『私にはコスパ最高の名機』 SONY α57 SLT-A57Y ダブルズームレンズキット どらにゃんちゅうさんのレビュー・評価

[どらにゃんちゅう]

2013年6月10日 10:30 [602017-1]

満足度	5

デザイン	5
画質	5
操作性	5
バッテリー	5
携帯性	5
機能性	5
液晶	5
ホールド感	5

私にはコスパ最高の名機

カメラのレビューは本当に人それぞれです。人によっては最高と評価されているものが他人にはイマイチな評価になっているものがよくあります。なぜでしょうか？
画質というものはカメラ本体とレンズの性能によって決まると信じている方がほとんどです。でも実際はそうではありません。私たちは機械ではなく人間なんです。私たちの目はみんな同じではありません。他人とは微妙に見える色や雰囲気が違っています。それに手の感触、耳に伝わる音、撮るセンスと写真を見る観点（これが一番大事）もみんな違います。なので高いカメラが良いのではなく、自分の感性にあったカメラを選ぶことが重要です。私はこのカメラが自分の感性にあいました。

うろ覚えですが指揮者がオーディオマニアに苦言を言った言葉が私たち写真好きにも当てはまると思います。「私はいろいろな音を苦労して一つの音に聴こえるように指揮しているのに、なぜあなた方はそれをバラバラにして聴こうとするのか？」と。写真も同じです。メーカやカメラが一生懸命いろいろな撮影データを一枚の写真として成り立つようにまとめているのに、それをバラバラにして（等倍鑑賞など）鑑賞することは残念なことだと思います。それよりも一枚の写真として雰囲気を楽しむことが本当の写真好きだと思います。

このカメラはまさにそういう写真が本当に好きな方なら、偏見を持たずに楽しんで写真を撮れるものです。よくソニーを家電メーカのカメラとして評価しない方がいます。そういう人は写真やカメラが好きなのではなく単に名前が好きなんだなと思います。そんな人は絶対カシオのデジカメなんか触らないんでしょうね。今のデジタルカメラの基礎となったのはカシオであり、それを開拓したのはソニーだということを認めたらもっと写真が楽しめると思うのですが。
他のメーカーとは違う路線でソニーは挑戦しています。様々な選択肢を提供し、いろんな人がもっと身近にカメラで写真を撮れるように、コンデジも１型やフルサイズ、APSミラーレスに独自機構の一眼とソニーは私たちの想像を超えた挑戦をしているのではないでしょうか？このカメラもそういった流れの中でもっと評価されるべきだと思います。

この機種はこども撮り一眼とのキャッチコピーです。このクラスの一眼に求められるのはいかに本人に「写真を撮りたい」と思わせるか、撮りたいと思ったときに「思い通り撮れる」かが重要です。このカメラはそれを見事にかなえてくれます。
ファインダーを覗きながらすべての確認ができる、ファインダーの視野率が大きい、背面液晶使用時のAFが速い、バリアングル、連写機能が優れている、本体に手ぶれ補正内臓、動画はきれいでステレオ録音etcなどまさに子供を撮ろうと思っている方には強力な味方です。他のメーカーはこの価格帯でどれも搭載できていません。

画質も素晴らしいです。その場の雰囲気を見事に再現してくれています。子供の笑顔を見事にとらえ、思い出を楽しく振り返ることができます。もちろん、欠点もあります。よく書かれているファインダーですがこれは私にはまったく問題ありませんでした。昔のイメージがあったのでむしろよくできているなと思ったくらい。まあこれも本人の感性の問題ですから購入前にのぞいて確認したほうがいいと思います。（他メーカーの同価格帯のものは視野率が狭くそっちのほうが写真を撮る妨げになると私は判断）

中には１０万くらいの中級機を勧める方がいますが、私はこのクラスが一番競争が激しくバリュー価値が高いゾーンだと思っていますので、中級機買うくらいだったらこのカメラが５万前後でダブルズームキットですので、残りの５万でF1.8の単焦点と10mm超広角レンズを買うことをお勧めします（αレンズはそれができます）。あるいは５万で気に入ったコンデジでもいいかもしれません。

要はいかに写真を撮ること楽しめるか、それをポイントにすればこの機種は「私にはコスパ最高の名機」なのです。

レベル

アマチュア

主な被写体

風景

子供・動物

夜景

室内