ドアサルーンです。このグリーンの塗装色、そしてロングノーズ…最初に思いついたのが、時速320km/hの営業運転を行っている東北新幹線E5系「はやぶさ」だった。

●インテリア

シートに腰を下ろすと、その昔、散々使われた“ポルシェマジック”が味わえる。本革巻きの3本スポーク中心には輝くポルシェのエンブレム、その奥には、重なり合うように配された「VDO」社製5連メーター。“ポルシェに自分は乗っているんだ”という強烈なクルマからのメッセージは、このハイブリッドでも変わらない。

それにしても、シフトレバー周りは“スイッチのデパート”だ。無論、一個一個のマテリアルは、乗用車のそれとは比較にならない質感ですが、とにかく、ずらりと並んでおり、走行中のブラインドタッチなどまず不可能。タッチパネルで統合してしまうのも手ではありますが、このメカメカしい感じが、また好きものにはたまらないものがあります。

全長5m弱、全幅2m弱の巨大なクルマにしては、フロントは結構タイト。片手を投げ出して乗るクルマはポルシェは造らないということが良く分かります。

リアシートは2席。ポルシェのリムジンとも呼ばれる同車ですが、シートは腰を掛けるというより、納まるというほどタイト。もちろん、レッグスペースは広く快適ですが、このホールド感は、くせになりそうなものです。欧州ではドライバーがアウトバーンの高速コーナーを200km/hで駆け抜けても、後席は安楽そのもの。このあたりも、「はやぶさ」のグランクラスのシートと思った筆者でした。

●インプレッション

搭載されるエンジンは、3リッターV6 DOHC24バルブ スーパーチャージャーで、最高出力333ps/5500-6500rpm、最大トルク44.9kgm/3300-5250rpmを発生。これに最大出力47ps/1150rpm以上、最大トルク30.6kgmの電気モーターを組み合わせ、総合出力は380psを誇り、最高速度270km/h、0-100km/h加速も5秒台で走り切るというハイブリッドカーでは、世界最速であるといえます。

システム概要は、同車「カイエン」と同じで、エンジンと8段ATの間に乾式単板のデカップリングクラッチを備えており、それを切ったり、つないだりすることで、走行します。走行モードは多岐にわたり、ガソリンエンジンのみによる走行のほか、モーターのみによる走行(eパワーと呼ぶ)、コースティング走行(エンジンは止め、モーターは室内装備に給電する。165km/h以下で可能)、ブーストモード(エンジンとモーターの両方で駆動。最高出力を発揮。)が存在します。

普通にアクセルを踏み走り出しますと、やはり新幹線がホームから滑り出すように滑らかかつ静か。そうこの時点では、エンジンは始動しておらず、モーターでの発進となります。このシステム、アクセス操作を穏やかに保てば、時速80km/h+までモーター駆動走行が出来るという。そのため、街中では、モーターによる発進、そして時々、エンジンがかかり、コースティングを繰り返し…。といった感じです。

高速道路に乗れば、エンジンとモーターの共同で、2tのボディを引っ張る。3リッターV6 DOHC24バルブ スーパーチャージャーは静かにキャビンに存在を伝え、モーターの高周波サウンドと共鳴して、聞いたことのないサウンドを届けてくれる。333psを発生するエンジンにモーターのトルクが加わり、静かにメーターの指針だけが凄まじい速度で上昇していく。どっしりというより、岩のようにビシッと安定したステアリングもポルシェそのもの。
高速道路での優位性は最高で、いかなる国産高級車、外国車も弾かれたかのように道を譲る。まるで敷かれた線路を疾走するような…。

ブレーキもフロントに6ピストンを備え、ハイブリッドカーにありがちな不自然な踏力は皆無。まさにポルシェの真綿を閉めるような強大な制動力を備えている。


合計200キロほどの走行を行いましたが、叩き出した燃費は、なんと12.1キロ!0-100km/hを5秒台で走り、270km/hも出るクルマの燃費とは思えないものです。

環境対策のため、エレキの力を借りたポルシェでしたが、44年前のポルシェを知るものとして、このクルマもポルシェのそれを踏襲していることを感じました。







レビュー対象車
試乗

参考になった5

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松下宏さん

  • レビュー投稿数:510件
プロフェッショナルレビュートップへ

プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費4
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ポルシェのセダン(5ドアハッチバック)モデルであるパナメーラは、2008年のワールドプレミアの後、日本でも2009年3月から発売され、上級のスポーツセダンとして独自の地位を確立してきた。

その中に2011年に追加されたSハイブリッドもあるが、パナメーラのハイブリッド車は2013年4月から次世代モデルとなるプラグインハイブリッドのSeハイブリッドの受注が開始されている。

