最安価格(税込):¥13,600
(前週比:+1,356円↑
)
発売日:2025年11月 8日
プロフィール家電評論家。スマート家電グランプリ審査員。
主催する『生活家電.com』を通じ、家電の新製品情報、使いこなし情報他を発信中。
過去、某メーカーでAVメディアの商品企画を担当、オーディオ、光ディスクにも精通。
また米・食味鑑定士の…続きを読む
2025年11月24日 02:03 [1996535-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 加湿能力 | 5 |
| 使いやすさ | 4 |
| 静音性 | 4 |
| サイズ | 5 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
外観。加湿器には余りない、ラジオを大きくした感じのデザイン。 |
コンソール。日本語表記でわかり易い。ただリモコン操作の方が使いやすい。 |
本体下段。水受部。ここに色々な機能が集められている。 |
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本体中段。水タンク。 |
本体上段。ふた。給水口もある。 |
超音波式の特徴。水煙。電気店店頭で水煙が上がっていると、冬だなぁと思う。 |
シロカの新型加湿器。超音波式をベースに進化させたモデル。
加湿器は大きく2つの方式に分かれる。1つは「水蒸気」で加湿する方法。もう1つはごく小さな「水粒」(3から15μm)を空気中に噴霧する方法で、この微小な水粒は、超音波振動により作られる。
この方式は、超音波振動機があれば作ることができるため、小型で安価。しかも水煙が立つため、いかにも加湿していますという感じも出せる。(水蒸気は透明であり水煙は立たない)ユーザー受けのいい方式なのだ。
しかしコロナ禍を経た今、ユーザーは新しい視点から、この超音波式を見るようになった。それは「衛生」という観点からだ。
人間は生きていく上で、水が必要だ。なんたって成人男性の体重の60%は水分。ちなみに「脱水」と呼ばれる症状は、体の中の水分量が5%減った状態。1%減ると「喉が乾いた」と感じる。体重70キロの成人男性で420g。500mLのペットボトル持ち歩きは、あるべきとも言える。
それはさておき問題なのは、超音波振動で作られる微細水粒の中に、黴菌などが存在することができると言うことだ。
特に、自然界に普通に存在するレジオネラ属菌は、体内侵入すると発熱、肺炎を引き起こし命に関わる。厚生労働省がわざわざページを設け、説明に努めているほどだ。
加湿器は、必ず取説に、日本で安価かつ衛生的な水、水道水を使うこと、毎日水替えをすること。また、超音波式は、それに加え、水が触れるパーツを洗浄することとある。
厚生労働省のQ&Aにも「Q.5:加湿器などからの感染を防ぐためにはどうしたらよいですか?」とあり、「超音波振動などの加湿器を使用するときには、毎日水を入れ替えて容器を洗浄しましょう。レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は感染源となる可能性は低いとされています。」と回答されている。
ただし、付記すると、レジオネラ属菌の感染症は循環式浴槽(24時間風呂)でも発生しており、40℃では繁殖こそすれ、殺菌には低温すぎる。また「汚れ」や「ぬめり」はレジオネラ属菌が増殖しやすい環境であり、パーツ清掃はしなければならない。
しかし、水替えはまだしも、加湿器の水が触れるパーツを毎日洗うことは、すこぶる大変。
このためシロカは、水を加熱することにした。ただしスチーム式のようにグラグラと湯を沸かすのではない、あくまでも細菌増殖予防できる温度だ。
このシロカの意欲作 加熱超音波式加湿器 SD−5HC151をメーカーから借り出し、テストを行った。
【デザイン】
白い電子レンジのような四面四角のデザイン。中は2段構え。まず水タンクは中段にある。ここからヒーターと超音波振動素子のある下段水受部に水を引き込む。
水を引き込むのは、水量を規制することによりヒーター負荷を減らすためだ。そしてヒーターで熱くなった水を超音波振動させ、微細水滴にし、それを噴出させる方式をとっている。
気になる温度は、水タンクの水温:33.6℃、水受部の水温:61.3℃、微細水滴温度:32.5℃だった。(稼働:60分後、個人所有のデジタル温度計による実測値)
ドラム式洗濯機で高い方の水温:60℃は、感染症が何度も流行した欧州では、その予防としての温度であり、かなり多くの細菌を殺菌することができる。
また内部デザイン、特に水タンクの内部は凹凸を抑えており、洗うのもそれなりに楽だった。
ただし水受部は洗うようにはできていない。終了後、残った水をサッサか捨てるのがまずすべきこと。
が、汚れなどが付いた時は、クエン酸洗浄の出番となる。
【加湿能力】
最強で、500mL/h。
木造和室:約8.5畳(14m2)、プレハブ洋室:約14畳(23m2)。
書斎、寝室で使う分には問題ない。
【使いやすさ】
給水は、水タンクに直接入れるか、ふたに設けられた給水口から流し込むか。フルに入れると5L入る。水は重くもあるので、個人的には水タンクに半分入れてセット。その後、適量を継ぎ足す感じで使った。
次に廃水。水タンクは横長な上、浅いので、持ち運ぶ時の安定性は余りない。一方、水受部は、取手はないが高さはある。私は、水受部に全部入れて廃水した。
