『撮影者の意図に忠実に従ってくれる良い撮影機材です。』 ニコン Df ボディ [シルバー] Berniniさんのレビュー・評価

2013年11月28日 発売

Df ボディ [シルバー]

  • 直感的で安心感のあるダイヤル操作系と、幅広い撮像感度域をカバーする高画質を、小型・軽量ボディで実現したデジタル一眼レフカメラ。
  • フラッグシップモデル「D4」と同じ、有効画素数1625万画素、FXフォーマットCMOSセンサー、画像処理エンジン「EXPEED 3」を採用し、高画質を提供。
  • 電源OFF時も含め、ISO感度、シャッタースピード、露出補正などの設定値を常時視認できる。可倒式露出計連動レバーを採用し、非AIレンズの装着も可能。

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タイプ:一眼レフ 画素数:1661万画素(総画素)/1625万画素(有効画素) 撮像素子:フルサイズ/36mm×23.9mm/CMOS 重量:710g Df ボディ [シルバー]のスペック・仕様

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Df ボディ [シルバー]ニコン

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満足度5
デザイン5
画質5
操作性5
バッテリー5
携帯性5
機能性4
液晶5
ホールド感5
撮影者の意図に忠実に従ってくれる良い撮影機材です。
当機種Nikkor 60mm f/2.8G ハンドストラップでホールディング向上
当機種Zeiss ディスタゴン35mm F1.4(f/8)悪天候でもシールドが頼もしい
当機種Nikkor 58mm f/1.4G (f/2.5)ポートレート

Nikkor 60mm f/2.8G ハンドストラップでホールディング向上

Zeiss ディスタゴン35mm F1.4(f/8)悪天候でもシールドが頼もしい

Nikkor 58mm f/1.4G (f/2.5)ポートレート

当機種Zeiss マクロプラナー100mm F2(f/2) ポートレート
当機種Zeiss マクロプラナー100mm F2(f/2) ポートレート
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Zeiss マクロプラナー100mm F2(f/2) ポートレート

Zeiss マクロプラナー100mm F2(f/2) ポートレート

Zeiss ディスタゴン35mm F1.4(f/1.4) ポートレート

D3S、D800を売却するとともにD800Eを知人に譲り、小型軽量で高感度に強いDfを2台購入し使い始めました。私にとってニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく直感的に扱える実用的な機材であると感じています。以下、「露出」、「フォーカス」、「構図」を考える上で気づいた点について述べます。購入7週間後のレビューです(2014年1月19日更新)。

【1.露 出】
Dfでは露出をダイヤルでカチカチと設定する仕様のため強制的に手順を強く意識させられます。
露出の基本であるExposure Triangle(絞り、シャッター速度、感度)の概念がカメラを上から覗いた時に実体化しているというのは非常に直感的だと思いますし合理的だと感じます。

(絞り)
絞り環のあるレンズが使い易いです。
D800Eでは内蔵フラッシュの照射時のケラレ防止のためフラッシュの位置ができるだけ高くなるように収納した状態ではペンタ部前面がせり出してくるようなレイアウトになっています。これはせっかくセットした絞り値を上から確認しようとしても見づらくなっています。ちょうど四角の黒い部分(ペンタ部前面)が絞り値を隠すような格好になります。

一般的に絞りはレンズ側にあり、よりレンズに近い左手でコントロールする方が合理的であると思っています。実際にフィルム機では左手で絞りをコントロールしているのでデジタル機でも左手で行えたら直感的にも使い易いのにとずっと思っていました。
ニコンDfでは内蔵フラッシュが省かれ絞り値が隠されることはなくなりました。
私はツァイスレンズの主要被写体が浮き上がるような描写が好きなのでMFレンズをよく使用しているのでこの点は大いに感謝しています。
Dfのダイヤルによる表示は視認性・直読性に優れています。
左手に被写界深度をコントロールする自由が戻ってきたようで非常にうれしくなりました。従来通りダイヤルを右手でスピンしての操作も可能でありレンズや状況に応じてユーザーが好きな方を選べるので操作性が悪い(従来のデジタル機との違和感がある)とは感じません。私には慣れの話だと感じます。

