シトロエン C6 2006年モデルレビュー・評価

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グレード	発売日	発売区分	レビュー件数
C6 エクスクルーシブ	2006年10月1日	ニューモデル	1人

満足度：—

（カテゴリ平均：4.26）

満足度ランキング—位

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評価項目	投票平均	カテゴリ平均	項目別ランキング
エクステリア 外観などのデザイン及び機能性	無評価	4.32	-位
インテリア 内装のデザイン及び機能性	無評価	3.92	-位
エンジン性能 トルクやパワー、滑らかさ、技術など	無評価	4.11	-位
走行性能 走りのフィーリング及び操作性	無評価	4.19	-位
乗り心地 乗り心地のフィーリング	無評価	4.02	-位
燃費 燃費の満足度	無評価	3.87	-位
価格 総合的な価格の妥当性	無評価	3.85	-位

• ※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています
• ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目を黄色背景にしています

[外川 信太郎]

2013年4月28日 06:40 [591622-1]

満足度	5

エクステリア	5
インテリア	5
エンジン性能	4
走行性能	4
乗り心地	4
燃費	3
価格	3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」（「満足度」含む）および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

個性回帰はこのクルマから始まった･･･。

何者にも似ていないエクステリアは、今でも現行モデルにと遜色はない。	ビッグシトロエンとして、C6は個性回帰といえるモデルであった。	独自形状のテールランプは流麗なボディと一体化を図る。
ダブルシェブロンのエンブレムもグリルと一体になった。	タイヤは245/45R18、ブレーキディスクはフロント330mm、リア302mm。	いまだにフランスのVIPに愛される個性満点の広大なインテリア。

筆者は、もう十数年もフランス車に乗り続けていますが、目覚めたのは、「シトロエン」でした。今では、ほとんど見かけることもなくなった同社「BX-GTI　16Ｖ」というクルマ。あの「カウンタック」をデザインした「マルチェロ・ガンディーニ」のデザイン＋プジョー製16Ｖエンジン、5ＭＴというかなり濃厚なクルマでした。

しかし、次に選んだのは、現在の愛車で17年乗り続けている「ルノートゥインゴ」。なぜって？それは、「シトロエン」が“普通”のクルマになったからです。その当時のラインアップは「エグザンティア」、「ZX」、「サクソ」などでしたが、PSAグループのクルマとはいえ、あまりに平凡すぎて･･･。確かに、この時期を境に「シトロエン」好きの知人もアルファロメオなどに乗り換えたりしました。

「シトロエン」は、“20年先を見越してクルマを開発しているんだ！”と小学生のワタクシに自慢していた父は当時、フラッグシップのビックシトロエン「CX」に乗っていました。確かに少年の目に映ったそのスタイルは、未来カーそのもの。コクピットなど、まるで宇宙船のようなもので、大変ときめいたのを思い出しました。

そんなシトロエンにも、あの当時のときめきが戻ってくるのかな？という兆候を感じ取れたのが、同社「C3」、「C4」の登場でした。そして、確信に変わったのが2006年10月に日本発売をしたビックシトロエンの「C6」。元シトロエン乗りとしては、このクルマの登場は、本当に衝撃を受けました。まさに往年のビッグシトロエンを彷彿とさせるヌメリとしたボディライン。現在では、往年以上に個性的なクルマを続々と登場させている「シトロエン」ですが、やはり、個性回帰はこの「C6」から、始まったといえます。

デビュー当時にディーラーの広報車両に試乗しましたので、レビューを記します。

エンジンは、3.0リッターV型6気筒DOHC [155kW（215ps）/6000rpm、290Nm（30.5kg-m）/3750rpm]。この数字をだけを読みますと、ビッグなボディには（全長×全幅×全高＝4910×1860×1465mm）非力に感じると思いますが、実際には十分なパワー。マニアルモード付き6ＡＴとの相性もよく、スルスルとリニアに加速していきます。

意外だったのは、4500ｒｐｍから“聴かせる音”がしてくる演出。この手のクルマですと徹底した“エンジン音撲滅”にオカネを掛けるのですが、V6エンジンのビートがパートナーとの会話を邪魔しない程度に耳に届き、心地がいい！んです。

2900mmのロングホイールベースにシトロエン独自の窒素ガスとオイルを封入した「ハイドラクティブ�V」の組み合わせは、このクルマにしかない世界があります。
特に高速道路では、この上ない、安楽感と直進安定性は、本当に快感です。そんな「C6」ですが、ワインワインディングでも、想像を絶する安定性を誇ります。さすがに1820kgの車体重量は、モアパワーを要求する場面もありますが、「トーヨータイヤターンパイク」のような高速コーナーが続くステージでは、ほとんどロール感じさせないまま、あっさりとクリア。まるで、ロングスキーで滑走しているとでもいいましょうか･･･。実際の限界もかなり高いところにあります。これは、意外でした。

現在では、ビックシトロエンと呼ばれるモデルは、カタログから落ちてしまいましたが、（現在では「DS5」がフラッグシップです。）さらに個性的で何者にも似ていない「C6」の後継車両の登場に期待したいところです。

中古市場でも、クルマのキャラクターから程度の良いものが多く、新古車に近いものも存在します。個性の塊のようなビッグシトロエン「C6」の程度の良い中古車両を購入するなら、『今でしょう！』

レビュー対象車

試乗