2026年2月13日 20:10 [2009012-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 安定感 | 5 |
| 操作性 | 5 |
【デザイン:樹脂だが「安物」ではない】
この製品の最大の議論ポイントは「素材」です。上位機種のFSB(現Aktiv)シリーズが金属製なのに対し、Aceシリーズはグラスファイバー強化複合材(要は強化プラスチック)です。
開封直後は確かに、金属特有の冷やりとした質感や重厚感がないため、価格(実売8〜9万円前後)に対して「軽いな(チープだな)」と感じるかもしれません。
しかし、現場で使い込むと評価は一変します。剛性は極めて高く、8kg近いリグを載せてもたわみや軋みは一切ありません。むしろ、軽量であることのメリット(持ち運びの楽さ)が勝ります。Mk IIになり全体がマットブラックで統一されたため、見た目のプロ機材感も向上しています。
【操作性:魔法のような「ゼロ・スティクション」】
ザハトラーを選ぶ理由はこれに尽きます。
他社製雲台で最もストレスだったのが、パン(横振り)やチルト(縦振り)の「動き出し」の瞬間です。静止状態から動かす瞬間に「カクッ」という微細な抵抗(スティクション)があり、それが映像の揺れとして記録されてしまうことでした。
Ace XL Mk IIにはそれがありません。指一本で押した瞬間から、まるで氷の上を滑るようにヌル〜っと動き出します。特に望遠レンズ(200mm以上)で被写体を追う際、この初動の滑らかさは映像のクオリティに直結します。「自分が上手くなった」と錯覚するレベルです。
【機能性:Mk II最大の功績「0kg対応」と「9段階バランス」】
前モデル(Mk I)からの最大の進化点は、カウンターバランスの範囲が「0-8kg」になったことです。
以前のAce XLは「2kg〜」だったため、軽量なミラーレス単体や、レンズ交換で軽くなった際に、バネが強すぎてチルトが戻ってしまう(跳ね返る)現象が起きていました。
Mk IIでは「0」設定が可能になったため、iPhoneでの撮影や、軽い単焦点レンズを付けたα7S IIIでも、どの角度でもピタッと止まる「完全バランス」を実現できます。
カウンターバランスは9段階(表記は1〜9ステップ)。これが非常に優秀です。Manfrotto 504Xのような無段階(または4段階)だと、レンズ交換のたびに調整ノブをグルグル回して微調整が必要ですが、Ace XL Mk IIなら「このレンズならステップ3」「リグを組んだらステップ7」と数値で管理でき、現場でのセッティング変更が秒速で終わります。
また、地味ですが革命的なのが「照明付き水準器(PrismBubble)」です。ボタンを押すとLEDが光り、水準器を照らします。暗い結婚式場や、夜景のタイムラプス撮影時、スマホのライトで照らす必要がなくなりました。一度これに慣れると、照明なしの雲台には戻れません。
【ここが惜しい:ドラッグ調整の段数】
完璧に見える本機ですが、唯一にして最大の弱点が「ドラッグ(粘り)調整」の段数です。パン・チルト共に「0(フリー)+3段階」しかありません。
・ステップ1:かなり軽い
・ステップ2:標準的
・ステップ3:かなり重い
という設定なのですが、個人的には「1と2の間」や「2と3の間」が欲しいと感じる場面があります。上位機種のFSBシリーズはここが5段階以上あるため、より好みの粘りに調整できます。
とはいえ、ステップ2または3で大抵のシチュエーションはカバーできるため、実用上致命的ではありませんが、「こだわりの粘り」を追求する方は、予算を倍にしてAktivシリーズに行くべきか悩むポイントでしょう。
【安定性・互換性】
スライドプレートはサイドロード式(横からはめ込んでカチッとロックするタイプ)です。Manfrottoの501PLプレートと互換性がありますが、サードパーティ製の安価な互換プレートだと、幅の精度が悪く、装着が異常に固かったり、逆にロックしてもガタつくことがあります。基本的には純正プレートか、精度の高いSmallRig等のプレートを使用することを推奨します。
アクセサリーポート(3/8インチネジ穴)が本体右側に追加されたのもMk IIの進化点です。ここにマジックアームでモニターを取り付ければ、パン操作に合わせてモニターも追従するため、ワンマンオペレーションでの快適性が格段に上がりました。
【総評】
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ビデオ雲台こそ、中途半端なものを買うと結局買い替えることになります。
Ace XL Mk IIは、決して安い買い物ではありません。しかし、2〜3万円の雲台を何個も買い替えるくらいなら、最初からこれを買うのが最短ルートです。
特に、以下のような方には「これ一択」と断言できます。
ミラーレスカメラを使用しており、レンズ交換を頻繁に行う。
時にはリグを組んでシネマカメラ的な運用もする。
動き出しの「カクつき」に悩み、スムーズなパン操作を手に入れたい。
FSB/Aktivシリーズは予算オーバーだが、妥協はしたくない。
プラスチック筐体であることに目をつぶれば、その心臓部は間違いなく「世界最高峰のザハトラー」です。この雲台を手に入れた日から、映像の滑らかさが劇的に変わることを保証します。
プロへの入り口であり、多くのハイアマチュアにとっては「上がりの一本」となる傑作です。
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2025年5月25日 19:22 [1963400-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 安定感 | 5 |
| 操作性 | 5 |
Z9 + Z64 を載せてカウンターバランス7でピタッと停まります。
以前の雲台 ( FHD-81 ) から1kgの軽量化が出来とても満足しています。
これは鳥撮りの皆さんにオススメです!
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2024年5月6日 20:55 [1842242-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 安定感 | 5 |
| 操作性 | 5 |
参考になった18人
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雲台
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