(感度設定)
ISO100からISO400ではD800Eの方がダイナミックレンジが広いようですがISO400以上ではDfの方が広く、ノイズも出にくいので光量の十分でないところではDfが使い易いです。
DfはISOダイヤルが独立していることもあり、ISOオートが使い易いです。撮影メニューで設定した制御上限感度よりもISO感度ダイヤルで設定したISO感度が高い場合、ISO感度ダイヤルで設定したISO感度を制御上限感度として撮影します。
私はD800Eでは制御上限感度をISO1600に設定していましたがDfではかなり高めでいけると思っています。ISOが制御上限感度にはりついた際にはダイヤルで上限を突破して更に高めに一発で設定できるので便利です。

(シャッター速度)
シャッタースピードダイヤルで1EVづつ設定した後、ファインダーから目を離さずにコマンドダイヤルで1/3ステップづつ変更できるシャッタースピードの簡易シフト機能はとても便利です。

(長秒撮影)
D800/D800EやD4についている10ピンターミナルはDfにはないためリモートコードMC36-Aは共有できません。Df本体の設定によりインターバルタイマー撮影ができますが、設定できるのが30秒以内までとなっています。長秒露出やシャッター速度(撮影時間)が30秒を超えるインターバル撮影を可能にするには外付けのコントローラーが必要になります。インターバル撮影機能が搭載された有線のコントローラーは純正品にはなく、高価なワイヤレス接続のもの(WR-1:69,300円)しかありません。
そこでJJC 電子レリーズ タイマーリモートコントローラー(MC-DC2 互換品)を購入し試してみました。問題なく作動します。純正品のMC-36Aの機能とほぼ同等なので使い易いです。


【2.フォーカス】
MFレンズで撮影する場合フォーカスエイドがあると便利です。フォーカスエイドはD800/D800E同様に精確でかなり信頼できると思います。また、ファインダー撮影した画像は撮影時のフォーカスポイントを中心として拡大表示されますが、その際の拡大率をD800/D800E同様に低・中・高から選べるので便利です。ライブビューでも同じように拡大率を選べます。

【3.構 図】
水準器に関しては、ファインダー使用時には一軸方向(ローリング方向)しか対応しておらずD800/D800Eのように二軸対応(ローリング・ピッチング方向)にして欲しかったです。液晶モニター上の水準器表示ではローリング、ピッチング両方向の傾きが確認可能であるので、Df自体にはセンサーが搭載されているので変なところで出し惜しみしている感じがします。撮影を補助するこういった機能は省略せずきちんとファインダーでも表示(On/Off)するようにして欲しかったです。

【4.その他】
グリップは控えめで右手のホールディングが悪いと感じる方もいるかと思いますが(特に手の大きな方)、ハンドストラップをつけるなどすれば落下防止になるとともにホールディングも改善すると思います。
バッテリーの持ちもよく長時間の撮影でも安心して持ち出せます。D800Eのように電池の状態(新旧・残量%表示)が詳細にわかると更に安心できると思います。シールドはD800Eと同等で耐候性があり悪天候でも躊躇せず持ち出して撮影できるのはありがたいです。


以上、主として露出、フォーカス、構図について気づいた点を述べましたが、ニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく撮影者の意図をダイレクトに伝えるとともに視認性の優れたインターフェイスを採用した高感度に強い小型軽量の実用的な機材だと使用していて感じました。
設定によっては従来のデジタルカメラと同じ操作要領で撮影ができるのでシチュエーションや撮影者の撮影スタイルによってどちらにでも対応できるようにしてある点はこれまでになくユニークだと思います。

ニコンDfは撮影者の意図に忠実に従ってくれる機材であるとともに、撮る愉しみを感じさせてくれるカメラだと思います。

レベル
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主な被写体
人物
風景
子供・動物
夜景
室内

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満足度5
デザイン5
画質5
操作性4
バッテリー5
携帯性5
機能性4
液晶5
ホールド感4
撮影者の意図に忠実に従ってくれる良い撮影機材です。
当機種AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/60秒 / ISO800
当機種AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/100秒 / ISO640
当機種AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/100秒 / ISO640

AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/60秒 / ISO800

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AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/100秒 / ISO640

当機種AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/100秒 / ISO640
当機種AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/60秒 / ISO640
当機種ディスタゴン35mm F1.4 / F1.4 / ss1/60秒 / ISO640

AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/100秒 / ISO640

AF-S Nikkor 58mm f/1.4G / F2.0 / ss1/60秒 / ISO640

ディスタゴン35mm F1.4 / F1.4 / ss1/60秒 / ISO640

「高画素:低感度」+「低画素:高感度」のFX機のシステムに変更したいと思い、D800E + D800からD800E + Dfの組み合わせに変えました。私にとってニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく直感的に扱える実用的な機材であると感じています。以下、「露出」、「フォーカス」、「構図」を考える上で気づいた点について述べます。購入10日目のレビューです(2013年12月7日更新)。


【1.露 出】
(絞り)
私はツァイスレンズの主要被写体が浮き上がるような描写が好きなのでMFレンズをよく使用しています。フォーカシングリングの回転角も多くまたトルクも極上でMFで撮っていてとても楽しくなるレンズです。
最新のZF.2タイプのものはレンズにCPUが入っていて設定がExifに反映されます。ニコンのGタイプレンズで消えてしまった絞り環もついているのでフィルム機でも使用できます。
但し、ニコンのデジタルカメラにつけるには絞りを最大に絞った状態にしてロックしておかなければなりません。絞りの操作はサブコマンドダイヤルで行うことになり実質的には使用できない機能でした。
一般的に絞りはレンズ側にあり、よりレンズに近い左手でコントロールする方が合理的であると思っています。実際にフィルム機では左手で絞りをコントロールしているのでデジタル機でも左手で行えたら直感的にも使い易いのにとずっと思っていました。
ニコンDfが登場してそこのところが一変し改善されました。カスタムメニューの「f7コマンドダイヤルの設定」>「絞り値の設定方法」>「絞りリング」を選択することによって絞り環が使えるようになります(ニコンのDタイプのオートフォーカスレンズも同様に使えます)。
左手に被写界深度をコントロールする自由が戻ってきたようで非常にうれしくなりました。

(感度設定)
ISO100からISO400ではD800Eの方がダイナミックレンジが広いようですがISO400以上ではDfの方が広く、ノイズも出にくいので光量の十分でないところではDfが使い易いです。
DfはISOダイヤルが独立していることもあり、ISOオートが使い易いです。撮影メニューで設定した制御上限感度よりもISO感度ダイヤルで設定したISO感度が高い場合、ISO感度ダイヤルで設定したISO感度を制御上限感度として撮影します。
私はD800Eでは制御上限感度をISO1600に設定していましたがDfではかなり高めでいけると思っています。ISOが制御上限感度にはりついた際にはダイヤルで上限を突破して更に高めに一発で設定できるので便利です。
感度自動制御のオン・オフは「AE-Lボタンとサブコマンドダイヤル」に割り当てているので、ファインダーから目を離さず瞬時に適正露出の見極めができるので重宝しています。
一度ボタンを押せばISO感度ダイヤル設定値がファインダー内に表示されます。ボタンから指を離せば現在の測光値を表示します。後どれくらいシャッター速度がかせげるのか、又は、被写界深度をどれくらいの深さまでできるのかといった直感的判断がし易いです。

(シャッター速度)
シャッタースピードダイヤルで1EVづつ設定した後、ファインダーから目を離さずにコマンドダイヤルで1/3ステップづつ変更できるシャッタースピードの簡易シフト機能はとても便利です。

