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2018年2月2日 00:23 [1099573-2]
満足度 | 5 |
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操作性 | 2 |
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表現力 | 3 |
携帯性 | 2 |
機能性 | 3 |
E-M1 + ZD 300mm f2.8 (絞りf4 ISO400) |
E-M1 + ZD 300mm f2.8 (絞りf4 ISO400) |
D5 + Nikkor 400mm f2.8D + TC-17E II |
D4 + Nikkor 300m f2.8S + TC-301 |
D5 + Nikkor 300mm f2.8G + TC-20E III |
色々な撮影を本格的に請け負わせて頂くようになったのと前後して、
4年ほど前にそれまで使用していたフォーサーズからフルサイズに乗り換えました。
それまで信じて使っていた、ZD150 f2 がフルサイズのそれなり以下のレンズ (D4 + Nikkor 300mm f4 D)に圧倒され、
やっぱりフォーサーズはフルサイズに勝てない。そう思いました。
でも、このレンズ、ZD 300mm f2.8だけは当時ついぞ入手する機会が無く。
私の中のフォーサーズ最後の砦として、ZD 300mm f2.8、つまり「ZUIKO DIGITAL、そしてフォーサーズフォーマットの全力」がずっと気になっていました。
M.ZD 300mm f4 が出たのを境に、価格が下がりはじめ、驚くような状態の個体を見つけたので、思わず購入。
その際に慌ててE-M1(初代)を買いなおしました。
ですのでボディはE-M1(初代)での評価となります。
オリンパスから物理的に、これより大型のレンズがこの先出ることは、ほぼ無いでしょう。
だから、比較対象とするボディ、そしてレンズも、手持ちの中で選りすぐりのものを用い、率直な感想を述べていきます。撮影対象は都市公園のカワセミです。
比較対象
ボディ: Nikon D5 / D4
レンズ: Nikkor 300mm f2.8G / Nikkor 400mm f2.8D / Nikkor 300mm f2.8S
【操作性】
取り扱いが簡単か、については「携帯性」に記載していることと被りますが、D5ないしD4とNikkor レンズ群との組み合わせと比較し、
ZD 300mm f2.8 + E-M1は、レンズ側がずっとヘビーとなるため、一脚を使用しての撮影の場合、レンズ前玉の上下運動が大きくなります。結果、フォーカシングの難易度が上がっています。
【表現力】
このレンズ自体の表現力は、Nikkor 300mm f2.8G + TC-20E III に少しだけ及ばない、といった所です。
Nikkor 400mm f2.8D + TC-17E IIには及んでいません。
Nikkor 300mm f2.8S + TC-301 との組み合わせであれば、さすがに一枚上手、といった所です。
問題なのはそれを受けるセンサーがフォーサーズであること。
都市公園でカワセミを撮影する場合、通常、川は周囲より数メートル低くなっています。
そのため、カワセミが比較的活動しやすい時間帯である、太陽が斜めに上がってきた・下がってきたタイミングでは、カワセミ自身とその背景(土手の上の空)の明暗差がとても大きくなります。
特に川沿いに民家が立ち並ぶ場合、民家がさらに光を遮り、明暗差をより決定的なものにします。
フルサイズであれば、その明暗差であっても空の青を残すことができますが、フォーサーズでは残りません。
カワセミに光を与えるためにSSを落としていくと、背景は時として、スタジオライティングのような白さとなります。
また太陽光線自体が弱く、光量が不足している場合、背景のボケがフルサイズと比較して大量のノイズを伴い、非常に汚い画質となります。
【携帯性】
大きさがNikkor 300mm f2.8Gとほぼ同じ大きさとなります。
重さもあるため、E-M1と組み合わせた時に、Nikkor 300mm f2.8G + D5 と比べ、レンズ側がヘビーな状態となります。
