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自動車(本体) > 日産 > セレナ e-POWER 2018年モデル > ハイウェイスター V

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:53件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア3
インテリア4
エンジン性能3
走行性能5
乗り心地4
燃費5
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

ブリリアントホワイトパール&ダイヤモンドブラックの2トーン塗装は7万5600円高です

パワートレーンはノートe-POWERと共通ですが発電量やモーターの性能が向上しています

プロパイロットはグレードによって「セーフティパック」の形でメーカーオプション設定

e-POWER車のセカンドシートはキャプテン仕様のみだが、しっかり座れて快適性は高い

セレナ共通の使いやすい「ハーフバックドア」。壁からの距離などが近い時に便利です

195/65R15のダンロップエナセーブEC300+を装着。普段使いならば十分な性能と言えます

2018年度のミニバン販売台数No.1(自販連調べ)の日産セレナ、その中でも人気が高い「e-POWER ハイウェイスターV」に一般道/高速道、それぞれ200kmずつ試乗しました。

セレナe-POWERの登場は2018年2月(発売は3月)ですが、すでに販売されコンパクトカーカテゴリーの中でも大ヒットモデルとなったノートe-POWERに続く第2弾モデルです。

システムとしては基本はノートe-POWERと共通の1.2L直3エンジンにモーターを組み合わせたもの。いわゆる「シリーズハイブリッド方式」なので、エンジンはあくまでも“発電用”、そこで発電した電気をモーターやバッテリーへ送り駆動します。

このモデルが登場した時に「1.2Lで大丈夫なのか?」という声がディーラーなどの現場ではあったそうです。しかし前述した通り、エンジンの仕事は発電のみなので、大事なのはモーター出力です。

それでもノートよりはるかに大型のミニバンですからその重量増などをカバーするために発電量を増やさなければなりません。エンジンはノートの58kWから62kWに、オイルクーラーを追加したほか、肝心のモーター出力に関してもノートの最高出力80kW/最大トルク254Nmから100kW/320Nmに向上、さらにバッテリー容量も1.5KWhから1.8KWhに拡大しています。

今回は@基本は「ECOモード」で走行。Aエアコンは常時オンで25°固定。B余裕を持って加速したい時は「Normalモード」。C山道などを積極的に走る時は「Sモード」を使用しました。

正直言うと、加速こそやや緩めですが、強い減速力を発生させる「ECOモード」を上手く活用すれば燃費はそれほど意識せずに伸びると感じました。なぜなら筆者はそれほどエコランが上手くはないからです。

e-POWER独特のアクセルペダルだけで加減速が出来る、これをマスターすればおのずと燃費は向上しますし、実はブレーキをあまり踏まなくても良いということはブレーキパッドなどの消耗を抑えられるというメリットもあります。もちろん最終的には自分の意志できちんと停止させる必要があることは当然ですが、電動パーキングブレーキやオートホールド機構も採用されているので、ストップ&ゴーの多い街中や自動車専用道路の渋滞時などでの疲労軽減には大きく役立つことは言うまでもありません。

気になるのは前述したようにエンジンはあくまでも“発電用”なので、走行中に急に「グオン」という音と共にエンジンがかかることがあります。発電のためなので当たり前なのですが、やはりエンジンに慣れている人にとってはアクセルを踏む→回転が上がる→音も大きくなる、という一連の感覚とは異なる点には最初は戸惑うかもしれません。それでもノートに比べれば振動や遮音に関してはワンランク上なので快適性は及第点が与えられます。

そして気になる燃費ですが、23.2km/Lという数値でした。JC08モードでの燃費は26.2km/Lですのでカタログ数値の約88%という達成率になります。肝心の走りの方も前述したエンジンがかからなければ圧倒的に静かです。特に高速道路でACC(プロパイロット)を使えば無駄な加減速も抑えられることもあり、1列目から3列目までの会話明瞭度も高いと感じました。

ミニバンだから、とdisるわけではありませんが、コーナリング時の接地感は昨今のSUVなどと比較すればロールも大きくなりますし、家族を乗せて走るのですからゆとりを持って減速して走りたいものです。それでも装着しているタイヤが15インチというのがやや物足りないと感じました。ただe-POWERの構造上、メーカーオプションでも16インチ仕様の設定はありません。エンジンが発電していない時の静粛性は確かに高いのですが、その分ロードノイズはやや気になります。インチアップは難しいですが、静粛性の高いタイヤを履き替えればさらにこの車の良さを堪能できるはずです。

注目のプロパイロットですが、カメラのみのシステムとしてはよく出来ていると思います。元々電動車両とACCは加減速の調整のし易さでは各社とも相性が良いと技術者も言っています。ガソリン車のプロパイロットよりも再加速時のレスポンスの良さなどメリットは大きいと感じました。それでも一番注意しなけければいけないのがドライバーの慢心です。自動運転のカテゴリーでもまだレベル2ですし、車線維持なども天候によっては作動不可になることもあります。あくまでもドライバーに責任があるシステムであることはきちんと理解して使いたいものです。

燃費性能は期待以上でしたが、ハイブリッド車とガソリン車の価格差は試乗した「ハイウェイスターV」とガソリン車の「ハイウェイスターVセレクション」では52万9200円とそれなりの差があり、正直言えば、それなりに車両価格も高くなります。

よく「この差を回収するためには何万キロ走らないと元が取れない」という話を聞きますが、個人の考え方の違いだと思います。何よりもe-POWERにはガソリン車にはない、静粛性/快適性/動力性能の高さを常に味わうことが出来るのです。燃費や価格差などは結果として付いてくるものです。家族を乗せて出かける機会が多いミニバン購入層にはぜひe-POWERをオススメします。

最後に今回の試乗車はベース車が340万4160円でしたが、ハイウェイスターではない「e-POWER XV」であれば312万8760円です。実は前述したプロパイロットを含めた安全装備をフルパックにした「セーフティパックB」が試乗車に付いていましたが、そのメーカーオプション価格は24万3000円。つまりセレナe-POWERを買うということは基本、これも装着することが前提になります。正直言えば、こういう装備は全グレード標準化を期待したいのですが、ライバルとの勝負などを考えるとオプションにせざる得ない、中には不要という人もまだまだいるからなのかもしれません。購入時にはこれらのオプション(ナビも含む)も考慮して商談をしてください。

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試乗

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自動車(本体) > BMW > X2 2018年モデル > sDrive18i M Sport X

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費無評価
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

下部の幅を広げたキドニーグリルは実車を見るとその存在感に驚く

全長は4375mmとコンパクトで取り回しも楽

LEDテールライトは、複雑な造形でアグレッシヴ

225/45R19タイヤにMホイールを装備

インテリアは、BMWらしいタイトなもので高級感も十分

直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴ターボエンジンが搭載され、最大出力140PS

BMWでは、早くからSUVカテゴリーのクルマをSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)として独自性を打ち出してきたメーカーです。

今回の「X2」は、SAVの派生でクーペを名乗ることからSAC(スポーツ・アクティビディ・クーペ)という新しい名前が付けられました。ロードクリアランスを確保して荒れた道や雪道での走破性能を高めるというSUV本来の基本を抑えながらも、ボディを低く抑え、そしてワイドに造り込むことで躍動感、若々しさを前面に打ち出しました。実車を目の前にするとこれまでのBMWとは何かが違う新しさを感じさせてくれます。

メディアの試乗記では、2L直4ターボエンジンを搭載するsDrive20iが圧倒的に多いのですが、今回はエントリーモデルである直3、1.5Lターボを搭載するsDrive18iの試乗を敢行。メーカーの広報車両をお借りしました。

ボディサイズは4375×1825×1535mm(全長×全幅×全高)となかなかの存在感。BMWを象徴するフロントグリルであるキドニーグリルは、通常の上底ではなく下底を幅広くしたデザインが特徴的。CピラーにBMWのエンブレムを配置するのは2000C/CSや3.0CS/CSLといったクラシックBMWクーペの伝統をこのクルマには復活されています。

sDrive18iのパワートレーンは直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴ターボエンジンが搭載され、最大出力140PS、最大トルク22.4kgf・mとなり、前輪を駆動。7速DCTが組み合わされます。

早速乗り込んでみました。ステアリング越しに広がるインストルメントパネルやシフトまわり、センターディスプレイなどは見慣れたBMWのそれです。しかし、フロントウィンドウが上下方向にやや扁平していることもあり、往年のスポーツカーのようなタイト感もなかなか。