(長秒撮影)
D800/D800EやD4についている10ピンターミナルはDfにはないためリモートコードMC36-Aは共有できません。Df本体の設定によりインターバルタイマー撮影ができますが、設定できるのが30秒以内までとなっています。長秒露出やシャッター速度(撮影時間)が30秒を超えるインターバル撮影を可能にするには外付けのコントローラーが必要になります。インターバル撮影機能が搭載された有線のコントローラーは純正品にはなく、高価なワイヤレス接続のもの(WR-1:69,300円)しかありません。
そこでJJC 電子レリーズ タイマーリモートコントローラー(MC-DC2 互換品)を購入し試してみました。問題なく作動します。純正品のMC-36Aの機能とほぼ同等なので使い易いです。


【2.フォーカス】
MFレンズで撮影する場合フォーカスエイドがあると便利です。フォーカスエイドはD800/D800E同様に精確でかなり信頼できると思います。また、ファインダー撮影した画像は撮影時のフォーカスポイントを中心として拡大表示されますが、その際の拡大率をD800/D800E同様に低・中・高から選べるので便利です。ライブビューでも同じように拡大率を選べます。オールドレンズで条件によっては収差がけっこう出てピントが甘くなりがちな場面でも、ライブビューで拡大して確認しながら撮影するとほぼ間違いなくピントが合いシャキッとした画像になるのが嬉しいですね。


【3.構 図】
水準器に関しては、ファインダー使用時には一軸方向(ローリング方向)しか対応しておらずD800/D800Eのように二軸対応(ローリング・ピッチング方向)にして欲しかったです。液晶モニター上の水準器表示ではローリング、ピッチング両方向の傾きが確認可能であるので、Df自体にはセンサーが搭載されているので変なところで出し惜しみしている感じがします。撮影を補助するこういった機能は省略せずきちんとファインダーでも表示(On/Off)するようにして欲しかったです。


以上、露出、フォーカス及び構図について気づいた点を述べましたが、ニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく撮影者の意図をダイレクトに伝えるとともに視認性の優れたインターフェイスを採用した高感度に強い小型軽量の実用的な機材だと使用していて感じました。設定によっては従来のデジタルカメラと同じ操作要領で撮影ができるのでシチュエーションや撮影者の撮影スタイルによってどちらにでも対応できるようにしてある点はこれまでになくユニークだと思います。

ニコンDfは撮影者の意図に忠実に従ってくれる機材であるとともに、撮る愉しみを感じさせてくれるカメラだと思います。

レベル
アマチュア
主な被写体
人物
風景
子供・動物
夜景
室内

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満足度5
デザイン5
画質5
操作性4
バッテリー5
携帯性5
機能性4
液晶5
ホールド感4
撮影者の意図に忠実に従ってくれる良い撮影機材です。

「撮る愉しみ」は今も昔も関係ないと思っています。ハッと魅かれる被写体を前に構図、露出、フォーカスをどうするかを撮影者が考え、いかにそれを忠実に設定に反映できるかといった点は今も昔も変わらず重要なことだと思います。また、撮影者の意図をどれくらい忠実に反映してくれるかが良い撮影機材の基準ではないかと思っています。

私にとってニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく直感的に扱える実用的な機材であると感じています。

「高画素:低感度」+「低画素:高感度」のFX機のシステムに変更したいと思い、D800E + D800からD800E + Dfの組み合わせに変えました。以下、「露出」、「フォーカス」、「構図」を考える上で気づいた点について述べます。購入4日目のレビューです(2013年12月1日)。


【1.露 出】
(感度設定)
ISO100からISO400ではD800Eの方がダイナミックレンジが広いようですがISO400以上ではDfの方が広く、ノイズも出にくいので光量の十分でないところではDfが使い易いです。

スナップ等で被写体との距離や表現に応じて絞りとシャッター速度を決め感度は自動制御(ISO-Auto)まかせで撮ったとしても、「制御上限感度」は躊躇せずかなり高めに設定できると思います。私はD800Eでは制御上限感度をISO1600に設定していましたがDfではかなり高めでいけると思っています。

感度自動制御のオン・オフは「AE-Lボタンとサブコマンドダイヤル」に割り当てているので(他のボタンとダイヤルの組み合わせも可能)、ファインダーから目を離さず瞬時に適正露出の見極めができるので重宝しています。
一度ボタンを押せば制御上限感度である設定値がファインダー内に表示されます。ボタンから指を離せば現在の測光値を表示します。後どれくらいシャッター速度がかせげるのか、又は、被写界深度をどれくらいの深さまでできるのかといった直感的判断がし易いです。

