K9 Pro LTD
AKM製フラッグシップDACチップ「AK4499EQ」を搭載したヘッドホンアンプ
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2022年5月6日 09:39 [1576864-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 無評価 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 無評価 |
| 機能性 | 無評価 |
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|
|---|---|---|
K9とDT1770 |
K9とDX7 |
手持ちのESS ES3098 PRO搭載のヘッドホンアンプTOPPING DX7 PRO(以下、DX7)と、AKM AK4499EQ搭載のヘッドホンアンプを聞き比べたくて、本機FiiO K9 Pro LTD(以下、K9)を購入しました。
主にK9とDX7との比較が中心のレビューになります。
なお、プリアンプ機能は未使用なためヘッドホンアンプ機能のみの評価です。
あと、K9とDX7とはWindows PCにUSB接続しています。
【デザイン】
サイズ・重さは、K9(幅200×高さ77×奥行き250mm、2750g)に対し、DX7(幅222×高さ45×奥行き178mm、1400g)で、添付写真の通りK9の方が大きくて重いです。
本来の置き方である横置きならDX7の方が設置しやすいです。
うちでは、添付写真のように本機は側面を下にして設置し、本機をヘッドホンスタンドの代替としても利用しています。
【音質】
私の耳が肥えていないことが前提ですし、音源、接続機器、好みの違いなどもあるので参考程度に読んでください。
確認した音源は、手元の圧縮音楽、Amazon Music HD、Steamの和製ゲームなどが中心です。音楽は女性ボーカルが多めです。
K9とDX7は共にノイズが聞き取れるほどではなく、音の歪みもなく、音の粒度も細かいと感じます。
リスニング系のヘッドホンであるSONY MDR-Z7M2とDENON AH-D1200にバランス接続したときは、DACの特性よりもヘッドホンの特性が強く反映されたのか、K9とDX7の間に大きな音質の差が感じられませんでした。
一方で、モニター系のヘッドホンでインピーダンスが250オームあるbeyerdynamic DT 1770 PROでK9とDX7を比較すると、他のレビューアーと似た印象となりますが、K9のほうが音声などが少しだけ柔らかく、奥の方から聞こえていた中音域が少し前にでるように感じました。
K9のGAIN機能は3段階ありトーンの振り幅が大きく気に入っています。DX7はGAINが2段階しかないうえ振り幅が小さすぎて使い物になりませんが…。
GAINは普段はM設定ですが、嵐などを荒々しい雑味のある音で臨場感を盛り上げるシーン、ため息などの短く小さい音が重要なシーンなどにH設定にすると良い感じです。
最近は、主にK9とDT 1770の組合せで音声のあるゲーム、DX7とMDR-Z7M2の組合せで音楽を聞くことが多いです。
理由は、K9は、ため息などが特徴的になるDT 1770との相性が良く、フロントパネルから手軽にGAINの変更できるからです。
他の理由として、DX7にはディスプレイ表示があり、Amazon Music HDで曲を排他制御で再生したときに曲ごとにUltra HD、HD、SDなどのサンプリングレートが表示されるのが良いです。またMDR-Z7M2は対応している周波数の範囲が広いので高いサンプリングレートの音源向きでもあります。
一方で、ゲーム中はサンプリングレートを考えないし、排他制御した再生もできずサウンドデバイスの設定値に変換されるので、K9にディスプレイ表示されなくても問題ありません。
【操作性・機能性】
K9とDX7で比較すると一長一短ですね。
K9の良い面は、USB Type-CでMacbookやスマホと接続できること、フロントパネルである程度の操作ができることです。
K9の悪い面は、筐体にデジタル表示がない、DX7よりもサイズ・重さが大きいことです。
K9にはリモコンがない代わりにiOSとAndroidのスマホアプリから設定などを変更できます。
スマホアプリからは、サンプリングレートの表示や、フロントパネルのボタンで操作ができないイコライザーなども変更できます。
Amazon Music HD、Spotifyなどの音楽サブスクの再生アプリにはイコライザー機能がないので、人によっては嬉しいかもしれません。
他にK9とDX7の違いには、入出力面ではMQAやIISの対応の有無、スペック面ではK9はPCM384kHz/32bit & DSD256でDX7はPCM768kHz/32bit & DSD512などがありますが、使いこなせていないので気にしていません。
その他、Bluetoothコーデック数、多彩な入出力の種類などの機能は同じだと思います。
付属のマニュアルは日本語の記載もありますが、ダウンロードするUSBドライバーは英語のみ、スマホアプリは英語と中国語であり日本語には未対応です。
【総評】
本機は限定生産・生産終了であり、かつ希少なAK4499EQ搭載のヘッドホンアンプということもあり、所有欲を満たしてくれるものがあります。
ES3098 PROを2個搭載したESS版K9も登場することも知っていましたが、私的には本機のAK4499EQが欲しかったので本機で満足しています。