とにかく廃水は面倒。今日はどの位使うのかを決めて、給水することをお勧めしたい。
ただパーツ洗浄に余裕があるので、それが心理的な余裕にもなり、それが使いやすさにもつながっている。
【静音性】
総じて静か。連続・強は、少々うるさいが、湯が沸くような雰囲気の音なので嫌ではない。
【サイズ】
幅は36cmだが、奥行:23cm、高さ:25cmと手頃。床に置いて使うよりはサイドボードなどの上に常設、使うのが良いようだ。
【総評】
超音波式の良さを引き出すための「加熱」。このため消費電力は155Wに抑えられている。時間当たり、4.5円程度。8時間、30日で、大体1,150円/月かかる計算になる。また、超音波式でもあり、本体価格も余り高くない。
オブジェ然としていないデザインは、賛否あるかもしれないが、個人的には嫌いではない。むしろ、「超音波方式」に新しい光を当て得たことを評価したい。
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プロフィールライター・編集者。家電評論家。ウェルビーイング研究家/プランナー/プロデューサー。
書籍編集者、雑誌記者・編集者を経て、2004年にセミリタイアと称して渡仏。以降、現地にて言語を学ぶ傍ら、フリーランスで日本のメディア向けの取材活動、…続きを読む
2025年11月22日 13:40 [1996279-1]
| 満足度 | 4 |
|---|
| デザイン | 4 |
|---|---|
| 加湿能力 | 5 |
| 使いやすさ | 4 |
| 静音性 | 3 |
| サイズ | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
シロカの加湿器の新モデル。10月上旬に行われた、メーカー主催の内覧会でチェック後、実機をお借りして自宅で試用した。
本体サイズ(約)は、幅36×奥行23×高さ 25センチ、重量(約)3.5キロ。
超音波式に加熱をプラスしたハイブリッド式の加湿器。超音波式は電気代がお得で稼働音が静かだが、お手入れを怠ると雑菌が繁殖しやすいのが弱点。そこをヒーターで加熱した水を用いるスチーム式を組み合わせることで補う、スチーム式と超音波式のいいところどりをしたような仕組みだ。
ヒーターで水を約75℃以上に加熱し、99.9%(メーカー公表値)加熱除菌された水をミストとして放出する。約75℃まで加熱しても、吹き出し口から放出されるミストは50℃程度のため、火傷の心配がなく、小さな子どもやペットのいる家庭でも安心して使える。
消費電力155W。ヒーターを用いるため、スチーム式は電気代が高くなるが、水を沸騰させないため、電気代はスチーム式の半分程度で済む。
運転モードは、しっとり(70%)・かいてき(60%)・ひかえめ(50%)の3段階で設定可能。設定した湿度で自動運転を行ってくれる。その他、表示部の明るさや運転音を抑え、操作音が消音になる「おやすみモード」も設定できる。切タイマーは、2・4・6・8時間の 4段階で設定可能。
1時間あたりの加湿量は最大 500ml/h。適用床面積は、木造和室〜約8.5畳、プレハブ洋室〜約14畳が目安。ミストが高くまで上がるため、床など本体周辺の水濡れを抑えながら部屋のすみずみまで加湿できる。
給水タンクの容量は5L。連続加湿時間は約14時間で、最長10時間給水不要で連続加湿ができる。給水時にはタンクを取り外すことなく上部のスリットから直接給水することも可能だ。注意事項として取説にも記載されているが、給水タンクを取り外して運ぶ際は、水滴が垂れやすい。水なのでそれほど気にはならないが、周辺を濡らしてしまうことがあるので多少注意が必要。
運転音は約30dBで、睡眠時でもそれほど気にならないレベル。
水受け・水タンク・蓋・吹き出し口には抗菌加工が施されている。銀イオンのカートリッジと3つの要素を組み合わせた「トリプル除菌構造」を採用し、加湿器としては衛生面への配慮は高い。
本体下部にはフットライトを搭載。寝室など暗い部屋で間接照明代わりにもなる。アロマパッドも使用でき、アロマオイル(水性)を垂らすと、加湿したミストにほのかに香り付けができる。
細かい点ではあるが、個人的に気になったのは、本体やリモコンの停止ボタンを押しても、加湿運転がオフになるだけで、全体の電源をオフにするにはコンセントを抜く必要がある。使用していない時に表示部が点灯していたりするのは少々無駄に感じる。ライト機能もあるのでインテリアにもなるが、昼間明るい時間にインジゲーター等が灯っているのはなんとなくもったいない。とはいえ、コードは本体から着脱可能な設計のため、もちろんスイッチ操作ができるのが一番ではあるが、気になるようであればコードを抜けばよく、それほど手間には感じない。
タンクに水がなくなると給水ランプが灯ってわかりやすいが、「おやすみモード」中はお知らせブザーは鳴らないものの、赤いランプが灯ったままになるのはちょっと目障り。就寝前に必ず、給水をしておけば問題はないが、この点はできれば改善してほしいところ。
個人的には細かいところでいくつか気になるところがあるもものの、おおむね満足できる。何より衛生面に気を遣いながらも電気代を抑えられるのは魅力。衛生面が気になり、超音波式を敬遠していたユーザーにとってはありがたい選択肢となる一台だ。
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