AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-ED レビュー・評価

満足度：4.83

（カテゴリ平均：4.57）

満足度ランキング—位

集計対象10件 / 総投稿数10件

1. 5 80%
2. 4 20%
3. 3 0%
4. 2 0%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
操作性 取り扱いは簡単か	4.72	4.51	-位
表現力 思い通りのイメージの写真が撮れるか	4.72	4.50	-位
携帯性 軽さ、コンパクトさ	3.31	4.26	-位
機能性 AF精度やMF対応などの機能性	4.61	4.34	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[S.L.M.]

2025年9月3日 02:46 [1983539-1]

満足度	5

操作性	4
表現力	5
携帯性	3
機能性	5

21世紀初頭の隠れた銘玉は20年経った今もひっそりと輝く

奥日光のシカ。D780で撮影。夕暮れで曇りという状況が良い光を与えてくれました。	D780で撮影。最短撮影距離が短いので、昆虫などの小さい被写体にも向いています。	奥日光のサルをドアップで。400mm×D500×TC-14Eでフルサイズ840mm相当の画角です。
オシドリ。D500で撮影。自然は様々な表情を見せてくれるのでとても楽しいです。	IONIQ 5 N。D500で撮影。動体を追ってもAFは俊敏且つ正確です。

【操作性】
何も難しいことはありません。標準的なニコンのズームレンズです。各リングの回転トルクも特筆する点はありません。
強いて不満点を挙げるのであれば、ズームリングとフォーカスリングが離れている上に直径が違います。ですので、これら二つのリングをスムーズに持ち替えて撮影するのが少し難しいと感じます。
また、フォーカスリングの回転角が大きいので、MFで操作する際は何度も持ち替えなくてはいけません。指で撫でるようにして回しても良いのですが、やはり俊敏さに欠けます。逆に言えば微調整がやりやすいので、AFの補助的な用途には良いです。


【表現力】
私はD780とD500を使用していますが、描写性能に問題はありません。絞り開放でも頻繁に撮影しますが、特に不満は感じません。むしろ私にとっては素晴らしい描写力です。ただし、D850のようなカメラでどうなるかはわかりかねます。

このレンズの特徴として、まず絞り開放では周辺減光が発生するというものがあります。ですが、これはカメラ本体や現像ソフトのヴィネット補正機能で全く分からなくなるレベルのものですので、何の問題もありません。フィルムカメラでは少し目立つかもしれませんが、私は気にしません。
また、ナノクリスタルコートが採用されていないため逆光耐性が低いとされていますが、そもそも強い光源などを画角に入れて使うようなレンズではないですし、斜めからの光もレンズフードHK-30が防いでくれるので不自由を感じません。
このレンズの長所としては、最短撮影距離が非常に短いため、小さい被写体の撮影にも向いているという点が挙げられます。


【携帯性】
このレンズの重さは3,275gです。これは果たして重たいのでしょうか。私にはよく分かりませんが、私は手持ち運用がメインです。人それぞれ体格が異なるので一概には言えませんが、身長179cm、体重55kgの20代痩せ型の男である私は手持ちで運用できています。
少なくとも、前玉だけが極端に大きいだとか、そういう特殊な形状のレンズではないため、超望遠レンズとしてはバランスは悪くないと思います。


【機能性】
VR(手振れ補正)は極めて有効で、静止している被写体であれば、テレ端でも1/125秒だとか、場合によっては1/60秒だとか、そういうかなり低速なシャッタースピードで撮影できたりします。レンズ前端にあるボタンにはフォーカスのメモリー&リコール機能、もしくはAFロック機能を割り当てることができますが、私はAFロックにしています。これはとても便利です。また、AFの動作範囲を無限遠〜6mにするリミットスイッチも多用しています。VRのノーマルとアクティブの切替はよく分かりません。動体を追うときはアクティブにすればよいのでしょうか。