初期のSハイブリッドはすでに絶版モデルとなったが、中古車を買うユーザーもいるのでプロレビューを報告しておきたい。

パナメーラSハイブリッドには、日本自動車輸入組合が大磯プリンスをベース開催した試乗会に出席し、ポルシェジャパンが出展した広報車両に試乗した。当日は本降りの雨で試乗の条件はあまり良くなかったが、Sハイブリッドの走りの良さはしっかり体感できた。

外観デザインは基本的にガソリン車と共通で、ハイブリッドであることを示すエンブレムが装着される程度だ。インテリアもメーターがハイブリッド専用のものになるなど、変更はごく一部にとどめられている。

全高が1420mmと低いので、あまり大きなクルマに見えないが、全長は5mに近く、全幅は2mに近い。実は相当に大きなクルマである。ホイールベースも2920mmと長いのだが、最小回転半径は5.1mでコンパクトカー並みに小さい。

ボディが大きめサイズなので、ハイブリッド用の電池を搭載しても居住空間は影響を受けていない。乗車定員は4名で、独立した2人掛けとなる後席にはガソリン車と変わらないゆったりした空間が広がる。ラゲッジスペースの下に電池を搭載しているので、荷室の容量はガソリン車に比べると小さい。

運転席に座ると、ホールド性に優れたスポーツシートがしっかりと体を保持する感じになる。並みのラグジュアリーセダンに乗るのとは違う印象である。

搭載エンジンはV型6気筒3.0Lのスーパーチャージャー仕様で、245kW/440N・mの動力性能を発揮する。これだけでも十分なくらいだが、これに34kW/300N・mを発生する電気モーターを組み合わせることで、システムとしては279kW/580N・mを発生し、よりスムーズで力強い走りと低燃費を実現する。

ハイブリッドシステムはカイエンに搭載されているのと同じだが、SUVのカイエンに対してセダンボディでFR方式の2輪駆動車であるパナメーラは車両重量が250kgも軽く作られている。その分だけ走りが俊敏なものになるのは当然だ。

発進は電気モーターで走り出すので静かにするすると走り出していく。市街地などは信号待ちで止まるとすぐにアイドリングストップ機構が働いてエンジンが停止するので、ますます静かなクルマという印象が強まる。

クルージング状態のときにアクセルから足を離すと、すぐにエンジンを停止してエネルギー回生を始めるが、これはエネルギーフローを表示する画面を見ていないと分からない。エンジンの始動も静かで滑らかなので、これも画面で確認することになる。PDKではなく8速ATを使っていることが、走りの滑らかさに貢献している。

こうした余裕の走りを実現すると同時に、カタログ燃費は10・15モード燃費で14.0km/Lを達成しているから、2t級の重量ボディのクルマとしては上々のレベルにある。

本体価格は1490万円で相当に高いが、ポルシェのラグジュアリーセダンのハイブリッドモデルであることを考えたら、納得モノの価格である。

レビュー対象車
試乗

参考になった5

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森口将之さん

  • レビュー投稿数:228件
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プロフィールフリーランスジャーナリストの森口将之です。自動車を中心に、モビリティ全般を守備範囲としています。自動車については、ブランドやスペックにとらわれず、ユーザー目線でのレポートを心がけています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務め、日本自動…続きを読む

満足度4
エクステリア4
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費無評価
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ドアの前にハイブリッドを示すバッジが付く

ハイブリッドながらマフラーは4本出し

ハイブリッドの作動状況はタコメーターの右に表示

ポルシェらしいヘッドレスト一体型の前席

前席と似たデザインの後席は足を組めるほどの広さ

過給機付き3L・V6にモーターをドッキング

パナメーラSハイブリッドは、公道を走れる市販車としては、ポルシェで2番目のハイブリッドカーです。333ps/44.9kgmを発生する3LのV型6気筒スーパーチャージャー付きエンジンにモーターを装着し、トルコン式8速ATを組み合わせる点は第1弾のカイエンSハイブリッドや、メカニズムを共有するフォルクスワーゲン・トゥアレグ・ハイブリッドと共通ですが、カイエンやトゥアレグが4WDなのに対し、こちらは後2輪駆動となっています。

エクステリアデザインは、ボディサイドとリアのバッジを除けば、パナメーラそのものです。一方のインテリアは、メーターパネル中央のタコメーターがグレーになり、その右にハイブリッドシステムの作動状況を示すディスプレイが置かれたことが違いになります。ポルシェらしい雰囲気を崩さずに、ハイブリッドカーに必要な機能をうまく盛り込んだ空間という感じがしました。

ボディサイズは4970×1930×1420mmと大柄ですが、車両重量は2020kgで、2輪駆動ということもあってカイエンSハイブリッドより250s、トゥアレグ・ハイブリッドより360kgも軽くなっています。おかげで以前乗ったトゥアレグより、加速ははるかに強烈です。しかもアクセルペダルに対する反応はトゥアレグよりダイレクトで、独自のチューニングが施されていると感じました。それでいてサウンドはガソリンエンジンの高性能車とは対照的に無音に近く、新世代のスポーツモデルであることを教えてくれます。

