『買い換えて満足』 パナソニック 3つ星 ビストロ NE-BS657-W [ホワイト] やぶりん221さんのレビュー・評価

[やぶりん221]

2020年12月31日 20:36 [1404316-1]

満足度	4

デザイン	5
使いやすさ	4
パワー	3
静音性	2
サイズ	3
手入れのしやすさ	4
機能・メニュー	3

買い換えて満足

ソフトダンパーによりドアを閉めたときバタンという不快な音がしない	スチーム機能を使って肉まんを温め調理をする様子

正面外観	庫内	左）クリーントレー　　右）水タンク
付属のグリル皿	前モデルと比べスタートボタンがフラットになりすっきりとしたデザインになった	画面デザインは４種類

長年使用してきた電子レンジがエラー表示により動かなくなった為に　思い切って買い換えを決意。
これまで　ターンテーブル式の単機能レンジだった為に　スーパーやコンビニのくお弁当等はサイズによってはターンテーブルに乗せると回った時に庫内の壁に引っかかって回転しないのが難点だった。
買い換えにあたっては　先ずターンテーブル式では無いもの。また、レンジを設置するラックの棚が低く　現時点において販売されている多機能レンジの上位機種は全て入らない事が判明した為、ラックに入るサイズのレンジの中から選ばざるを得なかった。
とは言え、ミドルランクでも高さがある機種が多く　その中からシャープのAX-AJ1と本機で比較検討した結果、本機に決定した。
双方共、スチームオーブン機能が備わっているが　AX-AJ1は庫内容量が22リットルなのに対し　本機は26リットル。また、AX-AJ1の調理メニュー選択は一覧から調理したいメニューを探して番号で入力しなくてはいけないのだが　本機はカラー液晶から直感的に選択できる。
この様にAX-AJ1と比較すれば　価格なりの差は明らか。
また、本機の前モデルでとなるNE-BS656と比較すると　レシピ数、自動メニューとも本機の方が少なくなって残念な部分もあるが　庫内天井部分がオートクリーン加工されていたり　付属のグリル皿を使って調理後そのまま食卓へ出せる「かんたん見栄えごはん」メニューの搭載、チャイルドロック機能が追加装備されており　また、外観では「スタート」ボタンがフラットになりすっきりとしたデザインになった。ただし、ホワイトモデルでは下部の水タンク、クリーントレイが黒色に変更されており精悍なイメージと捉えられる反面、キッチンを白で統一されている方にとっては少し残念に思われたりと意見が分かれるところかもしれない。
次に、同じパナソニックの上位機種と比較すると　ワンボウルメニューが無かったり　センサーがスウィング式になるなど見劣りするのは否めない。
当方のように　設置場所の関係で26リットルサイズまでしか置けない環境の方でも　上位機と同等の調理をしたい方にとっては惜しい。

ただ、その上で矛盾を感じたのは　耐熱ボウルを使ったメニューで　容量の大きな機種と同様の25センチサイズの耐熱ボウルを指定しているところで　推測するに上位機の調理プログラムのサイズダウン版の開発コスト削減ではないかと思われるが　夫婦2人暮らし等の少人数世帯を理由に本機を購入した場合　このサイズのボウルでの調理は大きすぎると感じた。

では　実際の使い勝手について述べてみたいが　冒頭にも触れたカラー液晶をタッチするだけで調理メニューを設定できるのは便利で　色々な料理を試して作ってみたくなる。
まず、レンジ機能では基本的に食材を入れてスタートボタンを押すだけの簡単さでお弁当やご飯などのあたためは出来てしまう。
面倒な調理時間を設定しなくてもレンジが庫内の食材の温度を自動で見張って食べごろの温度に温めてくれるし　自分好みの温度にも変更することも可能だ。
また、中華まんやフライ、パンといった専用のあたためも用意されており　こちらも取扱説明書を見なくても画面の指示通りにすれば誰でも間違いなく調理が出来る。
気になるのは自動調理のときセンサーが食材の温度をみている関係か調理時間が若干長くかかるところだろうか。

次にオーブン機能だが　Panasonic製のオーブン機能つきレンジ全般の特徴として70度や80度といった低温調理が出来る。
本機も例外ではなく80度の調理が可能となっている。
ここ最近は低温調理機がブームとなっており専用の低温調理機の中には売り切れて入手困難なものもあるほど。
本機付属のレシピ集の中にも低温調理の代表格ともいえるコンフィのレシピが掲載されている。
ただ、専用の低温調理機ではジップロックのような密封できる袋に食材と香草、オイル等を入れて湯煎のように調理できるのに対し　本機のレシピでは耐熱ボウルに食材と　それが浸かるだけのオイルを入れて調理しなければならず25センチボウルを指定しているのも災いし大量のオイルが必要となる（ジップロックがレンジ使用を保証していない為）

先述のパンもオーブン機能を使ったものになるのだが　普通のトーストはもちろん　スチーム機能を併用することで某高級トースターのように外サク中モチのトーストを焼くことだって出来てしまう。
普通のトースト、スチームトースト両方試してみたが　スチームトーストの方は外側はサクッとしているが中が本当にモチモチで個人的好みで言うと（食べ慣れていないというのもあるかもしれないが）普通のトーストのほうが美味しいと感じた。ただし、双方とも焼き時間は若干長めで１枚焼くのに通常トーストの場合でも５分近くかかってしまう。
１分１秒でも早く済ませたい朝食でこの時間は大きい。

グリル機能については上面、下面、両面の焼き方が選択可能で料理によって選べる。

最後に
まだまだ本機で挑戦した料理はあるのだが　文字数の関係で当方がおもに気になったり紹介したい項目を述べてみた。
スチームオーブンレンジは各社とも色々と機能にこだわりを持った機種が多く　購入に際してはカタログを見比べながら迷った。
その中でも　本機はカラータッチパネル液晶を採用し無駄なスイッチ類を省くことで操作性の良さとすっきりとしたデザイン　さらにソフトダンパーを採用しドアを閉める時のバタンという不快な音がしないようにすることで高級感も感じる。
（実売）価格と性能のバランスがいいと感じた

比較製品

パナソニック > 3つ星 ビストロ NE-BS656

シャープ > ヘルシオ AX-AJ1