街中の乗り心地はsDrive20iのややハードな設定とは異なり、フランス車のようなストローク感あるしなやかなもの。19インチの大口径タイヤを履いていることを忘れてしまうものです。

強い個性は、当然ながら走りにも表れ、ミニと共通の1.5リッター直噴ターボエンジンは、アイドリング回転直上の回転域から、最高出力を絞り出すため、パワー不足を感じることはありません。街中では、乗り心地の良さも相まって、アクセル開度がごく浅いものです。
高速道路の合流などでは、深くアクセルを踏む必要がある場面もありましたが、追い越し加速はいつでも力強い加速力を引き出してくれます。

上級モデルが搭載するトルクコンバーター式8速ATも実に滑らかですが、試乗車であるsDrive18iの7速DCTは、実にダイレクト。

ワインディングロードでは、しなやかな足まわりとSPORTモード向けに設定された特性変化がうまくマッチングし、X2が狙った通りのラインでスポーツカー顔負けの走りを見せてくれます。特にフロントが軽いsDrive18iは、下りでは、上級車種より速くヒラリヒラリと向きを変え、ゴーカートフィーリングを味わえます。

「これがBMWか」と思わせる完成度の高さはさすがというほかないものでした。



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試乗

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自動車(本体) > マツダ > デミオ 2014年モデル > 15S Mist Maroon

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:53件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度5
エクステリア4
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費4
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

15Sミストマルーンの価格は6AT車で178万2000円。ディーゼル車より28万800円も安い

ボディカラーはオプションのマシーングレープレミアムメタリック(4万3200円高)です

わずか0.2Lの排気量アップでもドライバビリティや実用燃費は大きく向上しています

インパネにはグランリュクス、エアコンルーバーにはサテンクロームメッキを採用します

シートには肌触りも良いスエード調人工皮革である「グランリュクス」を採用しています

ミスト・マルーンにはシートヒーターの他、ステアリングヒーターが特別装備されます

2018年8月30日に発売されたマツダ・デミオの改良モデル(6速AT車:FF)に試乗しました。

これまで年次改良を含め、魅力的かつ高いクオリティを付加した特別仕様車などをリリースしてきたデミオですが、この年の改良における最大の話題は従来まであったガソリンエンジンを1.3Lから1.5Lに拡大したことです。

元々同社の「スカイアクティブテクノロジー」を搭載するデミオですが、試乗する前は「わずか0.2Lのスケールアップだから走りについてもある程度イメージできる」と考えていました。しかしそれは良い意味で裏切られました。

単純にエンジンだけでなくトランスミッションとの協調制御も煮詰めていることは実際の走行でも感じ取ることができます。

特に市街地などの「ストップ&ゴー」が多い領域での発進時や流れの良い郊外路での加速時などいわゆる日常領域での走行フィールが大幅に向上しています。さらに速度域によっては1.3L車時代に比べシフトダウンの頻度も減ることでギクシャクした感覚も少なくなっています。

また驚いたのが実用燃費です。デミオのガソリン車はWLTCモードで19.0km/L、燃費の良さでは定評のあるクリーンディーゼルよりはもちろん数値的には落ちますし、そもそも燃料代が安いディーゼルに対しては不利になります。しかし、今回高速道路を約60%、市街地40%で約400km走った数値としてはマツダコネクトの燃費計で18km/Lを超える結果でした。もちろんアダプティブクルースコントロールを多用したこともありましたが、高速では22km/Lを超えることもあり、カタログ数値以上の燃費もマークすることもありました。

またディーゼルエンジンに比べフロント周りが軽いことも走りに寄与しています。このクルマにもGVC(G-ベクタリングコントロール)が搭載されていますが、コーナリング時のボディのふらつきも抑えられ、スムーズな回頭性を得ることができます。ディーゼル車の走りも魅力ですが、市街地などを中心に軽快に走るのであればガソリン車を選択する理由は十分にあると感じたわけです。

また今回の試乗車は前述したようにデミオが定期的にリリースしてきた特別仕様車のひとつである「ミスト・マルーン」です。これまでも人が触れる部分の触感や視覚的な上質感をうまく演出してきたデミオですが、この特別仕様車もシートやインパネのデコレーションパネルにグランリュクス(人工皮革)を採用するなど触れてみると上質な風合いを感じることができます。

シートやインパネだけでなく、エアコンルーバーのベゼル部にもダークシルバー/防眩サテンクロームメッキの採用、コンソールサイドにも専用の仕上げが施されています。そして何より良いと感じたのがステアリングヒーターが搭載されていること。前に紹介し現在も継続販売されている「ノーブルクリムゾン」にはこの装備は付いていません。

ガソリンエンジンを搭載する15Sは同じ特別仕様車比較ではディーゼル車よりも28万円以上車両価格が安くなります。長距離は乗らない、街中から郊外路程度までの走行がメイン、ひと月の走行距離も少なめ、と言った人にはトータルの初期導入費用の安さも含めるとガソリン車のほうがコスパは高くなるケースも十分考えられます。ただ、モデル末期であるデミオだからこそ商品に「プラスα」の要素が欲しい。その点でもシックな風合いを持ちセンスの良さを感じ取れる大人のための1台に仕上がったこの特別仕様車こそが今、買いのグレードと言えるでしょう。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > シトロエン > C3 2017年モデル > SHINE

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能5
乗り心地5
燃費5
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

カラーコーディネイトもオシャレなフロントマスクないかなるクルマとも異なる。

全長×全幅×全高:3995×1750×1495mm/ホイールベース:2535mm

リアビューは個性的なコンビネーションライトにレッドのルーフが目を引く。

タイヤサイズ:205/55R16/(前)マクファーソン・ストラット式(後)トーションビーム式

ターボチャージャー付直列3気筒DOHC/総排気量:1199cc

1160kgのボディに最大トルク:205Nmは十分すぎる動力性能。

2002年に初代C3がデビューして以来、350万台以上がグローバルで販売されたシトロエンのベストセラーカーがC3です。。初代、2代目と比較的丸みを帯びたエクステアデザインだったのに対し、3代目はボディもワイドになり、かなりアグレッシブなデザインに生まれ変わりました。

今回もメーカーの広報車両をお借りしてハイウェイを中心に試乗してきました。

一時はグループ会社のプジョーと差別化が少ない時代もあったが、現在は、シトロエンの個性回帰、いや、それ以上の異質感満載です。
その昔シトロエン「BX-GTi16V 5MT」というマニアックなシトロエンを所有していた筆者には、常に目が離せないブランドの一つであります。

さて、このC3のエクステリアで特徴的なのは、前後ドアにエアバンプと呼ばれる樹脂製パーツが取り付けられています。
エアバンプはその名のとおり中空のパーツで、ちょっとした衝撃があっても衝撃をやわらげるバンパーとしての役割も果たします。本格的に衝突や衝撃を対象としたパーツではありませんが、そうした演出がされている。つまり、遊び心がたっぷりと詰め込まれているというわけです。また、上下に分割されたヘッドライトは他ブランドには無いデザインです。

インテリアでまず目に入ったのは、ドアハンドルで旅行カバンをモチーフしたという演出がされていて、こういうところに他社のデザイナーが出来そうで出来ないアイデアがシトロエンであると感じました。
ベンチシートにも見えるシートの感触は“ふんわり”、という独特のもので、古くからのフランス車好きも納得の座り心地です。また、シート生地は高級な本革やウールでこそありませんが、ツイードのようにざっくりとした手触りのファブリックを用いつつ、アクセントカラーのレッドが生地の一部に配されていたり、ステッチにあしらわれたりといった工夫が凝らされています。
水平基調のダッシュボードをぐるりと取り囲むようにあしらわれる赤いトリムも独自の空間を演出しています。

物理スイッチを極力減らし、センターコンソールのタッチパネルで空調やオーディオ、車両設定などを行うのですが、走行中のブラインドタッチは厳しい部分もあり、この辺りは、物理スイッチでもいいのでは?と思ってしまいました。

メーターは、ちゃんと指針が存在する物理メーターで、どことなく懐かしいデザインが往年のシトロエン乗りの心を奪われました。(その昔は、べリア、イエガーといったメーターブランドのロゴが盤面に刻印されていたのですが、現在は、複数のメーカーが組み上げているため、ブランドの刻印は姿を消しました。)

