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2018年9月24日 15:15 [1042601-5]
| 満足度 | 3 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 操作性 | 3 |
| 拡張性 | 4 |
| 音質 | 3 |
アマゾンのレビューで、「この機種独特のヒスノイズが少なくとれるポイントに癖がある」とか、「ヘッドフォン端子にもノイズが多い」「各プラグ類に小さなノイズが乗る」等書いてありますが、そういう複雑奇怪な問題はなく、単にマイクプリアンプ部のS/N比が悪く、ゲインが低いだけです。
ゲインが低いので、実用的な音量でモニターするためには、ヘッドフォンの音量を上げなければならないので、「ヘッドフォン端子にもノイズが多い」等の誤解が生じただけでしょう。
また、「一定レベルを越えるとデジタルレベル調整に切り替わるような感覚」とも書かれていますが、もともと本機の「レベル」は「デジタルレベル調整」です。
このように、本機の基本的な仕様を理解するのがなかなか難しいために、滑稽な誤解が生じているようです。
▼基本的な仕様として、本機の「センス」と「レベル」の意味が重要です。
「センス」はアナログレベル調整で、6dB刻みでしか調整できません。
(内蔵マイクの場合はHMLの3段階でしか調整できません。)
「レベル」は0〜127の段階で細かく音量を調整できますが、ADの後に設けられたデジタルレベル調整です。
当然、録音のためにはほとんど意味がありません。場合によっては有害です。
アナログレベル調整でクリップすると、それをデジタルレベル調整で直すことはできません。
つまり、録音のためのレベル調整は6dB刻み(内蔵マイクの場合は15dB刻みぐらい)で大まかに調整できるだけです。
レコーダーの基本的な機能としては、かなり弱いものです。
しかも、録音のためにはほとんど意味のない「レベル」は、本来固定しておきたいのに、前面に出ていてさわりやすく、録音のために必要な「センス」は奥にあり動かしにくい。
これはレコーダーとして、大変「センス」の悪い設計ですね。
▼マイク録音の性能ですが、感度の高いコンデンサーマイクを使った場合は、まあまあ良好な録音ができます。
その場合でもデジタルレベル調整をしなければ、「センス」最大で普通の会話録音に適する程度で、非常にマイクゲインは低いです。
感度の低いダイナミックマイクの場合は、「センス」を最大にしても実用的な録音レベルは得られません。
そこで「レベル」やヘッドフォン音量を上げると、「サー」というノイズが盛大に出ます。
他の製品と比較すると、低価格のハンディレコーダー(TASCAM DR-05やZOOM H2n)と同程度ですが、そういう製品にダイナミックマイクをつなぐことはないので、本機のS/N比の悪さが目立ちます。
▼コアキシャルS/PDIF入出力が可能なのは大きなメリットです。
その場合は、「センス」も「レベル」も関係なく、デジタル信号をそのまま記録できます。
しかも、それをそのままデジタル出力できます。
他の製品で、DR-100MKII、DR-680、PCM-D50等もデジタル入力はできますが、いずれも組み合わせる機器によって正常に入力できないことがあるようです。(DR-100MKIIにはほとほと困りました。)
その点本機は、機器によらず安定して入力できます。
▼また、アナログ入力でも、他の性能の高いマイクプリアンプからライン入力すれば、比較的良好な結果が得られます。
(その場合、センスは-14dB〜+4dBぐらいの間で使えば良いようです)
つまり、感度の高いコンデンサーマイクを使うか、他のマイクプリアンプからライン入力すれば比較的良い結果が得られます。
デジタル入力すれば非常に良い結果が得られます。
しかし、マイクプリアンプ回路のS/N比の悪さとゲインの低さのため、感度の低いマイクを直接つなぐと使用に耐えません。
▼旧製品R-44との違いは、Auto Sens、Playlist等の機能が加わっただけ、一方で液晶サイズが小さくなり、老眼には非常に見づらくなった点が違います。基本的な性能・機能は同じなので、R-44のレビューも参考にして下さい。
http://kakaku.com/item/K0000005016/
