クラシックドレス キャバリーチャッカ 9095 レビュー・評価

満足度：5.00

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[Caverly]

2019年2月21日 21:59 [1183732-3]

満足度	5

RED WING Bootとしては珍しいテカテカのガラスレザー

はじめに、題名のとおり使用レザーはテカテカのガラスレザーになります。
ご存じの方も多くお見えと思いますが、ガラスレザーはシュークリームをはじめミンクオイル等はほとんど浸透しません。
表面がつるつる固い樹脂でコーティングされているためしわが付きやすく一旦しわが付くと目立ちます。
又、樹脂コーティングの影響でオイルドレザーなどと比べると革も固く感じますがそれが返って履き込んで行くと横に細かなしぼが入り独特の味になります。
使用レザーはエスカイヤレザー、ヘファーハイドで一般的なステアハイドとは違いキメ細かい肌目なレザーが使用されています。
使用されている木型は最もタイトな210番ラストを使用を使用しているために、ソールの幅が広い割にはアッパーワイズがベックマンと比べるとタイトになっています。
更なガラスレザーの特徴でオイルレザーに比べると足へのなじみが遅くサイズ合わせは慎重にする必要があると感じます。
ソールはグロコードソールで非常に滑り止めが効くトレットになっています。
又、ミッドソールがない為か非常にしなやかでタウンユースでは非常に歩きやすいと思います。
ワークブーツの雰囲気を持ちながらドレッシーなデザインで、カジュアルとドレスとの両立ができるとてもクラシックキャバリーチャッカシューズだと思います。

[追加再レビュー]
これらガラスレザーの手入れについて少し触れます。
樹脂トップコートがされたレザーでは一般的なクリームでは油分が少ない為に樹脂コートが油分を僅かに通すだけの為、十分な油分を補給することはできません。
又、これら樹脂コートに傷などが入るとやはり一般的なカラークリームでは色乗りが悪く傷を隠すことは無理です。
私はこれらの欠点を克服するクリームを使用しています。
まず初めに、100円均一等で手に入るアルコール入りの濡れティッシュでブーツ全体を拭き上げます。
表面に残った水滴を乾いたタオルなどで拭きとり乾燥させます。
M.MOWBRAY　コードバンクリーム レノベーターをペネトレィトブラシ使用してブーツ全体に塗り広げて乾燥するまで待ちます。
ある程度の油分の補給ができますので、乾燥したらネル生地でやさしく表面を磨きます。
磨けば磨くほどとても艶が出て見違えるような光沢が出てきます。
更に履き皴に入ったクリームなどは馬毛又は山羊毛ブラシでブラッシングして皺の谷まで磨き上げます。
コバ糸の回りにも塗っておいてブラッシングすれば防水性も増します。
このブーツにはライナーが付いていますのでアッパーレザーの裏側からのオイル入れや湿気の乾燥は他のブーツと比べるとしにくくなりますので、ブーツを脱いだらブーツ内の乾燥をするためにシューツリーを真っ先に入れて極力乾燥に努めます。
又、ライナーもレザーですので薄くホースオイルを塗っておくと滑りも良くなり痛みの防止にもなります。
樹脂コートがされたこのブーツは雨にも強くレインブーツとしても使用できますので日本の気候に合っているブーツだと思います。