搭載されるエンジンは1.2リッター3気筒ターボで、最高出力110ps/5500rpm、最大トルクは205Nm/1500rpmを発揮。6速AT(EAT6)と組み合わされます。

試乗コースは高速道路がメインのため、アクセルを踏み込んでいくと、エンジン性能は必要にして十分です。アクセル開度がパーシャルだと、2000rpmから2500rpmくらいでどんどんシフトアップするのですが、少しアクセルを踏み込めば、積極的にシフトダウンも行われるため、車線変更時の加速も迅速。例えば80Km/h〜100Km/hまでの加速は、身体を柔らかなシートに押させられるほどパワフルな一面もありました。100km/hでのエンジン回転は約2000rpmとハイギアードです。

直進性を含む高速安定性の高さはシトロエンの伝統を見事に踏襲し、クイックなステアリングに軽く手を添えているだけで、矢のように走ります。これは、間違いなくコンパクトカーではベストであるといえるものです。
低速では、やや硬く感じた足回りですが、80Km/hを超えると実にしなやかになり、どこまでも安楽に走って行けそうな感覚になります。

燃料消費率も18.7km/L(JC08モード燃費)と素晴らしく、ライバルと比較しても遜色のない装備軍とこの奇抜なデザイン。これだけでも価値のあるクルマといえます。



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試乗

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自動車(本体) > ボルボ > XC40 2018年モデル > T4 Momentum

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費無評価
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

コンパクトに見えても全幅は1875mmもある。

全長は4425mmとコンパクト。オプションの「ホワイトカラールーフ」がオシャレ。

リアハッチにボルボと「T4」のエンブレムが広範囲に貼られる

直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ“T4”エンジン

12.3インチ・デジタル液晶ドライバー・ディスプレイを標準装備す

視界も良好で、取り回し、軽快な走りも美点。

昨今の輸入車では、コンパクトSUV市場が人気で各社個性的なモデルが続々と登場しています。
中でも、一際注目なのが、ボルボの最もコンパクトな「XC40」です。
ボルボのSUVには、「XC60」、そして「XC90」とプレミアくSUVを選択できますが、それらが生み出す世界観とはまったく異なる方向性で開発され、コンパクトでカジュアルであっても引け目を感じない仕上がりを展開したところはさすがボルボです。

今回はそんなXC40の中でもベーシックに近いグレード、「T4 AWD MOMENTUM」をメーカーより広報車をお借りして、ハイウェイ&タウン走行を敢行しました。

アマゾンブルーをベースとするボディは、ルーフやホイールはオプションですが、ホワイトカラーに変更され、アウディQ2のようなカジュアルな印象です。乗りこんでも、インテリアは本革シートではなくファブリック表皮ですが、北欧のセンスを感じさせ、メーター類はXC40全車で12.3インチ・デジタル液晶ドライバー・ディスプレイを標準装備し、センターコンソールには赤外線方式タッチスクリーンを採用した9インチ縦型センターディスプレイでほとんどの設定が可能となっており、ベースモデルであるが一切の手抜きは感じさせません。

街中では、とにかく軽快感ある若々しい走りという印象です。感銘を受けたのはトルクコンバーター式8速ATの制御が素晴らしく、アクセルに足を乗せるとその状況に合わせたギアにセレクトしており、もどかしいことなど皆無。まるで、トランスミッションが、乗り手の心を見透かしているようでした。そのため、いつでも軽快な加速が手に入ります。
全幅1875mmは数値的にはコンパクトとはいえるものではありませんが、ドライバーズシートに腰を降ろすと意外なほどコンパクトに感じます。そのため、細い路地などでも取り回しは良好でした。

最高出力190PS/4700rpm、最大トルク300Nm(30.6kgfm)/1400-4000rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ“T4”エンジンは十分パワフルでハイウェイでも不満など皆無。T4のエンジンは、T5同様に2.0リッターターボですが、最高出力はT5の252PSに対して190PS、最大トルクはT5の350Nmに対して300Nmに抑えられます。
しかし、トルクは自然吸気エンジンの3L並みを発生しますので、アクセルを軽く踏み込めば、前輪はがっしり路面を噛み、スムーズに加速体制に入ります。ちなみにFF車の車重はAWD車より60kg軽く、このT4モメンタムで1610kg。

トランスミッションをマニュアルモードにして積極的に高回転まで回せば、静粛に保たれたキャビンに心地よいサウンドが響き、コンパクトハッチのような機敏な吹け上がりとともに迅速な追い越し加速が心地よいものです。

「レーン・キーピング・エイド」や「アダプティブ・オートクルーズ・コントロール」がロングクルージングでも疲労を最小限に抑えてくれます。

ボルボの安全神話を全て押し込み、塊感のある引き締まったデザインとカジュアルな印象はボルボではこのクルマだけです。実車はとてもオシャレですので、女性にも積極的に乗ってほしい一台です。





レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > パサート オールトラック 2018年モデル > TDI 4MOTION Advance

高山正寛さん

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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

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エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費無評価
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

最低地上高も160mmあるので雪道走行でも底を擦る心配も少なく安定して走れました

試乗会は雪質も良い斑尾高原で開催。4MOTION搭載モデルが一堂に揃いました

先進のインフォテインメントシステムは全グレードに標準装備されます

専用のオフロードモードも含めドライビングモードは6種類用意されます

通常でも639Lと圧倒的な容量を持つラゲージ。後席は4:2:4で分割可倒が可能です

今回はミシュランの「X-ICE3+」を装着。X-ICEよりロングライフ性能に優れています

フォルクスワーゲンが開催した「4MOTION(四輪駆動モデル)試乗会」にてクロスオーバーモデルであるパサート オールトラック TDI 4MOTIONに試乗しました。用意されたモデルは2グレードある内の上位モデルとなる「Advance」になります。

試乗会場となった斑尾高原は元々雪質の良さが人気だそうで会場の起点となった「タングラム斑尾スキーリゾート」はアメニティやホスピタリテイの高さで人気のホテル。実際、インバウンド需要も高く大盛況。ホテルの方に聞いてもそのパウダースノーがスキーヤーやスノーボーダー達にも評価されているとのことです。

話を戻すと今回の試乗会では2台の「4MOTION」に試乗しました。もう1台の「ティグアン」に関しては後日レポートしますが、フォルクスワーゲンの4WDの歴史は意外と古く、1983年にパサートのコンセプトカーを発表した後、1984年には市販モデルを投入しています。

また4WD機構に関してもビスカス・カップリングに始まりトルセンデフなどの方式を経て、現在は第5世代となる「ハルデックス・カップリング方式」が採用されています。

これまでにも舗装路で試乗も行ったパサートのディーゼルモデルですが、全長4780×全幅1855mm×全高1535mmのボディに2L直4ディーゼルターボ(インタークーラー付き)を搭載します。フロント周りが重くなりがちのディーゼルエンジン、さらに4WD機構を搭載しますが、ボディサイズから感じるより車両重量は1680kgと実は同クラスのSUVと比べると軽めなのが特徴です。

標準のパサートより最低地上高を高め160mmとしていますが、それでも全高は1535mmですので都市部の立体駐車場に入庫することも可能です。またこの高さがスッと腰を下ろす感覚で乗車できるなど、絶妙な寸法となっているのはステーションワゴンベースで開発したクロスオーバーモデルの利点と感じました。

搭載するディーゼルエンジンは最高出力140kW(190ps)/3500-4000rpm、最大トルク400Nm(40.8kg-m)/1900-3300rpmを発生、これに6速のDSG(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせます。

冒頭で触れたように雪質は非常に良いのですが、それでも雪道の走行には注意が必要です。さらに言えば、同じコンディションがずっと続くわけではなく、圧雪路や左右の路面μが異なる場所なども数多くあります。

低速域から十分なトルクを発生するこのディーゼルエンジンですが、アクセル操作に対し、過敏な動きをすることもなく、言い換えればややゆったりとした加速フィールは今回のような雪道でも好印象。具体的に言えば、どの道でも過信は禁物ですが、本当にスムーズに走りきることができます。

4WD機構は前後100:0から50:50へ駆動力配分を行いますが、走行中に作動していても走行フィーリングに変化はありません。逆にそれがわかるようではストレスになることもあるでしょう。雪上ラリーならばリアルな挙動変化を把握することは必要でしょうが、基本は安全かつ安心して走ることが最も重要です。その点でもこのクルマのキャラクターにディーゼルエンジン+4WDの組み合わせは合っていると感じました。