なお、4ch独立にRCAの出力端子があるのは良いのですが、出力レベル-20dBuは低すぎて使いにくいです。
4chのマイク入力だけなら、ずっと安いTASCAMのDR-70DとかDR-701Dの方がはるかに性能も良く、使いやすいですね。
- 比較製品
- TASCAM > DR-100MKII
- TASCAM > DR-70D
- TASCAM > DR-680MKII
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2018年7月28日 22:08 [1145977-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 3 |
|---|---|
| 操作性 | 4 |
| 拡張性 | 4 |
| 音質 | 4 |
◆購入動機
テレビ局や関係する劇場で設備として導入しているところがあったので、万が一自分が使うことになった場合に備えて購入してから数年になります。
既にR88を使っていたため操作系で迷うことはありませんでしたが、アナログ時代のレコーダーを思わせる物理スイッチの明快さが現場では重要なこともあったりします。
◆音質など
後発のレコーダーも多数出て、今となっては音質的に特筆すべきものもないですが、癖の少ない混ぜやすい音質というところはローランドの良いところです。あれこれ音源を混ぜて使う場合には重要な要素になることがあります。
外部マイク使用では、上位モデルのR88よりは若干劣り、R26よりは良い感じです。
内蔵マイクはR88にはないもので(スレート用マイクはありますが)、緊急用には使えると思います。内蔵マイクメインならR26のほうがよいかもしれません。ローランドでシステムを組んでいる人ならR88のほうが満足度は高いでしょう。
◆携帯性
電池4本で駆動でき、重量は電池込みで約1064gです。見た目の重厚感の割には軽く、例えばZOOM F4は電池8本駆動で最も軽くして約1239gですので、この手の物としてはそう重くないことがわかります。
◆デザイン的なもの
三脚ネジ穴やマウント用のアタッチメントみたいなものはないので、カメラ周りで使うには少々不便です。どちらかというと音声さん向けデザインかと思いますが、底部には定番の滑り止めゴムも付いているので机の上での使用でも問題はないです。
使用頻度は高くないですが手放さずに手元に残している理由は、人に貸す場合等に、物理スイッチが多いので特に複雑なことをしないなら電話やメールでも遠くの相手にこうすればよいと指示を送ることも容易と思われるからです。
◆トラブルなど
使っていてほとんど問題が起きたこともありませんでしたが、他メーカーのレコーダーと一緒に使用した場合に一度だけ同期させられず困ったことがありました。どちら側の機種の問題だったのか、あるいは送り出しのミキサー側のサンプリングレート等の設定が関与していたのかわかりませんが、それ以降は気を付けています。
◆その他
要・不要はともかくとして録音時と再生時にそれぞれエフェクトがかけられます。レコーダーでは(あっても)どちらか一方だけという機種が多いので、ある意味貴重な機種です。
■設定画面を出すのが初見の人にはわかりにくいかもしれないので、何かの参考にでもなればと思いやり方を書いておきます。
まずEFECTボタンを押します。デフォルトではEFECT OFFになっていると思うので、ファンクションボタンを回して各種エフェクトの種類を表示させます。するとEFECTボタンが点灯します。
その状態でDISPボタンを押すと各種エフェクト設定のできる一段深い階層の画面が出ます。
3バンドイコライザーはMIDのみ周波数可変のようで、よく言えばセミパラメトリック風ですが調整範囲は200hzから6300hzまでとなっています。
6バンドイコライザーは125 250 500 1k 2k 4k となっています。
ノイズゲートは周波数をいじれます。
コンプは各種パラメーターを変更できます。
エンハンサーやディエッサー機能もあります。この機種でナレーション録りはしたことがないですが、ディエッサーは簡易なナレーション収録等で役立つかもしれません。
他にMSマイク・ミキシングも可能となっています。
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