LUMIX DC-S9-K ボディ [ジェットブラック]
- フラットデザインのフルサイズミラーレス一眼カメラ。約24.2Mフルサイズセンサーと新世代ヴィーナスエンジンにより階調表現豊かで自然な描写性能を実現。
- 被写体の追従性が高い像面位相差AFや手持ち撮影でも手ブレを大幅に軽減する「アクティブ I.S.」を搭載し、多彩なシーンでの手持ち撮影が楽しめる。
- 「リアルタイムLUT」は基本性能の進化に加えカメラ本体に「LUTボタン」を配置し操作性も向上。アプリ「LUMIX Lab」でオリジナルのLUTファイル作成が可能。
LUMIX DC-S9-K ボディ [ジェットブラック]パナソニック
最安価格(税込):¥159,972
(前週比:+1円↑)
発売日:2024年 6月20日
『a7ciiと比較して』 fightingnimoさん のレビュー・評価


よく投稿するカテゴリ
2025年3月28日 22:12 [1861569-2]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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画質 | 5 |
操作性 | 4 |
バッテリー | 5 |
携帯性 | 5 |
機能性 | 5 |
液晶 | 5 |
ホールド感 | 3 |
Lumix S9を使用して半年以上経過しましたので、レビューをゼロから書き直します。手持ちのa7ciiとS9を併用してきた使用感の違いを中心にレビューしますので、2機種で悩んでいる方の参考になれば幸いです。
【初めに】
Lumix S9とa7ciiはどちらもフルサイズとしては小型軽量かつ威圧感のないおしゃれなフォルムで、いつでも気軽に使えるカメラという点で共通しています。自分はどちらか使わなくなれば片方は手放そうと考えていました。しかし、自分の予想以上にどちらも使う機会が多く、現状どちらも最高に気に入っています。
Lumix S9の最大の特徴は落とせるものを全て削ぎ落としたことによって得られる魅力と制約です。ファインダー、グリップ、メカシャッターなどを省いたことによって、a7ciiよりもさらに威圧感のないフォルムでより軽量なボディーを実現しました。小型軽量を維持しながら手ぶれ補正は一切妥協していません。a7ciiでも静止画撮影時におけるカタログスペックとしての手ぶれ補正は優秀ですが、動画撮影時の手ぶれ補正の差は明確で、そのまま撮影体験にダイレクトに影響してきます。
【動画撮影時における違い】
a7ciiには手ぶれ補正アクティブモードがあり、sony純正かつ広角レンズの場合には手ぶれ補正が効果的に作動します。しかし、まっすぐ歩く場合は強力ですが、少し曲がったり、子供を撮影範囲内に留めるためにカメラを左右に動かす場合にはかくついた映像になってしまいます。(すごくゆっくり動かせば大丈夫) 実際の動画撮影時にはまっすぐ歩くことの方が少ないため、a7ciiでの動画撮影は基本その場に止まったままなるべくカメラを動かさずに行います。また、その場合でもボディー内手ぶれ補正だけに頼ることは難しく、(焦点距離にもよります) アクティブモードで撮影しますのでクロップされて画角が狭くなります。
S9ではボディー内手ぶれ補正だけでもかなり優秀なのでクロップなしで広い範囲の動画を安心して撮影することができます。6Kで広く撮影することも可能です。また、Lumixのみの独自技術ハイブリッドズームによって動画撮影時に画質劣化なくスムーズに焦点距離を伸ばしてくれます。これによって同じ焦点距離のズームレンズを使った場合、手ぶれ補正によるクロップがないのと合わせて、より広角から望遠までS9はストレスなく撮影することが可能で、a7ciiとは全く違った撮影体験をもたらしてくれます。また、S9の手ぶれ補正には電子手ぶれ補正強があり、ボディー内手ぶれ補正との組み合わせでさらに強力な手ぶれ補正になります。クロップするものの、Lumix S18-40mmとの組み合わせでは、子どもの横を歩きどりしながら撮影しても滑らかな映像が撮影できて、積極的に動きながら撮影をしてしまいます。撮影者がとまったままの映像とは一味も二味も違った映像になるため、S9での動画撮影は本当に楽しい。それでは静止画撮影時はどうか。以下に静止画撮影時の撮影体験の違いを記載します。
【静止画撮影時の違い】