またディーゼルエンジンと言えば振動や音が気になる部分ですが、振動に関してはかろうじてディーゼルエンジンであることがわかる程度、さらに一定の速度域に到達すれば全くと言っていいほど気にならなくなります。音に関しても室内にいる分には問題なし、但し車外に出るとホイールハウス周辺から「カラカラ」という放射音のようなものは感じます。いずれにせよ、ディーゼルのネガなイメージはここ数年でかなり解消したことも感じます。

インテリアに関してはシンプルで飽きの来ないデザインですし、それでいて基本はフル装備。純正インフォテインメントシステム“Discover Pro”やデジタルメータークラスター“Active Info Display”はもちろん、Advanceならではという点では助手席の電動パワーシートの採用やシート表皮にナパレザーを使うなど上質感も与えられています。

このクルマに試乗して改めて感じたのが良い意味での「上がりクルマ」であることです。オンロードからオフロードまで道を選ばす、それでいてディーゼルエンジンによる走りの良さや燃費性能、さらに燃料費も安く抑えられる点、現在であればエコカー減税も適用され、先進安全装備も充実しています。実用面では前述したように立体駐車場への入庫も可能ですし、ラゲージルームの広さ、そして使いやすさも一級品と言えるでしょう。まさにこれ1台で全部済む、ということ。そういう意味で「上がり」と言ったわけです。

価格的にはベースとなる(それでも装備は充実)TDI 4MOTIONが509万9000円、今回試乗したAdvanceが569万9000円と60万円高くなりますが、それぞれ価値観が異なるとはいえ、やはり上質さを求めるユーザーも多いと思います。その点でも60万円の価格差以上の価値をAdvanceは持っているはずです。余談ですが広い面積を持つ電動サンルーフ(11万9260円高)もAdvanceにしか設定がありませんのでその辺も考慮して購入を検討すると良いでしょう。

レビュー対象車
試乗

参考になった13

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自動車(本体) > ホンダ > フリード + ハイブリッド 2016年モデル > ハイブリッド EX

高山正寛さん

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満足度4
エクステリア3
インテリア5
エンジン性能3
走行性能4
乗り心地3
燃費4
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

全長4295×全幅1695×全高1710mm。EXには15インチアルミホイールが標準装備されます

インテリアの基本造形はフリードと同じ。本革巻きステアリングもEXには標準装備

リアシートは6:4で分割可倒が可能。背もたれの部分の高さはやや不足気味に感じます

4WD車には標準装備される運転席&助手席シートヒーターもFF車ではEXのみ標準装備

超低床フロアがフリード+の最大の魅力。フリードより145mmも低く、積載性にも優れる

ユーティリティボードは耐荷重200kg。リアシートを倒せば車中泊にも対応できます

2016年9月に発売したホンダのコンパクトミニバン「フリード」シリーズ。その中でも2列シート仕様の「フリード+(プラス)」の最上位グレードである「ハイブリッドEX」に試乗しました。

元々旧型の時代から5ナンバーサイズで取り回し性能にも優れながら、最大7名まで乗車できる実用性の高さが評価されてきたフリードシリーズ。2列シートの5名仕様は旧型では「フリードスパイク」の車名でしたが、現行型では「+(プラス)」のネーミングに変わったことはご存じと思います。

まずエクステリアデザインですが、旧型の方が「尖っている」「スポーティ」などの声があったのに対し、現行モデルはミニバン色を強めた“柔らかな”フロント周りとなっています。これに関しては好みもありますが、色々な調査では平日に乗る機会が多いママさんドライバーからは概ね好評のようです。

もしスポーティテイストが欲しいのであれば、ホンダの純正用品を扱うホンダアクセスがプロデュースする「モデューロX」というクルマもありますので見ておく価値はあると思います。ただモデューロXはその分価格も高めなので、そこまでお金が出せないのであれば、同社で取り扱っている「エアロバンパー(6万6960円)」は結構オススメです。

インテリアに関してはミニバンを数多く手がけてきたホンダの真骨頂とも言える部分です。個人的にはメーター類がインパネの上部に設定されていることで視線移動が少ない点、空調吹き出し部も特にドライバーに風がうまく当たるような位置に設定されています。もちろんポケットを含めた収納も多く、この辺はステップワゴン同様に機能性にも優れていると感じました。

5名乗車にすることで荷室周りを含めたユーティリティを強化したのがフリード+のセールスポイントですが、驚くべきはリアゲート周りをフリードとは異なる専用設計にしている点です。またハイブリッド車の場合、IPUと呼ばれるユニットがこれまでリアセクションに配置されていましたが、これを1列目シート下に移動させることでガソリン車/ハイブリッド車において共通の仕様に仕上げています。

圧倒的なのは低床フロアによりフリード+の場合、地面からラゲージの開口部までの高さが335mmとなっている点です。フリードも480mmと低いのですが、これは驚異的な低さとも言えます。

ちなみにライバル車と言われるトヨタ・シエンタも2018年8月のマイナーチェンジで「FUNBASE(2列シート車)」を設定してきましたが、ローデッキモードでも530mmとフリード+には敵いません(補足ですが、シエンタは3列シート仕様の方が505mm(FF車)と低い)。

これだけ低ければ、1)重い物を載せる際に腰などへの負担が少なくなる。2)荷室高に余裕があるので大型の観葉植物など倒すことができない荷物も積載できる、などのメリットもあります。

さらに耐荷重200kg&撥水加工が施されたユーティリティボードにより荷室を上下に分割することであまり人の目に触れたくない荷物は下に収納したり、シートアレンジを活用することで車中泊を含めたレジャーなどへの利用も可能。要はアイデア次第で多彩な使い方に対応できるわけです。

走りに関しては現在のホンダのコンパクト系に採用されている「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載することでオールラウンドに使いこなすことができます。速さを求めるなどの性格ではなく扱いやすさと低燃費に魅力があり、実際市街地から高速まで満遍なく走って(2名+機材)約20.4km/Lという結果でした。

先進安全装備もホンダセンシングが搭載されていますが、必要十分とはいえ、この領域も日々進化しています。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)も渋滞追従機能は付いていませんので、これらのアップデートには期待したい部分はあります。

足回りも荷物を積載することを前提としているのか、やや固めに感じる部分はあります。個人的には高速走行時のしっかり感やコーナリング時の踏ん張り具合などを考えるとこれで良いとも思いますが、人によっては普段使いにおける突き上げ感は少々気になるかもしれません。

最後に家族+友達または親を乗せて1台で動きたい(例えば最大7名でファミレスに行く)のであれば必然的にフリードになりますが、最大5名+荷物でオールマイティに使うのであればフリード+の方が今回試乗した最上位グレードのEX比較で2万円高くなっても使い勝手の良さは魅力的です。

また最上位グレードのEXには4WD仕様がありませんので、降雪地などで4WDが欲しい人は「HYBRID G・Honda SENSING(274万8200円)」をオススメします。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > アルファロメオ > ステルヴィオ 2018年モデル > First Edition

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:53件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費無評価
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

全長4690×全幅1905×全高1680mm。ファーストエディションは400台限定販売となる

リアデザインもアルファ流のスポーティテイストを強調。LEDランプを組み込みます

シンプルなラインとウッドパネルによる上質なテイスト。Apple CarPlay等にも対応する

プレミアムレザーシートには8wayの電動調整機構とヒーターを装備する

3種類の走行モードが選べるALFA DNAドライブモードを標準装備する

ステアリングスイッチにはACCのほか、悪路走破性を高めるHDCも装着される

2017年9月に発表された新世代アルファロメオの先兵であった「ジュリア」。この発表会の際に「来年にはこのクルマを投入する」とサプライズで登場したのが新型SUVである「ステルヴィオ」です。

翌年の7月には日本への導入第1弾として「ファーストエディション」が400台販売されましたが、今回はこのモデルの試乗になります。

昨今この手の輸入車は「ファーストエディション」と銘打って、限定販売をするケースが他社でも見受けられますが、総じて感じるのが標準モデルでは設定の無い装備等の組み合わせなどからも希少価値や多少価格が上がってもトータルとしてのコストパフォーマンスが高いことが挙げられます。

ステルヴィオの場合も同様で、エクステリアには専用デザインの20インチアルミホイールやブレーキキャリパーをレッド仕上げにするなどアルファロメオファンで無くてもグッとくる仕様に仕上げています。またインテリアではプレミアムレザーシートやウッドパネルが採用されます。

