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レコードプレーヤー > LUXMAN > PD-171

黛 健司さん

  • レビュー投稿数:28件
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プロフィール1953年生まれ。少年時代に音楽とオーディオに目覚め、病膏肓。学生時代は秋葉原通いに明け暮れ、いつの間にかオーディオ専門誌「ステレオサウンド」編集部に潜り込む。趣味のオーディオがいちばん輝いていた時代、編集部を取り仕切り、ありとあらゆる製…続きを読む

満足度5
デザイン4
音質5
操作性4
機能性4

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重量級(5kg)アルミ材削り出しターンテーブルの正面にはストロボ監視窓を装備。

4mm厚アクリル製ダストカバーが付属。ターンテーブル左のポストは LEDライト。

左から電源、スタート/ストップ、回転数選択、ストロボ監視窓、スピード微調整ノブ。

【製品の概要】
 ラックスマンがアナログディスクプレーヤーを製品化していたことを知る人はいまや少数派だろう。本機は1983年発売のPD-350以来28年ぶりとなるアナログディスクプレーヤーの最新製品だ。PD-171は、慣性質量の大きい重量級ターンテーブルを高トルクのACシンクロナスモーターによりベルトドライブし、カートリッジ交換が容易なユニバーサル型トーンアームを搭載。ソリッドな極厚アルミトップシャーシとウッドパネルの調和による筐体デザインを特徴とする。

【製品の特徴】
■ラックスマンのアナログディスクプレーヤー
 ラックス初のアナログディスクプレーヤーは1966年に登場したベルトドライブ型のP22だが、その存在を一躍有名にしたのは1975年に登場したPD-121/PD-131だろう。インダストリアルデザイナーとしても活躍したオーディオ評論家の故・瀬川冬樹氏の作といわれる優美なデザインが特徴のダイレクトドライブ型のトーンアームレス・プレーヤーで、私もおおいに憧れたものだ。その後、ダイレクトドライブ型を何機種か発表した後、LPレコードをターンテーブルに真空吸引して一体化する「バキュアム・ディスク・スタビライザ」搭載のベルトドライブ型PD-555を1980年に製品化。1983年には後継機のPD-350を登場させるなど、いまでは想像もつかないが積極的にアナログディスクプレーヤーに取り組んでいた。
 そんなバックグラウンドから生まれただけに、PD-171はアナログディスク再生の『勘どころ』を抑えた設計が随所に見受けられる魅力的な製品となっている。
■ベルトドライブ方式+スタティックバランス・トーンアーム
 高慣性のアルミ削り出し重量級ターンテーブル(5kg)は、ベアリングボール仕様の大口径テフロン軸受けを使用したセンタースピンドルで支えられる。このターンテーブルをドライブするのは、32bitマイコン採用の高精度クロック制御ジェネレーター回路を内蔵した大出力オーディオアンプ構成の回路で駆動・制御されるACシンクロナスモーターで、ドライブ方式はベルトドライブ。
 15mm厚のアルミ削り出し板をメインシャーシとし、主要部品をこのシャーシに吊り下げたアンダースラング制振構造を採用。シャーシ自体は木と金属によるハイブリッド制振構造。電源トランスとACモーターはフローティングマウントされ、アルミメインシャーシには大口径インシュレーターが装着され、ハウリングを防止している。
 トーンアームはカートリッジの交換が容易なユニバーサル型スタティックバランスタイプ。ラックスマンのロゴ入りマグネシウム合金製ヘッドシェルが付属。出力はDIN→RCA端子タイプのOFCフォノケーブルにより取り出される。
 ウッドパネルを採用した伝統的なデザインのプレーヤー本体には、軽い操作で開け閉めが可能なカムサポート式の4mm厚アクリル製ダストカバーも付属する。ターンテーブル左前には脱着式高輝度LEDタイプのスタイラスライトを装備。薄暗い部屋でも針先を明るく照らしてくれる。
【操作性と音質の特徴】
 フローティングサスペンションを採用するアナログディスクプレーヤーと異なり、主要部品をメインシャーシから吊り下げ構造として低重心化を実現しているPD-171は、適度な硬さのサスペンションも相俟って、トーンアームやターンテーブルがフラフラ揺れることなく、いたって操作しやすい。高輝度LEDを使用した脱着式のスタイラスライトも装備され、照明を落とした薄暗い部屋でも針先位置が明確に分かるので、アームリフターを使わなくても針先をレコードグルーブの好きなところに落とせるのは、ディスクマニアの琴線に触れる使い勝手のよさだ。
 針先をレコード面に降ろしてから、ぶ厚いアクリル製ダストカバーを静かに閉めても、カートリッジが針飛びしたりしないのも、ダストカバーの開閉機構や本体側との重量バランスが充分検討されているからだろう。センタースピンドルの形状も適切で、レコードを置くときにレーベル面を擦ったりしないのもいい。
 試聴ではカートリッジにオルトフォンMC-30Wを使用したが、このカートリッジの能力を十全に引き出してくれる印象。電気的・機械的にS/Nがよく、レコードのサーフェスノイズやスクラッチノイズも、心なしか静かになったように感じる。ひっそりとした静謐な音場から音楽が流れ出してくるこの感触は、CDやPCオーディオとは異なる、アナログディスクならではの世界だろう。アナログの魅力に浸ることのできるその実力はさすがと言うしかない。
 プレーヤー自体のサウンドの傾向は、音の重心が低く、安定感抜群でワイドレンジ。あらゆるカートリッジの魅力を過不足なく引き出してくれる実力の持ち主だ。

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