Arctis GameBuds [Glorange]
- 100以上のゲームに合わせて特別調整したゲームオーディオプリセットを提供する、完全ワイヤレスゲーミングイヤホン。
- アクティブノイズキャンセレーション(ANC)で外部ノイズをミュートでき、トランスペアレンシーモードで外部音を取り込める。
- 充電はUSB-Cケーブルまたは手持ちのワイヤレス充電器で行える。充電1回で10時間、Qi充電ケース込みで最大40時間の連続再生が可能。
Arctis GameBuds [Glorange]steelseries
最安価格(税込):¥24,960
(前週比:±0
)
発売日:2025年10月10日
Arctis GameBuds [Glorange] のユーザーレビュー・評価
プロフィールテクニカルジャーナリストの西川善司です。
パソコン、IT全般、半導体技術、グラフィックス技術、ゲーム開発技術、ゲームそのもの、映像技術、映画コンテンツ、自動車とその関連技術、家電製品など、幅広く取材して各メディアに記事を寄稿しています。…続きを読む
2025年5月7日 11:48 [1959505-1]
| 満足度 | 5 |
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| フィット感 | 5 |
|---|---|
| 音質 | 5 |
| マイク性能 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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パッケージ内容物 |
定番の「使い終わったらバッテリー内蔵の充電ケースに戻して充電」の方式 |
USBドングル。接続端子は携帯電話などとの親和性も高いTYPE-Cだ |
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イヤフォン部のクローズアップ。イヤーピースはS/M/Lのサイズ。写真はSサイズ |
ファームウェアのアップデートはSteelSeries全製品対応のコンパニオンソフトから行う |
最近のYouTubeライブでは本機を用いて出演中。右端が筆者。 |
ゲーム周辺機機メーカーとして、日本でも存在感を強めてきているSteelseriesが、ワイヤレスイヤフォンを出してきた。しかもノイズキャンセリング(以下、NC)対応で。
価格は、2025年4月時点の価格.COMの最安値が25,473円。
一般的なBluetoothイヤフォン製品と比較すれば高価な部類に入るが、その分、機能性は高い。
■ノイズキャンセリング性能や音質について
まず、NC性能に優れている。
NCの効き具合は、オーバーイヤー型のハイエンドタイプには及ばないものの、地下鉄乗車時も、その車内騒音を十分に低減させ、メインコンテンツの楽曲がちゃんと聞こえるレベルには到達している。
さらに轟音の航空機搭乗時には、筆者は普段は、ソニーのオーバーイヤー型のNCヘッドフォンのWH-1000XM3を使っているが、バッテリー切れや、オーバーイヤー型特有の「耳痛状態」になったときには、2番手としてArctis Gamebudsを使うことが多くなった。
総じて、インイヤータイプ機では、標準レベルのNC性能を備えていると思う。
絶対的なノイキャン性能は、オーバーイヤー型だからこそ、WH-1000XM3の方がいいわけだが、バッテリー搭載の専用ケースに収納しても、かなりコンパクトなこともあり、その携行性が気に入って、今では筆者は、地下鉄や航空機に乗らない、普段の外出用には、WH-1000XM3ではなく、Arctis Gamebudsの方をカバンに忍ばせている。
それと、最近では、筆者が、毎週末、出演しているBackspace.fmというポッドキャスト番組では、このArctis Gamebudsを入手した11月以降は、メインのイヤフォンとしてこのArctis Gamebudsを使うようにしている。
その理由は、オーバーイヤー型のNCヘッドフォンよりも、着け心地が楽で、なおかつ十分なNC性能があるため。
筆者の仕事部屋は、大型エアコンが着座位置近くに設置されていたり、足元にはGeForce RTX 5090搭載PCなどがあるため、そこそこに騒音がうるさいのだ。