ボディサイズとしては全幅も1905mmと日本での取り回しを考えるとそれなりの制約はあると思いますが、何よりもアルファロメオが目指すプレミアムSUVとしての立ち位置は他社がすでに販売を行っているモデルとは大きく異なるイメージ、言い換えれば非常に目立つし、ユーザーも所有する満足感(差別感)が得られるテイストを持っています。

着座すると運転席前のスピード&タコメーターの上部が盛り上がっている以外は横方向に拡がるシンプルな造形。エクステリアが攻めのデザインなので一瞬拍子抜けしましたが、これは自分のヨミが甘かった、と反省。ウッドパネルをうまく使ったシンプルながら欧州の家具を連想させるような風合いはもちろんですが、シートの着座フィーリングも含め、クルマというよりは身体にスッと身体に馴染む上質な応接チェアのような感覚すら覚えます。

搭載するインフォテインメントシステム(Connectシステム)に関してはあえて専用ナビを搭載していません。「プレミアムSUVなのにカーナビが無いなんて!」という意見もあると思いますが、逆に言えばアルファロメオやフィアットも今はいわゆるディスプレイオーディオという概念をメインに考えているようで、iPhoneであれば「Apple CarPlay」、Androidであれば「Android Auto」が利用できます。ディスプレイも8.8インチと十分以上なサイズ、昨今、iPhoneもグーグルマップが使えるようになり利便性が一気に向上しましたのでこの割り切りはアリでしょう。

パワートレーンに関してはジュリアで採用されたFR系のプラットフォームをベースに2L直4SOHC直噴ターボを搭載、これにフルタイムAWDの「Q4」システムとZF社製の8速ATを組み合わせます。

最高出力280ps(206kW/5250rpm、最大トルク400Nm(40.8kg-m)/2250rpmと2Lエンジンとしては高く、ワンランク上のクラスと競えるスペックと言えます。さらにこのクルマのキモは1810kgというこのクラスとしては軽量のボディを採用している点です。

最初に試乗して驚いたのは「これは本当にSUVなのか」という事、特に強く感じたのがステアリングの操舵フィーリングが驚くほどクイックな点です。これをどう取るかはユーザーの判断になりますが、個人的には高速道路を走った際にはもう少し落ちついたフィーリングでも良かったのではないか、という点です。

もちろんこれがダメというわけではなく、同クラスのSUVにありがちな、ゆったりとした走り出しがあまり好みでない。もう少し突っ込んで言えば今まで乗っていたスポーツカー的なフィーリングが欲しいというユーザーには非常に新鮮、これまでには無かったチョイスと言えるでしょう。

先進安全装備もひと通り搭載し、ラゲージルームの容量は525Lと実用性も十分。限定車以降は3グレードを基本とした構成になりますが、文字通りスポーティ志向ならば「2.0ターボQ4スポーツパッケージ」、ラグジュアリー志向ならば「2.0ターボQ4ラグジュアリーパッケージ」がベスト。圧倒的パフォーマンスを持つ「2.9クワドリフォリオ」は別格として(価格も1167万円と高額)、メルセデス・ベンツGLCクラスやアウディQ5などを購入候補に考えている人にとっては新たな選択肢としてオススメできます。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ティグアン 2017年モデル > TDI 4MOTION Highline

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地4
燃費5
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

スタイリッシュなエクステリアは素直にカッコイイ

全長4500mmと取り回しは良好である

リアデザインはスタイリッシュ。灯火類はフルLEDである

直列4気筒DOHC インタークーラー ターボディーゼル

デジタルインフォディスプレイを採用

高効率なディーゼルTDIはパワフルな走りを実現

ティグアンのTDIは、すべて4モーションの設定です。グレードはコンフォートライン、Rラインを含めて3種類が用意され、特別仕様車のRラインブラックスタイルも450台の限定で発売されています。

今回はメーカーの広報車両をお借りしてティグアンTDI試乗してきました。

クリーンディーゼルターボは、直列4気筒2リッターで、尿素水溶液を噴射することにより、窒素酸化物を窒素と水に還元させるもの。動力性能は、最高出力が150PS(3500〜4000回転)、最大トルクは34.7kg-m(1750〜3000回転)を発生。パサートTDIの190PS・40.8kg-mに比べると若干パワーを抑えた設定です。

4MOTION用の7速DSGを組み合わせ、4MOTIONと4MOTIONアクティブコントロールが高い走破性を実現しています。

同車のガソリン仕様のFFモデルと比較して、ディーゼル+4MOTIONモデルならではの特徴としては、リアサスペンションが変更されていることです。形式としては変わらず4リンク式ですが、トレーリングリンクを20mm延長し、サブフレームやホイールベアリングの形状も変更。これによってFF同等の運動特性を確保しています。
4MOTIONのハルデックスカップリングも最新の第5世代が採用されており、その進化はオンロードでも高い走破性を発揮します。

TDIエンジンを始動させますと、ノイズが室内にはほとんど届きません。振動もかなり抑えられていて、静粛性が高く、ガソリンモデルと遜色ないレベルです。ディーゼルエンジンであることをほとんど意識させないもので、エンジンノイズは少し粗く聞こえますが、ディーゼル特有の「ガラガラ」した音質ではなく、重低音が響く迫力のあるものです。スポーティなガソリンエンジンの音色といった感じでしょうか。

アクセルを踏み込むと、ガソリンモデルより210kgほど重くなるにもかかわらず、その発進加速は、とても滑らかです。アイドリング+である1750rpmから湧き上がる340Nmという強大なトルクは、一般道を走っている限り、リムジンのような走行フィールです。常に穏やかで、包み込まれるような滑らかな加速フィールが切れ間なく溢れてくるようです。


ワインディングでの身のこなしは、スポーツカーのような機敏さを持ち合わせ、アクセルを強く踏み込めば、ガツンと背中を押されるようなパワーを瞬時に呼び出せます。ディーゼルエンジンとは思えないほど、高回転域の吹き上がりは軽快で、Dレンジでフル加速すると、4500回転でシフトアップします。

JC08モード燃費は17.2km/Lです。パサートTDIの20.6km/L、ゴルフトゥーランTDIの19.3km/Lには劣りますが、SUVとしての高い走破性、動力性能を考えれば、効率は高いといえます。

ディーゼルは、ガソリンに比べて高効率で買い得といえます。ディーゼルのイメージを払拭してくれるTDIエンジン。ゆとりのあるトルクフルな走りと、燃費の良さを実感できるティグアンTDI。一度、試乗をすればその魅力に虜になることでしょう。




レビュー対象車
試乗

参考になった37人(再レビュー後:22人)

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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2016年モデル > TDI Highline

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度5
エクステリア4
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費5
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

エクステリアは、ガソリンモデルと大きな変化はない

リアデザインも安定感のあるバランスの取れたもの

専用デザインのホイールは17インチを採用

トルクフルでなめらかなTDIエンジン

身長170センチの筆者が乗車しても後席のゆとりはたっぷり

トルクフルなエンジンは、ワインディングでも軽快な走りが自慢

フォルクスワーゲン・ゴルフ・トゥーランに追加された2.0L TDIエンジン搭載車。試乗したのはインポーターの広報車両で、上級グレードの「ゴルフ・トゥーランTDIハイライン」です。

ティグアンTDI 4モーションと同じく2.0Lの「DFG」型の直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は150ps/3500-400rpm、最大トルクは340Nm/1750-3000rpmを発生します。トランスミッションはティグアンTDIの湿式の7速DSGに対して、トゥーランTDIは湿式の6速DSGを搭載します。

フォルクスワーゲンの最新のディーゼルエンジンは、コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、「アドブルー」インジェクター、SCR(選択触媒還元)システム、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)のほか、低圧と高圧の2つのEGR(排気再循環)システムを搭載するなど、非常にコストが掛けられた構成となっています。

ガソリンモデルでも高速安定性、コーナリング性能、直進安定性の高さなど、日本のミニバンとはひと味違う走りを披露してくれるのがゴルフ・トゥーランです。


2.0L TDIエンジン搭載車でもその美点は際立ち、ディーゼルエンジンの搭載により、ロングドライブの運転がより楽になるのが最大の魅力といえます。

なお、ガソリン仕様の1.4L TSIエンジンは150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpm。最高出力は1.4Lガソリンも2.0Lディーゼルも同値で、最大トルクは後者の方が90Nmも分厚くなっています。ただし、車両重量は、ガソリンモデルが1560kg、ディーゼルモデルが1630kgで、後者の方が70kg重くなっています。

