ゲル 1170 TJG672 レビュー・評価

満足度：2.00

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[Gonchann]

2013年5月29日 19:22 [599297-1]

満足度	2

＜特異な足裏感覚　危険性も＞

　覚えているだけでも１０足以上のスポーツシューズを履いてきた（asicsのジョグも２足)経験に照らして、１１７０は特異な足裏感覚の靴である。如何なる時も足指の接地感が無い。他の靴ではあり得ないことだ。
　形状はソールが厚く爪先が大きく反り上がり、UpperShellは硬くて甲を圧迫し、メッシュで通気性は良いがかなり重い（25.5ｃｍ/２Eで280ｇほど)。靴中パッドは足裏前縁までで段差があり指部分は無い感じで、足指は遊んでいる。底と中から押さえると空洞のようだ。
　足指接地しない靴は、登山用なら岩場では極めて危険であり、テニス用ならスリップ・スライド時に踏ん張りが効かず、ワーキング・バッシュでは前のめりになれば其のまま倒れる。
直立静止時も足指は強く曲げても全く接地せず、前傾すると支え切れずに倒れるほか無い。走行時も踵着地から体重移動し蹴り出そうとしても足指は接地せず体重を懸けられず、意識して足裏前縁(所謂肉球部)で蹴り出す必要がある。体の上下動を少なくし歩幅を大きくしてピッチを上げようとしても、足指無し(接地しない)の為スムースな体重移動が出来ず軽快感に欠け相当に疲れる。
　念の為古いasics、adxxxxに戻し試したが、足指まで接地して体重移動と蹴り出しはスムーズで軽快である。衝撃吸収は1170が上のようだが他は全て劣る。1170はどのような走り方合うのかやってみた。結果、歩幅を狭めると蹴り出しは足裏前縁止まりで済み、あまり気にならなくなる。小走り、ハイピッチ、ピンポン走り、これが1170に合うスタイルのようだ。
　紹介記事やレビューなどではかなり好評なので、買ってみたが失敗であった。或いは指部分にフォーミング剤が入っていない欠陥品かとも考えたが、両足とも同じで考えにくい。何故、好評モデルなのか理解に苦しむ。