S9には冒頭で記載したように削ぎ落としたことによって得られる魅力がある一方で、制約があります。それは主として静止画撮影時おけるものです。自分は普段ファインダーを使わないので、主にメカシャッターとグリップがないことによる撮影体験の違いです。動いている子どもを撮影してもローリングシャッター歪みはほとんど気になりません。(a7ciiの電子シャッターでは気になる) しかし、静止画におけるAF性能においてa7ciiの方が優れていて、総じてスポーツなどの速い動きを静止画で撮りたいときはa7ciiの方が相性が良いです。ところが、子どもが遊びで動き回る程度の自然な動きまでなら、S9でも歪んだりAFを外すようなこともほとんどなく、リアルタイムLUTによる豊富な表現を楽しむことができます。特にLUTを重ねがけすることができる点とLUTの濃度が選べることによって、自分好みの絵作りが簡単にできます。自分は人物撮影がメインなので、肌が明るく綺麗に映るように調整したLUTでの撮影ばかりしています。(スタンダードなどは滅多に使っていない)a7ciiではクリエイティブルックによる表現が可能ですが、種類は限られていて、完全に自分好みの表現にまではできません。また、グリップの違いにより撮影スタイルも変わってきます。S9では肩からぶら下げて必要な時にカメラを持って撮影するカジュアルなスタイルになることがほとんどですが、a7ciiのグリップは小型カメラの中では抜群なので、片手でカメラをホールドしたまま移動して撮りたい場面でそのまま静止画撮影を行うアクティブな撮影になることが多いです。a7ciiではグリップを生かした軽快な静止画撮影体験が魅力的である一方で、S9はおしゃれにカメラをぶら下げてパシャっと撮るカジュアルさが魅力的です。全体的に静止画撮影ではa7ciiの方がアクティブな撮影ができて、動画撮影においてはS9の方がアクティブな撮影ができる点が大きな違いです。レンズラインナップがさらにこの違いに影響を与えています。
【レンズの違い】
panasonicのレンズが動画との相性が抜群なのです。例えばs28-200は413gと世界最小最軽量にもかかわらず、レンズ内にも手ぶれ補正を搭載し、ボディとの協調手ぶれ補正にも対応しています。S9のハイブリッドズームと組み合わせた際の撮影範囲の広さと手ぶれ補正の強力さを一度味わってしまうと、そこから抜け出すのは難しいでしょう。逆に静止画においては手ぶれ補正よりも小型軽量なF値の低いレンズが求められます。そういう意味ではsonyのレンズラインナップは抜群で、F1.4のGM単焦点シリーズがあります。しかし見た目は大きくなってしまうので小型軽量カメラの良さを活かすならf1.8までのレンズでしょうか。
【まとめ】
動画と静止画がどちらも妥協なく最高レベルで撮れるコンパクトなカメラは現在フルサイズ市場にないように感じますが、S9はそこに限りなく近づいた1台です。多くの場面で静止画も動画も満足のいくハイブリッドカメラとして、スマホ世代の方やセカンドカメラをお探しの方には自信を持ってお勧めできます!
- レベル
- アマチュア
- 主な被写体
- 人物
- 子供・動物
参考になった121人(再レビュー後:51人)
2024年7月7日 19:11 [1861569-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 5 |
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画質 | 5 |
操作性 | 4 |
バッテリー | 5 |
携帯性 | 5 |
機能性 | 5 |
液晶 | 5 |
ホールド感 | 3 |
S9とa7ciiの比較。ファインダーとグリップがない分威圧感が少ない。 |
【はじめに】
Lumix S9のようなカメラが出ないかなってずっと心待ちにしていました。このカメラ最高です。これぞ『引き算の美学の結晶』みたいなカメラです。カメラとは?という問いを徹底的に突き詰め、パナソニックなりに出した一つの結論がこのカメラであるってことが嬉しくてたまりません。それは、現在市場に出回っているほとんどのカメラはプロ向けの製品ばかりで、質が良くて、性能が高いけど、価格も高く、大きく重いっていう方向に進んでいる気がしていたからです。(人混みで出すのが恥ずかしいカメラが多い)
その点パナソニックはフルサイズミラーレスカメラをコンパクトでおしゃれなボディーに、強力な手ぶれ補正と大型バッテリーを搭載し、さらにハイブリッドズームなどの新機能を盛り込んで、Lumix labアプリをゼロから開発、それでいて手ぶれ補正つきフルサイズミラーレスの中で最安値を実現しました。これらは全てS9のコンセプトを実現するためだけに逆算されて開発・搭載されているかのようで、もっと多くの人に手軽にカメラを楽しんでもらおうっていう思いがはっきりと伝わってきます。『カメラってプロだけのものなの?写真や動画はスマホで充分じゃなくて、カメラを使うとこんなに楽しい世界がある、こんなに違う絵が撮れる』っていうことをこのカメラを通して多くの人に知ってもらいたい、そんな熱量を、少なくとも僕は強く感じました。ここ最近で初めて『カメラ人口を増やす可能性があるカメラ』をパナソニックが出してくれたことが嬉しいのです。
以下、自分なりにこのカメラの推せるところをレビューしていきます!
