1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-130 まつゆき J79 レビュー・評価

満足度：5.00

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[鐵屋]

2018年2月21日 20:27 [1106528-1]

満足度	5

現役最古参の護衛艦「まつゆき」汎用護衛艦の始祖「ゆき」型

左「いそゆき」右「まつゆき」。艦橋脇の赤色が少し五月蝿い感じ。ほどほどが良い。	反対舷側。右舷の艦橋脇には浮き輪以外の赤を入れていない。こっちの方が落ち着く。	「まつゆき」と「あさゆき」で棒アンテナの起立位置を変えてみたが奥側が正の様だ。
現役艦が揃ってきたので海自呉警備区第１４護衛隊全艦と第３護衛隊の２隻で撮影ｗ	鐵屋海軍では第２４戦隊に所属し南西海域の警備に就く。後続は整備明けのあめ・なみ。	６隻でｗ３１と３３の色が違うのは建造所塗分けの為。アンテナ位置は組説通りの違い。

鐵屋海軍シリーズ、今回は第七期=2018年度１、２
番艦、通算85・86番艦はつゆき型護衛艦「いそゆ
き」「まつゆき」を先にご紹介。
メーカーはピットロード、待望の「ゆき」型再販
キット第二段。

前にレビューした「あさゆき」と本キットを合わ
せて購入すれば、「ゆき」型全艦のデカールが揃
う。そして「あさゆき」とこの「まつゆき」が、
護衛艦籍に最後まで残っている「ゆき」型である。

本級は、その後の汎用護衛艦の標準兵装である、
　・砲１門
　・対空ミサイル発射器
　・アスロック発射器
　・対艦ミサイル４連装x2
　・短魚雷発射管３連装x2
　・CIWS２基
　・対潜ヘリコプターを搭載
を一揃い搭載しており、当時の限られた予算の中
で、発展性と居住性を犠牲にしてでも所要の戦力
を整備するという明確な方針に従って建造された
艦である。

今も現役で残っていられるのはその先進性ゆえで、
近隣国のフリゲートクラスならまだまだ負けない
戦闘力を持つ（電子兵装だけは厳しいが）。

ただいかんせん最小限の船体に重武装、自動化も
まだまだの時代の艦、この小さな船体に２００人
もの乗員を乗せているため居住性は悪いと聞く。

モデラー的には萌え艦→　・昭和武者顔が精悍
　・コンパクト重武装がキュート
であるが、実際の乗組員の皆様のご苦労を思うと…
すみません。

３０ＤＤが整備されてくるまであと数年、もう少
し頑張ってもらいたい。
（一方、我々が現役の勇姿を見ていられるのもあ
と僅かということ。今度こそ記念艦に・・・）

余談：３０ＤＤについて
ゆき型　全長130m　幅13.6m　基準排水量3050t
　　　　乗員200名
３０ＤＤ　全長130m　幅16m　基準排水量3900t
　　　　乗員100名
居住性が全く違いそう。全長130mは日本近海での
凌波性確保の観点からの最小長さらしい。
そして幅を拡げることで居住性を改善、多分ソマ
リア沖でも活動できる汎用艦となるだろう。
将来的にＥＳＳＭ２が出てくれば、限定的ながら
もエリア防空も行えるはずで、「ゆき」型に匹敵
する貢献をしてくれるはずである。

さて、肝心のキットのお話し。組立注意点を。

・キットの中身は「あさゆき」と同じ。

・艦橋ウィングのバリは削る(浮き輪が書けない)

・組立順序
　デカールが貼れなくなるので
　艦橋構造物までを組み立てたところで甲板塗装
　デカール貼付
　その後で後部構造物とヘリ甲板を取り付け
　(後部構造物とヘリ甲板も先に塗装しておかな
　いと後塗装は難しい)

・煙突部、黒色塗装部分は、後部構造物の当該部
　上端から２ミリ程先に塗る。黒を先に塗装して
　からマスキングして船体色を塗装しよう(逆に
　すると下側は突起が多くてマスキングが難しく
　なる)。
　なお、これは部品C13をつける前に行う。
　(先につけると難易度急上昇w)

・このキットはヘリ甲板下の柱部品が付いている。
　ヘリ甲板接着時に、取り付け用のモールドの上
　下を揃えよう。
　なお、所要本数１７本に対して２０本が用意さ
　れているので、切り損じ、成型不良(部品の真
　ん中にプラが回っていない)があっても足りる
　のでご安心を。

・対艦ミサイル搭載甲板下の短魚雷発射管も後付
　け困難なので事前塗装しておこう。

・チャフ弾庫は削る指示が出ているが、削っても
　大きすぎる。半裁して取り付ける。

あとはそんなに難しくない。

鐵屋海軍では「最新鋭艦」として本級を６隻整備、
キットはあと２隻分保有している。

鐵屋海軍は緊迫する（！？）近隣情勢下、３０Ｄ
Ｄを待ってはいられない。

いや、３０ＤＤが出てくるころまでキットが残っ
ているかの方が心配で纏め買いしたというのが本
音です。

そして「はたかぜ」型も現役時代はあとわずか。
昭和武者ｓのキットを作るなら、今が良いかと思
いますｗ

余談の2：「はたかぜ」と「まつゆき」
「まつゆき」１９８６年３月１９日竣工
「はたかぜ」１９８６年３月２７日竣工
まつゆきの方がちょっとだけお姉さんですね。

日本にも「ＯＬＤ　ＮＡＶＹ　ＪＡＣＫ」があれ
ばいいのにｗ

「いそゆき」
キット:ピットロード「まつゆき」
塗装色:XF-75タミヤ呉、甲板・船体単色塗装)
艦データ
1985年1月　石播東京　艦番号 127（2014年除籍）
　満載排水量 4,000トン全長130.0m最大巾13.6m　

「まつゆき」
キット:ピットロード
塗装色:XF-75タミヤ呉、甲板・船体単色塗装)
艦データ
1986年3月　石播東京　艦番号 130

お相手：艦名・艦番号・造船所・船体色

鐵屋海軍第三艦隊
第23戦隊（Ｙ基地）から
「せとゆき」131　三井玉野　ｸﾚｵｽ呉工廠色
「しまゆき」133　三菱長崎　ｸﾚｵｽ佐世保色
（この２隻はレビューされぬまま配備されたｗ
キットは「あさゆき」、通算81、82番艦）

第24戦隊（Ｓ基地）から
「はるゆき」127　住重追浜　XF-75タミヤ呉
「あさゆき」132　住重追浜　XF-75タミヤ呉

鐵屋海軍第一艦隊
第１１任務部隊第１１戦隊（整備明け）から
「たかなみ」「はるさめ」

海上自衛隊　呉警備区より
第１４護衛隊
「あさぎり」「せんだい」
第３護衛隊
「みょうこう」「ふゆづき」

さて次回、
鐵屋海軍レビューシリーズ、次こそ「きり」型護
衛艦後期型の予定。「せとぎり」「うみぎり」は
2017年に竣工済、残る「はまぎり」と「さわぎり」
が現在大幅遅延しつつ建造中。
（通算83、84、87、88番艦）

ばっくり前期艦と後期艦の違いもご説明いたした
く。ただ遅延状況は深刻で、一回番外編が入るか
もしれませんが、いましばしお時間をｗ