(絞り)
私はツァイスレンズの主要被写体が浮き上がるような描写が好きなのでMFレンズをよく使用しています。フォーカシングリングの回転角も多くまたトルクも極上でMFで撮っていてとても楽しくなるレンズです。
最新のZF.2タイプのものはレンズにCPUが入っていて設定がExifに反映されます。ニコンのGタイプレンズで消えてしまった絞り環もついているのでフィルム機でも使用できます(キヤノン用は絞り環は省略されてます)。
但し、ニコンのデジタルカメラにつけるには絞りを最大に絞った状態にしてロックしておかなければなりません。絞りの操作はサブコマンドダイヤルで行うことになり実質的には使用できない機能でした。
一般的に絞りはレンズ側にあり、よりレンズに近い左手でコントロールする方が合理的であると思っています。実際にフィルム機では左手で絞りをコントロールしているのでデジタル機でも左手で行えたら直感的にも使い易いのにと長年思っていました。
ニコンDfが登場してそこのところが一変し改善されました。カスタムメニューの「f7コマンドダイヤルの設定」>「絞り値の設定方法」>「絞りリング」を選択することによって絞り環が使えるようになります(ニコンのDタイプのオートフォーカスレンズも同様に使えます)。
左手に被写界深度をコントロールする自由が戻ってきたようで非常にうれしくなりました。

(長秒撮影)
D800/D800EやD4についている10ピンターミナルはDfにはないためリモートコードMC36-Aは共有できません。Df本体の設定によりインターバルタイマー撮影ができますが、設定できるのが30秒以内までとなっています。長秒露出やシャッター速度(撮影時間)が30秒を超えるインターバル撮影を可能にするには外付けのコントローラーが必要になります。インターバル撮影機能が搭載された有線のコントローラーは純正品にはなく、高価なワイヤレス接続のもの(WR-1:69,300円)しかありません。
そこでJJC 電子レリーズ タイマーリモートコントローラー(MC-DC2 互換品)を購入し試してみました。問題なく作動します。純正品のMC-36Aの機能とほぼ同等なので使い易いです。


【2.フォーカス】
MFレンズで撮影する場合フォーカスエイドがあると便利です。フォーカスエイドはD800/D800E同様に精確でかなり信頼できると思います。また、ファインダー撮影した画像は撮影時のフォーカスポイントを中心として拡大表示されますが、その際の拡大率をD800/D800E同様に低・中・高から選べるので便利です。ライブビューでも同じように拡大率を選べます。オールドレンズで条件によっては収差がけっこう出てピントが甘くなりがちな場面でも、ライブビューで拡大して確認しながら撮影するとほぼ間違いなくピントが合いシャキッとした画像になるのが嬉しいですね。


【3.構 図】
水準器に関しては、ファインダー使用時には一軸方向(ローリング方向)しか対応しておらずD800/D800Eのように二軸対応(ローリング・ピッチング方向)にして欲しかったです。液晶モニター上の水準器表示ではローリング、ピッチング両方向の傾きが確認可能であるので、Df自体にはセンサーが搭載されているので変なところで出し惜しみしている感じがします。撮影を補助するこういった機能は省略せずきちんとファインダーでも表示(On/Off)するようにして欲しかったです。


以上、露出、フォーカス及び構図について気づいた点を述べましたが、ニコンDfは懐古趣味的な機材ではなく撮影者の意図をダイレクトに伝えるとともに視認性の優れたインターフェイスを採用した高感度に強い小型軽量の実用的な機材だと使用していて感じました。設定によっては従来のデジタルカメラと同じ操作要領で撮影ができるのでシチュエーションや撮影者の撮影スタイルによってどちらにでも対応できるようにしてある点はこれまでになくユニークだと思います。

ニコンDfは撮影者の意図に忠実に従ってくれる機材であるとともに、撮る愉しみを感じさせてくれるカメラだと思います。

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