【総評】
このレンズは私にとって事実上の超望遠入門レンズでした。これ以前には80-400mm f/4.5-5.6Dを所有していましたが、さすがに古すぎて限られた用途でしか使えないのであまり運用しておらず、2025年というこのタイミングでこのレンズを買い足しました。
結果、このレンズの性能の高さによって、私は超望遠の世界に引きずり込まれました。高い描写力、高精度且つ高速なオートフォーカス、優れた手振れ補正。このレンズが20年以上前のレンズだとは到底信じられません。このレンズがきっかけでD500を買い足すことにもなりました。
このように私のカメラライフを大きく変化させたこのレンズですが、インターネット上でもほとんど記事がなく、レビューも価格.comくらいでしか見ることができません。そもそもプロフェッショナル向けのレンズであり、ズームレンズの中ではとび抜けて値段も高いので、このような類のレンズは購入者も多くないと思います。また後継としてVR IIがあり、さらに後継の180-400mmが存在するので、このレンズの存在は霞みがちです。隠れた銘玉といってよいのではないかと思います。

私はこのレンズの購入をキッカケに動物撮影をするようになったのですが、このレンズ+D500+MB-D17(+TC-14E II)の組み合わせで主に使用しています。日光や那須でこのセットを手持ち運用しており、これを肩や首にかけたまま何時間も歩きますが、重さで億劫になるということはありませんでした。それだけこのレンズを使うのが楽しいのです。もちろん最初の方は肩凝りでバッキバキになりましたが、最近ではあまり感じなくなりました。というのも、このレンズのおかげで明らかに肩の筋肉がついたのです。このレンズが重たいというのは否定できませんが、それを忘れるくらい楽しいレンズです。Gタイプレンズなので今後はF5に装着してフィルム撮影をするのも楽しいかなと思っています。

とにかく、性能の観点から言えば、購入して全く損のないレンズです。現代のレンズに大きく見劣りするようなことはないと感じます。古いレンズとはいえ、もともと100万円のレンズが中古で15万円前後から手に入るのは本当にお買い得です。懸念点は故障してもメーカーでは修理を受け付けていないことです。ですが、修理実績のある民間の修理屋もあるようですので、万が一故障したら相談してみようと思います。

レベル

アマチュア

主な被写体

風景

子供・動物

[ふたと割れなべ]

2022年8月12日 18:36 [1290755-2]

満足度	5

操作性	5
表現力	4
携帯性	5
機能性	4

15年使い続けて

【操作性】
長玉などとほぼ同様な操作性です。
【表現力】
当時としては画期的なレンズで、画質もそれなりに良いです。流石に長玉と比較すると劣りますが利便性とトレードで考えれば満足がいくレベルです。
しかし、ナノクリでないために逆光の描写力は少々劣ります。
�U型ではナノクリになった為に逆光時の描写力が改善されました。
【携帯性】
ゴーヨンと同等の長さでサンニッパと同等の太さなので以外と細身です。
【機能性】
ナノクリ無しや初期型VRな為に�U型には細かいところで劣りますが、レンズの構成など基本的な所は変わっていないです。
【総評】
�U型とはレンズ構成など基本的な所は変わらず、VRやナノクリなどマイナーチェンジレベルで変更がありました。
スポーツ撮影では大変便利なレンズでニコンで撮影するときは専らこのレンズを使っていました。
2013年にキヤノンからも同レンジのレンズが発売されるなどスポーツ撮影には無くてはならないレンズだと思います。
2018年に後継の後継として180-400が発売されキヤノン同様にテレコン内蔵型となり、ワイド側が20mm短縮され70-200との兼ね合いがより楽になりました。
現在ニコンで仕事のスポーツ撮影する際は180-400か当レンズで撮影しています。

レベル

プロ

主な被写体

室内

スポーツ

[もんた@]

2020年7月7日 16:40 [1345539-1]

