1/700 艦船シリーズ アメリカ海軍 駆逐艦マンセン DDG-92 レビュー・評価

満足度：5.00

集計対象1件 / 総投稿数1件

※プロレビュー・モニターレビューは集計対象から除外しています

[鐵屋]

2018年1月28日 21:54 [1099860-1]

満足度	5

フライト�UＡ中期艦の亜種　「マンセン」

この角度から見るとただのフライト�UＡ。今作では手すりを艦橋前後につけてみた。	本艦の特徴であるＲＭＳ区画が目立つ角度。煙突エンブレムは他キットと差替えたもの。	ＲＭＳ区画以外は奥のフォレストシャーマンと変わらない。手すり効果の確認を。
右ラッセン�UＡ前期艦と左２隻中期艦の比較。左右艦シャッターデカールは貼り忘れ。	マスト・ＳＰＹ−１、てすり等、エッチングパーツの効果をご覧あれ。	「いせ」打撃軍ｗ護衛５隻で対潜ヘリ１０機。いせはＦ−３５Ｂ専用でも良いかもｗ

鐵屋海軍シリーズ、今回のレビューは、第六期=
2017年度15番艦、通算80番艦、アーレイバーク級
駆逐艦フライト�UＡ「マンセン」DDG-92（ホビー
ボス）。

昨年１０月に完成していたものの、年末年始進行
と、後続艦の建造を優先してレビューが遅れたも
の（とは言え遅れすぎｗ）。

フライト�UＡは下記の様に形態が分かれているが、
本艦は☆を打った中期艦の亜種にあたる。

DDG-79〜82、84　CIWSを前後2基搭載
　　　　　　　　 煙突ファンネルあり
DDG-83、85〜DDG-88　CIWSなし※
　　　　　　　　 煙突ファンネルあり
DDG-89、90、DDG-97〜106
　　　　　　　　　　CIWSなし※
　　　　　　　　 煙突ファンネルなし

☆　DDG-91〜96 CIWSなし※
　　　　　 煙突ファンネルなし
　　　　　RMS(遠隔掃海システム)区画あり

DDG107〜　後部１基CIWS復活
　　　　※→DDG-83以降にバックフィット中
　　　　⇒　前部銃座も復活
　　　　　煙突ファンネルなし

が、結局ＲＭＳは放棄されてしまい、その区画は
多分ただの倉庫となっていると思われる。

亜種と私が分類するように、ＲＭＳ区画以外は他
の中期フライト�UＡと変わりない。

今作では現在の姿と同じように「鉄板」で塞いだ
状態で建造したが、キットにはＵＵＶも入ってい
るので、蓋を開けて遠隔掃海システムのＵＵＶが
見える状態で作るのも一興だと思う。

イージス艦で掃海、とは、本級の運用からしてま
ずありえない場面だと思うのだが、まだＬＣＳ構
想がない時期では、掃海艇による掃海は必要、し
かし掃海艇は遠隔地に展開しにくい、というジレ
ンマを解決する手段がどうしても欲しかったので
あろう。

ともあれ、このタイプは６隻も作られたが、結局
はただのフライト�UＡに戻された。まあ、当然の
帰結ということか。

さて、本キット、先にレビューしているホビーボ
ス製アーレイバークフライト�UＡ艦達と同じく、
極一部を除いて部品勘合、モールドとも良く、
エッチングパーツも標準で付属していて大変すば
らしい。

エッチングパーツも必須なのはマスト、ＳＰＹ−
１レーダー、ＶＬＳ、アンテナ台座部分で、
マスト以外は曲げも無く、
手すりやホイップアンテナは使わない・代用も可
能だし、フルに使っても良い。

私でも出来るレベル、エッチングパーツ初心者の
入門に丁度良いレベルだ。

エッチングパーツの加工に最低限必要なものは

・デザインナイフ（ハサミよりずっと良い）
・メタルプライマー（塗装に必須）
・1000番以上の紙ないしスポンジヤスリ
　（表面にキズをつけてプライマーの密着力ＵＰ）
・瞬間接着剤（普通のプラ接着剤では接着不可）
・エッチングベンダー
　（曲げたくない部分を押さえる工具）
・そして指

で、初心者の方も簡単に工作できる。

絶対に曲げが必要なのはマストの一部だけなので、
エッチングベンダーもピンセットや他のもので代
用可能だが、どうせなら一つ購入しておくと良い
と思う。造れるフネの範囲が広がるのでｗ

他の注意点は、他のキットと同じ

一部の部品取り付け穴をピンバイスで開けてやる、
もしくは拡大してやることが必要（０．８ミリ径
程度がベスト）。

抜け道⇒必殺「部品側のダボを切り取る」を行え
ばこの作業は不要。ただし、部品取り付け位置を
マークする必要はある。

【重要】
この開孔位置は艦によって異なっているので、必
ず組説を見て、キットにあわせた位置に開けよう
（同型艦なので組説読み飛ばしをして私はえらい
目にあいましたｗ）。
切除指示も同様なので、注意して欲しい。

このタイプは前部CIWSがないため、艦橋前面が寂
しくなる。
組立説明書では取り付け指示がないが、本キット
のエッチングパーツには手すりが付属(630mm分)
しているので、この部分だけは取り付けてやると
良いと思う。
(作例は取り付け＋艦橋後部にも一部取り付けて
みた)

また、船尾の国旗掲揚ポールだが、キットの組説
では国旗をマストからの信号旗張り線に取り付け
るように指示しているが、面倒なので伸ばしラン
ナーでこれを造って取り付けた。

フライト�UＡキットも３隻目。そろそろ慣れによ
るミスがちらほら。

同型艦キットの製作時にはご注意をｗ
（私だけか！）

・・・が、ここまでくるとあと３タイプも造りた
いと思ってしまうのでありまするｗ
それは後日ということでｗ

「マンセン」MOMSEN（ホビーボス）
(作例塗装：ピットロード「米海軍艦艇塗料ｾｯﾄ」
PC3船体・PC4甲板色)

艦データ:2004年 8月バス鉄工所　艦番号：92
満載排水量9302トン 全長155.3m　最大巾20.3m

お相手(カラーは船体色)
　DDG-82　ラッセン　PC3米軍船体色　
　DDG-98　フォレストシャーマン　同
　CG-54　 アンティータム　C307 グレー
　CG-59　 プリンストン　　C308 グレー
　DDH-182 いせ　船体　SC03舞鶴工廠色
　　　　　　　　甲板　SC02佐世保工廠色

さて次回、
鐵屋海軍シリーズレビューは、
第六期=2017年度〜第七期=2018年度建造中含め、
通算81・82・85・86番艦の「ゆき」型か
通算83・84・87・88番艦の「きり」型どちらかの
予定。

「ゆき」型はピットロード「まつゆき」キットの、
「きり」型は同「うみぎり」キットのレビュー。

本来は2017年の内に完成させたかった４隻の建造
が2018年にずれ込んでいることと、これら第三艦
隊所属艦艇をだらだらと紹介するより纏めてご紹
介する方が絵になるかなと思いｗ

本当は、これらの艦艇が完成すると、2018年１月
現在の海上自衛隊現役水上戦闘艦４６隻が揃うの
で特集を組みたいと思ったりするが、レビューと
してはいかがかと思うので、それは思案中。

2018年も鐵屋海軍をよろしくお願いしますｗ