PENTAX K-01 レンズキット レビュー・評価

満足度：4.72

（カテゴリ平均：4.59）

満足度ランキング—位

集計対象89件 / 総投稿数89件

1. 5 81%
2. 4 10%
3. 3 9%
4. 2 0%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	4.61	4.52	-位
画質 画像の精細さ、ノイズの少なさなど	4.83	4.53	-位
操作性 メニュー操作・設定のしやすさ	4.31	4.27	-位
バッテリー バッテリーの持ちはよいか	4.62	4.12	-位
携帯性 軽さ、コンパクトさ	3.86	4.25	-位
機能性 手ぶれ補正、撮影モードなど	4.36	4.39	-位
液晶 液晶画面は見やすいか	4.30	4.30	-位
ホールド感 しっかりホールドできるか	3.95	4.41	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[ボアアップ]

2013年8月4日 11:17 [489942-2]

満足度	5

デザイン	5
画質	5
操作性	5
バッテリー	5
携帯性	4
機能性	4
液晶	4
ホールド感	4

デジタル一眼レフに迫る新しいミラーレスの形

デジタル一眼レフからミラーとファインダーを省略した斬新なデザイン	しっかりとした高感度性能（ISO3200）	有効16メガ画素の解像力
ミラーボックス部は空洞	デジタル一眼レフでファインダースクリーンがある上面には反射防止処理	デザイン性も高い操作部

【デザイン】
　K-01の一番の特長だと思います。直線を基調とした斬新なデザインは、新しいユーザー層の開拓にもつながると感じました。写真で見るよりも実物の方が高級感があります。ブラックボディにイエローグリップも印象的で迷いましたが、結局はより無難なブラックボディにブラックグリップを選択しました。

【画質】
　K-5やK-rから1年半が経過していることもあり、K-5と同等レベルの描写性能になっていました。ミラーレスカメラとしては、トップクラスの画質です。
　高感度性能については、高感度ノイズリダクションをオフにしても、ISO1600までは全く問題なく使用できます。ISO3200になるとノイズが増えてきますが、これも常用可能なレベルです。ISO6400を超えると急にノイズが増えてきます。ISO25600は緊急避難的な使い方になると思います。
　高感度ノイズリダクションは、初期設定のオートのままで概ね良い感じでした。ただし、解像感の低下はどうしても発生しますので、特に高いISO感度を設定する時には、注意が必要です。
　解像力は、1600万画素のAPS-Cサイズのセンサーを搭載しているカメラとして、立派な実力を確認することができました。
　なお、K-01には、レンズ特性に合わせて、歪曲収差と倍率色収差の補正機能があります。初期設定ではどちらもオンになっており、基本的にはこの設定でよいと思います。ただし、歪曲収差補正を使うと、わずかに撮影範囲が小さくなりますので、その点には注意が必要です。

【操作性】
　基本的にはデジタル一眼レフと同じ操作性となっています。モードダイヤルも適度なクリック感があり、ご操作の危険性は少ないように感じました。ただし、ややデザイン先行に感じる部分もありました。ネット上でも指摘されていますが、グリーンボタンは一度グリップから手を離さないとうまく押せませんでした。

【バッテリー】
　K-5やK-7と同じバッテリーということもあり、比較的長寿命です。静止画で約540枚の撮影が可能となっていますが、実際にはさらに多くの枚数を撮ることができました。

【携帯性】
　デジタル一眼レフのレンズをそのまま使えるカメラとしては小さいですが、ミラーレスカメラと考えると、少々大きいです。また、持った時に、意外とずっしり感を感じます。基本的にはDA40mmF2.8XSを装着したまま持ち運ぶことになると思います。四角いボディのため、カバン等への収納性は悪くありません。

【機能性】
　フルHDの動画が撮影できるなど、最近のカメラのトレンドはフォローされています。電子水準器の機能が搭載されていない点と、液晶モニターが固定式なのは、少々残念です。

【液晶】
　グレアタイプの液晶を使っているせいか、比較的写り込みが大きいです。ただし、液晶自体の表示は鮮明なため、実使用上の問題はありませんでした。

【ホールド感】
　グリップ部分のゴムがあるため、しっかりとホールドすることができます。ただし、これだけのサイズがあるにもかかわらず、ファインダーがないため、やや撮影スタイルが不安定になります。できれば、電子ビューファインダーにオプションででも対応できればと思います。

【総評】
　発売直後ということでやや高めの値段になっていますが、価格面でも期待の持てるカメラだと思います。今後、ミラーボックス部分を活用したレンズが出てくるとのことですので、その点も楽しみです。
　デジタル一眼レフと一緒に使えるミラーレスカメラであり、新しいジャンルと切り拓く可能性を秘めていると思いました。

付記：上記に記載した描写力テストの結果等も掲載したサイトページを作成しましたので、よろしければあわせてご参照ください。
http://www.monox.jp/digitalcamera_special_pentaxk01.html

【追記：2013年8月4日】
　上記のレビューは発売直後の2012年3月に記載したものです。発売直後はレンズキットで7万円台だったものが、一時は半額程度まで下がりましたが、現時点ではやや盛り返し4万円台となっているようです。

　カメラとしての基本性能はK-50やK-30等と同等レベルですので、ファインダーレス等の操作感をどのように評価するかがポイントとなります。せっかくミラーボックス内に余裕があるのですから、試作発表されたレンズのようにミラーボックス内を活用して薄型化した専用レンズの登場が期待されます。

比較製品

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