DX7とのヘッドフォンアンプ比較だと、機能の違いはともかく音質の差は方向性の違いだと思っているので、DX7が6万5千円、K9が輸送料など含めて9万7千円ぐらいだったことを考えると、K9よりもDX7の方が高コスパだと感じます。
とはいえ、AK4499EQを搭載している有名メーカーのDACは10万円越えが当たり前、そもそもAK4499EQを搭載のヘッドホンアンプ自体が数種類しかありません。バランス接続などの入出力の多彩さなども考えると十分お買い得でした。
まぁ、自分みたいな素人が5万円を超えるオーディオ機器を買い始めると、有名なフラグシップDACへの興味心、好みの音に近い機器を所有したい・組合せたいなど、コスパではなく満足感が中心になのですが…。
参考になった8人(再レビュー後:6人)
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2022年1月29日 23:34 [1544403-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 4 |
| 機能性 | 4 |
気が付いた時にはすでに入手不可能、本体とAK4499EQ両方の希少性でどうしても欲しくなり、海外オーディオサイトを探しましたがダメ。ところが、意外にもアメリカamazonですっきり購入できました。価格は運送費込みでほぼ国内同様。注文後約15日で無事到着しました。(ちなみに2022/1/29現在でもアメリカamazonで購入可能です)到着した梱包はちょうど良いサイズの箱の中に本体の箱が入っていましたが、緩衝材がもうちょっと欲しいと言う感じでした。UD-501からの買い換えです。
【デザイン】皆様ご指摘の通り、剛性もあり、しっかりした感じがしました。ただ、個人的にはサンプリング周波数のディスプレイが欲しかったけど。無い物ねだりです。
【音質】最初の音出しでは、「激変」ではなかったので少しがっかり。でも20時間くらいから押し出しが強くなり、低域が伸び、質感が増しました。ピアノを聴くと低音の存在感が増し、高音が一層煌めくようになりました。最新のDACなのでよ当然良くなる、と言えば当たり前なのですが、期待値よりは少し低かった、と言うのが正直なところ。しかし、他のサイトでも「押しの強さ」は言われており、この機種の特徴だと思います。あと、ヘッドフォン(YAMAHA HPH-MT8 使用)もグッと音が張り出す感じになってgoodでした。
【操作性】電源スイッチが背面にあるのがわかりにくい。ヘッドフォンアンプに切り替えるための方法も少し迷いました。取説がオンラインで公開されていないので困ります。リモコンがないのはやはり不便と思いました。
【機能性】皆さまご指摘の通り、iOSアプリは表示が不十分で見にくい、使いにくいので早期改善希望です。また、
購入に際して、Traduttoと迷ったのですが、ヘッドフォン端子があるのはやはり有難いので、こちらを選びました。
【総評】変えて良かった、のは間違い無いのですが、「大満足」までは至らず。ただ、押し出し感が強く、魅力的です。もう少しバーンインすると変わるかもしれないので、その際はまた追加レヴューさせて頂きます。
参考になった7人
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2022年1月1日 10:39 [1533837-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 3 |
| 機能性 | 4 |
【デザイン】
本体は大きさの割にずっしりしています。剛性が高く見た目、手で触ったときの質感も良いです。塗装もしっかりしています。
【音質】
音の出し始めは中音域とりわけ男声が非常に線太で戸惑いました。20時間ほどのバーンインで落ち着いてきます。プリアウト、ヘッドホンアウトともにやや明るく適度に張りのある音で輪郭が柔らかいです。音像は大きめ、全音域にわたり広大なDレンジでささやかな音にもついつい耳を傾けてしまいます。ESS社のDAC搭載機に比べるとやはり有機的な印象です。音が半歩前に出ますのでMonitor AudioのSilverなど似たようなキャラクターの機器を組み合わせると、くどく感じるかもしれません。デジタルフィルターの設定でもそこそこ音に変化があります。Sharp...だと現代曲向けでSlow...はクラシック音楽に合う気がします。Low Dispersion...だと中庸です。
【操作性】
本体の大きさに比べてスイッチ類が小さいので、頻繁に入出力の切り替えをする人は煩わしさを感じるかもしれません。出力先を縦方向へスライドするスイッチで切り替えるのですが、PREの隣にDACがあるのは操作に失敗したときが怖い…リモコンで遠くから操作できるようになると、より幅広いユーザーに支持されそうです。
【機能性】
Bluetooth Low EnergyのおかげでBluetooth入力していないときでもスマホアプリFiio Control Appからフィルター、EQなどの設定が簡単にでき便利です。iOS版アプリは表示不具合があるので早く修正して欲しいです。
【総評】
10万円ならお買い得だと思います。本体のサイズが比較的コンパクトなので使用中に天板が熱くなるかな、と心配していたのですが杞憂に終わりました。
*細部修正しました。
参考になった8人(再レビュー後:5人)
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2021年12月21日 23:17 [1530899-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 5 |
