
プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2022年12月30日 13:46 [1663414-1]
満足度 | 4 |
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デザイン | 4 |
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使いやすさ | 5 |
予熱時間 | 5 |
サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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本体。本体に比べ、台がプアなことがわかる。 |
余熱ランプ点灯時。ただしすぐ消える。 |
コードレス時の台。コードは、台にに付きっぱなし。 |
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本体に、電源コードを装着したところ。 |
注水口。上に「スチーム」「ショット」ボタンだ並ぶ。 |
コードレス衣類スチーマーのカテゴリー分類しているが、アイロンも掛けられる兼用型。このため形は小型のアイロン。と言っても、アイロンの温度調整はできない。半端というと、半端であるが、今時の衣類のほとんどが、綿、化繊混合(ナイロン、ポリエステル、アセテートなど)だけだけなので、温度を変える必要もなく対応できる。尚、掛け綿温度は約160℃。アイロンのかけ温度を、高、中、低に分類すると、中となる。
が、第三世代くらいまで、東芝は苦戦していた。スチーム用の水を電動ポンプではなく、操作時の力を上手く使おうとしたためだ。しかし、正直出来はよくなかった。その後、電動ポンプを内蔵し、市場でそれなりの評価を受けるに至った。
今回のモデル「TAS-MX6」はその最新版。東芝ライフスタイル社より、貸し出してもらいテストした。
【デザイン】
アイロンであることを強調していないデザイン。スィッチの目立ちも最低限に抑えられている。色は黒に近く今様。本体はいいのだが、台(スタンド)デザインは、ほとんど工夫がみられない。また、本体、台、ケーブルの一体感もなく、収納時どうするのか困る。衣類スチーマーのように、ほぼ常に出しておくなら、台、ケーブルにも注意を払いデザインして欲しい。今、合格なのは、本体のみ。
【使いやすさ】
スチームは、連続40秒使える「スチーム(11g/分)」と、ドバッとスチームが塊で出てくる「ショット」がある。当然、ショットの連続撃ちは出来ないし、ショットを撃った直後は、スチームもヨレヨレと一瞬出が悪くなる。ここはスチームがあれば七難隠すとするような、海外のメーカーとは一線を画す。節約は美徳なのだ。しかし、緊急的にシワを伸ばすという目的を考えると、スチーム量が多い方が有利なのは、事実。
アイロンは温度設定がないため、使える布種類は限られるものの、小さく、軽く、使い勝手はよい。ただし、本格的なアイロンと比較すると、プレス機能は落ちる。特に綿へのプレスは甘く感じられた。が、今の日本のドレスコードは甘めになっているので、問題ないと判断している。また先端の突起「楽がけライン」は、十分アイキャッチの働きをこなしている。あるとないとで、全く違う。
【予熱時間】
気にならないレベル。
【サイズ】
持ちやすい。重さも適度。カタログ値:0.68g。コードレスの方が使いやすいが、不安な人はコード付きで。コードの長さは、2m。本体に対し、ケーブルの重さがそれなりにあり、バランスは大きく異なる。
【総評】
今時の日本の衣類ケア事情を反映する様な、衣類ケア家電。
本体自体の作りは悪く、使っている最中は、なるほど、こりゃ便利と思うが、システム全体として考えた時の使いやすさには疑問が残るのも事実。が、洋服が安くなり、宝物でなくなったことを考えると、「あり」と言わざるを得ない家電。これで用が足りるのが人の世の面白さというべきか。
ただし、これで対応できないものは、クリーニング屋へ駆け込むという割り切りは必要。買うときは、自分のライフスタイルに合わせて。
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プロフィールライター・編集者。
書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、現地邦人向けのメディアなどにも関わる。帰国後は、新聞、雑誌、ウェブ媒…続きを読む
2022年12月29日 23:56 [1663263-1]
満足度 | 5 |
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デザイン | 4 |
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使いやすさ | 5 |
予熱時間 | 5 |
サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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コード接続時 |
ロックを解除するとコードレスに |
ハンドル形状がフラットになり、水平・垂直どちらの状態でも使いやすくなった |
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衣類スチーマー×コードレス。水位が窓から見えるようになった |
プレスアイロン×コードレス。コードアリでもなしでも軽くて滑りもよく快適! |
アイロン面。静電気でホコリが付きやすいのだけやや気になった |
東芝の衣類スチーマー「La・Coo S」の新ラインナップ。メーカーより実機をお借りして試用。
業界初のコードレスタイプの2ウェイ衣類スチーマーとして2018年に初代モデルが発売された「La・Coo S」。翌2019年発売の2代目、2021年発売の3代目の「TAS-X6」に続いて、4代目。
コードレスでもコード付きでも使える2WAY方式を採用していることが大きな特長で、コードレスでもコードありでも、衣類スチーマーとしてもプレスアイロンとしても幅広く使い勝手よく使える。
本体サイズは幅約7.1×高さ12×長さ17.6センチで、「TAS-X6」よりも高さが1センチ抑えられている。高さが抑えられた理由は、形状・設計が変更されているため。水タンクの形状やハンドル部分などの形状を見直し、コンパクト化が図られた。従来は斜めに角度がついていたハンドルが水平になったことで、水平にしても垂直にしても使いやすい。重心を手元に近づけることで握りやすく重さも感じにくいよう設計されている。
重量は約680グラム(コード使用時は約830グラム)で、「TAS-X6」の約690グラム(同約840グラム)よりも10グラム軽い。
ハンドル部分に大型の水位窓が新たに備えられたのも変更点で、衣類スチーマーとして垂直に使用している際も水位が見やすく、給水のタイミングもわかりやすい。
水タンクの気圧を一定に保つための空気穴も改良されている。空気穴からの漏水を抑制する新規設計の止水弁を採用し、衣類スチーマーとして使用中に左右に傾けて使用する際にも水が漏れにくくなった。
水タンクの容量は「TAS-X6」の115mlに対して約70mLと少なくなっている。スチーム量は連続してスチームを噴射する「連続スチーム」が1分あたり最大約11グラム、集中的にスチームを噴射する「スチームショット」が1回あたり約0.7グラム。「TAS-X6」の連続スチームでは、コード有の場合なら最大約20グラム、コードレス時で最大約14グラムなので、スペックダウンになっているものの、力不足とまでは感じなかった。それ以上に「スチームショット」の機能が便利で、プレスアイロンといて使用する際にも生地をしっかりと湿らせてシワを伸ばすのに非常に実用的。
スチーム持続時間(コードレス時)は、最長約40秒間。「TAS-X6」の約2分間に比べると短いのに加えて、スチームボタンを押し続けなければならないのが少々不便。立ち上がり時間は約50秒と遅く感じることはない。
かけ面温度は、「TAS-X6」は高(約200℃)/中(約160℃)/低(約120℃)の3段階に切り替えることができたが、本製品は約160度(中温)のみ。かけ面はシルバーセラミックコーティングが施されており、布の上をスムーズに滑らせられる。
「TAS-X6」に比べるとスペックだけを比較すると劣っているように見えるが、いい意味で裏切られた。オーバースペックにもスペック不足にもならないちょうどいい範囲で最適化されていると言っていい。しいて言えば、「TAS-X6」よりもプレスアイロンとしての使い勝手がよくなっている印象。プレスアイロンの使用頻度が高く、衣類スチーマーとしても限られた範囲で使いたいというユーザーに向いている。とはいえ、二刀流にありがちな、”どっちつかず”な微妙さが感じられない、どちらの機能も高得点で合格ラインを超えている名品。
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アイロン
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