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2010年4月9日 09:03 [305229-1]
満足度 | 5 |
---|
操作性 | 4 |
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表現力 | 5 |
携帯性 | 5 |
機能性 | 5 |
メインレンズに初代14-54を2本使いながら、新たにU型を導入して
かれこれ1年ほどサブレンズに使っての評価です。
主にE-3,620,E-1,E-330,E-300に付けて使っています。
総評から言えば、どんなシーンでも万能に使えるレンズで、
初期型の弱点であった「フード」「コントラストAF」を改良し、
ほぼ弱点の無い仕上がりになっています。
初期型を含めて、
実売価格を考えればZDレンズシリーズの中でも最も魅力的な1本です。
【操作性】
どのボディにもバランスの良い大きさで、
小さなボディではレンズに重心を置く感じで持てば、
比較的良好なホールディングバランスです。
E-3,30,1などが最もしっくりきます。
ズームリングのトルクも安定しており、操作性は上々です。
電子式MFリングの操作性は悪いので、
MFでのフォーカシングはかなり難しいです。
(MF性能ならばSWD採用のZD12-60や14-35が格段に上です。)
U型になってフードが変更され、
こちらは初期型に比べ格段によく絞まり、安定感が増しました。
※初期型は描写力に不満は無かったのですが、
使い込むとすぐに緩むフードが難点でした。
【表現力】
28-108mm相当という標準レンズとしては無理の無いレンジで、
ズーム全域で隅々まで破綻の無い描写をします。
14-35/2.0のような柔らかくも解像感のある描写ではありませんが、
コントラストも色ノリも適切で、どんな場面にもマッチする絵柄です。
また、2.8-3.5という明るさも非常に使いやすいです。
個人的な見解ですが、パナライカの14-50/2.8-3.5よりも
クリアで日本人受けのする色あいかと思います。
色の具合も初代と変わらず、併用しても違和感がありません。
ボケという意味では、他社の2.8ズームやZD14-35には及びません。
ボケを期待するレンズではありませんが、
近接性能が22cm(実際にはレンズフードの先端近く)と格段に優れているので、
テレ端で寄ればかなりきれいにボケてくれます。
このマクロ性能を生かせば、ズームとは思えない表現も可能です。
気合の入った撮影用に14-35も買いましたが、
マクロも含めた14-54の万能性は際立っており、
14-35の出番はほとんどありません・・・。
それほど優れたレンズです。AFで使用している分には、ですが。
また、1.4倍テレコンとの相性も抜群で、
組み合わせれば適度なパース、深度、画質、マクロ性能で、
ブツ撮りには最強のセットとなります。
【携帯性】
小梅レンズの14-42や40-150に比べれば大きく重いですが、
他社のF4級中級標準ズームと比べれば同等か小さく、格段に高級感もあります。
防塵防滴性能を考えれば、素晴らしいサイズではないでしょうか。
言うまでも無く、他社F2.8ズームよりはかなり小さいです。
テレ撮影時には鏡筒が伸びますが、
伸長が12-60と比べて短いためテレ撮影時のスタイルも悪くありません。
この点もお気に入りポイントのひとつです。
【機能性】
AFはSWDではないのでそれなりの速度ですが、
E-3でさえもSWD制御が熟成されていない現状では、
SWDだとかえって「カクカク」っと往復して時間を要するケースが多々あります。
14-54のAFでも、十分な速度がありますので、
スポーツ撮影以外ではAF速度に不満はありません。
子どもやブライダル程度の動体であれば十分に使えます。
U型の変更点のひとつがコントラストAF対応ですが、
マイクロフォーサーズボディに装着した場合、
AF速度はぐっと遅くなり動体撮影は難しいです。
(小梅レンズ各種もほぼ同じ感触ですが。)
パナマイクロボディの場合、パナ製マイクロレンズに比べれば
AF速度、追従性、静音性などいずれもかなり劣りますが、
ブレ補正の無いパナボディに、2.8級のズームを装着できるメリットは大きいです。
動画撮影の場合は、AF音や絞り音が大きく入り向いていません。
防塵防滴性能もポイントが高い理由のひとつです。
登山など、大雨の中で使う撮影でも完璧にシーリングしてくれ、
非常に信頼性が高いです。さすがメイドインジャパンです。
慣れてしまうと寒暖の差も気にしなくなってしまうのですが、
レンズ内の結露はまれにありますので、これは他のレンズと同様、注意が必要です。
また、中古市場に流通する14-54のレンズを見ても、
12-60が比較的「曇り」「ホコリ」の品が多いのに対し、
14-54は状態の良いものが大半です。
若干ですが、12-60よりシーリング性能が高いのでしょう。
【総評】
価格は12-60よりも(もちろん14-35よりも)安く、
マイクロボディにも活用できるというメリットがあり、
満遍なくどんなシーンでも使える、まさに「オールマイティレンズ」です。
12-60のアドバンテージはAF速度と広角端(少し歪む)のみです。
14-54はEシリーズのリファレンスと言って良い1本ですね。
他社標準ズームを見ても群を抜いた出来栄えのレンズで、
このレンズに対抗できるのはキャノンの24-105mm/4ぐらいでしょうか。
値段を考えれば、間違いなく満足度は高いです。
難を言えば小さいゆえのアマチュアっぽさと、先述のMF性能、
今は当たり前になってしまってかえって恥ずかしい花形フードが、
プロカメラマンの現場では厳しい点ではありますが、
ほかには不満がありませんので、3本も同じようなレンズを買ってしまっております。
3本合わせて今まで数十万カットを撮影しましたが、
いずれの個体にもまったく異常やガタがありません。(初期型のフードは緩みましたが)
見かけによらず、丈夫なヤツです。
私はこのレンズに67→72、72→77のステップアップリングを付けて、
77mmの丸型金属フードを付けていますが、
このスタイルだとハッタリが利きますので、お薦めです(笑)。
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