K371-Y3 レビュー・評価

満足度：4.60

（カテゴリ平均：4.24）

満足度ランキング—位

集計対象5件 / 総投稿数8件

1. 5 60%
2. 4 40%
3. 3 0%
4. 2 0%
5. 1 0%

評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
デザイン 見た目のよさ、質感	4.58	4.19	-位
高音の音質 高音部の音質の良さ	4.79	4.15	-位
低音の音質 低音部の音質の良さ	4.38	4.12	-位
フィット感 装着したときのフィット感など	4.62	4.08	-位
外音遮断性 外の音を遮断するか	3.21	3.79	-位
音漏れ防止 音漏れを防止するか	3.21	3.79	-位
携帯性 コンパクトさ	3.98	3.86	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[ayrtoncs]

2021年6月1日 03:40 [1459124-1]

満足度	5

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	4
外音遮断性	4
音漏れ防止	4
携帯性	4

買って損はしない1万円程のAKG

一応、40時間放置エージングしてからの評価です。

【デザイン】
家で使っていますが、比較的にコンパクトに収められるので良いと思います。

【高音の音質】
キレイに透き通った音でモニター用のヘッドフォンという感じがしますが、嫌な感じで突き刺さる用な音は出てなく、生演奏会などに行っている人にとっては、オススメできます。

【中音の音質】
高音低音とうまくバランスが整っていて、フラットな音質です。ヴォーカルものでも違和感なくいいです。

【低音の音質】
AKGは初めて、一応密閉型ではノイキャンの1000XM3を使っています。
オープン型AKGは低音が弱いのかなーと以前視聴したときに感じましたが、密閉型のおかげか、よく鳴っています。低音の輪郭もこの価格帯では素晴らしいです。
AKGのオープン型を愛用してきた方にとっては、もう少し低音下げたほうがいいと思うでしょうが、中音にぼやぼや被さってくることなく中音ともバランスがよく取れていると思います。

【フィット感】
側圧も強すぎず弱すぎず、数時間使ったときも疲れませんでしたし「あれ？ヘッドフォンつけてたっけ？」という具合に気持ちよくフィットします。

【外音遮断性】
側圧が強すぎないこともあって、小音量で聴くと外の音がもやもやします。

【音漏れ防止】
ヘッドフォンを太ももに挟んで音を出してみましたが、中音量調節程度では気になるような音漏れはないですねー。

【携帯性】
イヤーパッドも縦長になり、まん丸のAKGと比べたら薄くなっていてとても良いと思います。コンパクにたためますし、問題はないです。

【総評】
低音･中音･高音が絶妙なバランスで整っており、いい意味で特徴のないモニターに近いヘッドフォンです。今の(6/1/2021)時点で11,000円辺りなので、高音質で聴きたい初心者(?)や、気軽に外で使いたいというオーディオ好きの方々には持っていて損はないと思います。

主な用途

その他

接続対象

ポータブルプレーヤー

[Moto-ya]

2021年3月16日 14:14 [1433551-1]

満足度	4

デザイン	3
高音の音質	4
低音の音質	3
フィット感	5
外音遮断性	4
音漏れ防止	4
携帯性	3

モニターヘッドホンとしては良品、リスニングには物足りなさあり

ヒビノが3年保証を付けてくれてます	ちょっとのっぺりしたデザインは好みが分かれる？

【購入経緯など】
　通勤時やオフィスで使うことが多いため密閉型のポータブルが欲しかったところ、本機が発売され注目していました。ただ、2万円の予算は無かったので下位機種K361を狙っていたのですが、昨年秋頃から価格が下がってきたので思い切って購入。

【デザイン】
　のっぺりしています。オーガニックな雰囲気というか。好き嫌いの分かれるところでしょうね。自分としては、もうちょいメカニカルな雰囲気のデザインが好きですが、ヘッドバンドはしっかりしていてAKGの文字が誇らしげで良い感じです。

【音質】
　モニターヘッドホンだけあって細かく解像している感じですが、う〜ん、自分の好みではなかった、というのが結論です。装着具合で低域の量が変わりますが、どうあがいても自分が求めるようなキレのある、ほどほどの厚み、量感のある低音は出ませんでした。まぁ、モニターですもんねぇ。
　そういう視点では、ATH-M50x あたりの方が自分は好みかなぁ、音質的には。中低域あたりの鳴り方も、ちょっと軽い感じです。