| 機能性 | 5 |
AK4499EQ搭載の据え置き型DACなので飛びつきました。
類似のコンセプトであるShanling EM5とも悩みましたが、M11 Plus LTDの音が良かったので、FiiOにしました。どんどん沼に入っていく感じです。
ヘッドフォンはリファレンスのSennheiser HD800Sを使っていますが、十二分に鳴らし切ってくれます。サウンドはスタンダードで、どちらかと言うと味付けが元気で若く明るいと思います。
今までなかなか無かったサイジングで、PCラックの上に置いて気軽にプレイできます。AC電源で据え置き型ながら取り回しも良く納得のサウンドを奏でてくれると言う点で、満足できる製品です。
参考になった11人
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2021年12月18日 09:57 [1529765-2]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 3 |
| 機能性 | 5 |
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|---|---|---|
ボリュームライトが点灯 アプリでオフにできます |
【デザイン】
シンプルなデザイン。コンパクトで邪魔になりにくいサイズ。
【音質】
音の所感としては、
スッキリした明瞭感のあるサウンド
無味乾燥としたモニター系というよりはパワー感のあるリスニング系
元気で聴いていて楽しい音
AK4499搭載のおかげか音の粒立ちがよく解像度が高い
過度に色艶を乗せる感じではなく、ヘッドホンの特色をそのまま伸ばすイメージ
使用環境 PC→K9 Pro LTD
使用ヘッドフォン @SENNHEISER HD800S(4.4mm純正ケーブル)
イヤホン Afinal A8000(4.4mmシルバーコート)/BSONY IER-Z1R(4.4mm)
@ HD800SはK9 Pro LTDの開発時のリファレンスヘッドホンだけあって、相性は良かった。
(Fiioの試聴会でK9 Pro LTDを聴きに行った時も実際HD800Sが使われていた)
パワーがあり、駆動力が必要なHD800Sも余裕で鳴らしてくれる。
低音域もしっかり出ていて、若干明るめの音になるのでロックやPOPSを聴くと楽しい。2〜3時間使っても聞き疲れがないので普段はこの構成
AA8000 モニターライクなA8000に力強さというかパワー感が加わって、厚みのある楽しい音になった。K9 Proにはゲインが3つあり、高感度なイヤホンもノイズレスで綺麗に鳴らせる。 この辺りはポータブルーディオを手掛けているメーカーだけあってしっかり作られていると思う。
BIER-Z1R HD800SやA8000では出せない滑らかで艶のあるサウンドが出せる。
艶感と空間表現が豊かになってアコースティックな楽器と合う。
【操作性】
リモコンが無いのは少し不便。
電源のオンオフ、ゲインの変更や入出力選択は本体のスイッチで行う
アプリでイコライザの設定やデジタルフィルターの変更、本体のスタンバイが可能。
ただアプリの機能はまだ少なく、オートパワーオフ機能などが欲しい所。
この辺りは今後のアップデートでの改善に期待。
【機能性】
ヘッドホン端子はバランスが4.4mmとXLR4極、シングルエンドは6.35mmと豊富。
DAC/プリアンプとしても使えるし価格を考えれば機能性は十分。
【総評】
購入にあたって専門店で10万〜20万位の定番複合機(ADI-2 DACやUD-505、TA-ZH1ES)と比較試聴しましたが、それらと比べても遜色ない出来の据え置き機だと思います。K9 Proは前者2つと比べるとやや元気なリスニング寄りのチューニングで自分の好みの音でした。TA-ZH1ESとも悩みましたが、手持ちのHD800Sとの相性が良かったため最終的にはK9 Pro LTDを選びました。
希少となったAKM AK4499EQを使ったDAC内蔵ヘッドホンアンプでありながら、価格は9万前半と抑えられており価格と性能のバランスが優れています。この辺りは中華メーカーだからこそ成せる業でしょうか、 国産メーカーが同じ構成で作れば20〜30万はするでしょう。
また、単にフラッグシップのDACチップや部品を詰め込むことに終始するのではなく、しっかりとオーディオ製品として音づくりの方向性を持って作られた製品だと思います。今までFiioの音というとどこか無味乾燥としていて、つまらない音だと感じていましたが…今回は良い意味で期待を裏切られました。パワーがあって雑味のないスッキリしたK9 Pro LTDの音は自分にはとても合っていました。
不満点としては専用アプリの機能性が貧弱、リモコンが無いため電源のオンオフを本体でする必要があり少し煩雑といった点です。
最後に、、、AK4499DACチップの不足により予約開始から早々に売り切れ終売となってしまいましたが、DACをESS版にして再販される噂もあるので気になる人はそちらを待ってみてもいいかもしれません。
参考になった24人(再レビュー後:21人)
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ヘッドホンアンプ・DAC
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(ヘッドホンアンプ・DAC)
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