E-M1自体の軽さから、フィールドをただ持ち歩くだけであればフルサイズに勝るのですが、いざ一脚を使用して構えて、撮影を続けていると、レンズ側がヘビーであるがゆえに取り回しが悪く、肘より先が疲弊します。
フィールドでの動きはほとんどが移動ですので、身体全体の疲労感はフルサイズの方が大きくなります。
ここは300mm f2.8クラスであっても、マイクロフォーサーズの長所が出ているかと思います。
【機能性】
フォーサーズ及びマイクロフォーサーズはそのAF機能の低さから、実質的にはマニュアルフォーカス機であると思っています。
(ですので今回も、テストをする前日にバルナックで感覚を慣らしてから望んでいます)
その頼みの綱であるマニュアルフォーカスのキレがあまりに悪いです。
マニュアルフォーカスレンズとして、Nikkor 300mm f2.8Sはあるべき形となり、そのフォーカシングリングは「スカスカ」です。
だからこそマニュアルフォーカスであっても、素早い動きを捉えることができるのです。
ZD 300mm f2.8は、そのマニュアルフォーカスのトルクがありすぎ、とても重く、被写体の動きについていけません。
なおZDのMFはバイワイヤ(リニア)方式ですので、私の個体が外れ、というわけではありません。
被写体が止まっている際でも、微調整に結構力が必要なため、時間がかかり、撮影機会の損失につながることになります。
オートフォーカスはおまけ程度です。S-AFのスピードは、Nikon F4 にAF-S 85mm f1.8Gを装着した場合より少し遅く、EOS 1 (初代)に EF 50mm f1.8II を装着した時よりは早い、程度です。
なおC-AF(サーボ)は、比較するレベルに達していません。
ピントが合う率は、環境により10回中10回合うか合わないかのどちらか、といった感じで、合う環境の場合は決して外しません。
全体的には30-40%といった所でしょうか。
【総評】
このレンズが買いか?という問いには、残念ながら「NO」としか言いようがありません。
同じ値段(20万〜30万)で、ずっと良いレンズが買えます。
このレンズを持つに相応しい人は、「このレンズが、コスパの観点から絶対に買うべきではなくても、買ってしまう人」です。
それはフォーサーズというフォーマットそのものの姿であったような気がします。
そして、私はこのレンズを買ってとても満足しています。
上がり続けるセンサーの性能がいつか、このレンズの真の実力を発揮させてくれる、その日が楽しみです。
※等倍表示ができなかったので、RAWが残っているZD 300mm f2.8のみメタデータがある分をアップします。
これで、等倍表示ができると良いのですが…。
参考になった11人(再レビュー後:10人)
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2012年4月23日 15:39 [499794-1]
満足度 | 3 |
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操作性 | 4 |
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表現力 | 5 |
携帯性 | 4 |
機能性 | 3 |
E-5、ISO200、絞り開放 |
E-5にて1年ほど使用。主な撮影対象は動物。
サンニッパはキヤノンでも使用経験あり(IS付きのI型)。
【操作性】
単焦点レンズですから、特に操作性は難しくありません。
フォーカスリングのトルク、重さも問題なし。
【表現力】
素晴らしいです。
シャープさ、色乗りともに最高クラス。
開放からでもためらいなく使える。
テレコンをかませることで、850mm F4、1200mm F5.7相当で使えるため、この望遠域を知ってしまうと並の望遠レンズには戻れなくなる。
画質的にはx1.4ならあまり気にならず、x2だと1段絞りたくなる感じ。
【携帯性】
キヤノン、ニコンのサンニッパよりかなり重いのが残念。
3kgオーバーなので手持ちを続けていると腕がプルプルしてくる。
基本は一脚、三脚使用。
600mm相当であることを考えれば、許容できる範囲です。
【機能性】
