SRM-700T
- 高出力GT管「6SN7」を採用したハイエンドモデルの真空管ドライバー。シンプルでパワーに余裕のある動作と、透明度の高い音質を実現する。
- 初段のFETには、ペアマッチ特性を厳選して組み合わせたカスタムのローノイズDUAL FETを採用。
- LINE入力は信号をそのまま出力するパラレル出力端子を装備し、XLRとの入力は背面のロータリースイッチにて切り替える方式を採用。
2024年4月2日 18:50 [1830640-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| 操作性 | 4 |
| 機能性 | 4 |
【デザイン】
前世代機より横幅が大きくなり、全面パネルやシャーシ、端子類のクオリティが明らかによくなり、現代的になりました。
値段分はそれなりにかけられているなと思います。
【音質】
これが凄い。
当方、どちらかと言えば半導体派だったのですが、考えが変わりました
。
以前007taを試聴した際には、いかにも真空管らしく濃密で情感たっぷり、音場が左右に非常に広いが、少々ノイジーな感じや高域方向のレンジが狭いという印象を受けました。
700Tは空間が広く情感豊かな雰囲気と、現代アンプに求められるSNの良さとクリアさを高い次元で両立しています。
特に低音は非常に深く、豊かです。
量感がいたずらに豊富というよりかはとにかく良質なので、スピーカーで低音を受けるような身体に来る感じを彷彿とさせます。
欠点としては暖気が結構必要な感じがします。
700Tになり発熱が抑えられた分、逆に本気を出し始めるまで時間がかかるようになったのではないかと邪推してしまいます。
30分ほど試聴したのですが、最初の20分くらいはしっくりきませんでした。
また、高音の抜け、音の見通しの良さや奥行き、かっちり感では700sには勝てません。
これは優劣どうこうではなく、真空管と半導体の差です。(727Aと007taでも同じ傾向がありました。)
なお、相性としてはSR-L700mk2と009sが良いと思いました。
この2機種はラインナップの中では高音寄りなので、700Tと合わせるとバランスが取れ、空間もグッと広がりリスニングとして良質になります。
逆に007AやX9000は暖色系でしっかり低音が出るので、700sと合わせたほうがしっかりドライバーをグリップしてリニアに駆動してくれると思います。
【操作性】
電源を入れて入力を選び、ボリュームを弄るだけです。
アナログアンプなので特異なことはないです。
【機能性】
007taではなかったボリュームパスが可能になっており、しかも727Aのようにレンチでシャーシをこじ開ける必要がなくなったのでとても良いです。
強いて言えば、XLRのパススルーが欲しいところです。
STAXユーザーの中には別途スピーカーシステムを構築している層が少なからずおり、音の純度という観点でせっかくなら全てXLRで繋ぎたいです。
【総評】
値段分の価値はある素晴らしいアンプだと思います。
あえて欠点を言うならば、新品価格30万弱を踏まえると+10万程度でT8000の中古が狙えるという一点に尽きます。
700sの方が人気のように思えるのは、700sはオール半導体な一方、700t/t8000はハイブリッド型で方式が被ることが理由だと思います。
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2024年2月17日 18:15 [1813833-1]
| 満足度 | 5 |
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| デザイン | 4 |
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| 音質 | 5 |
| 操作性 | 5 |
| 機能性 | 4 |
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|---|---|---|
所有するSTAXシステム類 |
開封直後。背後にソース機器などが見える。 |
SRM-700Tの背面 |
購入後、約1週間使用した感想です。
STAXのドライバー(ヘッドホンアンプ)は、SRM-006tA(真空管)→SRM-400S(半導体)と使用して来て、今回は真空管の上級モデルを導入。
イヤースピーカー(ヘッドホン)はSR-L700mk2です。
システム概要(信号の上流から順に)
・DELA N1A/3(SSD)
・Accuphase DP430(USB-DACとして使用)
・Accuphase E480(プリアウト)
・STAX SRM-700T(パワー部ダイレクト接続)
・STAX SR-L700mk2
SRM-700Tは背面のボリュームバイパスにより、パワーアンプとして使用し、ボリュームコントロールはE480のプリアウトを使用。
SRM-700Tのボリュームには高品質パーツが使われており、十分に良い音で音楽を愉しめますが、比較するとプリ/パワー分離によりセパレート化した方が、より音楽の躍動感が感じられるため、ボリュームバイパス入力で使用しています。
006tAや400Sと比較して、真空管とか半導体といった方式の違いを超越した、音楽性の高さ、有無を言わせずに音楽に惹き込ませる、魅力的な仕上がりになっています。
1週間、仕事から帰って毎日聴いていて、月並みな表現ですが「このソフトには、こんな音が入っていたのか!」と、何度も仰け反ってしまいましたね(笑)
006tA→400S に入れ替えた際には、その超微粒子サウンド(音が消え入る瞬間のグラデーション)に感激しましたが、700Tでは音がしっかり鳴っている中でもフルオーケストラの分離感が超絶的で、尚且つ左右方向のサウンドステージの拡がりが圧倒的。
部屋で鳴らすスピーカーなら上手く調整できた際に、左右のスピーカーの外側(時には壁の外側)まで広大に拡がるサウンドステージを体験しますが、まさかヘッドホン(イヤースピーカー)で体験できるとは予想外でした。
まだ伸びしろがあるはずなので、セッティングやケーブル類の吟味により、更に凄まじい体験ができるはず。
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