【フィット感・取り回しなど】
　装着感はややきつめですが、パッドがプニプ二で柔らかくて心地良い着け心地です。しっかり耳を覆ってくれますが、重量もそれなりにあるので長時間着用は疲れる感じです。ケーブル端子は安心感のある mini XLR です。この端子は特殊なものではないので、Amazon あたりでもリケーブル製品が豊富ですね。

【総評】
　モニター的に使うのであれば、素晴らしいヘッドホンなんでしょうが、自分としてはイマイチ、一番重要な「音質」「音色」面で、ちょっと好みではありませんでした。

主な用途

音楽

接続対象

ポータブルプレーヤー

[ドーヴェンウルフ]

2020年7月8日 23:19 [1345943-3]

満足度	5

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	4
フィット感	5
外音遮断性	2
音漏れ防止	2
携帯性	無評価

密閉型のAKGで評価が少ないが良いヘッドホン

クチコミ欄にてプチレビューさせて頂きましたが、本ヘッドホンの人気度があまりにも悪いためレビューさせて頂きたいと思います。

良いと感じたところから無差別にレビューしたく思います。悪しからず…。

まず、本ヘッドホンの装着感は聞く音楽ジャンルによりますが…天に昇るかのような心地良い体験ができます。
イヤーパッドは長時間着けても耐えられる極めてソフトなタッチ感と程よい締め付けのバンドの力加減があり、絶妙なバランス加減です。近年これ程よい装着感のヘッドホンを感じたのは数年前のMDR-1Aぶりですね。

さて、音質となりますが、付属のケーブルでの試聴だと癖が少なく極めてモニターよりでありますが、聞こえるヴォーカルの距離感が若干遠いです。モニターヘッドホン聞き慣れている方ならすぐわかると思います。このチューニングは個性を出すためにあえてそうしたのではないかと勝手に解釈してます。なぜなら楽器音に関しては極めて忠実に演出されます。

私は導体を変えることにより、音質を楽しむようにしており、本ヘッドホン購入したあと導体についてなかなか悩みました。なぜなら私の所有ケーブルには本ヘッドホンにあうような端子のケーブルはありませんでした。AKG特有の端子採用であり、ここに拘るのは何故なのか疑問には感じます（SONYのようなふざけた採用であり）が、やむなしですね。なので急ぎ、Mogami2534及びMogami2893を用意しました。リケーブルすることで付属ケーブルと比べ、Mogamiシリーズの特徴となりますが、高域と中域がくっきり聞こえるようになり、若干低域が上がる仕様です。素晴らしいです。

AKGって型番には数字が記載されてますよね。数字の桁が上がれば上がるほどグレードが上がっているように感じますが、それは勘違いと思います。本ヘッドホンは371の数字でありますが、密閉型の中では極めて高性能である。型番の数字だけでは決して判断しない方が良いですよ。本ヘッドホンは他と比べ、なかなかないような独特な良い音を出してくれるモニターヘッドホンです。

AKGシリーズ愛好者ならご存知かと思いますが、素敵なケーブルありますよね。Neumann社製のオーディオケーブルはこのヘッドホンにドンピシャです。音は上品で高域と低域は飛び出たような音がなく、しかし濃厚かつ柔らかい音質を表現をされる導体です。Mogami2534と比べてもそれぞれの良さがあり、どちらが良いとは言えないです。ぜひ試して見てください。

おすすめします。

主な用途

音楽

接続対象

ポータブルプレーヤー

[浜風使用中です]

2020年5月21日 02:19 [1329958-1]