防塵防滴は、このクラスのレンズでは当然のことではありますが、頼もしい。
AFに関しては、かなり辛いものがあります。
まず、静物に対して、ジーコジーコとピントが合わずに行ったり来たりすることが、ままあります。
動体に対してはさらに厳しく、E-5のレビューにも書きましたが、レンズのAFが超音波モーターではないうえ、ボディー側のAF追従性能も、2強のミドルクラス以上の機種の水準に達していないため、動体をコンティニュアスで追うのはかなりの困難を伴う。
7D&サンニッパで追える被写体がE-5&サンニッパだと追えず、ピンぼけを連発します。
動きの激しい被写体や、小さい鳥を狙うのであれば、間違いなくキヤノン・ニコンの方がいいでしょう。
【総評】
E-5との組み合わせで、光の条件が良く、動かない被写体であればハッとするような素晴らしい表現力を見せてくれます。
また、換算600mmのレンズとしては小さく、軽いのも魅力的です。
しかし、AF能力が足を引っ張って、なかなかその画質を活かしきることができず、動体撮影がメインなら、正直オススメできません。
このレンズや他の松レンズがSWD化される日を待ち望んでいましたが、不祥事後のオリンパスの経営体力や方針を見ると、それもないでしょう。
描写性能は抜群なだけに、非常に残念。
参考になった22人
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2010年9月21日 00:43 [343567-1]
満足度 | 4 |
---|
操作性 | 4 |
---|---|
表現力 | 4 |
携帯性 | 4 |
機能性 | 3 |
サンニッパではオリ・N社を使用中
鳥・野生動物・飛行機・電車・車など動体撮影に使用
あくまで動きの速い動体撮影に関して
操作性…取扱いは非常に簡単です。
フィルターをとりかえられるのも良
また、傷防止のために前玉前に市販フィルターを付けられるのも良いです。
N社のサンニッパは前玉前にフィルターを付けられない為、取扱いにかなり気を
使います
また、前重心の為、かなり重く感じる
90-250mmやN/C社同規格に比較し、かなり左手が疲れる
一脚など使用しないので、左手の筋トレは必要か
620など3ケタ機ではバランスが相当悪い
他社500mm級レンズの方がバランス的に疲れず、撮影体制の長期保持が可能
表現力…流石の単焦点。90-250mmは確かに便利ですが、表現力は一段上
抜けの良さは抜群。
どこまでで満足するかで妥協点があると思うが、より上の画像を求めるなら、
やっぱりサンニッパ
私は90−250はお蔵入りでほとんど使用しなくなりました
オリンパス内では断トツの表現力
大金払う価値は…オリユーザーとしてはあると思われる
ただし、鳥など小動物の撮影では、より正確なピン合わせが必要
そういう場面では前重心がキツク、ピント合わせが大変である為、
一脚の使用をお勧めする
大きく伸ばすとE-3ではやはり画像は眠くなります
当たり前だが、フルサイズN社の方が大きく伸ばすのには向いている
単純に840mm(1.4テレコンつけて)で稼ぐよりも他社でトリミングした方が綺麗
携帯性…前重心なのを除けば普通のサンニッパ
30リットル級のリュックにも収まる
機能性…SWDでは無いだけに、N社に比較しフォーカスが遅い
飛行機や鳥の飛翔時など相当とらえるのが難しい、動きの速い被写体は
ジャスピンの割合は低い
良くても1割程度か
腕を鍛えてカバーすべきところか、求める画が厳しすぎるのか
N社は逆にフォーカスが早いので、失敗が1割程度か
チャンスを確実に生かすには、SWDへの改良を強く望む
撮影条件が悪い時はさらに確立が下がると思われる(カメラ本体の問題)
満足度…オリ大好きユーザーとしては、大満足行く出来の画は出ると思う
使っているうちにイラツク(特にC-AFの迷い⇒確立が低い)時もある
所有感は絶大
ジャスピンの写真は、色も相まって最高の出来となる
そんなZDレンズ、今後開発の可能性が無いとのうわさが出てきているが、
(E-5のクチコミ参照)
E-5の改良された高感度ノイズ低減に期待し、
今後ともそこそこ優しい場面で(留まっている鳥など)使用したい
参考になった13人
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