プロフィールテクニカルジャーナリストの西川善司です。
パソコン、IT全般、半導体技術、グラフィックス技術、ゲーム開発技術、ゲームそのもの、映像技術、映画コンテンツ、自動車とその関連技術、家電製品など、幅広く取材して各メディアに記事を寄稿しています。…続きを読む
2020年6月25日 12:48 [1340932-1]
| 満足度 | 5 |
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| デザイン | 5 |
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| 操作性 | 5 |
| 信号品質 | 5 |
| サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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製品パッケージ写真 |
パッケージの中身は本体、ACアダプタ、取扱説明書のみ |
本体正面 |
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本体背面。A/B/Cのスイッチは分配モード選択用 |
本機を通して分配した画面とホストからの直結画面とでミリ秒カウンターが同一となった |
映像機器を評価する仕事の関係でHDMI分配器は欠かせない道具である。
2015年以降、4K/HDR、4K/60pの映像を取り扱う時代に突入したが、黎明期は、ちゃんとHDMI2.0系、18Gbpsの伝送速度に確実に対応できるHDMI分配器は業務用のものしかなく、価格も5万円以上もしていた。なので、さすがに手が出ず。
ということで、しばらくは、複数のテレビ/モニター機器に対して同一の4K/HDR、4K/60p映像を映す際には、4K/HDR、4K/60pを取り扱える手持ちのAVアンプを切換的に活用して評価を行っていたのだが、「切換器」では「交互」に見比べることは出来ても、同時に映すことは出来ないため2つのテレビ/モニタに同時に映して見比べることはできず、ここが不便と感じるように。
…と、不便を感じるようになったタイミングで、ラトックシステムのHDMI分配器が価格を下げてリニューアル。購入に踏み切ることにした。
ただ、このラトックシステムのHDMI分配器、リニューアルの際に製品ラインナップが複雑化した。しかも、旧世代モデルも事実上併売されることから「4K/HDR、4K/60p対応HDMI分配器」だけで6モデルがラインナップされることに。
ラトックシステム社のHDMI分配器は製品紹介サイト(参考) (https://www.ratocsystems.com/products/video_split.html)
本筋とは外れるが、この複雑なセインラインナップを分かりやすく解説しておこう。
まず、製品選びの際、基本除外してもいいのは旧製品の「REX」シリーズ。継続販売されてはいるが特別な事情がない限りは、現行モデルの「RS」シリーズを選ぶべきだ。
とはいえ、リニューアル後のRSシリーズもラインナップが多く、標準モデルの2分配モデル「RS-HDSP2P-4K」(実勢価格7000円前後)、4分配モデル「RS-HDSP4P-4K」(実勢価格9000円前後)、上級者向けの2分配モデル「RS-HDSP2-4K」(実勢価格11,000円前後)、4分配モデル「RS-HDSP4P-4K」(実勢価格19000円前後)がある。
なお、通販サイトを調べると型番末尾に「A」がつけられた製品も見かけるが、これは通販サイト専売モデルで、機能面の差はないようだ。
標準モデルと上級者モデルの違いは分配モードが「選べるか否か」にある。
上級者モデルでは、分配先に互いにスペックの異なるHDMI機器を接続した際の分配制御を3つのアルゴリズムからユーザーが選べるようになっている。
筆者のように映像機器評価や実験を行ったりしない一般ユーザーであれぱ標準モデルで問題ないはずである。
筆者が購入したのは、上級者モデルの2分配モデルの本機「RS-HDSP2-4K」となる。
分配器なので、使い方は決まり切っているわけだが、上で軽くふれた3つの分配モードについてやや詳細に記しておこう。
3つある分配アルゴリズムはA/B/Cと命名されており、切り替えスイッチは背面側にある(写真参照)
【A】分配側で接続されているHDMI機器の映像フォーマット、音声フォーマットの「最大公約数的な分配」を行うモード。標準モデルはこの動作のみになる。
【B】分配1側で接続されているHDMI機器の映像フォーマット、音声フォーマットが強制採択されるモード。分配2側に接続されたHDMI機器が、採択されたそのフォーマットに対応していない場合は正しい動作ができない。
【C】結論から言うと【A】モードの別バージョンに相当するモード。電源オン時に【A】モードの動作を行うが、それ以降、分配1,2側に接続されたHDMI機器が交換されたとしてもそれぞれの対応フォーマットの再認識を省略する。映像や音声を途切れさせずに分配側のHDMI機器の交換を行うことができるのがウリとなるモードである。
実際にPC、PS4 Pro、UHDブルーレイプレイヤーで4K/HDR、4K/60pの映像を分配しているが、特に問題に遭遇していない。
気になる遅延については、実際に、同一機種、同一ロットのディスプレイを用意して実験したところ「遅延なし」と判断できた(写真参照)。
その測定方法はこんなかんじだ。
2台のRS-HDSP2-4Kを用意し、PCからHDMI出力した映像を1台目のRS-HDSP2-4Kへと接続。分配1側はディスプレイ1へ接続。分配2側は2台目のRS-HDSP2-4Kへと接続し、その分配1にディスプレイ2を接続。これで1ms単位でカウントアップする映像を出力し、約1/1000秒(1ms)で表示映像を撮影。測定結果の写真を示すがディスプレイ1,2に映し出された2つの画面が共に同一のカウンター表示になっていることが分かるだろう。
というわけで、4K/HDR,4K/60P時代のHDMI分配器はこれを使えば問題なし。
一般用途はもちろんだが、eSport大会などのゲーム向けとしてもお勧めである。
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