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2017年11月8日 04:18 [1072653-4]
満足度 | 2 |
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デザイン | 5 |
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音質 | 1 |
操作性 | 3 |
機能性 | 1 |
![]() |
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アームベースの裏側です |
一見立派に見えますが、実質はアナログレコード最盛期のシステムコンポ(小型化技術が未成熟だったためミニにできなかった時代のお仕着せコンポ)に組み込まれていたのと同じレベルの安作りプレーヤーです。
昔からデンオンはモーターとキャビネットだけは評判でしたが、今回もそこだけは落とさなかった。しかしながら、アームとその取り付け方法は昔からいまいちでして、それは今回も同じ。みてくれは立派なアームも実は汎用品のうえに、据え付けられているアームベースがペラッペラのドーム型プラスチック。ここが弱いと音がぼやけるのです。20年前のDP-900Mでアームベースとキャビネットの間にゴムを挟むという、トーレンス、リン、かつてのケンウッドなどが拘るスピンドル軸〜アームベース間の変動を許さない思想と正反対のことをするようなメーカーですから、こんなところは気にしないのかもしれませんが。
アームの高さ調整もできませんので、ヘッドシェルとの間にスペーサーを挟まずして使用できるカートリッジは限られてきますし、このプレーヤーを設計した人が想定する以上に背の高いカートリッジだと前後方向の垂直を取ることは絶望的になります。
ちなみに15年前に希望小売価格65k円で売っていたDP-47Fのオマケのカートリッジは安物ながらも自社製DL-80MCを使っていましたが、DP-500MのオマケMMカートリッジは宿敵のはずのオーディオテクニカからAT10G(時期によって違うかもしれません)の供給を受けています。このあたりにも当製品に対するデノンの意気込みの無さが感じられます。
さらにフォノケーブルを着脱式にしていますが、DJ御用達の松下SL-1200系のマネで端子がRCA。一般のラインケーブルが使えちゃったりしますが、実はオーディオ向けMMタイプのカートリッジはフォノケーブルの静電容量によって高域の周波数特性がガラリと変わります。ラインケーブルの静電容量なんて表示しているメーカーはまだまだ稀ですよね。なので、昔のアナログプレーヤーは高級機でもフォノケーブルが交換できないタイプがほとんどでしたし、交換できてもフォノケーブル専用端子(5極)を設けていたりしました。DJ用機器としてSL-1200系の設置をする人たちはプロですからケーブルの選定なんかはお手のものですし、そもそもDJ向けカートリッジはホール内を引き回せるほどの長さ、すなわち静電容量たっぷりのケーブルで周波数特性が丁度よくなったりするようになってます。で、DJ用のカートリッジでオーディオファイルを満足させられるものは幾ばくも無いことは皆さんもご存知のはず。
「入門用」と銘打ちながら、こういったところの配慮を行わないまま、みてくれだけで税別85k円(実売60k円強)の希望小売価格で売り続けているデノンの企業姿勢を疑ってしまいます。
60k円も出すならば、きちんとしたレストアを行ったうえに保証を付けて売っているオーディオショップで70年代後半〜80年代前半の中古プレーヤー(但し電子制御アームやフルオートはダメダメ)を買う方がよろしいかと思います。
DP-500M。もし、1980年に同等のものを発売していとしたら、付いた希望小売価格はおそらく39,800円程度でしょう。'80年代に498や598で売られていたフルオートプレーヤーからフルオートの機能を取っ払ってマニュアルプレーヤーにしたような代物です。
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