いちおう、ポッドキャスト番組収録時は、優秀なNC機能搭載のLewitt製マイク(https://review.kakaku.com/review/K0001629885/ReviewCD=1877488/)を使用しているので、収録音にノイズが乗ることはないが、Arctis Gamebudsを使い始める前は、この室内騒音が、他の出演者のしゃべり声を邪魔して、それらが聞きにくいことが多々あった。
しかし、Arctis Gamebudsを使い始めてからは、室内騒音が聞こえなくなり、以前の音量設定のままにもかかわらず、音量を数段上げたかのような聞きやすさに向上した。
NC機能は屋内のボイスチャットにも意外と役に立つ。
音質面については、特に不満はなし。
初期ロット(?)では、「NC使用時にホワイトノイズが気になる」という話があったようだが、筆者の個体では特に気になるところはない。もしかしたら、数度、ファームウェアアップデートが行われたことで改善したものなのかも知れないが。
■ワイレス接続について
機能面についても触れておこう。
本機は、2.4GHz帯電波の独自コーデックによるUSBドングル接続と、一般的なBluetooth接続の両方に対応している。なお、独自ドングルとBluetoothとの同時並行接続には対応しない。接続できるのは、独自ドングルとBluetooth、どちらか一方の選択式だ。なお、接続切換は、本機のタッチ操作(連続3回タップ)で行える。
Bluetooth接続方式は、圧縮オーディオ接続方式ゆえ、圧縮ウィンドウサイズに起因したエンコード遅延とデコード遅延があるのである程度大きな遅延が免れない。たとえ、低遅延とアピールされるAptX系コーデックを活用したとしてもだ。これは原理的なものだからしようがない。AptX-LLであっても、遅延が数十msもあるのは、こうした理由からだ。
一方で、独自ドングルの場合は、ほぼ無圧縮伝送をするので、エンコード/デコード処理が不要なので原理的に遅延が小さくなる。ちなみに、LogicoolのLIGHTSPEED技術が低遅延なのも同じ理屈である。
ということで、ゲーミング用途に使った場合の低遅延ぶりは圧倒的だ。
Arctis Gamebuds使用時において、リアルタイム度の高いゲームをプレイしていても不満はなかった。
ゲーム機への対応という意味では、PC、任天堂Switch、プレステ系でUSBドングルが使える。スマートフォンでUSB-C端子を備えるモデルの多くでも、このUSBドングルが使えることだろう。ちなみに、Bluetooth自体に対応しているプレステ系だが、Bluetoothオーディオには対応していないので、本機を使う場合は、独自USBドングル経由での接続が必須となる。
■その他気が付いた点
満充電時、公称10時間と謳われている。
確かに、これに近い、長時間使えるのだが、一方でNC有効にすると、使用可能時間が半分くらいになる。
筆者が、使い始めたときは、ドングルやBluetoothとの接続が突然オフになることが多かったが、どうやら「耳に装着されているか/外されたか」センサーのソフトウェア的な判定アルゴリズムの甘さが原因だったようだ。これは、いつぞやのファームウェアアップデートで改善された。
それと、本機の左右に付いているタッチセンサーを活用してのタップ操作が独特で、最初は取り扱い説明書をサポートサイトからダウンロードして携行端末に常に入れておいた方がいい。
音量アップ操作は、右耳端末を一回タップして、そのあとすぐにもう一回、右端末を長押しタップいる操作系となっている。連打ではダメ。
厄介なのが、右耳端末を三度連打してしまうとBluetoothモードとUSBドングルモードが切り替わってしまうところ。これに陥るとプチパニックになる。音量を上げたつもりが、接続が切れるのだから。
という感じで、操作系については、次期モデルでは、多少の改善の余地があるかと思う。
ただ、ファームウェアのアップデートは定期的に行われていて、発売後の製品サポートは良いと思う。
SteelSeriesはキーボードやマウス製品の印象が強かったが、今回のArctis Gamebudsで、同社がリリースしている、他の音響製品への興味が広がった。
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