満足度	4

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	4
外音遮断性	3
音漏れ防止	3
携帯性	5

とってもいい

リスニング用として購入しました。AH-D1200と使い分けるモニター系を探していました。ZX300、XPERIAXZ1直挿しにて使用してます。
【気に入ったところ】
ゴツすぎないデザイン、折り畳み機構、サイズ感、重さ、音、リケーブル可、スマホでも十分鳴らせるところ、装着感、値段、全てに満足しています。
家電量販店で視聴して、購入を決めました。このヘッドホンが￥18,000程度で手に入るなんて、世の中捨てたもんじゃありません。
【音質について】
モニターらしく、クリアで、高音、中音、低音全ての解像度が高いです。低音もよく出ていて、不満はありません。籠り感はありません。中高音が明るい感じで、ＢＡイヤホンに近い印象です。
モニターというと、音が間近に感じられたり、ぐっと迫ってくるような印象があるのですが、本機はモニターらしからぬ空間を感じます。左右に広く、奥行きはそこそこ、高さも感じる気がします。
純正ケーブルだと、自然で絶妙な響き感があって、それが空間表現に一躍買っていると思います。普段はよりクリアで低音が力強く聴こえるFURUTECH ADL iHP-35Xにリケーブルして使っていますが、たまに無性に純正で聴きたくなる時があります。
リケーブルは色々試しましたが、上記に落ち着いています。
【少し気になるところ】
箱出し直後のイヤーパッドのシワがひどい。ずっとこのままかと不安になるくらいシワがついていますが、そのうち伸びるので安心してください。
密閉型の割には、外遮音性が低い。
音漏れもそこそこする。
イヤーパッドのクッションが柔らかすぎて、着けると、パッドがかなり潰れてドライバーが近くなりすぎるので、耳が当たったり、聴き疲れする。
⇒パッドの内側に低反発ウレタンを加工したものを追加して(約1.5倍にして)使っています。(ちゃんと収まっているので見た目には分かりません) パッドの潰れを抑えたことで、音圧が程よくなって、聴き疲れが軽減しました。詰め物を1.3倍程度に減らして、加工精度を上げたら、もう少し良い感じになるかも。

重低音モリモリで聴きたい人以外、みんなにオススメできます。
特に、ＢＡイヤホンが好きで、ヘッドホンも欲しいけど、何にしようか迷ってる人がいたら、断然コレがオススメです。

主な用途

音楽

接続対象

ポータブルプレーヤー

[second fiddle]

2020年3月23日 21:21 [1312092-1]

満足度	5

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	3
音漏れ防止	3
携帯性	4

外使いしやすいAKGがやっとキターッ♪

DAP直挿しで十分に鳴らせます

ヘッドホンとしてはコンパクトなサイズ感と
軽さ、楕円形ハウジング&イヤーパッドに
なった事で屋外でも気兼ねなく使いやすい
AKGがやっと出たなぁ♪と試着・試聴して
即買いしました。
K371は正式にはプロ向けモニターという
部類ですが私は完全にポータブル用途で使用
してます。

私のAKG所有歴はポータブル型のK545、
密閉型のK550MK �U、開放型のK712Pro。
いずれも丸形ハウジングとイヤーパッドで
AKGの基本的形状でした。まん丸パッドは
ゆとりあるサイズで耳に当たる事が無く、
快適ではあるものの、自分の耳周りには有り
余る大きさで音が逃げる、外音が入る、
フィット感に難アリで正直キライでした。
K371も丸形タイプだったら試聴すらして
なかったと思います。

私がこれまで使ってきたポータブル型で1番
フィット感が良かったのはSONY MDR-1AM2
です。K371の装着感は1AM2より少し側圧
強め。それ以外は結構近いです。
コレはかなり良い装着感だと言えます。
楕円形になったパッドはモッチリ柔らかで
ヘッドホン自体も軽量で小振り。ガンガン
外で使えます。ただし、正式には屋外用の
ポータブル機ではないため大音量で聴くと
音漏れはするし、遮音性もそれほど高いく
はない。自分も外ではかなり大音量で聴く
方なので、家族や周りの人に音の漏れ具合
を確かめてもらって漏れない音量で使って
ます。
これまで外用メインだったのはDENONの
AH-D1200でした。音が良く遮音性と音漏れ
耐性が抜群に良くて軽量。外で音楽に没入
できる性能に富んだヘッドホンでした。
しかし、K371の音質の方が勝ってしまった。
遮音性などはAH-D1200より劣ってしまうが、
最近はK371が外用のメインになってます。

