『描写性能と機能を強化したミドルクラスのデジタル一眼レフ』 ニコン D5300 18-140 VR レンズキット ボアアップさんのレビュー・評価

[ボアアップ]

2013年11月25日 14:51 [652932-1]

満足度	5

デザイン	5
画質	5
操作性	5
バッテリー	5
携帯性	5
機能性	5
液晶	5
ホールド感	5

描写性能と機能を強化したミドルクラスのデジタル一眼レフ

カーボン繊維を用いたコンパクトなボディ	とくに高感度側で改善されたノイズ感（ISO3200）	きちんと補正するレンズ歪み補正機能（18-140mm望遠端）
ローパスフィルターレスの高い解像感(50mmF1.4G F8)	倍率がアップした光学ファインダー	実用十分な連写性能と連続撮影可能枚数

【総評】
　D5200から1年での世代交代でしたが、描写性能がアップしただけでなく機能面でも強化されています。とくに描写力に関しては、ニコンのAPS-Cクラスの中でトップレベルとなっています。また、バリアングル液晶やWi-Fi、GPSの内蔵など、最新の機能についてもきちんと目配りがされています。ニコンのデジタル一眼レフの中で、まず購入を検討すべきカメラに仕上がっていると感じました。

【デザイン】
　基本的なデザインはニコンD5000シリーズを踏襲していますが、D5200と比較すると両肩の処理や親指部分のゴムなど、変わっている点も少なからずあります。今回はカーボン繊維を用いたオール樹脂ボディであり、新たな試みだと思います。

【画質】
　D5200と画素数はほぼ同じですが、ローパスフィルターレスになるとともに画像処理エンジンも新型に変わりました。D5200と比較すると、わずかながら解像感が向上していることを確認することができました。また、高感度性能については、とくに高感度側でノイズ感や解像感の低下が軽減されています。
　ニコンのAPS-Cクラスのデジタル一眼レフとしては、トップレベルの描写性能に進化しています。

【操作性】
　基本的にはエントリー＆ミドルクラスのインターフェースとなっており、たとえばセルフタイマーは撮影ごとにキャンセルされるなどの設定となっています。それでもiボタンをはじめ、設定状況が一覧で確認できるような工夫もされており、マニュアルを見なくても一通りの操作は可能だと思います。

【バッテリー】
　EN-EL14aに変わり、容量も15%程度増えています。静止画であれば約600コマ（D5200は500コマ）の撮影が可能となっていますが、実際にはさらに多くの枚数を撮影することができました。撮影スタイルによる部分が大きいところですので、予算に余裕があれば予備を用意されると良いと思います。

【携帯性】
　デジタル一眼レフとしては、かなり小型軽量です。持ち運びの点ではあまり苦にならないサイズだと思います。

【機能性】
　新たにWi-FiとGPSが内蔵されるなど、最新の機能は一通り目配りされています。
　連写性能については、12bitRAWであれば3.5コマ/秒のペースでカード容量一杯まで撮影が可能であるなど、このクラスのカメラとしてはかなり高い実力を持っています。なお、オートフォーカスの稼働状況によっては、連写性能が低下する場合がありましたが、このあたりに上級機との違いがあるのかもしれません。

【液晶】
　D5200の液晶モニターは3型でしたが、3.2型へと大型化されるとともに、アスペクト比もイメージセンサーと同じ3:2に変わったため、静止画の表示サイズが一回り大きくなっています。また、バリアングル可動に対応していることもあり、比較的視野角が広いパネルが採用されています。

【ホールド感】
　グリップ部分も大きく、ボディ形状を含めホールド感は良好です。

付記：上記で記載した描写力テストデータをサイトに掲載しましたので、よろしければあわせてご参照ください。
http://www.monox.jp/digitalcamera-sp-nikon-d5300-01.html

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