ディーゼルエンジン仕様の方が最大トルクが90Nmも高くなっているため発進時のトルク感が高く、また同じエンジンを積むティグアンと比べても100kg軽い分、いかなるシーンの加速など、街中から郊外路などで多用する実用域でより力強い走りが印象的でした。

試乗コースには高速道路とワインディングが含まれていましたが、高速道路では、ゆとりのあるトルクフルなパワーが魅力で、ガソリンエンジン搭載車より楽に速度を乗せていくことが可能です。法定速度を厳守して流しますと、燃費計の数値は19Km/lという驚異的な数値を叩きだすこともありました。

また急勾配の連続するワインディングでもアクセルに軽く足を乗せているだけで、グイグイ登坂を行い、150psとは思えないほどゆとりのある走りが楽しめ、国産ミニバンでは味わえない、ロールをしっかり抑え込んだ身のこなしは、さすがフォルクスワーゲンです。

インテリアからの視界もよく、見切りが良い為、運転のしやすさも特筆です。後席のレッグスペースも広大で、居住性は、大変優れたクルマといえました。

ファミリーで長距離移動が多いのなら、その高速走行時の抜群のスタビリティも含めて、指名買いする手は大いにアリといえるクルマでした。

レビュー対象車
試乗

参考になった32人(再レビュー後:14人)

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自動車(本体) > ジャガー > E-PACE 2018年モデル > R-DYNAMIC SE 250PS

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:53件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア4
インテリア4
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費無評価
価格3

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

全長4410×全幅1900×全高1650mm。コンパクトSUVと言ってもボディサイズは大きめです

同社のF-TYPEを連想させるボディラインはスポーティさと高い空力性能を両立します

奇をてらわずシンプルかつモダンな仕上げ。飽きの来ないタイプのデザインと言えます

10.2インチのタッチスクリーンを持つインフォテインメントシステムは標準装備されます

18種類に亘る電動機構や高級な素材を使ったシートはすべてメーカーオプションとなる

19万円のオプションだが開放感も向上するパノラミックルーフはぜひ装着したい

ジャガーブランドとして初となるコンパクトSUVが「E-PACE」。多彩なグレード構成を持つ中でスポーティテイストの強い「R-DYNAMIC SE P250」に試乗しました。

冒頭に「コンパクトSUV」と書きましたが、それはあくまでも「グローバルで販売されている多種多様なSUVの中で見れば」という条件付きです。実際のボディサイズは4410mmと全長こそ短いですが、全幅は1900mm、実際の取り回しに影響するであろう最小回転半径は5.5mと大きめです。個人的には最小回転半径も重要ですが、フロントのオーバーハングや“Wall to Wall”簡単に言えばUターンが可能な距離の方を重視しています。その点では前述した数値よりは感覚的は取り回しはしやすい部分もあります。

デザインに関しては今、旬のカテゴリーですからどのメーカーも力を入れていることは容易に想像できます。E-PACEの場合は真横から見るとサイドラインに同社のスポーツカーである「F-TYPE」をイメージさせる点もあり、試乗する前から気持ちも高揚します。

また標準モデルとスポーティテイストのR-DYNAMICは外観上でもジャガーらしいジェントルな部分が感じられます。スポーティだからバリバリに内外装のテイストに差別化を図るメーカーも少なくありませんが(その方がクルマが多く売れるので)E-PACEの場合はその違い自体は見ればわかるものの、あくまでもジェントルな仕上がりになっている点も含め、仕立ての良い高級スーツのような印象も受けます。

インテリアも同様で昨今のやたらスイッチ類の多いクルマとはテイスト自体が異なります。確かに最新技術を搭載していることでステアリングにはスイッチ類はやや多めに配置されていますが、インパネ周辺は10.2インチインフォテインメントシステムである「InControl Touch Pro」のおかげもありスッキリした印象を受けます。

最近はこの手のシステムでエアコンの操作もできるモデルも増えてきていますが、UI(ユーザーインターフェース)を考えるとエアコンはいくらオート機能があるとはいえ、別にしたほうが操作性は向上します。その点でも左右独立で操作のしやすい丸形スイッチを持つデザインは好感が持てました。

シートやインパネに配されたブルーステッチなどにもセンスの良さを感じさせますが、特にフロントシートの快適性は一級品です。身体を的確にかつ快適にホールドする。ガチガチのスポーツシートではなく、普段使いでは抜群のコンフォート感は見事です。ただ、このシートはメーカーオプションで価格も55万4000円!というもの。なかなかこのシートをエイヤーと選ぶのには勇気が必要です。

搭載する2L直4ターボにはZF社製の9速ATが組み合わされます。街中を流すように走る際は積極的にシフトアップすることで燃料消費も抑えることができます。一方で積極的にアクセルを踏み込めば1.9トンの車重とは思えない程ダイナミックに走ることが可能です。

特筆は2点、トルクベクタリングを応用した4WDシステムによりコーナリング時の旋回性が極めて高いこと。そしてどこまでも官能的とも言えるエンジン&排気音です(これは本当に気持ちが良いです)。専用タイヤの採用も大きいと思いますが、これだけのボディを積極的に走らせられることはライバル他車と比較しても大きなアドバンテージだと思いました。

普段はダンディでもアクセルをひとたび踏み込めばアスリートの顔にもなるE-PACEですが、個人的には後日報告したいと考えているディーゼルエンジン仕様車に注目しています。

魅力満載ではありますが、他の輸入車同様、メーカーオプションのセレクトには少し気を遣った方が良いでしょう。E-PACEは最も安いモデルで451万円からと戦略的な価格は打ち出していますが、今回試乗したモデルは650万円、これにオプション価格が約230万円分別にプラスされていました。もちろん試乗車は「全部入り」だったわけですが、自分が欲しいと感じるオプションをしっかり選んで価格を抑えるものも賢い購入の仕方であることは間違いないでしょう。

レビュー対象車
試乗

参考になった6

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自動車(本体) > スバル > スバル XV 2017年モデル > 2.0i-S EyeSight

高山正寛さん

  • レビュー投稿数:53件
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プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む

満足度4
エクステリア4
インテリア3
エンジン性能3
走行性能4
乗り心地4
燃費3
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

全長4465×全幅1800×全高1550mm。最低地上高は200mm。全グレードAWD車となります

オプションのルーフレールを選ぶと全高は45mm増、立駐への入庫には注意が必要です

基本造形はベースとなったインプレッサを踏襲、操作系の適正配置の旨さが光ります

2.0i-S EyeSightには運転席&助手席とも電動8ウェイのパワーシートが標準装備

ラゲッジ容量は385Lとボディサイズから見れば十分以上、6:4の分割可倒機構も付きます

悪路走破性を確保する進化した「X-MODE」やヒルディセントコントロールも装備されます

「名前以外は全て新しい」。いきなりですが、このキャッチコピーは某国産メーカーで大ヒットしたモデルのもの。

「他メーカーのコピー出してどうすんだよ」と思わずツッコミが入りそうですが、約5年ぶりにフルモデルチェンジを行ったSUBARU XVの最上位グレード(取材時:理由は後ほど)である「2.0i-S EyeSight」に試乗すると、ひしひしとその進化を感じるのです。

XVは元々、先々代のインプレッサをベースにSUVテイストを加えたモデル。初代となるGH型は車高もインプレッサと同じで正直「なんちゃって感」もありましたが、2代目(GP型)からは最低地上高のアップや専用エクステリアなどを採用することで一気にヒットモデルの仲間入りを果たしました。

3代目(GT型)は2018年4月に登場、社名が株式会社SUBARUに変わってからの最初の記念すべきモデルでもあります。

少々話は脱線しましたが、XVの魅力はそのボディサイズにあります。都市部でも扱いやすく、それでいて高速走行時の安定性、さらにSUVに求められる乗員&荷室の広さや使い勝手なども非常にバランスが良いのが特徴です。

基本的な考えとしてはヒットした2代目のコンセプトを継承し、ブラッシュアップしたものと考えて良いでしょう。

搭載するパワートレーンは2.0&1.6Lの水平対向4気筒DOHCにリニアトロニック(CVT)を組み合わせたもの。2L車のみエンジンに直噴機構が搭載されます。

まずXVの良さは乗り込む瞬間にわかります。最低地上高が上がっていることで当然シートポジションも高くなります。スッとお尻を落とした位置にシートがある・・・こんな感じでしょうか。日々乗り降りするクルマゆえに、この感覚はとても楽に感じるものです。個人的には腰痛持ちで背が低いこともあり、地面からシートまでが低いクルマだと腰をかがめて乗るようなスタイル、一方大型のSUVなどでは「よっこらしょ」と乗り込む感じはそれなりに身体へ負担がかかります。その点でもXVの乗降性は高得点が与えられるものなのです。