また、ネット上や販売店などの製品スペック
表記ではインピ32Ω、感度99dBとなっているが、
製品外箱のスペック表記では感度114dB
となってます。それこそスマホ直挿しでも
大音量になるので、後者が正しいでしょう。
K371はかなり鳴らしやすい部類で大音量に
するだけならスマホでもOK。ただしDAPに
繋いだ音と較べたら音の太さ、厚み、拡がり
は解りやすく劣る。正確にはポータブル用途の
製品ではないので鳴らし切るという意味でDAP
と組み合わせた方が良いと思います。

音質は100%ガチ・モニターというより、
30%くらいリスニング要素が加わった感じ
と私は思います。他のモニター機のように
耳の近くでガンガン鳴るというより、一歩
距離を置いて鳴る感じ。密閉型モニターと
しては少しゆとりのある空間を感じる。
更に音の『圧』を鼓膜にドーンッとぶつけて
くるのではなく、細やかな音の粒で聴かせる
タイプだと思う。例えば、プロの音楽業界
では長年の定番SONY CD900STなんかとは
違う方向性でしょう。900STは着け心地の
面でも音質の面でも1時間着け続けると耳が
グッタリ疲れてしまうけど、K371は3時間
くらい着けっ放しでも耳が疲れない。
高域は開放型のKシリーズには敵わないが、
上まで自然にスーッと伸び繊細な美音。
密閉型としては凄く良質な高域。
中域も緻密、繊細、丁寧、という言葉が
ピッタリ当てはまる。正にモニター機だと
思わせる部分ですね。低音域は拡がらず
膨らまずキレとスピード感がある。
結構、元音源に忠実なようで低音モリモリ
な楽曲ではドスドスと低音を出し、低音が
少ない楽曲ではスッキリとした低音を聴かせ
ます。ヘッドホン側で低域を強調したり
せず、元のソースのバランスを崩さない良質
な出音である事が伺えます。

ひとつの基準となる音、カッコつけて横文字
で言うと『リファレンス』かな？
自分が所有するモニター型ヘッドホンでコレ
に当たるのがSRH1840です。
何の色付けも無く、淡々と音源の全てを正確
に鳴らしてるような気がするから。
そして音楽ジャンルを選ばない汎用性も兼ね
備えていると思う。
コレを基準に聴き較べるとK371の音は少し
明るく、少し派手めに聞こえる。
そして聴いていて楽しくノッテしまいます。
上記でリスニング要素を感じると言ったのは
この部分。
私は女性ボーカルのポップスも聴けば、
ダークでヘビーなスラッシュメタル、JAZZ
やR&Bも聴く雑食です。
ダークでヘビィなSlipknotやMegadethなどを
自宅で聴く時は必ずHD660Sを手に取ります。
HD660Sも一応はプロ向けモニター機ですが
重厚で重い音。暗くてダークな楽曲には相性
バッチリで、明るくポップな曲には全く合わない。
なのでジャンルを選ぶヘッドホンだと思ってます。
K371の場合はポップなのもヘビィなのも
イケる万能タイプですから、何か特定の
ジャンルに特化したような個性は無いです。
マニア心をくすぐるような部分が無く、平凡
と言えは平凡なのかも。だからこそ使い回し
がきくとも言えます。

最後に苦言になりますが、製品の梱包が
雑でガッカリしました。ヘッドホン本体を
無理矢理に押し込んだのか、イヤーパッドが
シワくちゃだった。ケーブルもギッチギチに
折りたたまれてバインド線でキツく結んで
あって跡が消えない。4ヶ月くらい使って
ますが、まだシワが残ってますね。
検品書らしき紙が中国文っぽいので多分、
Made in Chinaでしょうね。
うーん.....物が良いだけにチョット気になる
部分ですね。

主な用途

音楽

接続対象

ポータブルプレーヤー

[野村ケンジ]

2019年12月31日 16:46 [1288164-1]

満足度	4

デザイン	4
高音の音質	4
低音の音質	4
フィット感	5
外音遮断性	3
音漏れ防止	3
携帯性	4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

これまでとイメージの異なる新世代AKG

つや消しブラックで纏め上げられたシックな印象の外観。	折りたたみ機能が採用されているのでコンパクトに収納できる。	着脱式ケーブルは長さの異なるストレート2本とカールコード、3タイプが付属する。
ケーブルコネクタはミニXLRを採用。弟モデルK361とは異なり互換性はないので注意。