満足度	5

操作性	5
表現力	5
携帯性	1
機能性	5

古いレンズだけど、凄いレンズ♪

少しだけトリミングしてます。画像は殆ど弄っていません。	解像感を確認してもらえるように、顔だけトリミングしました。

※以前から所有している現行80-400mmと比較した印象をレビューします。

【操作性】200-400mmなので、ズームの回転角度は大きくなく
　　　　　　適度に扱いやすい印象です。

【表現力】絞り開放F4の解像感は、現行80-400mm F5.6 の絞り開放より若干上の印象です。動き物をメインに撮影する人は、F4から撮影できるレンズの恩恵は小さくないはずです。現行80-400mmよりコントラストが高い印象です。

【携帯性】80-400mmはスナップに持っていけますが、コレは無理です。一脚必須ですね。

【機能性】AF速度は現行80-400mmと同じか、こちらの方が古いレンズなのに若干早い印象です。D850で使っていますが、AF精度は80-400mmよりも非常に高く、一瞬でバッチリ合焦します。

【総評】今までTamron150-600mm_G2、Sigma60-600mmを使っていましたが、どんなに調整してもAF精度が低くて手放しました。スポーツを望遠レンズで撮影する場合、やはり純正でないとAF精度に満足出来ないです。極上品の中古を約18万で手に入れました。古くても定価100万円超のレンズは、手にした時の質感、AF速度や精度、何もかもが違う印象を持ちました。コロナ明けで動き物を撮った時の印象も後日レビューしたいと思います。

レベル

ハイアマチュア

主な被写体

スポーツ

[こちカメ鉄カメ]

2012年4月10日 13:24 [496399-1]

満足度	4

操作性	4
表現力	4
携帯性	2
機能性	4

宝の持ち腐れ？

自分の分野（鉄道写真）では、ちょっとオーバークオリティでした。
３００ｍｍｆ２.８のほうが使い勝手が良かったかも・・・(汗)

レベル

アマチュア

主な被写体

風景

[西讃 いりこ]

2011年7月3日 11:44 [421864-1]

満足度	5

操作性	5
表現力	5
携帯性	4
機能性	5

使用感です。

スタート	スタート練習中
空中滑空前

【操作性】画角の調整やピントの微調整も、おこないやすいです。

【表現力】300mmF2.8VRのボケを知ってしまうと、ちょっとですが、Zoomならではの画角の変化を使用すると、固定席からの表現能力は、素晴らしいの一言だと思われます。

【携帯性】300mmF2.8VRより重く携帯性は、良くないですネ。

【機能性】500mmのF4までZoom域が、欲しいですが、今より重くなれば何らかの対応策が必要ですから、あきらめます。

【総評】父の所有レンズですが、ほとんど自分が使用しています。新型でナノクリ効果が、どの程度か不明ですが、ナノクリとVR意外が同じ仕様なら必要ないです。D3やD3sの高感度撮影が必要な環境なら重量バランスから言ってもGoodだと思います。もちろん600mmF4や500mmF4・400mmF2.8ならより良い条件で撮影出来ると
思われますが、初心者にはこの程度で充分です。

レベル

初心者

主な被写体

スポーツ

[今頃？Ｘ５が欲しい。]

2010年11月30日 08:10 [362231-1]

満足度	5

操作性	5
表現力	5
携帯性	無評価
機能性	5

素晴らしくシャープな切れ味！！！

重たくて持ち運びが面倒なのは明るめの望遠レンズ全てに言える事なので、重いと言うのはナンセンスですが、重いです。
このレンズは開放絞りからいたってシャープで感激しました。当方の７０−２００ＶＲ�Uもこの２００−４００のシャープさに期待したのですがハズレを引いたのか７０−２００ＶＲ�Uは現行８０−２００f２.８と１絞り、絞ったＦ４では順光時は変わらぬ有り様でガッカリしました。話しがズレてしまいましたが、画質は定評ある７０−２００ＶＲ�Uの比較にならない程のシャープネスを持っていて、しかもコントラストが高いです。カリカリに写るので人肌のような質感描写を望む人向けでは無いですがこのレンズの用途を考えれば、そのような注釈はいりませんね。
回り口説くなりましたが感動する描写でした。

