MXCR-200 [ブラック]
Bluetoothの送受信や多彩なメディア間での録音に対応した多機能なラジカセ
プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2026年3月30日 00:16 [2015379-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 操作性 | 3 |
| 音質 | 5 |
| パワー | 5 |
| 入出力端子 | 4 |
| サイズ | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
ローマのコロッセオの様な楕円形。ユニークだが上手いパッケージでもある。 |
メイン電源は、左サイドにある。 |
ラジオシステムは右サイド。深夜までラジオを聞いていた思い出が蘇る。 |
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CD/CD-R プレーヤー。コンソールの位置はイマイチ。 |
カセットシステム部。逆さ入れのためか、再生方向が通常と逆に刻印。なんか可笑しい。 |
デジタル端子、カード類も使える。 |
久しぶりのCDラジカセだ。
CDが世に出たのは、1983年。ノイズなく始まるデジタル再生音は、未来を予感させた。87年位から本格普及する。
理由は、それまで市販音源としてはレコードから録音するしかなかったラジカセに、CDプレーヤーが搭載されたからだ。ラジカセサイズだと30cmのレコードを再生するプレーヤーは搭載できないが、12cmのCD再生機は搭載できたからだ。
CD規格は、44.1kHzのサンプリング周波数、16ビットで音質的には凄い凄いというレベルのものではない。が、オーディオという言葉すら知らない人でも、ノイズレスな空間から、すっと音が聞こえるのはわかる。世界的に大普及した。
が、市販CDは高い。ビデオ(VHSですね)レンタルをしていたレンタル店が一斉にCDが並ぶ。CDの受け皿がカセットになる。それまでの音源はラジオ。このCD搭載でメカが苦手な女性も扱える様になり、音楽市場はすごく拡がる。
カセットは1963年に蘭フィリップスが作った記録メディアだ。それまでオープンリールで剥き出しだった磁気テープをハーフ(シェルともいう)に押し込めた記録メディアだ。ハーフが磁気テープを守るため、扱いは段違いに楽になったのだが、ハーフに組み込める磁気テープ量は限られる。つまり音が悪いのだ。
このためメディアメーカーは磁性体を微粒子化(=高密度化)していく。また磁性体の素材も変える。カセットは進化し、それまでのポジションでは十分な性能を発揮できなくなる。
これに対応すべく、ハードメーカーはテープに合わせたポジションを搭載する。最終的にカセットは、「ノーマル(I)」「ハイポジ(II)」「メタル(IV)」3つのポジションが残った。
が、カセットは、MD、CD-Rの様な、新規記録メディアにとって変わられる。そしてiPod以降は、HDD、メモリーカードにとって変わられる。今では、安価な音楽配信が主流。音楽ラジオみたいなものだ。
で、今は原点回帰ではないが、レコードの音の良さが再注目されている。そしてカセットも。双方ともアナログオーディオだが、レコードとカセットでちょっと状況が異なる。レコードは物理スペックがそのまま効いてくるが、カセットはポジションがある。このため最も作りやすいノーマルで復活させているが、音はそれなり。レコードとは異なる。
今回メーカーから、モデルサンプルを借り、チェックした。
【デザイン】
ローマのコロッセオを思わせるような、円形デザイン。コロコロなので愛嬌がある形なのだが、色は「黒」。AVの基本は黒だが、それはクォリティーがある時。が、これはちょっと足らない。このため、全体的に安っぽい。
CD、ラジオ、カセットだけでなくマイクロSDカード、USBも使える。これを2万円以下で作るわけなので、安くならざるを得ないと言えば、その通りなのだが・・・。
が、このモデル、実は音の実力はかなりのもの。円にしたのは、スピーカーの奥行を十分確保するためらしい。ボリュウム小の時の鳴りは大したことないが、あるところから鳴りが変わる。
正直驚いた。今は環境に配慮して作られなくなった2サイクルマシン(ある回転域から急激にパワーが出るため、8000回転ジキルとハイドの様に呼ばれた)の様な物だ。筐体も振動しまくり。侮れないCDラジカセだ。
【操作性】
よくない。
まず、パワーボタンが左サイドにある。ボリュウムは隣なので、要するに左サイドだ。
右サイドはラジオ。天面にCDの挿入口とカセットのコントロールボタン。その下にCDのコントロールボタンと、カセット挿入口がある。しかも切り替えは、ボタン操作で行うのだが、リジューム機能がないので、毎回CDから押し直さなければならない。
確かに、CDを使う人は多いだろう。が、私はラジオつけっぱなしの方が仕事がすすむ。
【音質】
ボリュームが小さい時。どこかで聞いていた音。尖ったところのない、特徴のない音で、耳障りなところはない。むしろ聞きやすいかも知れない。聞きやすいのは、中音域が痩せていないからだ。高音も低音もそんなに出ないので、中音がきちんと聞こえるからだ。
ボリュームが大きい時。テープの良さが出ていた。ノーマルテープは繊細さはあまりないが、割とパワーフルな音が特徴。それがわかる音が再生された。
【パワー】
十分なパワー。それでも聞き易い。
【入出力端子】
端子は、ミニイヤホン、マイクロSD、USBの3つ。マイクロSDはカード差し込み端子。
【サイズ】
奥行があるが、棚上に載せて使うのに丁度良いサイズ。
【総評】
カセットはもはや失われた技術になっている。このため、少量生産されるカセットもノーマルだけ。そう意味では、オーディオ的に面白いメディアとは言えない。
が、このラジカセはそのカセットの良いところが再現されている。
普段使いするのも良いかもと思えるほど。ただ、音楽メディアは、いろいろなところで使えるのが当たり前。家、通勤・通学、クルマの中などで使えなければ、不便だ。
またメディアの供給問題もある。
面白く、かなり気に入ったモデルだが、このモデルが良かったからと言って推すことはできない。
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