インテリアは基本インプレッサと共通で細部の質感を微妙に変化させている点で多少ではありますが差別化を図っています。

またいつも感じるのがSUBARU車の「おもてなし感」言い換えれば装備の充実ぶりには感心します。最上級グレードということもありますが、運転席&助手席の8ウェイパワーシートと両席シートヒーターが装着されています。これらは最上位グレードのみ標準装備ですが、1.6L車の“Lグレード”などでもオプションで「ブラックレザーセレクション」を選べば装着することができます。

もちろんその分、出費は増えるわけですが、このクラスのクルマの中にはパワーシートやシートヒーターも「運転席だけ」というモデルは少なくありません。その点、SUBARUは「標準または選択の自由」を残してくれている点でも選ぶ価値は十分にあります。

肝心の走りの方ですが、そのフィーリングは新たに採用されたSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)による部分が大きいと感じました。最近のクルマの特徴にシャシーやプラットフォームを最適化することで走りの質感を向上させる。メーカーによっては“体幹”という表現を使うケースもありますが、SGPを採用したXVはとにかくサスペンションがスムーズに動きます。同時にボディがロールした時なども不可解(余分)な動きがうまく抑制されることで加減速、またはコーナーに侵入から脱出するまでの動きに一体感があることは誰が乗ってもわかるほどハッキリしたレベルに仕上げています。

また今回とは別の機会に雪道、特に滑りやすい坂道(ほとんど泥濘地)を試乗しましたが、新搭載の「X-MODE」の効果は絶大です。もちろん限界はありますが、モードオフ時では登坂できなかった路面もオン状態でスルスルと登れますし、下り坂ではヒルディセントコントロールのおかげで安心して降りることができた点も追記しておきます。

一方で少し気になるのがCVTの制御です。現行インプレッサが登場した際も前述したSGPの良さなどは十分感じることができましたが、CVTに関しては(特に)フル加速時における独特の「回転は上がるけど車速が気持ちにシンクロしない」感覚はもう少し煮詰めて欲しいところです。正直に言えば、SUBARUは将来CVTをやめてコンベンショナルな多段式ATに戻してほしいのです。燃費&環境性能はもちろん大事ですが、マツダがCVTではなく6ATを採用することで走りの良さをアピールしたようにSUBARU車にもレスポンスに優れた多段式ATの復活を期待したいのです。

さて、最後にADAS(先進安全装備)の領域ですが、やはりアイサイト(Ver.3)が標準装備されている点は安全面での大きなアドバンテージになります。事故は起きない方がいいに決まっていますが、普段使いでもACC(アダプティブクルーズコントロール)は全車速対応の追従機能付きなので渋滞時などでのストレスは大幅に解消されます。

また最近特に注目が集まっている「車両後退時」や「車線変更時」における事故を未然に予防する警戒支援システム、SUBARUでは「スバルリアビーグルディテクション」として設定していますが、これを含む「アドバンスドセイフティパッケージ」はメーカーオプションとして絶対装着をオススメします。

最後にこの原稿を書いている間にXVにも新型フォレスター同様、「e-BOXER(いわゆるマイルドハイブリッド)搭載モデル」が追加されることが発表されています。価格差はまだ見えてきませんが、もしXVを真剣に購入しようというのであれば、これが搭載する「Advance」を見てからでも遅くないと思います。

レビュー対象車
試乗

参考になった42

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自動車(本体) > プジョー > 3008 2017年モデル > GT Line

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度4
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地4
燃費無評価
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

個性的な顔つきは他のSUVとは一線を画す躍動感がある

4450×1840×1630mm(全長×全幅×全高)と堂々たるサイズとなった

リアデザインも野暮ったさは皆無。細部にわたり高いデザイン性を感じる

座り心地絶品の身体にフィットするシート

ヘッドアップインストルメントパネルはバーチャル表示

1.6L直4直噴ガソリンターボエンジンは165ps・240Nmを発生

車名の真ん中が“00”系モデルは先代モデルまではミニバン形状でした。プジョーはこれを刷新し、2014年に登場した現行モデルの「2008」からは、SUVへと方向転換しました。

今回試乗した新型「3008」と上級モデルの新型「5008」はさらにSUVとしての存在を明確になりました。

今回試乗を敢行したのはインポーターの広報車両です。CセグメントのクロスオーバーSUVへと生まれ変わった新型「3008」は、マイナーチェンジ後の「2008」同様、アグレッシブで押しの強い顔つきが印象的で、BMW X3と並べてみましたが、遜色がないほどです。

車内に乗り込むとエクステリア以上にインパクトがあります。
小径ステアリング、バーチャル式のヘッドアップインストルメントパネル、大型タッチスクリーンで構成されるプジョー独自の「i-Cockpit」は、新型「3008」ではさらに進化を遂げています。独自の形状のシフトレバーに、ランボルギーニ「ガヤルド」のような一線に並んだスイッチ類など、まるでスポーツカーのコクピットに身を置いたようです。

ドライバーを取り囲む形状のインパネも、デザインを優先しすぎと思いきや、スイッチ類がすべて腕を伸ばすだけで届く範囲内にあり、かつカップホルダーや小物置き場も充分以上に確保されているなど、こちらも見た目に反し合理的に設計されているのはフランス流といえます。

センターコンソールにあるスタート&ストップボタンを少し長めに押すことでエンジンが始動します。奇妙な形のシフトレバーには、横にボタンがあり、親指で押しながら手前に引くとDレンジにシフトされます。電磁式のサイドブレーキがアクセルに足を乗せると自動解除されます。

直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジンは1.6リッター。新設計の6ATのデキは非常に素晴らしく、静かに滑らかに走りだしました。全長4450mm、全幅1840mm、全高1630mmという堂々たるサイズですが、アイポイントが高いこともあり、見切りの良さも特筆です。

高速道路でも最高出力:121kW(165ps)/6000rpm 最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmを発生するこのエンジンは、シャカリキにアクセルを踏まなくても、軽快感ともいえる軽さで十分パワフルです。
足回りはやや硬さが気になります。道路の継ぎ目を法定速度で乗り越えても結構硬いなあ・・・。と感じました。

またSUVにはありえない小径ステアリングですが、意外にも高速道路で気を遣います。街中では少ない操舵で小回りが効きますが、高速ではこれまたSUVの常識を超えたクイックなギアレシオで驚きました。しかし、硬めの足回りのおかげでロールはビシッと抑え込まれているので、不安感は心配ご無用です。

個性的なエクステリアで独自の雰囲気を振りまく「3008」ですが、アドバンスドグリップコントロールが備わり、FFながら高い走破性を実現しています。

その昔、筆者もプジョー「205GTi」に乗っていましたが、インテリアはチープシックで国産車とは比べ物になりませんでした。しかし、走る楽しみはコンパクトハッチでは比類なきもの。20数年前によく箱根に通ったものです。

そんなプジョーも昨今では、世界のライバルたちを驚かす個性でより魅力的なクルマになったなあと改めて新型「3008」に乗って感じました。


プジョーの今後の展開が楽しみでなりませんね。「3008」いいクルマでした。

レビュー対象車
試乗

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自動車(本体) > ルノー > メガーヌ R.S. 2018年モデル > ルノー スポール

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度5
エクステリア5
インテリア5
エンジン性能5
走行性能5
乗り心地5
燃費無評価
価格5

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

迫力満点の顔つきは全幅1875mmとワイド。

大型のディフィーザーと大口径センターマフラーが装備

ヘッドライトはフルLED。

エンジンルームの廃熱を効率よく排出するエアダクトが本気の証

フロントにはブレンボ製モノコック4ピストンキャリパーを備える

最高出力279PS/6000rpm、最大トルク390Nm/2400rpmを発生

筆者は、現在でもルノー「トゥインゴ」を23年乗り続け、同時に「アルピーヌV6ターボ」を所有していたこともあり、ルノー車との付き合いは長期に渡ります。一時期は「メガーヌ R.S」2代目の購入を本気で考えました。


