『色違いのオープンカーＨＢＹ２９が発売されました。』 マテル バービー バービーとおでかけ！ かわいいピンクのクルマ FPR57 6084さんのレビュー・評価

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2022年5月17日 23:38 [1452650-3]

満足度	3

色違いのオープンカーＨＢＹ２９が発売されました。

写真１）ＦＰＲ５７のデフォルト	写真２）ＦＰＲ５７に紫色の塗装を施した物	写真３）ＦＰＲ５７に黄色の塗装を施した物
写真４）HＢＹ２９のデフォルト	写真５）紫色に塗装したＦＰＲ５７にシリコン素体のアクションフィギアを乗せる	写真６）アクションフィギアやＦＴＧ８４ならばステアリングをちゃんと掴める。

購入動機
１／６サイズのアクションフィギアやバービー系のお人形さんの撮影用として。

１／６サイズの自動車となればかなりの大きさになります。本品はスケール的には少し小さいです。本品の他にバービーにはフィアット５００とお人形さんのセット品もありますが、高価で上が空いていても屋根付きなので撮影には適さないと考えました。

本品FPR５7と２０２２年３月発売のHBY29はオープンカーとお人形さんのセット品です。

車体
ライセンス契約をしていないのでしょう、ハッキリした原型は不明ですがどうやらFPR５7はベンツSLKあたりを参考にしている様です。サイズ的にはホンダビート的。但し、お人形さんの座高に対して風防は低く、ロールバーも有りません。実車では製造認可が下りない構造です。（爆
模型としてのクォリティは最低。大昔スーパーのお菓子売り場にぶら下がっていた、大型の食玩に近い物です。タイヤもゴム製ではありません。つまりカーマニアやプラモデルマニアの年長児や大人を納得させる品質では無いです。あくまで幼いお子さんの玩具。
HBY29は金型が変更されデザインが少し異なります。

安全性
幼いお子さんの玩具としてはタイヤハウス付近の薄いボディがめくれ、それで手指を怪我するかも知れません。HBY29は僅かにですが改善されています。本品にはCEマークがついていますが、これは安全性を保障するものでも、何らかの公的機関の検査に合格した証明でもありません。玩具に対する欧州の指令があり、それに従ったモノづくりをしていると自己宣誓しているに過ぎない点に注意が必要です。ＣＥマークを付けないと欧州での流通は出来ないのです。
材料も含め、指令に完璧に従ったものづくりをしているならば、かなり安全性が高いと言えますが、そうしている事の証明では無く、繰り返しますが自己宣誓に過ぎず、消費者の側からそれを確かめる術は無いのです。

又は箱書きにCONFORMS TO ASTM F963（ASTM F963仕様に準拠）と有りますが、この民間の会社ASTMはそのサイトで「特定のおもちゃの考えられるすべての危険をカバーすると主張するものでは無い。」云々を言っています。民間の会社でも権威と見られていますが、そう言う事です。

車体の色
FPR57の色は所謂「ショッキングピンク」です。こうした色使いの実車は非常に稀で、痛車の類と見なされるでしょう。この色使いは幼い女のお子さんの視覚特性に合わせ、売れる為に選択された物と考えられます。この色くらいなんとかして欲しいと思います。
材質はポリプロピレンで、所謂練り物＝ペレットと一緒に顔料を混ぜて射出形成した物です。

是非お洋服と同じく、シックな色使いの物も発売して欲しかった・・・のですが先般、シックかどうかは別として紫色のHBY29が発売されました。これも同じく練り物で、私が自分で塗装した紫色のFPR57とは色調が異なります。
更にカラーバリエーションが欲しいです。並行輸入品では色もデザインも探せば色々ありますが大変高価です。

そこで、所謂大人パワー的な自己責任での対応としては塗装が考えらえます。但しポリプロピレンは通常そのままでの塗装は出来ません。私はポリプロピレン用のプライマーを塗装してから下塗り、上塗りとスプレーで塗装しました。模型マニアの諸兄諸姉は更にヘッドライトにＬＥＤを埋め込むなどの改造を楽しめるでしょう。

お人形さん
標準的な仕様のバービーです。
FPR57の子もHBY29の子もブロンドのワンレングスが素敵です。ただ、膝も肘も曲がらず、足を投げ出すようにして自動車に着座します。またハンドルも肘が曲がらないのでよく掴めないようです。
このお人形さんの問題点は体が自由にならず、お子さん同士のお人形遊びでお友達のお宅に車で伺ってそこでテーブルについてお茶をご馳走になる事が出来ないのです。
セット品の価格が上昇してもお人形さんはＦＴＧ８４の様な体が割と自由になる子にして欲しいです。

HBY29の子のお洋服は色が異なり、またこの子にはサングラスは付属しません。
あとお人形さんをパッケージに固定するのにお人形さんの頭に所謂「タグピン」（靴下等に正札を取り付けるナイロンの紐）を打ち込むのは頂けないです。精密ニッパーで切断し、ドライバーの柄等で頭に尖った残りの部分を押し込む必要があります。そうしないと小さいお子さんが怪我をするかも知れません。

あと製品の命名法といいますか型番の決め方に、消費者にも分かりやすい法則性が欲しいです。
ＨＢＹ２９は自動車ですが、番号一つ違いのＨＢＹ２８は自転車です。

実際に撮影に使って見て
アクションフィギアとの組合せでは多少質感が物足りない感じがしましたが、まぁ大丈夫でしょう。バービー系のお人形さんとはそれ用に作られているので良くマッチします。

写真
白バックの物を除き市販のドール用背景布を使っています。伺った事は有りませんがフィラデルフィアの有名な所らしいです。

写真１）FPR57のデフォルトの状態、お人形さんは標準添付品。

写真２）FPR57を紫色に塗装した物、お人形さんはバービーの俳優さんをモデルにした物。

写真３）FPR57を黄色に塗装した物、お人形さんはバービーの人権活動家をモデルにした物。但しアイウエアは社外品に変更。
写真４）デフォルトのHBY29、お人形さんは標準添付品。
写真５）FPR57を紫色に塗装した物、お人形さんは１／６スケールシリコン素体アクションフィギア。
写真６）シリコン素体アクションフィギアやＦＴＧ８４ならちゃんとステアリングを掴めます。

現在手許にFPR57は紫色、黄色の２台があります。つまり紫色に黄色を上塗りした訳ではありません。上塗りした場合、下の塗装からの色の影響をうける事も有る様です。