輸入代理店からサンプルを貸し出しいただき、2ヶ月ほどにわたって色々と試しました。プレーヤーはZX300やAK KANN CUBEなどを使用。AKG K1500やティアックUD-503、iFi Audio「micro iDSD BLACK LABEL」など、据え置きやポータプルヘッドホンでも試聴してみました。

【デザイン】
曲面を多用したデザインやつや消しブラックで纏められたカラーリングなど、シックという言葉が似合いそうな、上品な佇まいに纏め上げられています。

【高音の音質】
サラサラという表現が似合いそうな、クリアな高音です。それほど耳障りではないのに、しっかりとディテールが伝わってきます。

【低音の音質】
モニターヘッドホンであるためか、量感はそれほどありません。フォーカス感がしっかりと確保されているので、小気味いいビートが楽しめます。

【フィット感】
歩本体が比較的軽量なうえイヤーパッドが柔らかいため、装着感は良好です。

【外音遮断性】
密閉型ハウジングを採用しているのでまずまずの遮音性を持ち合わせていますが、外音はそこそこ聞こえてきます。

【音漏れ防止】
密閉型ハウジングを採用しているので、まずまずの遮音性を持ち合わせています。よほど大音量でなければ、屋外の使用も可能です。

【携帯性】
スイーベル機能はありませんが、イヤーパッド部が独特の回転をして折りたためるため、携帯性は良好です。

【総評】
デザインもサウンドも全く新しい、新世代となったAKGモニターヘッドホンです。正直、AKGらしい音の広がり感や、ヴォーカル（やギター）の伸び伸びとした歌声を楽しむことはできませんが、にじみや歪み感の少ない、ディテールが分かりやすいサウンドを持ち合わせていますので、モニターヘッドホンとしてはなかなか使い勝手が良さそうです。ヘッドホンアンプの駆動力もそれほど必要なく、ポータブルDAPとの組み合わせでも充分に実力を発揮できました。
もし、AKGらしいヘッドホンが欲しければ「K701-Y3」や「K240 STUDIO-Y3」、AKGらしさを残しつつも現代的なモニターヘッドホンが欲しい人は「K245-Y3」や「K275-Y3」の方をオススメします。
また、着脱式ケーブルはAKGモニターヘッドホンで採用の多いミニXLRなので、リケーブルすることで音のダイレクト感を高めることも可能です。AKG純正オプションに交換することをお勧めします。

[鴻池賢三]

2019年10月23日 14:50 [1269982-1]

満足度	5

デザイン	4
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	4
音漏れ防止	4
携帯性	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

名実共にスタジオユースに適した高音質モデル！

装着イメージ	質感のご参考に	ケーブル端子部と同梱の変換プラグ

メーカーからサンプル機（メディア用）をお借りしてのレビューです。
音質はA&Ultima SP1000を組み合わせ、ハイレゾ音源で確認しました。

【デザイン】
デザインには好みがあると思いますので、写真などを参考にご判断頂ければと思います。
ハウジングはAKGの伝統的とも言える円形ではなく楕円形。ポータブルユースを意識しているとのことです。
質感ですが、全体的にマットブラックで表面仕上げも良好。シンプルでプロの道具として格好良いと思います。

【高音の音質】
特定の低域でモヤっとするようなことがなく、素の特性は良さそうです。
粒立ちが良く、ボーカルはテクスチャも鮮明。ドライな印象を受けるかもしれませんが、余計な響き（艶）がなく、モニター用途としては適正かつ高性能に思います。

【低音の音質】
50mmの大口径ドライバーは流石で、強調することなく低く深い低域を再生します。
近年音楽用ヘッドホンで流行りの重低音サウンドを期待すると違った方向ですが、ソースに低音が含まれていると、それに応じて量感豊かに再生でします。
中低音も、特定の帯域でモヤっとするような印象はなく素直な高音質。音楽鑑賞をする上でも違和感がないので、没頭できます。