新型「メガーヌ R.S」のボディサイズは、4410×1875×1435mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2670mm。メガーヌ GTからフロントを60mm、リアを45mmワイドとなったフェンダーが備わります。またF1スタイルのエアインテークブレードにワイドなエアインテークを組み込んだフロントバンパーを採用し、実車の迫力は相当なものです。
先代モデルでは3ドアハッチバックでしたが、3代目となる新型では5ドアハッチバックのみとなりました。

R.Sモデルのイメージとなりつつあるチェッカーフラッグ型のLED「R.S.ビジョン」が備わり、スモールランプ、フォグランプ、ハイビームとしての役割を行います。またヘッドライトはLED式で、Cシェイプのデイライト&ターンシグナルが、さらなる迫力となっています。

今回は筆者が日頃からメンテナンスでお世話になっている関東最大級のルノーディーラーにて展示車を特別にお借りして、東名高速道路、国道129号線をメインに試乗を敢行しました。

エンジンを始動させますと、先代から踏襲されたセンターマフラーから野太いエキゾーストが響き、正体がすぐにバレます。
国道を流しても、新型「メガーヌ R.S.」の動きはとにかく俊敏という印象です。交差点ではステアリングのわずかな切り込みに対して、瞬間的にヨーモーメントが発生するこの動きは、「メガーヌ GT」にも採用されている「4コントロール」の恩恵です。同位相で1度、逆位相で2.7度リアタイヤが動くそのシステムは、GTと同様のシステムを採用しています。全幅も1870mmもありますが、まるで「ルーテシアR.S」.に乗っているかのような軽快な身のこなしが印象的でした。

東名高速道路「厚木インター」へ進入するコーナーでも、リアはドッシリと安定し、路面に張り付いたままです。本線に合流する際にアクセルを深く踏み込むと、直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボ「M5P」型エンジンはホットハッチらしく、キャビンに迫力のあるエキゾーストノートを響かせ、シフトアップの度に「バフッ!」という炸裂音が木霊します。最高出力279PS/6000rpm、最大トルク390Nm/2400rpmを発生するこのエンジンは、7000rpmまで瞬間的に吹け上がり、390Nmもの大トルクでグイグイ速度を伸ばしていきます。0-100km/h加速は5.8秒ですからアクセルを開けている時間はほんの一瞬でした。

乗り心地は、クルマの性格上、終始硬めですが、「カヤバ」製のダンパーはストロークを持たせてあるセッティング。路面の段差を乗り越えても、不快な突き上げなどは皆無で、硬さの中にもしなやかさを持たせてあるルノー車らしいセッティングです。そのため、19インチのタイヤはしっかり路面を捉え、比類なき安定性を実感できます。

4コントロールの動きは、慣れるまではやや違和感を覚えることもありました。リアの操舵角を決定するパラメータは車速、フロントの操舵角、そしてステアリング操舵スピードの3つです。車速と切れ角については固定のパラメータですが、操舵スピードは可変式のため、周囲の安全を十分考慮し、急なレーンチェンジを試みても姿勢が乱れることなく、水平移動のような感覚です。

短時間だけワインディングロードに分け入りました。さすがに1875mmの全幅は道幅の狭い道路ではやや気を使いますが、その動きはコンパクトホットハッチのようで、クリックなギアレシオを持つステアリングと相まって、タイトコーナーをヒラリ、ヒラリとクリアしていきます。DASS(ダブル・アクシス・ストラット・サスペンション)が、トルクステアも抑え、痛快そのものでした。

5ドア化により、日頃の利便性も向上。お買い物クルマとしても、十分な実用性を持つラゲッジルームや、広いリアシートなど快適性も充実。それでいて、先代よりもさらに痛快な走りを手に入れた新型「メガーヌ R.S.」。隣町への移動ですら走る楽しみを味わえる同車。筆者も惚れています。販売したばかりですが、販売店では、すでに受注は一杯だそうです。

ルノーは、このようなクルマ造りは相変わらず上手いと感じさせてくれました。


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試乗

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自動車(本体) > アウディ > Q7 2016年モデル > 3.0 TFSI quattro

外川 信太郎さん

  • レビュー投稿数:226件
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プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドンに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、輸入車専門誌にてライターを始める。その後、育った英国に渡りレース活動などを経…続きを読む

満足度4
エクステリア4
インテリア5
エンジン性能4
走行性能4
乗り心地5
燃費4
価格4

※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。

全幅1970mmとワイドであるが、先代より15mm縮小された

全長5070mmとフルサイズSUVであるが、こちらも先代に比べ35mm短くなった

エッジを効かせたエクステリアデザインは、大きく印象が変わった

宝飾はされていないが、フロントには対向6ピストンキャリパーを装備

取材車にはマトリクスLEDヘッドライトが装備されていた

3リッターV6スーパーチャージャーエンジンは333PSを発生

現在、アウディのプレミアムSUVに位置付けられるのが「Q7」です。初代の登場が、欧州では2005年、日本国内での販売は、翌年ですから、10年のロングライフモデルでした。

免許を取得して最初に乗ったクルマがアウディであった筆者ですので、色々とその変遷を興味深く観察してきましたが、先代「Q7」の丸みを帯びたどっしり重厚感のあるエクステリアも好みで、今だに多くのファンがおります。

現行「Q7」は最近のアウディのデザイントレンドを浮き彫りにしたもので、先代に比べ、角のあるフロントグリル、サイドライン、リアの処理なども、エッジを効かせたものになりました。(知人には先代「Q7」のオーナーがいますが、現行のデザインより先代のほうがお気に入りだそうです。)

1988年の「アウディ80」(B3)あたりから、しばらく続いていた、空力を謳った流れるようなボディラインとは方向性を変え、やや角ばったデザインが最近のアウディの特徴といえます。しかし、「Q7」の空力特性はSUVではトップレベルの0.31を記録。

現行「Q7」は従来型より角ばり、締まって見えますが、視覚的なものはもとより、エクステリアサイズは先代よりダウンサイジングされています。全長が35mm短くなり、全幅が15mm狭くなってはいますが、それでもフルサイズSUVとしての存在感は十分で、全長5070×全幅1970×全高1735mm、ホイールベース2995mmという堂々たるサイズです。

ボディの大幅な軽量化も達成しており、アウディのお家芸であるアルミと高強度スチールの組み合わせによる車体で71kg、ドライブトレーンで20kg、サスペンション、ステアリング、ブレーキなどのシャシー関係で合計100kg以上もの減量を達成したというから驚きです。

エンジンは2リッター直4と3リッターV6の2種類とされ、初代のV8エンジンは廃止されました。

メーカーの広報車両をお借りして3.0 TFSI クワトロに試乗しました。3リッターV6スーパーチャージャーエンジンは、最大出力333ps/5500-6500rpm最大トルク440Nm/2900-5300rpmを発生させます。トランスミッションは、トルクコンバーター式の8速ティプトロニックです。

駆動力は通常走行時は、前輪40:後輪60の割合で配分されますが、路面状況によって前輪に最大70%、後輪に最大85%までの比率で配分を変えます。

高速道路を中心に試乗を敢行しましたが、広大な運転席に身を収め走りだすと、重厚というより、軽快感があり、車体が軽いという印象を最初に受けました。
3リッターV6スーパーチャージャーエンジンと8速ティプトロニックとの相性は非常に素晴らしいもので、無段変速のようなスムーズさで変速を行います。デュアルクラッチとは違った最新鋭のトルクコンバーターのすばらしさを実感できます。

アクセルを深く踏み込むと333PSのパワーは、十分過ぎるもので、一気に速度を押し上げます。また、その時に聞こえるサウンドは絶品で、ドライバーを大いに刺激するものです。バーチャル式のメーターのレッドラインまで気持ちよく吹け上がるこのユニットに筆者は虜になってしまいました。

乗り心地は「コンフォート」を選択してもしっかり芯のあるもので、インターチェンジの導入路でもロールは最小限に抑え込まれてします。「ダイナミックモード」では、すべてのレスポンスが人間が想像する以上に過剰に反応し最初はややギクシャクした走りになってしまいましたが、ワインディングロードなどでは、さらに安定した走りを提供してくれると思います。

10年ぶりのフルモデルチェンジらしく、すべてが洗練された「Q7」。輸入車のプレミアムSUVはライバルがひしめき合う市場ですが、最新テクノロジー、安全性は、アウディの本気を感じさせてくれました。


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