走行中にアクセルから足を離すと瞬時にエンジンが停止し、モーターはエネルギー回生を行います。信号待ちではもちろんアイドリングストップが働き、通常のスタートは最初はエンジンを使わずに行います。モーターだけで走る「Eパワー」モードも予想以上で、一般道で流れに乗って発進すると、50km/hぐらいまでエンジンなしで加速しました。その後エンジンが始動するときもショックなどはありません。他のパナメーラが使うデュアルクラッチ・トランスミッションではなく、トルコンATを起用したことが大きいのではないかと思います。

乗り心地は1000万円以上のセダンらしいまろやかさで、標準装備される可変ダンピングシステムをコンフォートからスポーツに切り替えても固くはありません。ハンドリングは、コンフォートでは動きがおだやかですが、スポーツモードにすれば大柄なボディを感じさせない素直な身のこなしを見せてくれます。リアに重いバッテリーを搭載した効果で、コーナー立ち上がりで後輪が地面を蹴って加速していくという、ポルシェらしいフィーリングが得られることも印象的でした。

1500万円近い価格はたしかに高いですが、同じハイブリッドカーのレクサスLS600hに近いレベルであり、環境性能は現行ポルシェで最良とのことです。でも走りを犠牲にした部分はなく、乗り心地とハンドリングのバランスは、僕が乗ったパナメーラでは最上でした。このクラスのセダンを選べる人にとっては、最良の選択のひとつに数えられるのではないでしょうか。

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大地の人さん

  • レビュー投稿数:1件
  • 累計支持数:20人
  • ファン数:0人

よく投稿するカテゴリ

自動車(本体)
1件
0件
もっと見る
満足度5
エクステリア3
インテリア4
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費3
価格2

乗っている車は2010年モデルのターボです。全体的な感想としては、スポーティさを求めるべき車としては最良の車と言えます。同じ水準の価格帯の車より加速する、曲がる、止まるは優れています。しかし、外観は賛否両論と言えます。写真で見ていたときは全く良いとは思えなかったスタイルですが、近くでの実写を見て惚れ込みました。確かに後部座席のヘッドクリアランスを保つために屋根を伸ばしたスタイルは微妙なところですし、ポルシェらしさを出すためのヘッドライト周りはもう一工夫あっても良いかも知れません。しかし、あの車体の大きさで箱根のようなタイトなコーナーを攻め込めるのは驚きです。SのAMGは乗り心地も秀逸で素晴らしい加速ですが、とてもコーナーを攻める気持ちにはなれません。

特筆すべき良い点は、家族4人載せて長距離を走れ、かつスポーティにコーナーを駆け抜けれるところが凄いところです。911はスポーティさでは勝っていますが、とても長距離をのんびり走ろうという気分にはなれませんし、BMWの7でもM5でもコーナーを楽しむほどの感覚はありません。大きさや慣性モーメントを超えた、コーナリングを楽しめる点が素晴らしいところです。細かいところでは、無段階ストップのドアが良いですね。4ドアにしては前も後ろも比較的大きいので、開けるとき気を遣いますが、無段階に止まるのでぶつける心配がありません。更に後席はスタイルを犠牲にしてまで作ったところがあり、広さ、リクライニング、包まれ感、独立した席の優位感などがあり素晴らしいですね。ここはCLSやラピードには真似が出来ません。

悪いところは、ベンツやベントレーに比べるとラグジュアリーさでは勝てないというところでしょうか?内装も乗り心地も完全に負けています。また、他社のオートマに比べると、2ペダルクラッチもスポーティさでは素晴らしいですが、ゆっくり発進しようとすると2速発進との相性は決して良くない面、ぎこちない一面が現れます。また、ブレーキの効きが良い面、ちょっと気を抜くと同乗者の首を揺さぶってしまうような神経質な一面があり、ベンツAMGなどのハンドリングやブレーキのペダル感覚の作り込みに一日遅れていますね。
その他内装面の豪華さやシートのソフト感などオプションを入れれば多少改善されますが、高すぎますね。気に入ったオプションを入れていくと3000万円を超えていきますので。

メーカーへのお願いは政策上仕方がないのかもしれませんが、アメリカ販売価格と日本の販売価格をもう少し小さくして欲しいと思います。それから、スタイル上仕方がないのかも知れませんが、飛び石対策でフロントマスクの塗装面を強化するなど工夫が欲しいところです。ベンツに比べるとBMW同様塗装が弱いところが気になります。

次期モデルへの要望は、極低速時にハンドルをフルに切ったときのごりごり感は無くして欲しいです。また、もう100KG軽くなると更に素晴らしい車になるのでしょう。そして、ミディアムクラス向けに同様の車を開発した場合、無理に車高を確保することなく、できれば同じディメンションで出して欲しいところです。


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パナメーラ 2009年モデル
ポルシェ

パナメーラ 2009年モデル

新車価格:933〜2736万円

中古車価格:124〜790万円

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