【第2世代リアルタイムLUT】
記憶に残る絵を誰にでも撮れるようにするためには、スマホとは違う写真が簡単にかつ、手軽に撮れなければいけません。リアルタイムLUTは素晴らしい機能でしたが、手軽さにかけていました。そこで生まれたのが、Lumix labアプリです。このアプリにより『LUT』が本当の意味で身近なものになり、S9というカメラの価値を大幅に高めています。誰にでも簡単に印象的な写真を撮ることができるようになりました。加えて、Lutの濃度調整や重ねがけで、普段使いできる理想の絵を生み出すことができます。
【クロップズーム】
ハイブリッドズームはもちらん素晴らしいもので、特に動画撮影においてはこの機能があるだけでも全カメラメーカーの中で頭一つ抜けていると言えます。しかし、僕が一番気に入っているのは静止画におけるクロップズームです。(このカメラ単焦点レンズと使うと楽しいんです) ソニーにもクロップズームと似たような機能があって、ずっとLUMIXにも搭載されないかなって夢見ていたのですが、一気にsonyを上回って搭載されました。a7ciiで超解像ズームという似たようなズームを行うと、特に静止画ではafが人や瞳を認識しなくなったり、モニターに映る映像が荒くなったりし、撮影体験が低下してしまいます。その点、Lumixのクロップズームは完璧です。どのサイズまでクロップするか選べる上に、ズーム速度まで選択できます。もちろん顔認識はそのまま、モニターが荒くなることもありません。S9に似合うsigmaの単焦点レンズを使って、クロップズームを使えば満足すること間違いなしです!
【威圧感のないおしゃれなフォルム】
引き算の美学はデザインにこそ表れています。プロからすればファインダーやグリップがあった方が良いに決まっています。が、色々つけばつくほどデザイン性は低下し、人前で気軽に使えないカメラになってしまいます。(少なくとも僕は周囲の視線が気になる) S9はおしゃれかつ軽量なボディーにs5iiの基本性能を詰め込んだ夢のようなカメラに仕上がっています。
【一歩先を行くスマホ連携】
先日複数家族でキャンプに行った際も、皆さんその日のうちにLineでアルバム作って写真共有するんですよね。日常使いではパソコンに転送している暇ないんですよ。Lumixの今までのアプリでは写真のスマホへの転送は正直遅く、使い勝手が悪かったのですが、Lumix labアプリでは高速wifi転送により、ストレスなくスマホに写真を移せます。(ソニーより速い) また、新開発されたmp4 lite形式により高画質な動画のスマホへのwifi転送も十分実用的になりました。加えて気になった写真をlumix labで色編集して共有すれば話題になること間違いなし!
【動画手ぶれ補正】
そもそもiphoneなどではセンサーが小さく、手ぶれ補正が強力です。ところがフルサイズセンサーでは技術的な難易度が跳ね上がるのですが、Lumix S9はコンパクトボディーに強力な手ぶれ補正を搭載することに成功しています。ここまで動画の手ぶれ補正が強いメーカーは存在せず、パナソニックの独壇場といっても過言ではありません。Sigma 10-18 f2.8というapsc用の軽量な広角レンズを使うとジンバルいらずで、歩きながらの撮影が楽しくてしょうがないです。小さなお子さんがいる方は公園で自転車やキックボードと並走して走りながらこのレンズで動画撮ると最高ですよ!(周囲にお気をつけください)
【その他雑感】
僕の中では、初めてLumixのカメラが初カメラとしてオススメナンバー1になりました。今まで周りにおすすめを聞かれたらsony a7ciiかa6700を薦めていました。というのはスマホ世代をがっかりさせないためにはオートフォーカス、手ぶれ補正、手軽さの3点が必要不可欠だと考えていて、lumixはs5iiで惜しいところまでいったものの、大きくて重いカメラは手軽とは言えず、初カメラとしてオススメするにはa7ciiの方が優れていました。ところが、a7ciiにも弱点があります。それは動画での手ぶれ補正がスマホ世代にとっては十分ではないということ。今回S9はaf、手ぶれ補正、手軽さを全て兼ね備えたカメラとして完璧に思われたのですが、メカシャッターがないことが唯一心配でした。ところが、実際S9で動き回る子どもを撮影していても全然歪みが気にならず、これならこのカメラを安心して誰にでも勧められるって思うようになりました。日常使いのカメラを探している方には最高だと思います!
- レベル
- アマチュア
- 主な被写体
- 人物
- 子供・動物
参考になった70人
「LUMIX DC-S9-K ボディ [ジェットブラック]」の新着レビュー
レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
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2025年8月22日 22:56 |
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2025年6月14日 23:10 |
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2025年6月13日 23:49 |
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2025年6月5日 01:13 |
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2025年4月20日 21:58 |
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2025年4月7日 18:33 |
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2025年3月28日 22:12 |
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2024年11月17日 18:36 |
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2024年10月1日 22:29 |
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2024年7月18日 01:30 |
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