【フィット感】
本体重量は256ｇです。
パッドの柔らかさは特筆に値し、挟圧も適正。優しく包み込まれるような感覚で、フィット感は非常に良好です。

【外音遮断性】【音漏れ防止】
密閉型のアラウンドイヤータイプとしては一般的な範疇です。

【携帯性】
ヘッドバンドに対し、ハウジング部は垂直方向に180度回転してコンパクトに折りたたみが可能。携帯性は良好です。

【総評】
伝統のAKGデザインでないのは寂しい感もありますが、コンパクトで折りたたみもでき、プロの道具として使い勝手を考えた進化版と考えたいものです。
本機K371-Y3は1.2mのストレートケーブルも付属し、モニターライクな高音質を求めるポータブルオーディオファンにもおすすめできます。

[藤本健]

2019年10月22日 16:18 [1268774-2]

満足度	5

デザイン	5
高音の音質	5
低音の音質	5
フィット感	5
外音遮断性	5
音漏れ防止	5
携帯性	5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

名門AKGのモニターヘッドホン K371-Y3

名門AKGのプロフェッショナルラインのモニターヘッドホン K371-Y3	持ち運びに便利なキャリングポーチが付属	AKGヘッドホンなどでも採用されているMini-XLR端子を採用

世界中の音楽制作現場で定番となっているAKGのヘッドホンやマイク。そのAKGは1947年にオーストリア・ウィーンで設立され、1949年にヘッドホンを発売して以降、多くのプロに愛用される機器を開発してきた。特にマイクのC414やK240 Studioは、名機として欧米のレコーディングスタジオや放送局などで、プロのエンジニアやミュージシャン達から支持され続けている。もちろん日本でもAKGのマイクやヘッドホンのブランドとしても著名なブランドの1つだ。

そんなAKGから、プロフェッショナルラインのモニターヘッドホンとして発売されたのがこのAKG K371-Y3。そもそも、モニターヘッドホンというと、作曲やミックスにおいて、音色や楽器の音量バランスを確認するのに欠かせないものであり、夜中などスピーカーから音を出せない環境では、最終的な音の出口になることもあるだろう。そんなモニターヘッドホンに求められるのは、いい音で聴こえるよう色付けされている音ではなく、低音域から高音域までフラットに再生してくれてる、原音への忠実さといえる。

それこそ、モニターヘッドホンで再生された音で楽曲を判断していくことになるため、いくらいい音源やいい楽器を使っていたとしても、音を判断する環境が悪ければ、変に低音が出すぎてしまったり、高音がキンキンになってしまったり、他の環境で自分の楽曲を再生したときに、意図しない音になってしまうのだ。

そのため、的確に音を判断できるモニターヘッドホンが必要なのだが、このK371-Y3はモニターヘッドホンに必要な条件を満たしているためDTMに適しているといえる。再生帯域は5Hz〜40kHzとかなり広く、音の細かい部分までモニタリングすることが可能。実際に聴いてみると、音の分離感がよく、超低音まで聴き取ることができるのだ。高音に関してもきれいに再生されるので音の判断がしやすく、中高域の再現性もよく、リアルな音を聴くことできる。

デザイン的には楕円形のイヤーパッドとなっていて、長さを調整するヒンジ部分をクルっと回転させると、折りたたむことができるので、付属のキャリングポーチに入れれば、コンパクトに持ち運ぶことができる。自宅でのモニタリング環境をそのままスタジオや外に持っていけるというのは嬉しいところだ。

また、K371-Y3のヘッドバンドとイヤーカップをつなぐアーム部分には金属製のパーツが用いられていて、外に持ち出したりしても、ちょっとやそっとじゃ壊れない作りになっている。それこそ厳しい耐久テストを行い、優れた耐久性を確保しているそうなので、安心して使用することができるだろう。

そんな、K371-Y3は他のAKGヘッドホンなどでも採用されているMini-XLR端子を採用している。3mカールコード、3mストレートケーブル、1.2mストレートケーブルが付属しているので、断線時などにも簡単にリケーブル可能だ。

私が運営しているDTMステーションではAKG K371-Y3について、もっと詳細に紹介しているので、ぜひそちらも参照していただきたい。
「名門AKGからDTMに最適なモニターヘッドホン2機種が誕生。コストパフォーマンスに優れたK361-Y3、K371-Y3を試してみた」
https://www.dtmstation.com/archives/26864.html