主な被写体

風景

スポーツ

その他

[学校カメラマン]

2009年4月18日 21:20 [211405-1]

満足度	5

操作性	4
表現力	5
携帯性	2
機能性	5

AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-EDのレビュー

専ら競馬撮影用レンズです。全域で安定した画質を得られます。解像力もあり、ヌケも良いです。たてがみもしっかり解像しています。飛行機や鉄道、モータースポーツを撮影される方にはお薦めです。体力が必要ですが。何度か派手にぶつけてしまいましたがサービスセンターでみていただいても問題ありませんでした。雨にも強いです。フルサイズ機の方が相性がいいような気がします。会社のD3Xに装着して撮影しましたが２メガ機でもしっかりした描写です。

[アキオちゃん]

2008年11月27日 11:32 [171271-1]

満足度	5

操作性	5
表現力	5
携帯性	4
機能性	4

AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-EDのレビュー

ズームレンズにしては単焦点の様にシャープで抜けの良い画が撮れます。
重さも300mm2.8並みに軽くVRを使用すれば手持ち撮影も可能です。
むしろ、300mm2.8よりも全長は長いが手持ち撮影は楽かもしれません。
しかしズームリングの操作は手持ちではやや困難ですので一脚、三脚の使用をお勧めします。
AF精度も問題はありませんが、外してからの戻りは単焦点の方が早いかな〜と思います。
何よりも有難いのは2mという最短撮影距離です。スポーツ、報道系にはとても便利な焦点距離をカバーしています。
解放F値が4ですが舞台撮影にもD3使用でしたら高感度でカバー出来ます。当然三脚使用条件です。
これでD300の高感度性能が上がればこのレンズの使い道がさらにアップすると思います。
値段はそこそこしますが、自分の撮影用途に合えば大変お勧めのレンズです。

[footworker]

2007年8月22日 10:56 [86890-1]

満足度	5

操作性	5
表現力	5
携帯性	3
機能性	5

AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-EDのレビュー

焦点距離全域において、その解像度に満足です。
テレ端のシャープさは特筆もので、価格に見合った高性能レンズ。

[アメリカ在住ニコンユーザー]

2006年12月26日 17:16 [46340-1]

満足度	4

操作性	5
表現力	4
携帯性	5
機能性	4

AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-EDのレビュー

D2X との組み合わせで、主にエアショーでのヒコーキ撮影に使用しています。エアショー会場によっては400mmだと若干短い場合がありますが、D2Xのクロップモードと併用することで焦点距離を稼いでいます。

理想的にはTC14との組み合わせで使えるといいのですが、開放F5.6となるためAFスピードの低下は避けられず、それ以前に画質の劣化がボクの許容範囲を越えてしまいます。主観的な感想ですが、TC14を付けて撮影したデータと、クロップモードで撮影したデータを1200万画素相当まで拡大したデータにはそれほどの差はありません。となれば、クロップモードを使った時のほうがファイルサイズが小さくなるしメリットが大きいと感じました。

とはいっても、TCを装着しない状態でのAFレスポンス、画質ともに素晴らしいものがあり、逆に言えばTCを付けない用途であればかなりの戦力となってくれることは間違いありません。

VRについても一言。ニコンのVRレンズはどれもそうだと思いますが、AF+VRオンの状態で被写体を追いかけて、シャッターをリリースする直前に一旦レンズをセンター位置に戻す結果、直前までファインダーで見えていた構図とは異なる構図で撮れることが少なくありません。静物であればあまり問題とならない気がしますが、ヒコーキのように常時移動している被写体を一杯一杯にフレーミングしていると、鼻が切れたりお尻が切れたりしてしまいます。若干引き気味にフレーミングするか、VRをオフにする必要があります。